第 B 章
B.3 複写機 CP-KT1 の仕様
B.3.1
外部仕様
本事例で取り上げる複写機CP-KT1の外部仕様を以下に示す.
名称:CP-KT1
形式: デスクトップ型
原稿台方式: 原稿台固定型
コピー用紙: 普通紙
複写原稿: シート,本,立体物(2kgまで)
最大原稿サイズ:A3
複写サイズ:A3(横方向),B4(横方向),A4(縦方向),A4R (横方向)
給紙方式:3段カセット式給紙(250枚×3カセット)
排紙方法: フェイスアップトレイ
連続複写: 最大100枚
B.3.2
提供する機能
本事例で取り上げる複写機CP-KT1が提供する機能を以下に示す.
普通紙コピー(1〜99部)
ストップキーによるコピーの中断
プリンタ部/給紙トレー部の用紙詰まり(ジャムと呼ぶ)の検出(リカバリ機能2なし)
コピー中の用紙なしの検出(給紙後のコピー継続可,給紙段の中途変更不可)
コピー中でないときの用紙なしの検出
用紙(給紙段)の選択(3段式トレイのみの構成)
リセットキーによる部数および給紙段の初期化
1分間の無操作タイムアウトによる部数および給紙段の自動的な初期化
ウォーミングアップ中表示
給紙用トレーの用紙サイズ変更(A3,B4,A4,A4Rのいずれか)
2ジャムを起こした用紙を全て取り除いた後,ジャムが発生した時点からコピーを再開する機能.
B.3.3
提供しない機能
一般的な複写機が持つ機能でCP-KT1が提供していない機能を以下に示す.
手差しトレイからの給紙
両面コピー機能
オートシートフィーダによる連続スキャン
拡大縮小コピー機能
その他(応用操作となるもの)
B.3.4
機器構成
図B.1にCP-KT1の概観図を示す.
排紙トレイ
原稿台カバー
スキャナ部 操作部
プリンタ部
給紙トレイ(3段)
図B.1: CP-KT1の概観図
それぞれの部分の主な役割は次の通り.
スキャナ部 原稿台の上に置いた原稿を読み込む.
プリンタ部 スキャン部が読み込んだ原稿の画像を用紙に転写する.
給紙トレイ部 用紙を給紙する.
操作部 操作者がCP-KT1を操作するためのボタン群とメッセージ表示用LCD.
図B.2にCP-KT1の機器構成を示す.
メッセージ 操作
操作部‑制御部 インターフェース スキャナ部 制御部
プリンタ部
給紙トレイ(3段)部
操作部 操作者
図 B.2: CP-KT1の機器構成図
図B.2に示すように,CP-KT1 は操作部とスキャナ部,プリンタ部,給紙トレイ部を 制御する制御部からなる.各部は個別に組み込みプログラムによって制御されており,制 御部は制御対象各部の組込みプログラムと通信することによって各機器を制御するように なっている.また,制御部と各部との通信は操作部には見えない.そして,操作部はこれ らとは別の組み込みプログラムによって制御するようになっている.操作部は,制御部と の通信および操作者との対話的なやりとりによって動作する.