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第3章 教育施策の推進状況

第2節 確かな学力をはぐくむ教育の推進

第1 学習指導要領改訂に伴う教育課程の編成

学習指導要領の趣旨の確実な周知と理解を図り、効果的な教育課程の編成と実践に向けた指導の 在り方を支援し、地域や児童生徒の実態に即した柔軟で特色ある教育を推進するよう努めた。

また、学習指導要領の趣旨を踏まえて、児童生徒の人間として調和のとれた育成を目指し、地域 や学校の実態と特色を生かした、柔軟で適切な教育課程を編成するために、9年間の義務教育を効 果的なものにしていく一つの方策として、小中連携・一貫教育に関する取組への支援を進める状況 を整備した。

具体的には、次のとおりである。

1 児童生徒に生きる力をはぐくむことを目指し、創意工夫を生かした特色ある教育活動を展開 することができたこと

2 基礎的・基本的な内容の確実な定着を図り、個性を生かす教育の充実に努めることができた こと

3 教育課程を計画的・組織的に評価し、教育課程の見直しと改善を図ることができたこと

第2 学習面における基礎・基本の定着

基礎的・基本的な知識や技能、さらには、習得した知識や技能を活用し、自らの人生を切り拓い ていくために必要な能力である思考力、判断力、表現力を身に付けさせるよう努めた。

このため、きめ細かな指導を通じて、児童生徒に自信と意欲をもたせるとともに、家庭と連携し て学習習慣の確立を図った。

また、少人数教育による児童生徒の実態や状況に応じた柔軟な指導を推進するよう努めた。

1 児童生徒一人一人の学習面における基礎・基本の確実な定着 (1) 学習面における基礎・基本の確実な定着

各種調査により明らかになった課題を解決するための取組の推進

・ 授業力の向上・分析力の向上(学習定着度状況調査分析システムの活用)

・ 分析結果を活用した授業改善の推進(授業力向上ブラッシュアッププラン)

・ 基礎力の定着状況の把握(基礎力確認調査)

(2) 社会の状況や学校の実態を踏まえ、市町村教育委員会や関係機関などと連携した、少人数教 育の推進

第3章 教育施策の推進状況

第2節 確かな学力をはぐくむ教育の推進

第1 学習指導要領改訂に伴う教育課程の編成 第2 学習面における基礎・基本の定着

- 46 - 2 学力・授業力向上の取組

(1) 学校訪問の趣旨

学習定着度状況調査の分析及び学力向上のための学校訪問指導の結果等から、数学・英語の 学力向上について取り組むべき課題が明らかになっている。この対策に取り組むため、学校教 育室に学力・授業力向上を担当する指導主事を配置し、算数・数学、英語に携わる教員に対し て授業力の向上につながる支援を行うとともに、教員一人ひとりが更なる授業改善に取り組み、

授業力の向上を図ることによって、各教科の課題解決を目指するものである。

(2) 取組内容

授 業 力 向 上 セ ミ ナ ー

● 県内各地区の優れた授業実践(数学・英語)や、岩手の教育課題の解決に基づいた 授業を紹介するほか、児童、生徒の学力向上に向けた授業力向上のための講義や演 習の実施

⇒モデル授業+付箋紙ワークショップ+講義による参加型の半日の研修会が基本

⇒小・中・高の教員が同一の授業を見て気付き合うことや情報交換できるような場を提 供

個 別 訪 問

●【目的】諸調査から見える県全体の課題解決と、各校の課題に応じた授業改善に向け た個別支援

●【訪問対象校】

⇒フォローアップ対象者の所属する学校(※1)

⇒県教委が指定する学校(※2)

⇒訪問を希望する学校(※3)

●【訪問内容】

⇒授業参観(1単位時間)の後、指導助言及び授業者と個別相談、教科部会についての 協議

⇒校長・副校長との生徒の学力向上に向けた情報交換

⇒上記のほか、各校の実情や要望を考慮し、指導主事による模擬授業や録画した授業 ビデオを使用した研修なども実施(※4)

第2節 確かな学力をはぐくむ教育の推進 第2 学習面における基礎・基本の定着

※1 前年度初任研、5年研を受講した教員の所属する学校

※2 中学校は県学調や英語チャレンジテスト等の結果に基づいて指定

高等学校の数学は原則として全校指定、英語は平成 24 年度中高連携英語力向 上事業の 17 校を指定

※3 個人、学校、地教委として希望することも可能

※4 日程調整が必要なため、予め連絡が必要

- 47 - (3) 授業力向上セミナー・個別訪問実績

表-1 平成24年度 授業力向上セミナー・個別訪問 実績

授業力向上セミナー 個別訪問

校種

年間実 施計画

(校)

実施 校 (校)

授業 者 (人)

参加者(人) 年間実

施計画 (校)

実施校

(校)

授業者 小中 (人)

学校

県立

学校 合計

数 学

中学校 7 7 7 189 12 201 150 150 167 高等学

校 5 5 5 20 112 132 65 64 97 小学校 7 7 7 227 0 227

特別支

援学校 1 1

計 12 12 13 211 128 339 213 196 222 英

中学校 6 6 6 195 15 210 98 97 114 高等学

校 4 4 4 24 154 178 66 65 192 計 12 12 12 243 185 428 115 119 165

第3 学力を伸ばし、生きる力をはぐくむ教育の推進

すべての教科等を通じて児童生徒の言語活動を充実させ、論理的な思考や表現する力、人間関係 を豊かにする力などをはぐくむよう努めた。

また、児童生徒が自ら将来を考え、希望する進路を実現するために、それぞれの学校において学 力向上に取り組むとともに、自立した社会人となるための意識の醸成や、学習に主体的に取り組む ための動機付けなどを積極的に推進した。

1 進路指導の充実

進路指導は生徒の「人間としての在り方生き方」についての指導、援助であるとともに、個々 の生徒の職業的発達を促進し、主体的な進路の選択能力を育て、自己実現に最善の努力ができる 人間の育成を図ることにある。このため、次のような点に留意して実施した。

① 校内進路指導体制の確立

② 年間指導計画の整備

③ 生徒理解の強化と生徒の自己理解の深化

④ 個人資料及び進路情報資料の収集と整備

⑤ 進路指導研修の充実と中・高連携の強化

⑥ 中高の望ましい接続のあり方についての研修

第3章 教育施策の推進状況

第2節 確かな学力をはぐくむ教育の推進

第2 学習面における基礎・基本の定着 第3 学力を伸ばし、生きる力をはぐくむ教育の推進

- 48 - 2 魅力ある学校づくりの推進

各学校が自らの裁量で創意工夫を凝らした様々な活動を通じて、学校の活性化と個性化を推進 する事業であり、大学講習など進学指導に関する事業を実施した。

【いわて進学支援ネットワーク事業(28校)】

生徒一人ひとりの進路希望の実現とともに、医師、弁護士、高度先端技術分野の研究者や技術 者等の、将来の本県を支える人材を育成するために、生徒の医学部等のいわゆる難関大学・学部 等への進学希望も実現できるよう、学校の取組を支援した。

3 中学生用公立高等学校案内「岩手の高校」Webページの公開

① 設置学科等

② 本校のめざす生徒像

③ 入学者選抜方法について

④ 特色ある教育活動 ⑤ 学校長から一言

第3章 教育施策の推進状況

第2節 確かな学力をはぐくむ教育の推進

第3 学力を伸ばし、生きる力をはぐくむ教育の推進

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