地方公共団体の入札・契約の在り方に関する アンケート調査結果
4 調査期日
平成15年3月28日に調査票発送,平成15年4月1日を基準日として回答。
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調 査 結 果 ( 要 約 )
Ⅰ 入札・契約において競争の実効性が確保されているか 1 指名競争入札の運用改善状況について(p5)
一般競争入札の対象範囲については,約3分の1の19団体がWTO対象案件のみを対象としており,1億円未満にまで対象を広げている団体 は3団体にとどまった。一般競争入札の対象範囲拡大のための課題としては,事務手続の煩雑さを4分の3を超える46団体が指摘しており,そ のほか不良業者の排除の問題,入札・契約担当部署の体制の問題を指摘する団体が多かった。
2 電子入札の導入について(p6〜7)
電子入札の導入を図る上での課題として,「入札制度改革・業務改革」,「必要な予算の確保」,「システムの安全性・信頼性確保」,「受注者の負 担」について指摘する団体が多かった。また,電子入札は一般競争入札の対象拡大に「有効である」と回答する団体が8割を超えていた(49団 体)が,「電子入札の導入に伴い一般競争入札の対象工事の拡大を予定している」と回答する団体は4団体,これに「検討中」・「検討予定」を含 めても17団体にとどまった。
3 地域要件の設定・運用状況について(p8)
地域要件の設定については,「原則として地元業者を優先する地域要件を設定している」と回答する団体が44団体と7割を超えている。他方,
平成11年12月に公正取引委員会が都道府県に要請した地域要件における競争の確保の配慮について,「対策を講じている」と回答した団体は 30団体あったが,具体的施策内容について「個別工事ごとに競争に必要な業者数を確保できない場合に地域要件を緩和するとの対応を採ってい る」等と回答した団体は11団体にとどまった。
4 分割発注・共同企業体の運用状況について(p9)
分割発注について,「限定して運用する」と回答した団体が8団体にとどまる一方,「中小企業の受注機会の増大等を図るため積極的に実施」,
「効率的な事業執行等を前提として可能な限り努める」と回答した団体は合わせて26団体に上っている。また,共同企業体の運用における競争 性確保について,「競争性確保の観点から混合入札を実施する」等の回答があった団体は21団体と半数以下であった。
Ⅱ 発注案件の実態に即した入札・契約方法が採用されているか 1 複数年度継続発注工事の運用状況について(p10)
複数年度継続発注工事(大型工事)の契約者選定を「毎年度競争入札で実施するケースがある」と回答した団体は26団体と約半数に達する。
また,毎年度の競争入札を実施する理由については,「国の予算において国庫債務負担行為が認められにくい」(14団体),「業界団体等から分 離・分割発注についての要望が強い」(8団体)との指摘が多かった。
2 随意契約の運用状況について(p11)
随意契約について,柔軟な運用の必要性を指摘しているのは10団体あった。柔軟な運用のために必要な措置としては,「随意契約事由につい ての一層の具体化」が最も多く(10団体),「会計法令上の随意契約事由の追加」も5団体から指摘があった。
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3 民間の能力を生かす発注方法の採用等について(p12〜13)
総合評価落札方式等の導入状況をみると,導入・試行済みの団体が16団体で,導入予定1団体を含めても3分の1以下にとどまっているが,
基本認識としては「定型的な案件については事務量が増加するため不適切だが,高度な企画力・技術力を要求される案件については積極的に導入 していきたい」との回答が38団体と過半数を占めた。
また,発注関係事務への民間能力の導入については,「基本的に現在の体制で対応可能だが,高度な企画力・技術力を要する案件については民 間コンサルタントの活用を積極的に行うべき」との回答が33団体と過半数を占めた。
4 発注方法の柔軟化を図る上での課題について(p14)
発注方法の柔軟化を図る上で最も重要な課題としては,「特に制度的課題はなく,運用改善により対応可能である」とする団体が21団体ある 一方で,「予算単年度主義の緩和」(20団体),「プロポーザル方式や交渉方式による契約者決定手続の制度化」(18団体)も同程度の回答があ った。
Ⅲ 発注者における入札談合の調査が実効的に機能しているか 1 第三者機関の組織・体制について(p15)
入札談合の調査のため,「第三者機関を設置している」との回答があったのは30団体(うち外部組織が14団体)ある一方で,「設置していな い」との回答が27団体と約半数あった。
2 談合情報に対する調査方法について(p16)
調査過程における事情聴取以外の調査を「実施している」と回答した団体は20団体と3分の1に達した。なお,具体的な調査内容は,「工事 費内訳書の分析」が19団体,「過去の入札状況等の分析」が4団体あった。
Ⅳ 発注者が入札談合に対して課す措置が適正に設定・運用されているか 1 指名停止措置について(p17〜18)
指名停止の期間について自団体発注の案件でみると,短期については1か月〜12か月,長期についても3か月〜24か月と非常にばらつきが あった。また,指名停止措置の実施時点については,「中央公契連作成の指名停止モデルに基づき実施している」との回答が41団体と約7割あ ったが,「排除勧告の段階で一律実施している」と回答する団体も8団体あった。指名停止の対象となる違反事業者の地理的範囲については,「独 占禁止法違反行為を行った事業者であれば,発注が行われた団体・地域を問わない」との回答が46団体と4分の3を超えていた。また,違反事 業者について地方自治法に基づく競争参加資格の取消しを定めている団体も5団体あった。
2 損害賠償請求について(p19)
自団体発注の案件について「入札談合事件があり,地方公共団体自らが損害賠償請求を行った事例がある」との回答が11団体と5分の1近く に達している(その他,刑法談合罪等に基づく損害賠償請求を行っている事例もある。)。また,契約書に損害賠償予定条項ないし違約金条項を設 定している団体も45団体と4分の3に達している。
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Ⅰ 入札・契約において競争の実効性が確保されているか