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350.0億円 観光の経済波及効果 400.0億円 (A+B)

この推計では、宿泊と日帰りの割合が現在と同一であるという前提となって

4.2 今後の課題①

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• 夏季は最も入込客数が多く、観光消費額全体は年間を通じて最も 高くなる。つまりは、夏季の消費単価を上げることが、経済波及額を 増やすための近道である。

• 一方で、アンケート結果の通り、海水浴をはじめとしたレジャー性の 高い目的での来訪者が多い。これらの来訪者は柏崎地域外での物 品購入をしてから柏崎地域で行動している可能性があり、域内消費 につながる取り組みを!

( 1 )夏季の域内消費単価アップへ

4.2 今後の課題②

• アンケート結果の通り、夏は入込客数のピークでありながら、宿泊し た人の割合が低いと推計され、宿泊者数を増やすための取り組み も必要である。

• そのためには、「海水浴」といったレジャーと同時に域内で楽しめる 魅力づくりや , 「 1 泊してみよう」と思わせるきっかけが必要である。

• レジャー目的に特化して来訪する人は、その目的以外の情報を主 体的に得ようとしない可能性もある。例えば、アンケートでも立ち寄 る割合の高い「道の駅」をレジャーと組み合わせるなど、周遊観光 の可能性も情報として発信する方策も考えられる。

( 2 )夏季の宿泊を増やすための取り組み

4.2 今後の課題③

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• アンケートでのコメントでは、同一地域内でのことでありながら、「食 事がおいしかった」という意見が大半を占めているが、一部「食事が 不満」・「食事できるところがなかった」との意見も見受けられる。

• これらのことから、「食事自体に満足がいかなかった」人だけではな く、「食事をしたくてもできなかった」人が一定割合で存在していると 考えられ、柏崎地域の魅力を伝える機会を逸してしまっていると考 えられる。ある程度のボリュームの観光客を受け入れられる観光地 の受け皿ができているか、という課題も存在する。

• 観光客の多様化するニーズに応えるため、地域の特色を生かした 新たな「売り」を作っていくことも検討に値する。とりわけ、新しい魅 力の創出は、地域間・産業間の連携強化をした上でのサービスの 開発が必要であると同時に、将来的に幅広い分野での経済効果が 見込めるものである。

( 3 )「量」と「質」からみた、観光客のニーズに対する取り組み

4.2 今後の課題④

• 柏崎地域ではオフシーズンとも言える、秋~冬にかけての時期は、

入込客数が少ない一方で、秋~冬にかけての消費単価は低くない 上、リピート率はかなり高く、一度、柏崎地域の魅力を知れば、リ ピーターになってもらえる可能性もある。

• 柏崎地域の自然やその季節ならではの魅力を感じられる観光資源 を掘り起こし、観光客へその魅力を伝えていくことが必要である。し かしながら、秋冬は「せっかく行ったのに施設が閉まっていた」等の コメントが見られたことから受け入れ体制の整備が重要な課題とな る。

• 特に冬は入込客数が少ないながらも、県外客のリピーター率は8割 と年間を通じて最も高い上、来訪 5 回以上のハードリピーターが 6 割 にも達している。つまりは、冬の柏崎地域にも「また来よう」と思って もらえる魅力開発の余地はあり、潜在的な観光客に向けて発信して いくことが必要である。

• 来訪目的をみると、夏を除いて、「食べ物」・「まちあるき・買い物」と いった四季それぞれの魅力を打ち出せるものが上位となっており、

( 4 )オフシーズンの魅力の県外発信と受け入れ体制の整備

4.2 今後の課題⑤

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• 柏崎地域へ観光客を誘致するための情報発信のみならず、域内に 来訪した観光客への情報発信も重要である。

• アンケートでは、「コンビニの場所がわからない」「道に迷いやすい」

などのコメントが寄せられており、地域内における案内・情報提供も 課題の1つとなっている。

• 情報を取得する媒体としても、スマートフォンによるアプリやインター ネットの割合が高まってきており、「観光案内などのホームページが お粗末」との指摘も見られ、オーソドックスな観光案内看板設置だけ でなく、インターネットを通じた情報提供というソフト対策にもニーズ が高いと考えられる。

• また、上記のような情報提供施策を実施することで、「お店が少な い」「駐車場が少ない」「トイレが少ない」等の不満が、軽減される可 能性を秘めている。

( 5 )観光地内の情報整備などのソフト対策

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