1.第7期における基本理念及び 2025 年の地域の将来像
田辺市では、基本構想に掲げる 2025 年にめざすまちの姿と整合が保たれた「住み 慣れた地域で支えあい、自分らしく安心して暮らし続けられる地域社会の実現」を 基本理念に掲げ、重度の要介護状態になっても、住み慣れた地域で自分らしい暮ら しを人生の最後まで続けることができるよう、「医療」、「介護」、「予防」、
「住まい」、「生活支援」の5つのサービスを一体的に提供して、支援が必要な高 齢者の住み慣れた地域のおける生活を支援する「地域包括ケアシステム」の深化・
推進を目指しています。
市では高齢者のみならず、誰もが住み慣れた地域でお互いに支えあい、自立し安 心して暮らしていくことができる地域社会の形成をめざします。
2.基本目標
(1)支え合いの地域づくりを進めます
ひとり暮らし高齢者や高齢者のみ世帯の増加に加え、認知症状のある人が年々増 加する中、振り込め詐欺等の消費者被害、孤立死等から高齢者を守るためには、地 域で支え合うしくみづくりを更に進める必要があります。
高齢者が住みなれた地域で生活を続ける上で抱える様々な課題を、気軽に身近で 相談でき、そこから必要な機関やサービスにつなげていく総合相談機能をさらに強 化していきます。そして関係機関との連携強化を図るとともに、より身近な相談窓 口として位置づけている在宅介護支援センターとの連携を図り、高齢者の生活の変 化を早期に発見し対応できる体制の整備を図ります。
また、日常生活圏域ごとの特性や実情に合わせた地域包括ケアを推進していくため に地域ケア会議を有効的に活用するとともに、生活支援体制整備事業により設置し ている協議体を活用し、ネットワークの構築を図ります。
さらに、さまざまな状態で生活している高齢者に対する見守りや支援を行うため に、地域住民や民生委員、社会福祉協議会や在宅介護支援センター、各種団体など が連携し、地域の中でお互いが支えあい、助け合えるような支援体制の構築を図り ます。
高齢者が安心して生活をしていくための基盤となる「住まい」の確保や安全
な住宅環境整備のための事業の利用促進を図るなどの環境改善を推進します。
さらにひとり暮らしの高齢者、高齢者のみの世帯が増加し、地縁血縁の希薄化な どが進む中、家族や親族からの支援が期待できない高齢者の方でも、住み慣れた地 域で安心して住み続けられるために、地域の見守りや生活支援のしくみと認知症等 による判断能力が低下した人への支援、高齢者虐待や消費者被害への対応など高齢 者の権利を守るしくみを充実させていきます。
(2)社会参加といきがいづくりを支援します
一人ひとり自らが生きがいをもち、活力ある生活を送るためには、自身の健康を 維持・増進させることが大切であることから、健康づくりとして介護予防への取組 みを多くの方が実践できるように介護予防事業を推進するとともに、地域における 健康づくりや介護予防の取組みを支援します。
また、地域社会の活力を維持するためには、高齢者がその知識や経験を生かして 就業やボランティア活動等へ参加することにより、高齢期を迎えてからも地域社会 の担い手として、活躍することができる環境づくりが重要です。そのため豊富な経 験、知識、技能を活かして活動できるよう、生きがいづくりを支援します。
(3)健康づくり・介護予防をすすめます
高齢者が健康でいきいきといつまでも暮らしていくためには高齢期の特性を踏ま えた健康づくりが必要です。そのために、要介護の原因となるロコモティブシンド ロームの予防など健康づくりの普及啓発や機会の提供を行うとともに、地域におい て自主的な介護予防に関する活動が広く実施され、高齢者が積極的に健康づくりや 介護予防に取組むことができるようなしくみづくりを進めます。
(4)地域の中で自分らしく暮らせる支援体制の充実に努めます
単身や高齢者のみ世帯が増加し、介護を必要とする高齢者等が増加する現在、高 齢者が住み慣れた地域で生活を続けるために、本人の自己選択・状態に応じたさま ざまな資源を活用できる体制を整備していく必要があります。
ます。また、地域のボランティア活動などの参画も促し、高齢者が自分らしく過ご すためにさまざまな社会資源が活用できるような体制整備に努めていきます。さら に、さまざまな状態で生活している高齢者に対する見守りや支援を行うために、地 域住民や民生委員、社会福祉協議会や各種団体などが連携し、地域の中でお互いが 支えあい、助け合えるような支援体制の構築を図ります。このようなさまざまな資 源を一体的・総合的に受けられるような地域包括ケアシステムの整備にむけて、日 常生活圏域ごとで開催される地域ケア会議を有効的に活用するとともに、地域包括 ケアの中核機関でもある地域包括支援センターの機能強化、生活支援体制整備事業 により設置している協議体によるネットワークの構築を図ります。
特に認知症高齢者や医療ニーズの高い高齢者や重度の要介護者が、いつまでも住 み慣れた家庭や地域での生活を続けられるよう、サービス基盤整備の充実を図り、
関係機関と連携を図り、権利擁護を含めた本人・家族への支援、認知症や在宅医療 の理解の促進等、総合的な取組みを推進します。
第2節 田辺市における地域包括ケアシステムの現状と今後の方向性
1.日常生活圏域と地域型包括支援センターの状況
田辺市においては、高齢者が住み慣れた地域で安心して暮らし続けることができ るよう、本人・家族の選択を基本とし、医療・介護・予防などの生活支援・福祉サー ビス、住まいなど必要なサービスを身近な地域で受けられる体制の整備として、日 常生活圏域を合併前行政管区(田辺圏域・龍神圏域・中辺路圏域・大塔圏域・本宮 圏域)の5ヶ所として捉えています。2017 年度には日常生活圏域ごとに地域型地域 包括支援センターを設置し、身近なところで相談やサービスが受けられるように体 制整備を行い、その地域型包括支援センターを中核に各地域における地域包括ケア システムの整備に取組んでいます。
出典:三菱UFJリサーチ&コンサルティング「<地域包括ケア研究会>地域包括ケアシステムと地域マネジメント」
(地域包括ケアシステム構築に向けた制度及びサービスのあり方に関する研究事業)、2015 年度厚生労働省老人保健健康増進等事 業、2016 年