• 検索結果がありません。

Microsoft PowerPoint - 5_柏崎地域における観光の経済波及効果調査に係る会員セミナー03

N/A
N/A
Protected

Academic year: 2021

シェア "Microsoft PowerPoint - 5_柏崎地域における観光の経済波及効果調査に係る会員セミナー03"

Copied!
63
0
0

読み込み中.... (全文を見る)

全文

(1)

柏崎地域における

観光の経済波及効果調査

分析結果

株式会社ケー・シー・エス

プロダクト・ソリューション室

室長 仲条 仁

平成28年3月8日

(2)

本日の報告

1.調査概要

2.観光消費額調査

(アンケート結果)

3.経済波及効果の算出

4.まとめ

(3)
(4)

1.1 調査概要

調査目的

本業務は、柏崎地域(柏崎市、刈羽村、出雲崎町)に訪れた観光客 に対して聞き取り調査を行い、当地域における観光消費額を把握する とともに、柏崎地域内における経済波及効果の推計、分析を実施する ことを目的とする。

実施主体

柏崎地域観光推進協議会

調査業務実施期間

平成26年度:平成26年9月20日~平成27年3月31日 平成27年度:平成27年4月17日~平成27年12月31日 3

(5)

1.2 調査フロー

調査フロー

2.観光消費額調査 3.経済波及効果算定 (3)秋・冬観光消費額算定 H26 H27 (3)春期調査 平成27年5月 (4)夏期調査 平成27年7月~8月 (5)春・夏観光消費額算定 (6)経済波及効果算定 (2)冬期調査 平成27年2~3月 1.計画準備 (2)柏崎地域産業連関表の作成 (1)経済統計データの収集整理 (1)秋期調査 平成26年10~11月

(6)

参考:柏崎地域観光振興戦略ビジョン 平成26年2月

5 観光産業を今後の柏崎地域の経済振興の牽引役の一つとして、 また、新たな雇用の場の創出につながる産業として育成していく観点から、 を目指すべき方向とします。また、以下の点にも留意します。 1 多くの観光旅行者から訪れていただける魅力づくり 2 長い時間をかけて滞在してもらえる魅力づくり ①目指すべき方向 ① 地域に対する誇りと愛着を持つことのできる 地域づくりの促進 ② リピーターの確保 ③ 観光消費額の拡大 ②目標値 目指すべき方向の到達状況を検 証するため、 ⑴量(観光旅行者の数)、 ⑵質(観光旅行者の満足度)、 ⑶経済効果 (観光旅行者の観光消費額) の3つの視点から、以下の数値 目標指標及び数値目標等を掲 げます。

(7)

2.観光消費額調査(アンケート結果)

2.1 調査概要

2.2 観光実態

2.3 旅行の期待度・満足度

2.4 観光消費額

(8)

2.1.1 調査概要

7

調査目的

本調査は、柏崎地域に訪れた観光客に対して聞き取り調査を行い、 当地域における観光消費額を把握することを目的とする

調査箇所

及び調査日

各場所土日2日間 秋:648票 冬:474票 春:757票 夏:798票 計:2,677票 7

秋期 冬期 春期 夏期 日本海フィッシャーマンズケープ 10/25(土) 10/26(日) 3/7(土) 3/8(日) 5/2(土) 5/3(日) 東の輪海水浴場 8/8(土) 8/9(日) 鯨波海水浴場 8/8(土) 8/9(日) 高柳 じょんのび村 10/11(土)10/12(日) 2/21(土)2/22(日) 5/2(土)5/3(日) 7/25(土)7/26(日) 西山ふるさと公苑 11/22(土) 11/23(日) 3/7(土) 3/8(日) 5/5(火) 5/6(水) 大崎雪割草の里 11/22(土) 11/23(日) 3/7(土) 3/8(日) 日本海石地わさび園 11/22(土)11/23(日) 石地海水浴場 8/8(土)8/9(日) 刈羽 ぴあパークとうりんぼ 11/22(土)11/23(日) 3/7(土)3/8(日) 5/5(火)5/6(水) 7/25(土)7/26(日) 出雲崎 越後出雲崎 天領の里 10/25(土) 10/26(日) 3/7(土) 3/8(日) 5/5(火) 5/6(水) 7/25(土) 7/26(日) 柏崎 西山 合計 調査実施箇所 調査日 H26年度 H27年度

(9)

2.1.2 調査実施箇所別回収数

秋季 調査日 秋季 柏崎 日本海フィッシャーマンズケープ 10/25(土) 10/26(日) 157 柏崎 高柳 じょんのび村 10/11(土) 10/12(日) 129 高柳 西山ふるさと公苑 11/22(土) 11/23(日) 50 ふるさと公苑 大崎雪割草の里 11/22(土) 11/23(日) 20 雪割草の里 日本海石地わさび園 11/22(土) 11/23(日) 10 わさび園 刈羽 ぴあパークとうりんぼ 11/22(土) 11/23(日) 160 刈羽 出雲崎 越後出雲崎 天領の里 10/25(土) 10/26(日) 122 出雲崎 648 冬季 調査日 冬季 柏崎 日本海フィッシャーマンズケープ 3/7(土) 3/8(日) 121 柏崎 高柳 じょんのび村 2/21(土) 2/22(日) 82 高柳 西山ふるさと公苑 3/7(土) 3/8(日) 48 ふるさと公苑 大崎雪割草の里 3/7(土) 3/8(日) 47 雪割草の里 刈羽 ぴあパークとうりんぼ 3/7(土) 3/8(日) 57 刈羽 出雲崎 越後出雲崎 天領の里 3/7(土) 3/8(日) 119 出雲崎 調査実施箇所 表示 西山 調査実施箇所 表示 西山 合計 回収数 回収数 春季 調査日 春季 柏崎 日本海フィッシャーマンズケープ 5/2(土) 5/3(日) 171 柏崎 高柳 じょんのび村 5/2(土) 5/3(日) 199 高柳 西山 西山ふるさと公苑 5/5(土) 5/6(日) 89 ふるさと公苑 刈羽 ぴあパークとうりんぼ 5/5(土) 5/6(日) 160 刈羽 出雲崎 越後出雲崎 天領の里 5/5(土) 5/6(日) 138 出雲崎 757 夏季 調査日 夏季 東の輪海水浴場 鯨波海水浴場 高柳 じょんのび村 7/25(土) 7/26(日) 144 高柳 西山 石地海水浴場 8/8(土) 8/9(日) 138 石地海水浴場 刈羽 ぴあパークとうりんぼ 7/25(土) 7/26(日) 199 刈羽 出雲崎 越後出雲崎 天領の里 7/25(土) 7/26(日) 118 出雲崎 798 合計 調査実施箇所 表示 柏崎 8/8(土) 8/9(日) 199 柏崎 調査実施箇所 表示 合計 回収数 回収数

(10)

2.1.3 調査方法

9 天領の里 春季調査風景 ◆平成26年(2014年)秋から平成27 年(2015年)夏まで、四季ごとに柏 崎地域内の5地区(柏崎、高柳、西 山、刈羽、出雲崎)にある観光地点 で、調査員が観光客に聞き取りのア ンケート調査を行った ◆方法はアンケート調査票に基づい て、訪問した地点、柏崎地域内での 観光消費額、満足度などをお聞きし た ▼調査票(一部抜粋)

(11)

2.1.4 調査風景

▼高柳 じょんのび村 ▼刈羽 ぴあパークとうりんぼ

(12)

2.観光消費額調査(アンケート結果)

2.1 調査実態

2.2 観光実態

2.3 旅行の期待度・満足度

2.4 観光消費額

11

(13)

2.2.1 性別

◆四季を通じて、男女比は6:4ないしは、7:3と、 男性の割合が高かった。

(14)

2.2.2 年代

13

20~40代の割合が高く、5~7割であった

夏は、子供連れの家族、 若者による海水浴が多い

(15)

2.2.3 居住地①県内外・県内の居住地

県内客が最も多いのは「冬」で8割、 県外客が多いのは、「夏」で6割 県内外 海水浴客の県外割合が高い 冬の来訪者の多くが 県内在住のリピーター

(16)

2.2.3 居住地③県内の居住地

15 県内の居住地 長岡市・新潟市が多く、いずれの季節も過半を占める

(17)

2.2.4 居住地②県外の居住地

秋(n=238) 冬(n=99) 春(n=258) 夏(n=455) 群馬県 15.5 東京都 22.2 群馬県 14.7 群馬県 42.6 長野県 15.1 長野県 19.2 東京都 14.3 長野県 15.4 東京都 13.4 群馬県 9.1 長野県 12.8 埼玉県 13.8 埼玉県 10.1 埼玉県 8.1 埼玉県 11.2 東京都 7.5 福島県 7.1 福島県 7.1 千葉県 8.9 栃木県 3.7 神奈川県 5.9 神奈川県 7.1 福島県 5.4 福島県 2.6 富山県 5.5 千葉県 6.1 山形県 3.9 富山県 1.8 千葉県 4.6 石川県 6.1 神奈川県 3.5 神奈川県 1.5 栃木県 3.4 富山県 5.1 愛知県 3.5 茨城県 1.5 茨城県 2.5 栃木県 4.0 富山県 3.1 千葉県 1.3 その他 16.8 その他 6.1 その他 18.6 その他 8.1 県外の居住地 四季を通して、近県や関東からの来訪客が多く、西日本からの来訪者がほとんど 見られない

(18)

2.2.5 柏崎地域への来訪回数①全体

17

「5回目以上」のコアなリピーターが最も多いのは「冬」 一方で、「はじめて」の割合が最も高いのは「春」であった。

(19)

2.2.5 柏崎地域への来訪回数②県外客

県外客の来訪回数 全体と比べると、「はじめて」の割合が高い。全体と比べると、「5回目以上」の割合は相対的に低いが、

(20)

2.2.6 旅行目的

19 観光目的のうち詳細な目的 祭・イベント・スポーツ観戦 27.9 自然景観 22.4 自然景観 21.7 祭・イベント・スポーツ観戦 22.2 食べ物 13.5 温泉 20.3 まちあるき・買い物 10.8 まちあるき・買い物 13.1 温泉 10.2 食べ物 9.1 登山・釣り・アウトドア等 24.6 海水浴 51.2 自然景観 18.7 自然景観 13.7 食べ物 18.1 祭・イベント・スポーツ観戦 12.5 祭・イベント・スポーツ観戦 15.5 温泉 8.3 まちあるき・買い物 6.6 登山・釣り・アウトドア等 6.2 春季 (N=757) 秋季 (N=648) 冬季 (N=474) 夏季 (N=798) 年間を通して、「自然景観」(1~2割)、「祭・イベント・スポーツ観戦」(1~3 割)が上位となっている。 夏は、調査場所に海水浴場を含めたことから、季節性の高い「海水浴」(51.2%) が過半を占めており、県外客来訪割合の高さの一因となっている。 海水浴割合の高い夏を除いて、「食べ物」・「まちあるき・買い物」といった観光以外の 業種への影響が大きく、1年を通じて訴求可能な旅行目的が上位となっている。

(21)

2.2.7 日帰り・宿泊の割合

◆本調査においては、直接、「日帰り」/「宿泊」をたずねていないため、「宿泊費」 を1円以上回答した人を「宿泊した」とみなした。 ※無回答を除外した割合 いずれの季節においても、「日帰り」の割合が圧倒的に高い。 宿泊割合を高め、旅行消費額を増や

(22)

2.2.7 旅行のタイプ

21 旅行のタイプ 【秋】 「子連れの家族旅行」(3割)、 「夫婦旅行」・「大人の家族旅行」(それぞれ2割)の順 【冬】 「夫婦旅行」の割合が最も高く、3割、 次いで「子供連れ家族旅行」(2割弱) 【春】 「子連れの家族旅行」が5割と最も多く、次いで「夫婦旅行」(2割) 【夏】 「子連れの家族旅行」の割合が最も高く、5割 季節により、 ニーズ・顧客層が 異なっている

(23)

2.2.8 旅行の同行者

同行者数(本人を含む) 【秋】 旅行人数は「2人」(4割)、「3人」(2割)の順 【冬】 旅行人数は「2人」(5割)、「3人」(2割)の順 【春】 旅行人数は「2人」と「4人」が最多でともに3割、次いで「3人」の2割 【夏】 旅行人数は「2人」(3割)、「4人」(2割)の順

(24)

2.2.9 交通手段

23 交通手段・県内客

(25)

2.2.9 交通手段

交通手段・県外客 県内客と同様に「自動車・バイク」の割合が高いが、割合は県内客と比べると低く、7~9割 県外客については、隣接県・関東といった中近距離であること、家族連れが多かったことから 自動車利用が多かったものとみられる 県外客のうち、「冬」については、「鉄道」を利用する人が13.1%みられた

(26)

2.観光消費額調査(アンケート結果)

2.1 調査実態

2.2 観光実態

2.3 旅行の期待度・満足度

2.4 観光消費額

25

(27)

2.3.1 旅行の期待度(季節別)

期待度

◆旅行の期待度について、「非常に期待していた」~「まったく期待していなかった」 の7段階でたずねた

(28)

2.3.1 旅行の満足度(季節別)

27 ◆旅行の満足度について、「非常に満足した」~「非常に不満」の7段階でたずねた 満足度 実際に旅行をしてからの満足度も高く、8~9割となっており、満足度が低 い(「やや不満」以下)の割合はいずれの季節でも1割以下であった。

(29)

2.3.2 旅行の期待度・満足度(観光地別)

「刈羽」では期待度を大きく上回る満足度。 「総合評価」は、秋・冬ともに期待度よりも満足度が高かった。 秋 冬 期待より 満足が低い

(30)

2.3.2 旅行の期待度・満足度(観光地別)

29 春 夏 思ったよりも良 かった 春は、すべての箇所で、期待度より満足度が高い。 夏は、海水浴の満足度が高く、「総合評価」も四季を通じて最高値。

(31)

2.観光消費額調査(アンケート結果)

2.1 調査実態

2.2 観光実態

2.3 旅行の期待度・満足度

(32)

2.4.1 アンケートにおける観光消費額設問

31 ◆アンケートでは、下図の形式で、観光消費額についてたずねた ◆アンケートでたずねた形式の数字のままでは、 経済波及効果は算出できないため、産業連関表における分類と合致するように 消費額推計を行った。 →「3.経済波及効果の算出」に掲載

(33)

2.4.2 観光消費額

アンケート結果により得られた、1人あたりの観光消費額は3,936円であった。 宿泊に伴う出費の少ない時期ほど、「パック旅行代金」または「宿泊費」が低 く、平均利用金額も低くなる 観光消費額 通年 524 463 606 712 2305 利用 パック旅行代金 349,000 170,000 100,000 34,300 653,300 金額 交通費 284,500 276,632 248,273 404,772 1,214,177 【総額】 宿泊費 493,400 267,200 497,690 432,783 1,691,073 土産代 873,720 500,107 683,658 528,826 2,586,311 飲食費 631,470 399,387 717,799 643,657 2,392,312 入場料 53,420 60,866 29,430 138,047 281,763 その他 39,400 19,050 750 57,980 117,180 総額 2,861,410 1,693,242 2,277,599 2,240,365 9,072,616 利用 パック旅行代金 699 367 165 48 283 金額 交通費 570 597 410 569 527 【平均】 宿泊費 989 577 821 608 734 土産代 1,751 1,080 1,128 743 1,122 飲食費 1,265 863 1,184 904 1,038 入場料 107 131 49 194 122 回答者数

(34)

3.経済波及効果の算出

3.1 産業連関表の作成

3.2 算出フロー

3.3 柏崎地域内の年間観光消費額

3.4 経済波及効果の算出

33

(35)

3.1.1 産業連関表とは

産業連関表とは… 1年間の経済活動において、産業と消費者、または、産業間の取引関係を一覧表にまとめ、 地域内の経済循環を明らかにしたものです。 産業連関表を使って、政府機関に おいて、様々な経済効果が算出さ れています。

(36)

3.1.1 産業連関表とは

35 産業連関表の作成機関 産業連関表は5年ごとに更新・作成 国(経済産業省) 都道府県 多くの市町村で は作成されてい ない。 国(経済産業省) 【平成23年表】 平成27年6月公表 新潟県 【平成23年表】 ※現在調査中 未公表 作表のために大規 模な調査と分析が 必要であり、時間 とコストがかかる。 市町村単位の 経済効果が計 測できない

本事業において、簡易的な推計手法により

「柏崎地域の産業連関表」を作成

(37)

3.1.1 産業連関表とは

各産業部門は、相互に網の目のように結び付き 合いながら生産活動を行い、最終需要部門に対 して必要な財・サービスの供給を行っている。 「購入-生産-販売」という関係が連鎖的につ ながり、最終的には各産業部門から家計、政府、 輸出などの最終需要部門に対して必要な財・ サービス(国内ではそれ以上加工されない)が 供給されて、取引は終了する。 材料を購入 加工して 部品を販売 産業連関表は、財・サービスが最終需 要部門に至るまでに、各産業部門間で どのような投入・産出という取引過程 を経て、生産・販売されたものである のかを、一定期間(通常1年間)にわ たって記録し、その結果を図のような 行列(マトリックス)の形で一覧表に 取りまとめたもの さらに供給

(38)

3.1.2 柏崎地域産業連関表の作成①

37 柏崎地域産業連関表の作成にあたっては、新潟県産業連関表の平成21年 延長表(小分類171部門表)をベースに行う。その後、大分類34部門表 に統合し、経済波及効果の算定に使用する。 各産業部門の生産額の案分指標は、生産農業所得統計表、新潟県の市町 村民経済計算、工業統計調査、経済センサスの活動調査より、域内最終 需要の案分指標は、国勢調査より推定する。 統計 年次 案分指標 備考 A 生産農業所得統計 平成17年 農業産出額 平成17年は市町村別デー タが入手可能な、平成21年 直近の年次 B 新潟県 市町村民経済計算 平成21年度 市町村内総生産 - C 工業統計調査 平成21年 製造品出荷額等 製造品出荷額等が利用不 可能な産業部門では、従業 者数を代用する D 経済センサス 活動調査 平成24年 従業者数 平成18年の事業所・企業統計調査とはデータの集計 基準が異なるため、補完推 計しない E 国勢調査 平成22年 人口 平成21年直近の年次

(39)

3.1.2 柏崎地域産業連関表の作成②

(3)バランス調整 上記のように産業連関表を推計しても、基本的に投入額と産出額が一致しない。最後の作業として、投入 額と産出額が柏崎地域の生産額に一致するよう、RAS法を用いたバランス調整を行う。 (2)内生部門、粗付加価値部門等の推計 内生部門及び粗付加価値部門は、柏崎地域の生産額に新潟県表の投入係数及び粗付加価値 係数を乗じて推計する。 (1)柏崎地域の生産額推計 産業部門別の案分指標(新潟県の生産額に占める柏崎地域の生産額の割合)を新潟県表生 産額に乗じて柏崎地域表の生産額を推計する。

(40)

3.経済波及効果の算出

3.1 産業連関表の作成

3.2 算出フロー

3.3 柏崎地域内の年間観光消費額

3.4 経済波及効果の算出

39

(41)

3.2 算出フロー

観光庁の 旅行・観光 サテライト勘定 新潟県 産業連関表 の雇用表 本業務の柏崎地域産業連関表 本アンケート回答者の 観光消費額 907万2,616円 観光客数 観光消費額合計 付加価値係数 本業務の観光消費額調査 生産誘発額 就業者誘発数 粗付加価値誘発額 逆行列係数(移輸入控除) 労働投入係数 観光消費支出割合 一人当たり観光消費額 3,936円 本業務で作成した 主要なデータ 分析に使用する 想定データ 経済波及効果の算定結果 「2.4.2 観光消費額」 で算出

(42)

3.経済波及効果の算出

3.1 産業連関表の作成

3.2 算出フロー

3.3 柏崎地域内の年間観光消費額

3.4 経済波及効果の算出

41

(43)

3.3.1 柏崎地域内の年間観光消費額

×

各四季 1人あたりの柏崎地域内での旅行消費額 秋 878,105 冬 385,597 春 730,563 夏 2,380,337 計 4,374,602 平成25年 柏崎地域入込客数 (単位:人) (単位:円) 通年 利用 パック旅行代金 699 367 165 48 283 金額 交通費 570 597 410 569 527 【平均】 宿泊費 989 577 821 608 734 土産代 1,751 1,080 1,128 743 1,122 飲食費 1,265 863 1,184 904 1,038 入場料 107 131 49 194 122 その他 79 41 1 81 51 総額 5,461 3,657 3,758 3,147 3,936 ◆「2.4.2 旅行消費額」で求めた、「1人あたりの柏崎地域内での旅行消費額」に、 「柏崎地域入込客数」を乗じて、柏崎地域全体の年間観光消費額を求めた結果は、 総額で、計164億4,092万3,622円と推計される。 柏崎地域内の年間観光消費額 (単位:百万円) 通年 パック旅行代金 614 142 121 115 991 交通費 501 230 299 1,353 2,384 宿泊費 868 223 600 1,447 3,138 土産代 1,538 417 824 1,768 4,546 飲食費 1,111 333 865 2,152 4,461 入場料 94 51 35 462 642

(44)

3.3.2 算出フロー 観光消費額合計まで

43 観光庁の 旅行・観光 サテライト勘定 新潟県 産業連関表 の雇用表 本業務の柏崎地域産業連関表 本アンケート回答者の 観光消費額 907万2,616円 観光客数 観光消費額合計 164億4,092万3,622円 付加価値係数 本業務の観光消費額調査 生産誘発額 就業者誘発数 粗付加価値誘発額 逆行列係数(移輸入控除) 労働投入係数 観光消費支出割合 一人当たり観光消費額 3,936円 本業務で作成した 主要なデータ 分析に使用する 想定データ 経済波及効果の算定結果 パック旅行代金 交通費 宿泊費 土産代 飲食費 入場料 その他 総額 単位:百万円) 通年 991 2,384 3,138 4,546 4,461 642 280 16,441 (単位:百万円)

(45)

3.3.3 産業部門別観光消費額の算出①

◆観光庁「旅行・観光サテライト勘 定」の参考表 購入時期別内部観 光消費及び国民観光消費 (http://www.mlit.go.jp/kan kocho/tsa.html)の品目別割合 に基づき、柏崎地域産業連関表の 分類項目に、「柏崎地域内の年間 観光消費額」で求めた金額を案分 した。

(46)

3.3.3 産業部門別観光消費額の算出①

45 産業部門別観光消費額 「対個人サービス」が 92.3億円と最も高く、 6割を占めた。 次いで、「運輸」、 「飲食料品」、「農林 水産業」、「繊維製 品」の順となっている。 アンケートでは、柏崎 地域内での「宿泊費」 と「土産代」、「飲食 費」の支出割合が高く、 これを反映した結果と なっている

(47)

参考:「対個人サービス」とは

対個人サービス業には、 対個人サービス業(娯楽 関連)〔旅館・その他の 宿泊所、映画館、劇場・ 興行場・興行団、競輪・ 競馬・その他の公営競技、 スポーツ関連施設・遊戯 場・遊園地〕、洗濯業、 理美容業、写真業、冠 婚葬祭業、自動車整備 業、その他の対個人サー ビス業が該当する。 必然的に、観光における 経済波及効果算出に おいては、高い割合となる

(48)

3.経済波及効果の算出

3.1 産業連関表の作成

3.2 算出フロー

3.3 柏崎地域内の年間観光消費額

3.4 経済波及効果の算出

47

(49)

3.4.1 生産誘発額

◆柏崎地域表から逆行列係数(移輸入控除)を算出し、産業部門別観光消費額との積を取り、 生産誘発額を算定した。 柏崎地域の観光消費 (164.4億円)が生み 出す生産波及効果は 185.6億円と推計され る。 「対個人サービス」が 68.0億円と最も高く、 4割を占めた。次いで、 「飲食料品」(20.5億 円)、「運輸」(19.3 億円)の順で1割程度 となっている 生産誘発額とは… 新規の需要の発生によって生産が生産を呼び、最終的に発生する生産額

(50)

3.4.2 就業者誘発数

49 ◆平成17年の新潟県表の雇用表による労働投入係数、柏崎地域表による粗付加価値係数を それぞれ生産誘発額に乗じ、就業者誘発数を求めた。 就業者誘発数とは… 新規の需要の発生によって、最終的に誘発された就業者の数 柏崎地域の観光消費 (164.4億円)が生み 出す雇用者数は、 2,078人と推計される。 「対個人サービス」が 1,105人と過半をしめ ている。次いで、「農 林水産業」(332人)、 「運輸」(138人)の 順となっている。

(51)

3.4.3 粗付加価値誘発額

◆平成17年の新潟県表の雇用表による労働投入係数、柏崎地域表による粗付加価値係数を それぞれ生産誘発額に乗じ、粗付加価値誘発額を求めた 粗付加価値誘発額とは… 新規の需要の発生によって生産が誘発され、それに伴い誘発された粗付加価値額 柏崎地域の観光消費 (164.4億円)が生み 出す付加価値効果は、 90.9億円であった。 これは、柏崎地域産業 連関表で推計した域内 総生産(GRP)4,352億 円の2.1%に相当する 「対個人サービス」が 35.3億円と最も高く、 4割弱であった。次い で、「飲食料品」(8.6 億円)、「運輸」(8.0 億円)、「電力・ガ ス・熱供給」(6.1億

(52)

参考:他地域の観光経済波及効果(付加価値)のGRPに占める割合 51 資料:京都市「平成16年京都市観光経済波及効果」 北海道「消費と経済効果 第5回北海道観光産業経済効果調査」 観光庁HP「経済波及効果」 新潟県「県内観光地の経済波及効果等に関する調査結果」 福島県「アナリーゼふくしま No.18 県内での旅行・観光消費がもたらす経済波及効果」 茨城県「観光消費が本県にもたらす経済波及効果分析」 ◆柏崎地域の付加価値額のGRPに占める割合は2.1%であるが、 新潟県全体を下回った。 ◆一方で、福島県や茨城県を上回っている。

(53)

3.4.4 柏崎地域の観光経済波及額

◆柏崎地域の観光消費164.4億円が生み出す波及効果は、 消費総額164.4億円と生産誘発額185.6億円を合わせた、計350億円と推計される。 ◆産業別で波及額をみると、旅行・観光に直接関連する、 「対個人サービス」(160.3億円)、「運輸」(43.2億円)の順であった。 ◆一方で、その2項目に次いで、「飲食料品」(39.8億円)、「農林水産業」(25.8億円)、 「電力・ガス・熱供給」(13.3億円)、「対事業所サービス」(9.6億円)、「水道・廃棄物処理」 (8.4億円)の順となっており、幅広い産業に対して、観光が影響を与えていることがわかる。

(54)

3.4.5 算出結果

53 観光庁の 旅行・観光 サテライト勘定 新潟県 産業連関表 の雇用表 本業務の柏崎地域産業連関表 本アンケート回答者の 観光消費額 907万2,616円 観光客数 観光消費額合計 計164億4,092万 3,622円 付加価値係数 本業務の観光消費額調査 生産誘発額 計185億5,651万2,702円 就業者誘発数 2,078人 90億9,287万6,275円粗付加価値誘発額 逆行列係数(移輸入控除) 労働投入係数 観光消費支出割合 一人当たり観光消費額 3,936円 本業務で作成した 主要なデータ 分析に使用する 想定データ 経済波及効果の算定結果

(55)

3.4.6 観光入込500万人を達成した場合の経済波及効果推計結果

◆柏崎地域観光振興戦略ビジョンに示された平成30年度の観光入込客数500 万人を達成した場合の経済波及効果についても推計した 消費総額 (A) (億円) 生産誘発額 (B) (億円) 波及効果計 (A+B) (億円) 粗付加価値 誘発額 (億円) 就業者 誘発数 (人) 平成25年 観光入込 437万人

164.4

185.6

350.0

90.9

2,078

平成30年 観光入込 500万人

187.9

212.1

400.0

103.9

2,376

増加 (億円)

23.5

26.5

50.0

13.0

297

◆算出にあたっては、季節による観光客数の変動は現在と同じ、と仮定している

(56)

4.まとめ

4.1 柏崎の観光がもたらす経済波及効果

4.2 今後の課題

(57)

4.1 柏崎の観光がもたらす経済波及効果

生産誘発額 26.5億円増 生産誘発額 26.5億円増 就業者誘発数 297人増 粗付加価値誘発額 13.0億円増 波及額 50.0億円増 柏崎地域での観光消費(A) 164.4億円 生産誘発額(B) 185.6億円 就業者誘発数 就業者誘発数 2,078人 粗付加価値誘発額 90.9億円 柏崎地域での観光消費(A) 187.9億円 生産誘発額(B) 212.1億円 H25観光入込客数 H25観光入込客数 437万人 500万人達成観光入込客数観光入込客数 就業者誘発数 2,376人 粗付加価値誘発額 103.9億円 観光の経済波及効果(A+B)

350.0億円

観光の経済波及効果

400.0億円

(A+B) この推計では、宿泊と日帰りの割合が現在と同一であるという前提となって

(58)

4.2 今後の課題①

57 • 夏季は最も入込客数が多く、観光消費額全体は年間を通じて最も 高くなる。つまりは、夏季の消費単価を上げることが、経済波及額を 増やすための近道である。 • 一方で、アンケート結果の通り、海水浴をはじめとしたレジャー性の 高い目的での来訪者が多い。これらの来訪者は柏崎地域外での物 品購入をしてから柏崎地域で行動している可能性があり、域内消費 につながる取り組みを!

1)夏季の域内消費単価アップへ

(59)

4.2 今後の課題②

• アンケート結果の通り、夏は入込客数のピークでありながら、宿泊し た人の割合が低いと推計され、宿泊者数を増やすための取り組み も必要である。 • そのためには、「海水浴」といったレジャーと同時に域内で楽しめる 魅力づくりや,「1泊してみよう」と思わせるきっかけが必要である。 • レジャー目的に特化して来訪する人は、その目的以外の情報を主 体的に得ようとしない可能性もある。例えば、アンケートでも立ち寄 る割合の高い「道の駅」をレジャーと組み合わせるなど、周遊観光 の可能性も情報として発信する方策も考えられる。

2)夏季の宿泊を増やすための取り組み

(60)

4.2 今後の課題③

59 • アンケートでのコメントでは、同一地域内でのことでありながら、「食 事がおいしかった」という意見が大半を占めているが、一部「食事が 不満」・「食事できるところがなかった」との意見も見受けられる。 • これらのことから、「食事自体に満足がいかなかった」人だけではな く、「食事をしたくてもできなかった」人が一定割合で存在していると 考えられ、柏崎地域の魅力を伝える機会を逸してしまっていると考 えられる。ある程度のボリュームの観光客を受け入れられる観光地 の受け皿ができているか、という課題も存在する。 • 観光客の多様化するニーズに応えるため、地域の特色を生かした 新たな「売り」を作っていくことも検討に値する。とりわけ、新しい魅 力の創出は、地域間・産業間の連携強化をした上でのサービスの 開発が必要であると同時に、将来的に幅広い分野での経済効果が 見込めるものである。

3)「量」と「質」からみた、観光客のニーズに対する取り組み

(61)

4.2 今後の課題④

• 柏崎地域ではオフシーズンとも言える、秋~冬にかけての時期は、 入込客数が少ない一方で、秋~冬にかけての消費単価は低くない 上、リピート率はかなり高く、一度、柏崎地域の魅力を知れば、リ ピーターになってもらえる可能性もある。 • 柏崎地域の自然やその季節ならではの魅力を感じられる観光資源 を掘り起こし、観光客へその魅力を伝えていくことが必要である。し かしながら、秋冬は「せっかく行ったのに施設が閉まっていた」等の コメントが見られたことから受け入れ体制の整備が重要な課題とな る。 • 特に冬は入込客数が少ないながらも、県外客のリピーター率は8割 と年間を通じて最も高い上、来訪5回以上のハードリピーターが6割 にも達している。つまりは、冬の柏崎地域にも「また来よう」と思って もらえる魅力開発の余地はあり、潜在的な観光客に向けて発信して いくことが必要である。 • 来訪目的をみると、夏を除いて、「食べ物」・「まちあるき・買い物」と いった四季それぞれの魅力を打ち出せるものが上位となっており、

4)オフシーズンの魅力の県外発信と受け入れ体制の整備

(62)

4.2 今後の課題⑤

61 • 柏崎地域へ観光客を誘致するための情報発信のみならず、域内に 来訪した観光客への情報発信も重要である。 • アンケートでは、「コンビニの場所がわからない」「道に迷いやすい」 などのコメントが寄せられており、地域内における案内・情報提供も 課題の1つとなっている。 • 情報を取得する媒体としても、スマートフォンによるアプリやインター ネットの割合が高まってきており、「観光案内などのホームページが お粗末」との指摘も見られ、オーソドックスな観光案内看板設置だけ でなく、インターネットを通じた情報提供というソフト対策にもニーズ が高いと考えられる。 • また、上記のような情報提供施策を実施することで、「お店が少な い」「駐車場が少ない」「トイレが少ない」等の不満が、軽減される可 能性を秘めている。

5)観光地内の情報整備などのソフト対策

(63)

最後に

柏崎地域の将来推計人口 資料:国立社会保障・人口問題研究所 ◆2040年の柏崎地域の人口(柏崎市・出雲崎町・刈羽村の合計)は 約72,000人となる

約3割減

地域経済のために交流人口を増大させる「観光振興」が重要

参照

関連したドキュメント

〒104-8238 東京都中央区銀座 5-15-1 SP600 地域一体となった観光地の再生・観光サービスの 高付加価値化事業(国立公園型)

1) ジュベル・アリ・フリーゾーン (Jebel Ali Free Zone) 2) ドバイ・マリタイムシティ (Dubai Maritime City) 3) カリファ港工業地域 (Kharifa Port Industrial Zone)

出典: ランドブレイン株式会社HP「漁村の元気は日本元気」, http://www.landbrains.co.jp/gyoson/approach/toshigyoson_h21_mie.html,

戦前期、碓氷国道が舗装整備。旧軽井沢、南が丘、南原、千ヶ滝地区などに別荘地形成(現在の別荘地エリアが形成) 昭和 17

施設 平成17年 平成18年 平成19年 平成20年 平成21年 平成22年 平成23年 平成24年 平成25年 平成26年 10年比 松島海岸 㻟㻘㻠㻝㻥㻘㻜㻜㻜

【111】東洋⼤学と連携した地域活性化の推進 再掲 003 地域⾒守り⽀えあい事業 再掲 005 元気⾼齢者⽀援事業 再掲 025 北区観光⼒向上プロジェクト

湯野浜温泉 うしお荘 庄内観光物産館 味街道 庄内観光物産館 庄内庵.

⾜ᴦᆅ䛸䛧䛶▱䜙䜜䛶䛚䜚䚸 䛭䛾ᵝᏊ䛿ḷᕝᗈ㔜䜢䛿䛨䜑ከ䛟䛾ᾋୡ⤮ᖌ䛻䜘䛳䛶⏕䛝⏕䛝 䛸ᥥ䛛䜜䛶䛔䜎䛩䚹 ⌧ᅾ䜒䚸 ㇏䛛䛺⮬↛䜔Ṕྐ䛻⫱䜎䜜䛶䛝䛯⏘ᴗ䚸 ᩥ໬