第 C 章
C.2 インターフェース記述
本事例では,B.4.2の図B.4 に示したように,CP-KT1の操作パネルの意匠はデザイン 部門の要求によって決まっている.このユーザーインターフェースは,プロトタイプとし て十分なものであると判断した.したがってuse-caseを記述し各部門と議論するために,
インターフェース記述としてデザイン部門の要求したユーザーインターフェースの仕様を 用いる.また,B.6.1の図B.5 に示したCP-KT1 の操作部-制御部間インターフェースの 構成概略図から,CP-KT1の操作部-制御部間の通信のためのインターフェースが識別で きる.
要求仕様から識別できたインターフェース記述を下記に示す.
1. 表示に関わるインターフェース記述
(a) メッセージ表示
(b) 用紙選択表示
(c) 部数表示
2. ユーザー入力に関わるインターフェース記述
(a) 用紙選択キー
(b) リセットキー
(c) スタートキー
(d) ストップキー
(e) テンキー
(f) クリアキー
3. 制御部との通信に関わるインターフェース記述
C.3 use-case
の識別
C.1節において識別したアクタについて考察し,システムとしての操作部に対してどの ように働きかけるのかを調査する.
C.3.1
操作者をアクタとした
use-caseまず,操作者をアクタとした場合のインターフェス画面は要求文書として図B.4に示し てある.これをユーザーインターフェース(ここでは操作者のユーザーインターフェース) のプロトタイプとみなす.
操作者をアクタとしたuse-caseは,B.5節に記述してある操作部の基本操作方法仕様か ら得ることができる.基本操作仕様には下記の操作を記述してある.
1. 通常のコピーの場合
2. コピー中に中断(ストップ)する場合
3. ウォーミングアップ中表示
4. 用紙選択操作,給紙操作
5. リセット操作
6. テンキー操作
7. ジャム(用紙詰まり)発生時の操作
8. コピー中でないときの用紙なしの場合の操作
9. コピー中の用紙なしの場合の操作
これらは,各操作の中の1操作段階ずつを箇条書にして記述してあるので,ほぼこのま まuse-caseとして利用できる.
整理すると下記のようになる.
1. 電源投入からスタンバイ状態までの初期化段階
(a) ウォーミングアップ中表示
2. コピースタート前の段階
(a) 用紙選択
(b) リセット操作
(c) テンキー操作( =部数設定操作とみなす)
(d) コピー中でないときの用紙なしの場合の操作
3. コピースタート後の段階
(a) 通常コピーの場合
(b) コピー中に中断(ストップ)する場合
(c) ジャム(用紙詰まり)発生時の操作
(d) コピー中の用紙なしの場合
「通常コピーの場合」のうち,「用紙選択操作」,「部数設定操作」は,コピースタート前 の段階に含まれる記述を付け足しただけのものなので,「通常コピーの場合」から「用紙選 択操作」,「部数設定操作」の記述を省いてよい.あるいは、「通常コピーの場合」use-case のなかで「用紙選択操作」,「部数設定操作」の2つのuse-caseが利用されていると考える こともできる。また,「コピー中に中断(ストップ)する場合」,「ジャム(用紙詰まり)発生 時の操作」,「コピー中の用紙なしの場合」は,「通常のコピーの場合」の代替系列とみなす こともできる.
C.3.2
制御部をアクタとした
use-case制御部をアクタとしたuse-caseは,B.6節に記述してある操作部-制御部間インターフェー ス仕様から得ることができる.操作部-制御部間インターフェース仕様には下記のコマン ドが記述してある.
4. コピーストップ(32h)
5. 表示情報取得(41h)
6. トレー情報取得(42h)
7. リセット(A0h)
制御部とのやりとりでは,上記各コマンドとそれらのレスポンスの組がひとつの単位に なっているので,ほぼこのままuse-caseとして利用できる.
整理すると下記のようになる.
1. 恒常的にやりとりするコマンド
(a) ステータス取得要求(11h)
2. コピースタート前のコマンド
(a) リセット(A0h)
(b) トレー情報取得(42h)
(c) プリンタ設定(21h)
3. コピースタート以後のコマンド
(a) コピースタート(31h)
(b) コピーストップ(32h)
(c) 表示情報取得(41h)