ここでは、これまでの各質問項目に対する回答の集計を簡単にまとめ、それらの全般的な傾向 について総括する。
自由時間について 自由時間について 自由時間について 自由時間について
平日の自由時間は、全体の平均は 4.562 時間で、就業状況、年齢層によって異なっており、非 就業者より就業者、高年齢層より低年齢層のほうが自由時間は短い。また、年齢層による自由時 間の差は就業者においてみられたが、非就業者においてそのような差はみられない。一方、性別 による違いは、就業者の場合は男女間で自由時間の差がないものの、非就業者の場合は女性が男 性より短く、女性が家事のような就業以外の活動に従事していることが原因の一つと考えられる。
休日の自由時間は、全体の平均が 6.160 時間で、就業状況や年齢層によって大きな差がない。
しかし、男女別では、就業状況にかかわらずいずれも女性のほうが男性より有意に短く、女性が 家事、介護などの就業以外の活動に多くの時間を費やしているためと考えられる。
平日の自由時間の行動については、性別、年齢層別に問わず「自宅でのんびり」が 7 割前後と 最も高い。男性よりも女性、低年齢層よりも高年齢層のほうが、「ショッピング」などの戸外活 動を始め様々な活動で平日自由時間を過ごしている様子がうかがえる。
休日の自由時間の行動については、平日の場合と同様に全体の約 7 割が「自宅でのんびり」を 選択しているが、それ以外に、平日と比べると自由時間が長いため、「ショッピング」、「旅行 やドライブ」など、外出して活動する割合は比較的高く、また、家族そろって「家族とのだんら ん」も高くなっている。また、年齢層にかかわらず、男性は「スポーツ」、女性は「ショッピン グ」が高く、この 2 項目についての男女間の差が大きい。
しかし、アンケートの質問項目では、自由時間に具体的な定義をしていないため、自由時間の 捉え方が個人によってばらつきがあることに留意していただきたい。
「生涯学習」の意識について
「生涯学習」の意識について
「生涯学習」の意識について
「生涯学習」の意識について
全体の 8 割近くが生涯学習を行うことが必要であると認識しており、それは性別、世代別に大 きな差がない。また、学歴と有意な関連を持ち、学歴が高くなるにつれて、「必要である」と認 識している割合が高くなっている。
生涯学習が必要であると認識している者が、その理由を「充実した老後を過ごすため」として いるものが 8 割弱と最も多く、一方「仕事や就職・転職に生かすため」、「高度な専門知識をつ けるため」、「資格を取得するため」など実用的な目的として捉えている者は少ない。また、そ
の傾向は、男性より女性、低年齢層より高年齢層が強い。最も重要な理由の場合でも同じような 傾向がみられる。
学習活動について 学習活動について 学習活動について 学習活動について
学習状況については、現在生涯学習を行っている者が 35.3%と約 3 分の 1 である。また、学習 活動を行っている割合は女性が男性より高く、高年齢層が低年齢層より高くなっている。しかし、
男女間の差は高年齢層においてはみられず、低年齢層において男性の就業率が高いため男女間で 10.8 ポイントの差がある。就業状況別にみると、就業者の自由時間が短いため、学習活動に取 り組む割合が非就業者より低くなっている。学歴、年収が高くなるにつれて生涯学習の実行率が 高くなる傾向が読み取られ、学習活動の取り組み度合いはこれらの要素と関連している。また、
生涯学習が必要であると捉えている者がそうではない者より学習活動の実行の割合を大きく上 回っている。このように、就業しているか否か、学歴、年収、生涯学習に対する意識はそれぞれ 学習状況と関連性を持っていることがわかる。
学習活動の実行者の学習内容については、「健康の維持・増進に関する学習」が 48.3%と最も 多いが、多くの項目は 1 割〜2 割程度となっており、学習内容が多岐にわたっている。男性が女 性より高くなっているのは「資格取得や仕事に必要な知識や技能の学習」と「政治、経済に関す る学習」であり、女性が男性より高くなっているのは「健康の維持・増進に関する学習」、「芸術、
芸能に関する学習」である。また、男女間で学習内容の違いは高年齢層よりも低年齢層のほうが 大きい。一方、学習方法によって、学習内容も大きく異なっている。
学習を行っている理由については、学習の必要性の考えと同じように「老後の生活を充実させ たいから」が 62.2%と最も多く、それ以外の上位項目「趣味を豊かにしたいから」、「健康を維持・
増進したいから」、「生きがいを持ちたいから」も同様である。一方、専門的な知識を学び、仕事 に役に立てたいなどの意識を反映する項目は必要性の回答と同様に低い順番となっている。女性 が「学習することが好きだから」、「家庭生活、日常生活をよりよくしたいから」、「趣味を豊かに したいから」など好みや趣味、自分自身に関する理由を重要視しており、男性は「教養を高めた いから」、「社会の変化に遅れたくないから」など自分自身の理由以外に社会的な位置付けも意識 していることが分かる。一方、世代別においては、高年齢層のほうが「老後の生活を充実させた いから」と「健康の維持・増進したいから」が高く、低年齢層は「生きがいを持ちたいから」、
「家庭生活、日常生活をよりよくしたいから」、「今の仕事や就職・転職に役立てたいから」を考 えている割合が高い。最も重要だと思われる理由については複数回答とそれほど大きな違いは見 られない。
学習方法については、「自分一人で本を読むなどして」独自で学習活動を行っている者が 51.3%
と最も多い、また、それは女性よりも男性、高年齢層よりも低年齢層の方が高い。特に、全体に 男女間で約 20 ポイントの差がついているが、それが低年齢層になると、男性の 84.4%が一人で 学習しているのに対し、女性が 42.0%とその差が 40 ポイント以上になっている。一方、講座や
教室を参加したり、グループで学習をしたりする割合は女性が男性より高くなっている。このよ うに、多くの場合に、男性は一人で、女性は複数の人と一緒に学習活動を行っている姿がみえる。
また、高年齢層は「県や市町の行う講座や教室等に参加して」、「老人クラブ等地域のグループな どに参加して」など公的・地域の学習活動をより多く参加している。しかし、単なる一人で学習 行動を行っている者は 13.6%に過ぎず、多くの人は複数の人と学習していることが分かる。
学習活動によって、いかなる成果も上げず、「以前と変わらない」と答えた者は 1.0%に過ぎ ず、ほぼ全員が何らかの成果が得られたと感じていることがわかる。その中で、「話し相手や友 達が増えた」、「自由時間を有意義に過ごすことができた」、「趣味が広がった」、「健康の維持・増 進に効果があった」といった成果を感じている者が 5 割前後となっている。男女間で学習方法の 違いを反映し、女性は「話し相手や友達が増えた」と答える割合は男性より 20 ポイント近く高 くなっており、特にその差は低年齢層では大きい。一方、男性が感じている割合が女性より高い のは「教養が高まった」、「社会や地域に貢献できた」、「仕事の上で役立った」などであり、仕事 と社会とのかかわりを念頭に置いていることがわかる。世代別にみると、低年齢層は仕事(「仕 事の上で役だった」、「資格を得た」)や日常生活(「家庭生活や日常生活に役立った」)における 面で、高年齢層は健康面で(「健康の維持・増進に効果があった」)生涯学習の成果を多く獲得し ている。
一ヶ月に学習に費やしたお金は平均して 13566 円であり、最頻値、中央値は共に 10000 円であ る。学習費用における男女間の差がほとんどなく、男女ともに 13000 円台となっている。一方、
就業者が学習活動にかける費用は非就業者より約 2700 円、高年齢層が低年齢層より約 2000 円高 いが、さらに、学習方法別においては、[一人で学習する]が[複数の人と学習する]より約 2000 円高い。しかし、それらの差は統計的には有意ではない。
学習活動を行うことによる変化−金銭面については、約半数の 49.0%が「変わらない」、34.8%
が「多く使うようになった」、10.6%が「あまり使わなくなった」となっている。また、「変わら ない」と「あまり使わなくなった」と答えた割合は男性が女性より高く、逆に、「多く使うよう になった」は女性が男性より高くなっている。これは、女性がグループで学習をしている割合が 高く、学習活動以外の付き合いで費用が多くかけられているからであると考えられる。世代別に おいては、高齢者層は金銭面の変化がないと思っている割合は低年齢層より低く、逆に、「多く 使うようになった」と「あまり使わなくなった」と思っている割合が若干高くなっている。これ は高年齢層の平均収入が低年齢層より低いことからであると考えられる。さらに、学習活動によ る金銭面の変化の違いは学習方法と関連しており、[一人で学習する]のほうが「多く使うよう になった」と思う割合が低く、逆に「あまり使わなくなった」が高くなっている。
時間面の変化については、「変わらない」と「忙しくなった」がそれぞれ約 4 割、「計画的に使 うことにより余裕ができた」が約 2 割となっている。男性より女性、低年齢層より高年齢層のほ うが「変わらない」とする割合が低く、学習活動によって、時間の使い方に与える影響が大きい ことがわかる。さらに、[一人で学習する]ほうが学習活動による時間面の変化を感じず、「変わ