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第3章 教育施策の推進状況

第3節 豊かな人間性や社会性をはぐくむ教育の推進

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- 50 - 2 体験活動・読書活動の推進

学習指導要領の趣旨を踏まえて、児童生徒の人間として調和のとれた育成を目指し、地域 や学校の実態と特色を生かした豊かな体験活動や読書活動を推進した。

(1) 体験活動の状況

体験活動の教育活動への位置付けと多様な推進方策についての情報提供を図るとともに、各 学校においては、地域や学校の特色を生かした体験活動への取組を進めた。

(2) ボランティア教育・環境教育の状況

福祉活動や環境保護などボランティア教育に対する理解と関心を高め、社会貢献の精神を育 てるとともに、児童生徒の豊かな人間性を育み、自らの生き方を主体的に考える態度の育成を 図る教育を推進した。

ア ボランティア教育

ほぼ全ての小・中学校でボランティア活動が実施されており、特にも、地域における清掃活動 や募金活動を実施する学校が増えてきた。老人施設・福祉施設・特別支援学校等での交流活動や 介護体験、キャップハンディー体験等を、総合的な学習の時間をはじめ、各教科、道徳、特別活 動に積極的に取り入れ、体験的な学習としてボランティア活動に取り組むことが広まっている。

・社会福祉協議会等関係機関との連携による、ボランティア教育の推進 イ 環境教育

かつてない広がりと複雑さをもって環境問題が顕在化している現状を踏まえ、将来を生き る児童生徒が、この問題に関する正しい理解を深め、環境保全に参加する態度及び問題解決 能力などを身に付け、責任をもって環境を守るための行動ができるよう指導を行った。

(3) 読書活動の状況

読書活動については、学校図書館担当者研修を実施し、児童生徒の読書活動を支援し、より 豊かなものとしていくための環境整備に努めた。

・全ての教育事務所において学校図書館担当者の研修を実施

・平成 16 年 3 月に策定された、子どもたちが主体的に読書活動に取り組むことのできる環境 作りを進めるための「いわて子ども読書プラン」に基づく読書活動を推進

第3節 豊かな人間性や社会性をはぐくむ教育の推進 第1 道徳教育、体験活動・読書活動等の推進

- 51 - 3 幼児教育の推進

幼稚園教育要領に基づく教育の充実のために、幼稚園教育の内容、幼稚園の運営・管理、保育技 術等に関する説明や研究協議、演習を行った。また、教員の資質の向上を図るため、幼稚園等新規 採用教員研修、教職経験者10年研修を実施した。

(1)園長等運営管理協議会(主催:岩手県教育委員会)

会 場 実 施 期 日 参 加 人 数(人)

公立 私立 保育所 その他 合計 サンセール盛岡 平成24年 6月13日 42 38 41 22 143

(2)保育技術協議会(主催:岩手県教育委員会)

会 場 実 施 期 日 参 加 人 数(人)

公立 私立 保育所 その他 合計 生涯学習推進センター 平成24年 7月 4日 19 9 30 11 69

(3)幼稚園教育研究協議会(主催:岩手県教育委員会)

会 場 実 施 期 日 参 加 人 数(人)

公立 私立 保育所 その他 合計 生涯学習推進センター 平成24年 8月17日 55 25 20 21 121

(4)親の教育力を高める子育て支援協議会(主催:岩手県教育委員会)

会 場 実 施 期 日 参 加 人 数(人)

公立 私立 保育所 その他 合計 生涯学習推進センター 平成24年11月20日 10 5 14 3 32

(5)幼稚園等新規採用教員研修(主催:岩手県教育委員会)

区 分 会 場 実 施 期 日 参 加 人 数(人)

公立 私立 保育所 合計 センター研修Ⅰ 総合教育センター 平成24年 6月 6日~ 6月 7日 10 19 1 30 センター研修Ⅱ 総合教育センター 平成24年 7月30日~ 8月 1日 10 21 1 32 センター研修Ⅲ 総合教育センター 平成24年10月16日~10月18日 11 15 1 27

(6)幼稚園教職経験者10年研修(主催:岩手県教育委員会)

会 場 実 施 期 日 参 加 人 数(人)

公立 私立 合計 総合教育センター 平成25年 1月15日~ 1月17日 4 8 12

第3章 教育施策の推進状況

第3節 豊かな人間性や社会性をはぐくむ教育の推進 第1 道徳教育、体験活動・読書活動等の推進

- 52 - 第2 生活面における基礎・基本の充実

家庭や地域社会における教育力を生かし、学校、家庭、地域と連携・協働した教育を充実させ、

児童生徒に基本的な生活習慣を身に付けさせる取組を推進した。

○ 生活面における基礎・基本の充実

学習定着度状況調査等における児童生徒質問紙調査の生活習慣や家庭での生活に関する内容の結 果を分析・検証し、各学校に情報提供するとともに、県PTA連合会との連携を図り、家庭や地域と の一体となった取組に努めた。

第3 問題行動等の未然防止、早期発見・早期対応のための適応指導の充実

家庭教育、体験や経験を通して身につける社会生活を営むためのルールや規範意識、コミュニケ ーション能力の低下により、暴力行為、いじめなどの問題行動や不登校、中途退学などの学校不適 応の問題が大きな教育問題となっている。

平成23年度児童生徒の問題行動等生徒指導上の諸問題の調査(文部科学省)によると、暴力行為 の発生件数は137件で前年度から7件増加した。一方、いじめの認知件数は331件であり、前年度に 比べ147件減少した。不登校児童生徒の状況については、小学校133人、中学校734人、高等学校444 人であり、中学校・高等学校では不登校の比率が低下し、小学校では横ばいの傾向を示している。

また、中途退学者は、平成19年度から減少傾向にあり、平成23年度は314人と前年度から48人減少 した。

本県の児童生徒は、全国と比較すると概ね落ち着いた状況にあるが、これらの問題の解決のため には、学級経営、学級集団づくりを充実させ、一人ひとりの児童生徒にしっかりと向き合い自己実 現を支援することが必要である。また、不適応傾向をもつ児童生徒に対しては学校全体で情報を共 有し、チームによる指導、援助を行っていくとともに、関係機関との日常的な連携の強化、就学後 の福祉サイドからのサポートなどの親への支援、家庭を孤立させない地域コミュニティの確立を通 して、学校不適応を解消する組織的、広域的な取組が必要である。

1 高等学校生徒指導連絡協議会(主催:岩手県教育委員会)

【期 日】平成24年5月11日~5月23日 【会 場】地区別8会場

【参加者】校長、教員、在学青少年指導員 160人(延べ)

2 児童生徒の表彰

県内各学校の児童生徒を対象に、他の模範となる行為や活動を表彰することにより、児童生徒 の社会的行動や道徳的態度、実践力の向上など学校教育の一層の充実に資するため、昭和60年度 から児童生徒の表彰を実施している。

平成23年度の表彰は次のとおりであり、計22個人・団体を表彰している。内訳は、善行表彰が 0、奨励表彰が18、努力表彰が3であり、小学校が4(個人3、団体1)、中学校が3(個人 1、団体2)、高校が15(個人6、団体9)である。

第3節 豊かな人間性や社会性をはぐくむ教育の推進

第2 生活面における基礎・基本の充実 第3 問題行動等の未然防止、早期発見・早期対応のための適応指導の充実

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平成24年度第1回児童生徒表彰(はばたき賞) 受賞者一覧

番号 項 目 校種 所属・氏名 内 容

1 奨 励

(文化活動)

盛岡市立月が丘小学校 6年 金 奈々実

日本朗読検定協会主催第3回青空文庫朗読の輪コンテ スト個人の部において、金賞を受賞した。

2 奨 励

(文化活動)

山田町立大沢小学校 児童会

毎日新聞社毎日小学生新聞教育研究協議会主催第61 回全国小・中学校・PTA新聞コンクール小学校・学校 新聞の部において、内閣総理大臣賞を受賞した。

3 奨 励

(文化活動)

住田町立世田米中学校 特設木工部

日本木材青壮年団体連合会主催第36回全国児童・生 徒木工工作コンクールにおいて、農林水産大臣賞を受賞 した。

4 奨 励

(文化活動)

盛岡第一高等学校 3年 小山田 友希

全国高等学校文化連盟主催第20回将棋新人大会女子 個人戦及び日本将棋連盟主催第16回全国高等学校将棋 女子選抜大会において、優勝した。

5 奨 励

(文化活動)

盛岡第二高等学校 箏曲部

第36回全国高等学校総合文化祭日本音楽部門におい て、文化庁長官賞を受賞した。

6 奨 励

(文化活動)

盛岡第三高等学校 視聴覚委員会

第36回全国高等学校総合文化祭放送部門オーディオ ピクチャー部門において、優秀賞を受賞した。

7 奨 励

(文化活動)

北上翔南高等学校 鬼剣舞部

第36回全国高等学校総合文化祭郷土芸能部門におい て、最優秀賞及び文部科学大臣賞を受賞した。

8 奨 励

(文化活動)

岩手高等学校 囲碁将棋部

第36回全国高等学校総合文化祭及び第48回全国高 等学校将棋選手権大会男子団体戦において優勝し、文部 科学大臣賞を受賞した。

9 奨 励

(スポーツ)

盛岡女子高等学校 2年 土橋 智花

平成24年度全国高等学校総合体育大会陸上競技女子 200mにおいて、第2位に入賞した。

10 奨 励

(スポーツ)

一関第二高等学校 3年 山岸 顕志朗

平成24年度全国高等学校総合体育大会フェンシング 競技男子個人対抗サーブルにおいて、第2位に入賞し た。

11 奨 励

(スポーツ)

剣道女子岩手県Aチーム 杜陵高等学校 剣道部

平成24年度全国高等学校定時制通信制剣道大会団体 戦において、第2位に入賞した。

12 努 力

(文化活動)

盛岡となん支援学校 小学部4年

藤澤 来未

全国特別支援学校文化連盟主催第18回全国特別支援 学校文化祭作品展造形・美術部門において、りそな銀行 賞を受賞し、生徒の模範となり、周囲に夢と希望を与え た。

平成24年度第2回児童生徒表彰(はばたき賞) 受賞者一覧

番号 項 目 校種 所属・氏名 内 容

1 善 行

(福祉活動)

宮古工業高等学校 津波模型班

8年間にわたり、津波が想定される地域や学校を訪問 し、模型で津波発生の様子を実演するなど地域の防災意 識の高揚に努めた。

2 奨 励

(文化活動)

一戸町立一戸小学校 1年 桂 優花

平成24年度明るい選挙啓発ポスターコンクール小学 校の部において、文部科学大臣・総務大臣賞を受賞し た。

3 奨 励

(文化活動)

大槌高等学校 3年 佐々木 茜

第27回全国高等学校文芸コンクール詩部門におい て、最優秀賞を受賞した。

4 奨 励

(文化活動)

不来方高等学校 音楽部

第65回全日本合唱コンクール全国大会高等学校部門 Aグループにおいて、金賞を受賞した。

5 奨 励

(文化活動)

宮古水産高等学校 水産物有効利用研究班

第21回全国水産・海洋系高等学校生徒研究発表大会 において、優秀賞を受賞した。

第3章 教育施策の推進状況

第3節 豊かな人間性や社会性をはぐくむ教育の推進

第3 問題行動等の未然防止、早期発見・早期対応のための適応指導の充実