• 検索結果がありません。

視覚器発生

ドキュメント内 心臓 (ページ 48-52)

4-1. 水晶体の発生

発生第22日、前脳胞(脳の一部)となる部分の側壁に浅い溝 (眼溝) ができる。眼溝は、前脳胞から外方に向かって 膨らみ 眼胞 optic vesicle を形成する。 眼胞が表皮外胚葉に接触すると、表皮外胚葉は肥厚して 水晶体板 (レン ズ・プラコード) lens placode となる。水晶体板は、内方に陥入し、第5週に表皮外胚葉から分離して 水晶体胞 を形 成する。水晶体胞より水晶体ができる。水晶体が分離した外胚葉は後に角膜、周辺は眼瞼となる。

眼胞や水晶体胞周囲の間葉は分化し、その間葉の内層から脈絡膜、外層から強膜が形成される。水晶体と表皮外 胚葉間の間葉は、空胞化により前眼房ができ、内方の瞳孔膜と外方の角膜に分かれる。

4-2. 網膜の発生

表皮外胚葉に接触した眼胞自身は、その先端が平らになり、水晶体胞に伴い中央がへこみ、眼杯 optic cup となる。

眼杯は水晶体を包むように発達し、内層と外層の二重の袋状となる(隙間は網膜内隙)。 凹んだ眼杯の内部(眼杯 腔)は透明な硝子体で満たされる。

眼杯の外層は網膜の色素上皮層となる。 眼杯の内層は網膜神経層となり視細胞や神経節細胞などが分化する。

4-3. 視神経の発生

眼杯の前脳胞との連結部は細くなり 眼茎 という。眼茎の長軸に沿ってそ の腹側部が線状に陥入する (眼杯 裂)。 硝子体動静脈が腹方より眼杯 裂に進入し眼杯腔に至り、硝子体を 栄養する。

視神経線維は、眼杯内層を通り視 神経円板から網膜外に出て眼杯裂 に入り(眼杯内層の続きである眼茎の 内層領域を通る)、さらに前脳胞に向 かって伸長増加する。

第7週、眼杯裂の閉鎖により硝子 体動脈は眼茎の中に閉じこめられ、

網膜中心動脈と名前を変え、周囲に は視神経線維が取り囲むようになる。

平 衡 聴 覚 器 vestibulocochlear organ

1. 外耳 external ear

1-1.耳介 auricle : 耳垂以外は弾性軟骨が入る。 耳介筋 : 顔面神経支配の外耳介筋3種と内耳介筋6種。

1-2. external acoustic meatus : 外耳孔より鼓室に至る湾曲した長さ25mmくらいの管。

耳道腺 : アポクリン汗腺。その分泌物は耳垢となる。

①軟骨性外耳道 : 外耳道の外側半分で軟骨に囲まれる部分。

②骨性外耳道 : 外耳道の内側半分で側頭骨中にある。

2. 中耳 middle ear

2-1. tympanic membrane

外耳道と鼓室の境界にある膜。 前上方から後下方に傾く。 径1㎝(10ミリ×8~9ミリ)でほぼ円形。

外耳道の皮膚から連続した重層扁平上皮の皮膚層、結合組織の固有層、鼓室の粘膜上皮の続きで単層扁平上皮の 粘膜層で出来る。

①弛緩部 : 鼓膜の上方の小部分。 ツチ骨条(ツチ骨柄が付着する部位)の上方。

②緊張部 : 下方の大部分。 緊張部の中央は内側に向かって凹んでいる (鼓膜臍)。

2-2. tympanic cavity : 鼓膜の内側で空気を含む空間、側頭骨錐体内にある。耳小骨が存在する。

①鼓膜壁 : 外側壁をつくる。 鼓膜がある。

②迷路壁 : 内側壁となる。 蝸牛の骨壁。

岬角 : 蝸牛による隆起。

前庭窓 : アブミ骨底がはまり前庭階に続く。 蝸牛窓 : 第2鼓膜が張り鼓室階に続く。

③室蓋壁 : 上壁となる。 中頭蓋窩の下。

④頚静脈壁 : 下壁となる。 頚静脈上球の脇。

⑤頚動脈壁 : 前壁となる。 内頚動脈の頚動脈管の脇。 耳管の開口部がある。

⑥乳突壁 : 後壁。 乳様突起から出来、乳突洞につながる。 乳突洞口(乳突洞の開口部)や錐体隆起 がある。

2-3.耳小骨

① malleus : 鼓膜に付着する。

② incus : ツチ骨とアブミ骨の間にある小骨。

③ stapes : 前庭窓にはまる。

2-4.耳小骨筋

①鼓膜張筋 : 筋耳管管の鼓膜張筋半管の中にありツチ骨に停止する。

下顎神経(鼓膜張筋神経)に支配され、鼓膜を緊張させる。

②アブミ骨筋 : 錐体隆起から起こりアブミ骨に停止する。

顔面神経(アブミ骨筋神経)に支配され、アブミ骨を引き動きを制限する。

2-5.耳管 auditory tube : 鼓室と咽頭を連絡する長さ3~4㎝の管。

耳管は 耳管骨部 (耳管の外側半、側頭骨の耳管半管の中)と 耳管軟骨部 (耳管の内側半、耳管軟骨の中)の2 部からなり、骨部と軟骨部の境界は狭く 耳管峡 と言う。

①耳管鼓室口 : 鼓室の頚動脈壁(前壁)に開口。

②耳管咽頭口 : 咽頭鼻部に開口。

3. 内耳 internal ear

平衡感覚器と聴覚器のある部位。 膜性の管(膜迷路)と、それが入る骨性のトンネル(骨迷路)からなる。

骨迷路と膜迷路の間に外リンパが、膜迷路の中に内リンパがある。

3-1.骨迷路 osseous labyrinth

① vestibule : 卵形嚢と球形嚢がある側頭骨内の腔所。

前庭は前庭窓(アブミ骨底)と鼓室窓(第2鼓膜)により鼓室と連絡する。 また内リンパ管の通路であり側頭骨の錐 体後面の前庭水管外口に開く前庭水管により、前庭は頭蓋腔と交通する。

② semicircular canals : 膜半規管が入る骨の腔所。

③ cochlea : 蝸牛管が入る骨の腔所。蝸牛軸を中心に蝸牛ラセン管がおよそ2回転半のラセンを描き、

盲端で終わる (蝸牛頂)。 骨ラセン板が蝸牛ラセン管を前庭階と鼓室階に分ける。前庭階と鼓室階は蝸牛孔 で連続する。

3-2.膜迷路 membranous labyrinth

① utricle と saccule : 平衡斑 (卵形嚢斑 と 球形嚢斑) がある。両者は連嚢管で結合 する。連嚢管より内リンパ管が前庭水管の中を伸び、硬膜下に内リンパ嚢を作る。

② semicircular ducts : 互いに直交する平面内にある3個のC字形の管 (前半規管、後半規管、

外側半規管) があり、両端では卵形嚢と連続する。各半規管の根本の膨大部に膨大部稜がある。

③ cochlear duct : およそ2回転半の管で、両端ともに盲端、起始部近くで球形嚢に連なる。

3-3.内耳道

内耳孔から始まるトンネル。 突き当たりが内耳道底。顔面神経と内耳神経が通り、内耳神経は蝸牛神経と前庭神経 に分かれる。 内耳に分布する迷路動脈(脳底動脈の枝)も内耳孔から内耳道を通る。

ドキュメント内 心臓 (ページ 48-52)

関連したドキュメント