従来の退院時共同指導料 2 について、在宅療養を担う保険医の指示を受けた看護師や訪問看 護ステーションの看護師が同席した場合でも算定ができるようになった。なお、看護師なので、
1. 褥瘡ハイリスク患者ケア加算
< 告示 >
平成 24 年 3 月 5 日厚生労働省告示第 77 号「基本診療料の施設基準等の一部を改正する件」
(1)褥瘡ケアに係る専門の研修を受けた専従の看護師等が褥瘡管理者として配置されていること。
(2)褥瘡管理者が、褥瘡対策チームと連携して、あらかじめ定められた方法に基づき、個別の患者ごとに 褥瘡リスクアセスメントを行っていること。
(3)褥瘡リスクアセスメントの結果を踏まえ、特に重点的な褥瘡ケアが必要と認められる患者について、
主治医その他の医療従事者が共同して褥瘡の発生予防等に関する計画を個別に作成し、当該計画に基づ き重点的な褥瘡ケアを継続して実施していること。
(4)褥瘡の早期発見及び重症化予防のための総合的な褥瘡管理対策を行うにふさわしい体制が整備されて いること。
< 通則 >
平成 24 年 3 月 5 日厚生労働省告示第 76 号「診療報酬の算定方法の一部を改正する件」
A236 褥瘡ハイリスク患者ケア加算(入院中 1 回) 500 点
別に厚生労働大臣が定める施設基準に適合しているものとして地方厚生局長等に届け出た保険医療機関に 入院している患者(第 1 節の入院基本料(特別入院基本料等を除く。)又は第 3 節の特定入院料のうち、褥 瘡ハイリスク患者ケア加算を算定できるものを現に算定している患者に限る。)について、重点的な褥瘡 ケアを行う必要を認め、計画的な褥瘡対策が行われた場合に、入院中 1 回に限り、所定点数に加算する。
< 通知 >
平成 24 年 3 月 5 日保医発第 0305 第 2 号「基本診療料の施設基準等及びその届出に関する手続きの取扱い について」
第 22 褥瘡ハイリスク患者ケア加算
1 褥瘡ハイリスク患者ケア加算に関する施設基準
(1) 当該保険医療機関内に、褥瘡ハイリスク患者のケアに従事した経験を5年以上有する看護師等であっ て、褥瘡等の創傷ケアに係る適切な研修を修了した者を褥瘡管理者として専従で配置していること。
なお、ここでいう褥瘡等の創傷ケアに係る適切な研修とは、次の内容を含むものをいうこと。
ア 国及び医療関係団体等が主催する研修であって、褥瘡管理者として業務を実施する上で必要な褥
のない範囲において、オストミー・失禁のケアを行う場合には、専従の褥瘡管理者とみなすことがで きる。
(3) 別添 6 の別紙 16 の褥瘡リスクアセスメント票・褥瘡予防治療計画書を作成し、それに基づく重点的 な褥瘡ケアの実施状況及び評価結果を記録していること。
(4) 褥瘡対策チームとの連携状況、院内研修の実績、褥瘡リスクアセスメント実施件数、褥瘡ハイリス ク患者特定数、褥瘡予防治療計画件数及び褥瘡ハイリスク患者ケア実施件数を記録していること。
(5) 褥瘡対策に係るカンファレンスが週 1 回程度開催されており、褥瘡対策チームの構成員及び必要に 応じて、当該患者の診療を担う保険医、看護師等が参加していること。
(6) 総合的な褥瘡管理対策に係る体制確保のための職員研修を計画的に実施していること。
(7) 重点的な褥瘡ケアが必要な入院患者(褥瘡の予防・管理が難しい患者又は褥瘡に関する危険因子の ある患者及び既に褥瘡を有する入院患者をいい、褥瘡リスクアセスメント票を用いて判定する。)に 対して、適切な褥瘡発生予防・治療のための予防治療計画の作成、継続的な褥瘡ケアの実施及び評価、
褥瘡等の早期発見及び重症化防止のための総合的な褥瘡管理対策を行うにふさわしい体制が整備され ていること。
2 褥瘡管理者の行う業務に関する事項
(1) 褥瘡管理者は、院内の褥瘡対策チームと連携して、所定の方法により褥瘡リスクアセスメントを行 うこと。
(2) (1)の結果、とくに重点的な褥瘡ケアが必要と認められる患者について、当該患者の診療を担う保 険医、看護師、その他必要に応じて関係職種が共同して褥瘡の発生予防等に関する予防治療計画を個 別に立案すること。
(3) 当該計画に基づく重点的な褥瘡ケアを継続して実施し、その評価を行うこと。
(4) (1)から(3)の他、院内の褥瘡対策チーム及び当該患者の診療を担う保険医と連携して、院内の 褥瘡発生状況の把握・報告を含む総合的な褥瘡管理対策を行うこと。
3 届出に関する事項
褥瘡ハイリスク患者ケア加算の施設基準に係る届出は、別添 7 の様式 37 を用いること。なお、当該加算の 届出については実績を要しない。
< 通知 >
平成 24 年 3 月 5 日保医発第 0305 第 1 号「診療報酬の算定方法の一部改正に伴う実施上の留意事項につい て」
A236 褥瘡ハイリスク患者ケア加算
(1) 褥瘡ハイリスク患者ケア加算は、別に厚生労働大臣が定める施設基準に適合しているものとして届け 出た保険医療機関に入院している患者であって、当該加算の要件を満たすものについて算定する。
(2) 褥瘡ハイリスク患者ケア加算は、褥瘡ケアを実施するための適切な知識・技術を有する専従の褥瘡管 理者が、褥瘡予防・管理が難しく重点的な褥瘡ケアが必要な患者に対し、適切な褥瘡予防・治療のため の予防治療計画に基づく総合的な褥瘡対策を継続して実施した場合、当該入院期間中 1 回に限り算定す る。なお、当該加算は、第2部通則5に規定する入院期間が通算される再入院であっても別に算定できる。
ア ショック状態のもの イ 重度の末梢循環不全のもの
ウ 麻薬等の鎮痛・鎮静剤の持続的な使用が必要であるもの エ 6 時間以上の全身麻酔下による手術を受けたもの オ 特殊体位による手術を受けたもの
カ 強度の下痢が続く状態であるもの
キ 極度の皮膚の脆弱(低出生体重児、GVHD、黄疸等)であるもの
ク 褥瘡に関する危険因子(病的骨突出、皮膚湿潤、浮腫等)があって既に褥瘡を有するもの
疑義解釈資料の送付について(その 1)事務連絡(平成 24 年 3 月 30 日)
(問 49)A236 褥瘡患者ハイリスク患者ケア加算にある特殊体位に、側臥位、伏臥位、座位
が含まれるのか。
(答)
含まれる。
■解説
褥瘡ハイリスク患者ケア加算を算定する場合には、まず、ベッド上安静であることが第一条 件であり、その上で、上記アからクまでのいずれかに該当することである。特にエ、オについ ては、手術時がハイリスクであるので、手術室との連携による対策が不可欠である。
また、褥瘡ハイリスク患者ケア加算では、週1回程度のカンファレンスが義務づけられている。
カンファレンスは、病棟回診を伴うものであれ、部屋で行うものであれ、カンファレンス記録 が独立して記述されて保管されていることがポイントである。
カンファレンス記録には、「実施した日時」、「参加職種とメンバー」、「カンファレンスでの 検討内容の概要」を必ず記載すること。特に参加メンバーには、入院基本料の算定要件として
「褥瘡対策チーム」として届け出た「専任の医師」と「専任の看護職員」の参加が必要であり、
それ以外の主治医、看護師、薬剤師等は必要に応じての参加でかまわない。前述の「褥瘡対策
チーム」、「褥瘡委員会」の記述と併せて理解して運用していただきたい。
別紙 16
褥瘡リスクアセスメント票・褥瘡予防治療計画書
氏 名: 様 病棟 評価日 年 月 日
生年月日: ( 歳) 性別 男・女 評価者名
診 断 名: 褥瘡の有無(現在) 有・無 褥瘡の有無(過去)有・無 褥瘡ハイリスク項目〔該当すべてに○〕
ベッド上安静、ショック状態、重度の末梢循環不全、麻薬等の鎮痛・鎮静剤の持続的な使用が必要、
6 時間以上の手術(全身麻酔下、特殊体位)、強度の下痢の持続、極度な皮膚の脆弱(低出生体重 児、GVHD、黄疸等)、褥瘡の多発と再発
その他の危険因子〔該当すべてに○〕
床上で自立体位変換ができない、いす上で座位姿勢が保持できない、病的骨突出、関節拘縮、
栄養状態低下、皮膚の湿潤(多汗、尿失禁、便失禁)、浮腫(局所以外の部位)
褥瘡の発生が予測される部位及び褥瘡の発生部位 リスクアセスメント結果
重点的な褥瘡ケアの必要性
要 ・ 不要 褥瘡管理者名
褥瘡予防治療計画 〔褥瘡ハイリスク患者ケアの開始年月日 年 月 日〕
褥瘡ケア結果の評価 〔褥瘡ハイリスク患者ケアの終了年月日 年 月 日〕
様式 37
褥瘡ハイリスク患者ケア加算の施設基準に係る届出書添付書類
1 専従の褥瘡管理者
氏 名 勤 務 時 間 所属部署・診療科等
2 その他(次の要件を満たす項目に○をつけること。)
ア 褥瘡リスクアセスメント票・褥瘡予防治療計画書を作成し、それに基づく重点的な褥 瘡ケアの実施状況及び評価結果を記録している。
イ 褥瘡対策チームとの連携状況、院内研修の実績、褥瘡リスクアセスメント実施件数、
褥瘡ハイリスク患者特定数、褥瘡予防治療計画件数及び褥瘡ハイリスク患者ケア実施件 数を記録している。
ウ 褥瘡対策に係るカンファレンスが週 1 回程度開催されており、褥瘡対策チームの構成 員及び必要に応じて、当該患者の診療を担う保険医、看護師等が参加している。
エ 総合的な褥瘡管理対策に係る体制確保のための職員研修を計画的に実施している。
オ 重点的な褥瘡ケアが必要な入院患者(褥瘡の予防・管理が難しい患者又は褥瘡に関す る危険因子のある患者及び既に褥瘡を有する入院患者をいい、褥瘡リスクアセスメント 票を用いて判定する。)に対して、適切な褥瘡発生予防・治療のための予防治療計画の 作成、継続的な褥瘡ケアの実施及び評価、褥瘡等の早期発見及び重症化防止のための総 合的な褥瘡管理対策を行うにふさわしい体制が整備されている。
[記載上の注意]
1 専従の褥瘡管理者の 5 年以上の褥瘡ハイリスク患者のケアに従事した経験及び褥瘡等 の創傷ケアに係る専門の研修を修了したことが確認できる文書を添付すること。