1.計画の体系
基本課題 重点施策 施策の方向
Ⅰ
1.男女共同参画についての 理解の推進
①男女共同参画推進のための広報・啓発活動の推進
②調査・統計における男女別情報の充実
③男女共同参画を推進する文化創造・表現活動の推進
2.生涯にわたる男女平等教 育の充実
①保育所・こども園・幼稚園・小学校・中学校におけ る男女平等教育の充実
②多様な選択を可能にする社会教育の推進
③男性の家庭生活や地域活動への参画の促進
④女性のエンパワメントとネットワーク支援
男 女 共 同 参 画 社 会 実 現 の た め の
基 盤 整 備
3.男女の生涯にわたる健康 の保持・増進
①生涯をとおしての健康づくりの支援
②性教育の推進
Ⅱ
4.政策・方針決定過程への 女性の参画促進
①行政委員・審議会委員などへの男女共同参画の促進
②事業者や地域の各種団体などにおける方針決定過程 への女性の参画拡大
③市政や教育にかかわる政策・方針決定過程への女性 の参画拡大
5.男女が協働で行う地域活 動の促進
①男女共同参画で行う地域活動・社会活動の促進
②防災・災害復興対策における男女共同参画の推進
男 女 が 協 力 し て 取 り 組 む 地 域 ・
ま ち づ く り の 推 進
6.さまざまな困難を抱える 人々の生活の安定と自立 への支援
①高齢者・障がい者の生活支援の充実
②ひとり親家庭等の生活支援の充実
③在住外国人等の生活支援の充実
Ⅲ
7.就労の場における男女平 等の促進
①就労の場における男女の均等な機会と待遇の確保の 推進
②農業、自営業等に従事する女性の経済的地位の向上 と就業環境の整備
就 労 の 場 の 男 女 平 等 と
仕 事 と 生 活 の 調 和 の 実 現
8 . 仕 事 と 生 活 の 調 和 ( ワ ー ク ・ ラ イ フ ・ バ ラ ン ス ) の実現のための支援
①仕事と生活の調和(ワーク・ライフ・バランス)の 周知促進
②男性にとっての男女共同参画の推進
③仕事との両立を支える子育て・介護サービスの拡充
9.あらゆる暴力の根絶
①セクシュアル・ハラスメントなどあらゆる暴力根絶 のための啓発推進
②暴力被害者への相談の充実
1 0 .DV被害者の安全を確保 するための支援の推進
①相談窓口の充実、情報提供
②緊急時の安全確保
1 1 .DV被害者の自立に向け た支援
①自立支援策の充実
②関係機関との連携協力
Ⅳ
あ ら ゆ る 暴 力 の 根 絶
1 2 .DV問題を発生させない 教育・啓発、体制整備
①DV被害防止に向けた啓発の推進
②職務関係者への研修の充実
③加害者への教育・啓発
2.基本課題と重点施策
基本課題Ⅰ 男女共同参画社会実現のための基盤整備
2011(平成 23)年に実施した「池田市男女共同参画に関する市民意識調査」では、分野ごと の男女の平等感をたずねた設問の「職場の中」「政治の場」「社会通念・慣習・しきたり」「社会 全体」において、「男性が優遇されている」と「どちらかといえば男性が優遇されている」を合 計した割合が 50%を超えています。
社会のさまざまな分野において男女平等ではないと感じる要因としては、性別によって役割 を固定した考え方が根強いことが考えられます。
固定的な性別役割分担意識やそれにともなう慣行などは、長い時間をかけて形成されてきた もので、一朝一夕に解消されるものではありません。しかしながら、性別や年齢、障がいの有 無、国籍、性的指向などにかかわりなく、多様な生き方が認められること、そして、その多様 性の受容こそが活力ある持続可能な社会をつくるキーワードであるという認識を高めること が重要です。
■ 計画推進の指標
指標名 現状値
目標値 ( 平成 29 年)
目標値 ( 平成 35 年)
広報誌・ホームページへの男女共同参画関連記事の掲 載回数
7回 増加させる 増加させる 男女共同参画に関する研修・啓発事業への参加者数 492 人 増加させる 増加させる
乳がん検診受診率(※ ) 10. 9% 50%以上 50%以上
子宮がん検診受診率(※ ) 20. 9% 50%以上 50%以上
※ 国のがん対策推進基本計画では、「75 歳未満のがんによる死亡率の 20%減少」を目標とし、その ための個別目標として、がん検診の受診率を 50%以上とすることが定められている。
重点施策1 男女共同参画についての理解の推進
男性や子ども、若者世代を含めたあらゆる層や企業、あるいは、男女共同参画施策の推進を 担う市職員・教職員に対して、男女共同参画社会を実現する意義についての認識を深められる よう、多様な媒体や機会を活用して継続的に広報や啓発を行います。
そのためには、市内外で男女共同参画の視点で多様な活動を展開している個人や団体、さま ざまな施設・機関の活動内容、国内外の情報などを収集・発信します。
また、男女共同参画施策を推進していくためには、男女の置かれている状況を客観的に把握 することが重要であるという観点に立ち、可能な限り男女別のデータの収集・公開を進めます。
施策の方向① 男女共同参画推進のための広報・啓発活動の推進
施策名 施策の内容
1
広報誌の特集やコラム、HPの充実、C A T V の活用などの 多様な媒体、あるいは、成人式や関係課が開催する講演会 などの機会を活用して、男女共同参画の必要性について正 しく理解するための情報発信を充実します
2
多 様 な 媒 体 や 機 会 を 通 じ た 情 報 発 信・啓発
市の広報活動において遵守すべきガイドラインにそって、
男女平等の視点に立った表現を徹底します 3
市職員・教職員に対する情報発信・
啓発
市職員及び教職員が男女平等や男女共同参画の意義を周知 徹底できるよう、情報発信や啓発を強化します
4
男 女 共 同 参 画 に 関 す る 講 演 会 や フ ォーラムの開催
男女共同参画について効果的に啓発できるよう、講演会や フォーラムを開催します
(全部局)
施策の方向② 調査・統計における男女別情報の充実
施策名 施策の内容
5
男 女 共 同 参 画 に 関 す る 各 種 調 査 の 実施
男女の実情やニーズを的確に把握し、施策に反映させるた めに、各種市民意識調査を実施します
6
男女別情報(ジェンダー統計)の充 実
男女間格差の実態を客観的に把握するために、各種意識調 査の結果や統計データなどの男女別のデータを充実し、公 表します
(全部局)
施策の方向③ 男女共同参画を推進する文化創造・表現活動の推進
施策名 施策の内容
7
男 女 共 同 参 画 に 関 す る 図 書 や 資 料 などの収集・提供
国際的な男女共同参画の動きも含めて、男女平等・男女共 同参画に関する図書や資料の充実を図るとともに、提供に ついての工夫をします
8
男 女 共 同 参 画 の 視 点 に 立 っ た 文 化・芸術活動への支援
男女共生サロンや社会教育施設などを利用して男女共同参 画の視点に立った表現活動を推進します
(市民生活部 教育委員会)
重点施策2 生涯にわたる男女平等教育の充実
男女平等や人権尊重の意識を育み、男女共同参画の意義の重要性を認識するにあたって、教 育や学習の担う役割は大きいものです。
特に、次代を担う子どもたちが、他者を尊重し、性別にかかわりなく、個性と能力を発揮し ながら成長していくためには、家庭、学校、地域などでの関わり方が重要になってきます。
本市では、「教育のまち池田」を掲げ、学校・地域・家庭が一体となった「教育コミュニテ ィ」づくりを推進することで子どもたちの健全育成に取り組んでいるところです。今後も、三 者が協力してジェンダー(社会的・文化的な性差)にとらわれない教育を推進し、子どもたち が男女平等の考え方のもとで「生きる力」を育むとともに、将来、社会人・職業人として自立 していくことができるよう、キャリア教育を推進していきます。
特に、2006(平成18)年に改正された教育基本法において新たに規定された家庭教育(第10 条)や、2008(平成20)年に改訂された新学習指導要領に盛り込まれている「情報活用能力の 育成」や「情報モラル」に対する取り組みは、子どもから成人までを対象に、男女共同参画の 視点を踏まえて推進します。
また、各個人が生涯にわたって自分らしく生きていけるように学習支援のみならず、地域社 会の基盤強化につながる地域力や住民力を醸成していく観点からも生涯教育への要請が高ま っています。市民一人ひとりが、自己の人格を磨き、豊かな人生を送ることができるよう、生 涯にわたって、「いつでも」「どこでも」学習することができ、その成果を適切に生かすことの できるような学習の場を提供していきます。
特に、男性がこれまでの仕事優先の生活を見直し、家庭や地域で活躍できるよう、情報提供 や学習の場の充実を図っていきます。
また、池田市立男女共生サロンにおいてグループの育成を支援しているところですが、「池 田市男女共同参画に関する市民意識調査」でみると、池田市立男女共生サロンの認知度は、女 性は約 20%、男性は約 11%と低い割合にとどまっています。今後は男女共同参画推進の拠点 として、交流、情報収集・提供の機能を充実するとともに、特に、女性においては多様な意思 決定過程に参画できるよう、女性自身の潜在的な能力や個性を発揮するための支援(=エンパ ワメント支援)を積極的に進めます。
ジェンダー(Gender)
生まれる前に決定される生物学的な性差(セックス)に対して、出生後に周囲と関わりながら育つ中でこうあるべきだと して身についた性差観念を「ジェンダー(社会的・文化的な性差)」という。日常生活の中で期待される「男らしさ、女ら しさ」とか、「男は仕事、女は家庭」などの性別役割分担意識も、このジェンダーの一部といわれている。近年では、男 女の役割は生まれながらに決まっているものではなく、ジェンダーに基づいた固定観念によってつくられたものである という認識が広がっている。
キャリア教育
進学や就職に焦点を絞らず、主体的に自己の進路を選択・決定できる能力や勤労観、職業観を育み、社会人・職業 人として自立していくために必要な能力や態度を身につけること。
エンパワメント(E mpowerment)
「女性が力をつけること」という意味で、国連の第 4 回世界女性会議をきっかけに広く知られるようになった。具体的に は、女性が自らの意識と能力を高め、政治的、経済的、社会的及び文化的に力をもつ存在となることを意味している。