二 支
子
・ 午
子
・ 寅
・ 辰
・ 午
・ 申
・ 戌
丑
・ 卯
・ 巳
・ 未
・ 酉
・ 亥
(
十 二 支 不 明)
(
十 二 支 不 明)
沖縄本島北部 2 1 1
沖縄本島中部 1 1
沖縄本島南部 2 1 1
合計 5 1 1 1 1 1
2 年 に 1 回
っ た 可 能 性 に つ い て は 、既 発 表 の 論 考[ 宮 平 2013]で も 述 べ た が 、期 日 の 分 析 で も 同 じ よ う な 可 能 性 が 浮 か び 上 が っ て き た 。 動 物 を 要 す る 村 落 レ ベ ル の 防 災 儀 礼 が 一 種 類 だ け で は な か っ た 可 能 性 を 念 頭 に 、 今 後 の 課 題 と し た い 。
(3)複 数 年 周 期
月 日 は 決 ま っ て い る が 、 毎 年 で は な く 、 特 定 の 年 数 を 周 期 に 実 施 す る 例 が あ る 。 周 期 と な る 年 数 を 表 15 に 整 理 し た 。 2 年 、 3 年 、6 年 な ど の 周 期 が あ り 、 実 施 す る 年 を 十 二 支 と し て 認 識 す る 村 落 も あ る 。
す べ て 沖 縄 本 島 の 事 例 で 、北 部 2、中 部 1、南 部 2 の 計 5 例 と 少 な い 。 北 部 は 名 護 市 宮 里 [聞 ]と 今 帰 仁 村 今 泊 [ 沖 縄 県 立 芸 術 大 学 附 属 研 究 所 編
2006:12])、 中 部 は 旧 勝 連 村 平 敷 屋 [聞 ])、 南 部 は 旧 具 志 頭 村 安 里 [聞 ]と 糸 満 市 潮 平 [聞 ] の 事 例 で あ る 。
(4)暦 日
儀 礼 の 実 施 日 を 分 析 し た い 。 沖 縄 本 島 北 部 91、 中 部 130、 南 部 93、 周 辺 離 島 5、 宮 古 24、 八 重 山 14 の 計 357 村 落 で 確 認 で き た 実 施 日 は 、「 吉 日 」、「 定 日 」、「 上 旬 」、「 十 干 」、
「 十 二 支 」、「 干 支 」、「 六 曜 」、「 二 十 四 節 気 」 の 8 つ に 整 理 で き る 。 そ れ を 地 域 別 に 分 類 し た 表 16 で あ る 。
表 16. シ マ ク サ ラ シ 儀 礼 の 暦 日 分 析 表
沖縄本島北部 74 (81) 10 (10) 1 (1) 0 (0) 1 (2) 0 (0) 3 (3) 2 (2) 沖縄本島中部 99 (120) 14 (16) 2 (2) 12 (22) 0 (0) 0 (0) 3 (4) 0 (0) 沖縄本島南部 58 (67) 15 (17) 3 (3) 9 (11) 2 (3) 0 (0) 1 (1) 5 (6) 周辺離島(沖縄諸島) 3 (4) 2 (2) 0 (0) 0 (0) 0 (0) 0 (0) 0 (0) 0 (0) 宮古諸島 3 (3) 1 (1) 0 (0) 2 (2) 5 (7) 11 (31) 2 (2) 0 (0) 八重山諸島 1 (1) 1 (1) 0 (0) 5 (13) 1 (1) 6 (42) 0 (0) 0 (0) 合計 238 (276) 43 (47) 6 (6) 28 (48) 9 (13) 17 (73) 9 (10) 7 (8)
定 日
六 曜 二
十 四 節 気 干
支 十
二 支 十
干 上
旬 吉
日
※ 括 弧 内 は 事 例 数 。
(1)定 日 、(2)十 干・ 十 二 支 ・干 支 、(3)そ の 他( 吉 日 、上 旬 、二 十 四 節 気 、六 曜 )に 分 け て 、 そ の 特 徴 や 地 域 的 特 性 を み て い き た い 。
表 16 に は 、村 落 数 と 事 例 数( 括 弧 内 )が あ る 。村 落 数 よ り 事 例 数 が 多 い の は 、 1 つ の 村 落 か ら 複 数 の 事 例 が 確 認 で き る 場 合 が あ る た め で あ る ( 例 え ば 、 年 に 複 数 回 儀 礼 を 行 う 村 落 な ど )。
① 定 日
2 月 2 日 、 12 月 8 日 な ど 、 月 と と も に 、 あ る 特 定 の 日 を 実 施 日 と す る 事 例 で あ る 。 合 計 は 238 村 落 と 8 類 型 の 中 で も っ と も 多 く 、 全 体 の 6 割 半 ば を 占 め る ( 357 村 落 中 238 村 落 )。 地 域 別 に み る と 、 沖 縄 本 島 北 部 74、 中 部 99、 南 部 58、 周 辺 離 島 3、 宮 古 3、
八 重 山 1 で 、 沖 縄 諸 島 で 234 村 落 、 先 島 諸 島 で 4 村 落 と 、 沖 縄 諸 島 が 圧 倒 的 に 多 く 、 先 島 諸 島 に 少 な い 。
沖 縄 諸 島 全 体 を 占 め る 割 合 は 7 割 強 で 、 地 域 別 に み る と 、 北 部 7 割 弱 、 中 部 7 割 強 、 南 部 5 割 強 、 周 辺 離 島 1 割 強 と 、 と く に 北 中 部 に 顕 著 で あ る 。 定 日 ご と に 整 理 し た の が 表 17 で 、事 例 数 の 多 い 順 に 、1 日 (68 例 )、8 日( 53 例 )、 2 日 ( 27 例 )、 10 日 ( 27 例 )、 9 日( 20 例 )、7 日( 16 例 )、3 日( 15 例 )、
5 日 ( 8 例 )、 15 日 ( 8 例 )、 29 日 ( 8 例 ) な ど が あ る 。
1~ 10 日 ま で の 、 い わ ゆ る 月 の 上 旬 が 多 く 、 定 日 全 体 の 8 割 半 ば を 占 め る こ と が 分 か っ た 。
と く に 事 例 数 の 集 中 す る 1, 8, 2, 10 日 を 具 体 的 に 見 て い き た い 。
(a)1 日
定 日 の 中 で も っ と も 多 く 、 定 日 全 体 の 2 割 半 ば を 占 め て い る ( 276 例 中 68 例 )。 実 施 月 の バ リ エ ー シ ョ ン も 豊 富 で 、 1 月 と 7 月 を 除 く す べ て の 月 ( 2~ 6 月 、 8~ 12 月 ) に み ら れ る 。 他 の 定 日 の 実 施 月 は 多 く て 4 種 類 で あ る こ と か ら も 、 1 日 の 事 例 数 の 多 さ が 分 か る 。 八 重 山 で 唯 一 の 定 日 の 事 例 も 1 日 で あ っ た ( 与 那 国 町 祖 納 [ 池 間 1957:43])。
限 ら れ た 月 に 集 中 す る の な ら 、 他 の 年 中 行 事 と の 関 連 が 推 測 で き る が 、 多 く の 月 に み ら れ る こ と か ら 、 1 日 と い う 日 に ち へ の こ だ わ り の 強 さ が 分 か る 。
各 地 で の 割 合 は 、 北 部 2 割 強 、 中 部 3 割 半 ば 、 南 部 1 割 強 で 、 中 部 が 最 も 高 い 。 そ し て 、 1 日 に 行 う 月 が 、 北 部 は 4 つ 、 南 部 は 5 つ で あ る の に 対 し 、 中 部 は 9 つ の 月 と 最 多 で あ っ た 。 こ の こ と か ら も 、 中 部 は 儀 礼 の 実 施 日 と し て 1 日 を 意 識 す る 傾 向 が 強 い と 言
表 17. 定 日 別 一 覧 表 1
日 2 日
3 日
5 日
7 日
8 日
9 日
1 0 日
1 1 日
2 4 日
沖縄本島北部 17 0 8 7 1 33 0 1 0 4
沖縄本島中部 41 22 1 1 13 8 8 15 1 0
沖縄本島南部 9 5 4 0 0 9 12 11 6 2
周辺離島(沖縄諸島) 0 0 2 0 0 2 0 0 0 0
宮古諸島 0 0 0 0 2 1 0 0 0 0
八重山諸島 1 0 0 0 0 0 0 0 0 0
合計 68 27 15 8 16 53 20 27 7 6
え る 。
(b)8 日
定 日 の 中 で 、 1 日 に 次 ぎ 2 番 目 に 多 い の が 8 日 で 、 定 日 全 体 の 2 割 弱 を 占 め る ( 276 例 中 53 例 )。 8 日 の 事 例 全 体 の 4 割 強 が 沖 縄 本 島 北 部 の 事 例 で あ る ( 53 例 中 33 例 )。 北 部 の 多 さ は 、 中 部 ( 8 例 ) や 南 部 ( 9 例 )、 周 辺 離 島 ( 2 例 )、 宮 古 ( 1 例 ) の 事 例 数 と 比 べ る と 、 よ り 明 確 に な る 。
8 日 の 実 施 月 は 、8,10,11,12 月 の 4 つ で 、1 日 の よ う な バ リ エ ー シ ョ ン は み ら れ ず 、 そ の 大 半 が 12 月 に 集 中 し て い る ( 53 例 中 48 例 )。 12 月 8 日 、 つ ま り 沖 縄 諸 島 の ム ー チ ー 儀 礼 と の 関 連 性 が 強 い こ と が 分 か っ た 。
ム ー チ ー 儀 礼 と の 関 連 性 で 留 意 し た い の が 、ム ー チ ー は 8 日 だ け で は な く 、前 日 の 12 月 7 日 に 行 う 地 域 が あ る と い う 点 で あ る 。7 日 に シ マ ク サ ラ シ 儀 礼 を 行 う 例 は 16 例 あ る が 、 そ の う ち 7 割 弱 ( 11 例 ) が 当 村 落 で の ム ー チ ー 儀 礼 と 同 日 ( 12 月 7 日 ) で あ っ た 。 7 日 に も 、 ム ー チ ー 儀 礼 と の 関 連 性 が う か が わ れ る 。
12 月 の 「 7 日 」 ま た は 「 8 日 」 に 儀 礼 を 行 う 背 景 に は 、 何 か 共 通 し た 観 念 が 存 在 し た の だ ろ う か 。 偶 然 に 、 ム ー チ ー 儀 礼 と シ マ ク サ ラ シ 儀 礼 の 暦 日 が 一 致 し た だ け な の だ ろ う か 。 こ れ を 考 え る 上 で 、 小 野 重 朗 が 全 国 の 防 災 儀 礼 の 1 つ と し て 数 え た 本 土 の コ ト 八 日 の 期 日 が 、 ム ー チ ー 儀 礼 と 同 日 で あ る と い う 共 通 点 は 、 今 後 検 討 し な け れ ば な ら な い 重 要 な 課 題 と 言 え る 。
(c)2 日
2 日 は 3 番 目 に 多 い 定 日 で 、そ の ほ と ん ど が 2 月 2 日 と い う 事 例 で あ っ た( 27 例 中 21 例 )。 う ち 17 例 が 沖 縄 本 島 中 部 の 村 落 で 、 当 域 に 広 く み ら れ る 。
2 月 2 日 、 沖 縄 諸 島 に は ク ス ィ ッ ク ィ ー ( 腰 憩 い ) と い う 村 落 レ ベ ル の 年 中 行 事 が あ り 、 農 作 業 の 骨 休 め と し て 宴 が 催 さ れ る 。 先 述 し た 中 部 の ほ と ん ど の 村 落 が 、 同 日 に ク ス ィ ッ ク ィ ー を 行 い 、 本 儀 礼 を ク ス ィ ッ ク ィ ー と も 呼 ん で い る 。
ク ス ィ ッ ク ィ ー は 基 本 的 に は 農 耕 儀 礼 の 一 環 で 、 多 く の 村 落 で は シ マ ク サ ラ シ と は 別 種 の 儀 礼 で あ る 。 第 一 章 -第 二 節 -1 の 名 称 の 併 称 性 で 言 及 し た が 、 シ マ ク サ ラ シ 儀 礼 と 他 の 年 中 行 事 が 同 日 に 行 わ れ た 結 果 と 判 断 さ れ る 。
(d)10 日
10 日 の 事 例 は 27 例 あ り 、う ち 26 例 が 8 月 で あ っ た 。ま た 、す べ て 沖 縄 本 島 の 事 例 で 、 と く に 中 南 部 に 集 中 し て い る ( 北 部 1、 中 部 15、 南 部 11)。
8 月 10 日 は 、沖 縄 諸 島 で は シ バ サ シ・ヨ ー カ ビ ー・カ シ チ ー と い っ た 行 事 が 行 わ れ る
( 以 下 、シ バ サ シ 儀 礼 と す る )。家 庭 で は 魔 除 け の た め に 、サ ン と い う ス ス キ を 結 ん だ 呪 具 を 家 や 屋 敷 の 4 隅 に 挿 す 。シ バ サ シ 儀 礼 の 実 施 日 は 、村 落 や 地 域 に よ っ て 幅 が あ り 、8 月 9~ 11 日 ま で の 3 日 間 の い ず れ か で あ る 。
こ の 実 施 日 の 振 幅 と い う 視 点 か ら 事 例 群 を 見 直 し た 。 す る と 、 実 施 日 が 9~ 11 日 ま で の 事 例 群 の う ち 、8 月 は 8 割 強 を 占 め る( 55 例 中 46 例 )。う ち 45 例 が 中 南 部 の 事 例 で あ っ た ( 北 部 1 例 )。 10 日 以 外 の 中 南 部 の 内 訳 は 、 8 月 9 日 ( 中 部 5 、 南 部 10)、 8 月 11 日 ( 中 部 1、 南 部 4) と な っ て い る 。
こ の こ と か ら も 、沖 縄 本 島 の 中 南 部 の シ マ ク サ ラ シ 儀 礼 は 、8 月 10 日 周 辺 の シ バ サ シ・
ヨ ー カ ビ ー ・ カ シ チ ー と い っ た 年 中 行 事 と の 関 連 性 が 強 く み ら れ る こ と が 分 か る 。
定 日 の 分 析 結 果 を 整 理 す る と 、も っ と も 多 い の が 1 日 で 、1,7 月 を 除 い た 多 く の 月 に み ら れ る 。 そ し て 、 2 日 は 2 月 ( 2 月 2 日 )、 9~ 11 日 は 8 月 ( 8 月 9~ 11 日 )、 7,8 日 は 12 月( 12 月 7,8 日 )と い う 月 に 行 わ れ る こ と が 多 い 。そ れ ぞ れ の 分 布 の 特 徴 を 踏 ま え る と 、沖 縄 本 島 中 南 部 は 2 月 2 日 の ク ス ッ ク ィ ー や 8 月 10 日 近 辺 の シ バ サ シ 儀 礼 、北 部 は 12 月 8 日 近 辺 の ム ー チ ー 儀 礼 と の 関 連 性 が 強 い と 言 え る 。こ れ ら の 年 中 行 事 は 、一 般 的 に は シ マ ク サ ラ シ 儀 礼 と は 別 日 で あ る こ と か ら 、 2 つ の 異 な る 行 事 が シ マ ク サ ラ シ 儀 礼 と 同 日 に 行 わ れ る よ う に な っ た こ と を 示 唆 し て い る と 把 握 で き る 。
② 十 干 、 十 二 支 、 干 支 (a)十 干
十 干 と は ひ と 月 を 3 分 し た 10 日 を 数 え る 符 号 で あ る 。 そ こ に 陰 陽 五 行 説 が 結 び つ き 、 十 干 を 兄 と 弟 に 分 け 、五 行 の 木・火・土・金・水 を 配 し た 、甲( き の え )・乙( き の と )・
丙( ひ の え )・丁( ひ の と )・戊( つ ち の え )・己( つ ち の と )・庚( か の え )・辛( か の と )・
壬( み ず の え )・癸( み ず の と )か ら 構 成 さ れ る[ 福 田 ア ジ オ [他 ]編 1999:上 巻 205-206]。
あ る 特 定 の 十 干 に 合 わ せ て シ マ ク サ ラ シ 儀 礼 を 行 う 村 落 が あ る 。 例 え ば 、 嘉 手 納 町 野 里 で は 戊 に 合 わ せ て 行 い 、儀 礼 は 戊 行 事 と も 呼 ば れ る[ 嘉 手 納 町 史 編 纂 委 員 会 1990:509]。
十 干 に 儀 礼 を 行 う 村 落 は 28 村 落 確 認 で き た( 沖 縄 本 島 中 部 12、南 部 9、宮 古 2、八 重 山 5)。 事 例 数 が 48 例 と 村 落 数 よ り だ い ぶ 多 い の は 、 儀 礼 を 年 に 複 数 回 行 う 村 落 や 、 複 数 の 十 干 を 基 準 と す る 村 落 が 多 い た め で あ る 。
沖 縄 本 島 中 南 部 、 先 島 諸 島 に み ら れ 、 沖 縄 本 島 北 部 と 周 辺 離 島 に は み ら れ な い 。 沖 縄 本 島 中 南 部 の 事 例 を 細 見 す る と 、中 部 は 読 谷 村( 9 村 落 )、南 部 は 豊 見 城 に 集 中 し て み ら れ る ( 6 村 落 )。
先 島 諸 島 は 、 宮 古 に 2 村 落 、 八 重 山 に 5 村 落 で あ る 。 宮 古 諸 島 は 宮 古 島 に 限 ら れ て い る の に 対 し 、 八 重 山 は 、 石 垣 島 、 竹 富 島 、 新 城 島 、 西 表 島 と 、 分 布 圏 が 広 い 。
基 準 と さ れ る 十 干 を 地 域 別 に 整 理 し た の が 表 18 で あ る 。1 つ の 村 落 が 複 数 の 十 干 を 基 準 と す る 場 合 が あ る た め 、 合 計 数 は 28 村 落 よ り 多 い 。
表 18 か ら 、 10 種 類 す べ て の 十 干 が み ら れ る こ と が わ か る 。 こ の バ リ エ ー シ ョ ン の 背 景
に は 、 共 通 点 や 一 貫 し た 理 論 が あ る の だ ろ う か 。 十 干 の 構 成 要 素 で あ る 五 行 及 び 陰 陽 と い う 観 点 か ら も 、 事 例 群 を 分 析 し た い 。
ま ず 、 合 計 を み る と 、 庚 (10)が 最 多 で 、 戊 (8)、 丙 (7)、 辛 (5)と 続 く 。
十 干 は 陰 陽 五 行 説 と 結 び つ き 、 2 つ ず つ に 木 ・ 火 ・ 土 ・ 金 ・ 水 が 配 さ れ 、 さ ら に 陽 を 兄( え )、陰 を 弟( と )と し て 、陰 陽 を 割 り 当 て ら れ て い る[ 福 田 ほ か 編 1999:上 巻 205-206]。
事 例 群 を 五 行 ご と に 分 類 し 、多 い 順 に 並 べ る と 金( 15)・土( 11)・ 火( 9)と な り 、金
( 庚 ・ 辛 ) が 最 多 で あ っ た 。
し か し 、中 部 は 土 (10)、金 (9)、南 部 は 火 (8)、金 (3)、宮 古 は 火 (1)、土 (1)、八 重 山 は 金 (3)、木 (2)、水 (2)と 地 域 差 が あ り 、金 が 最 多 な の は 八 重 山 の み で あ る 。中 南 部 は 金 が 2 番 目 に 多 い が 、 中 部 で は 土 、 南 部 で は 火 が 最 多 と な っ て い る 。
十 干 を 構 成 す る 陰 陽 の 視 点 か ら 、 事 例 群 を 兄 ( 陽 ) と 弟 ( 陰 ) に 分 け る と 、 兄 ( 陽 ) に 属 す る 、甲 (1)、丙 (7)、戊 (8)、庚 (10)、壬 (1)は 、計 27 村 落 で 、弟( 陰 )は 、乙 (1)、
丁 (2)、己 (3)、辛 (5)、癸 (2)の 計 13 村 落 で 、兄( 陽 )が 弟( 陰 )の 2 倍 多 い 。地 域 別 に み て も 、 中 部 ( 兄 13、 弟 6)、 南 部 ( 兄 8、 弟 3)、 宮 古 ( 兄 1、 弟 1)、 八 重 山 ( 兄 4、 弟 3)と 、宮 古 は 同 数 で あ る も の の 、4 地 域 中 3 地 域 で 兄( 陽 )の 方 が が 多 い 。陰 陽 と い う 視 点 か ら は 、 陰 よ り 陽 が 意 識 さ れ て い る と 言 え る 。
地 域 別 に み る と 、 沖 縄 本 島 中 部 の 十 干 は 、 戊 (7)、 己 (3)、 庚 (6)、 辛 (3)の 4 種 で 、 戊 と 庚 が 多 い 。南 部 は 、丙 (6)、丁 (2)、庚 (2)、辛 (1)の 4 種 で 、丙 が 最 多 で あ る 。宮 古 は 、 丙 (1)、戊 (1)の 2 種 、八 重 山 は 、甲 (1)、乙 (1)、庚 (2)、辛 (1)、壬 (1)、癸 (1)の 6 種 で 。 同 じ 先 島 諸 島 で も 、 種 類 の 数 が 宮 古 は 最 少 、 八 重 山 は 最 多 と 、 正 反 対 の 特 徴 で あ っ た 。 4 地 域 の 特 徴 は 、甲・乙 、壬・癸 は 八 重 山 だ け に 、丙・丁 は 沖 縄 本 島 南 部 と 宮 古 、戊 ・ 己 は 本 島 中 部 と 宮 古 だ け と 整 理 で き よ う 。
基 準 と な る 十 干 の 複 合 性 に つ い て 触 れ た い 。 十 干 に 合 わ せ て 儀 礼 を 行 う 村 落 は 、 1 つ の 十 干 を 基 準 と す る 村 落( 13 村 落 )と 、複 数 の 十 干 か ら 選 定 す る 村 落( 17 村 落 )が あ る 。 前 者 を 単 一 型 、 後 者 を 複 合 型 と し た い 。 わ ず か に 複 合 型 の 方 が 多 い 。
単 一 型 の 十 干 を 整 理 す る と 、丙( 6)、戊( 3)、己( 1)、庚( 4)、辛( 2)、壬( 1)で あ 表 18. 十 干 別 一 覧 表 ( 村 落 数 )
甲 乙 丙 丁 戊 己 庚 辛 壬 癸
7 3 6 3
6 2 2 1
1 1
1 1 2 1 1 2
1 1 7 2 8 3 10 5 1 2 合計
沖縄本島北部 沖縄本島中部 沖縄本島南部
周辺離島(沖縄諸島)
宮古諸島 八重山諸島