第 6 章 簡易補修による機能回復手法
6.2 目地補修工法
6.2.1 表面被覆工法
目地の挙動が温度変化による膨張・収縮程度の場合に適する。
目地変状部にフィルムで被覆する工法である。フィルムを貼り付ける面を十分に洗浄 することがポイントである。
また、目地は温度により伸縮する部位であるため、伸縮性のある材料を採用する。
施工は非常に簡単であるが、目地幅が 1cm 以上の場合や伸縮量が 5mm 以上ある場合に は、目地充てん工法を(6.2.2 に記載)を適用する。
フィルムの入手方法は、都道府県土連に問い合わせる。
図 6.2.1-1 表面被覆工法(目地補修)概要図(上から見た図)
フィルム 水路目地
止水板
(2) 作業工程、使用機材及び作業内容
下地処理(6.1 参照)
古い目地の除去
ディスクグラインダー 除去状況
シーリング材など 塗布・充てん状況
接着剤塗布 特殊フィルム工法
研削といしの取替え又は取替え時 の試運転の業務には、講習修了証 を保有する者が行う。
また、実作業も講習修了証を保有 する者が行うことが望ましい。
詳細は (3) 留意点参照。
目地幅が1cm未満、目地間隔が3m未満の水路に適用する。
※濡れた面には施工できない。貼り付け面は良く乾かすこと。
プライマー
確実に除去するこ とがポイント
マスキングテープ
一成分形変成シリコ ーン系シーリング材
フィルム材 貼付状況
特殊フィルム貼付
完 了
完了貼り付け面が乾燥し ていること
接着剤を指で触って付着しな いことを確認後通水する
(3) 留意点
1) 材料選定上の留意点
① 目地幅が1cm未満、目地間隔が3m未満の水路に適用する。
② 弾性シーリング材は、塗り重ねが可能な「変成シリコーン系」が使いやすい。
2) 施工上の留意点
① ディスクグラインダーのといしの交換、試運 転は、「自由研削といしの取替え等の業務に 係る特別教育」の講習を受講し、講習修了証
(右写真)を保有する者が行う。
安全衛生特別教育規程(昭和 47 年労働省告示第 92 号)で規定された履修時間は、自 由研削用といしが 6 時間(以上)となっている。インターネットで、「自由研削といし の取替え等の業務に係る特別教育」and「県名」で検索すると、講習会案内がヒットし た。講習費用は主催者によって大きなばらつきがあり、2009 年 1 月調査時点で 1,500 円
~11,000 円であった。
【労働安全衛生法第五十九条第三項】
事業者は、危険又は有害な業務で、厚生労働省令で定めるものに労働者をつかせるとき は、厚生労働省令で定めるところにより、当該業務に関する安全又は衛生のための特別 の教育を行なわなければならない。
【労働安全衛生規則第三十六条第一号】
法第五十九条第三項 の厚生労働省令で定める危険又は有害な業務は、次のとおりとす る。
一 研削といしの取替え又は取替え時の試運転の業務
② 古い目地材、接着剤、コンクリートの劣化部は、確実に除去する。
③ 貼り付け面が乾燥していることを確認する。
④ 特殊フィルム工法は、仕上げの美観向上のため、マスキングテープを使用すると良
(4) 主要資機材
名 称 備 考 弾性シーリング材用プライマー
プライマー、弾性シーリング材は、材料間の相性が あるため、必ず同メーカーのものを使用する。
弾性シーリング材
(変成シリコーン系)
シーリング材充てん用ガン (コーキングガン)
ディスクグラインダー 取扱注意(講習修了証を保有する者が取扱う。)
金ベラ 幅 50mm(先端幅 20mm)程度のもの
(接着剤などの撹拌用)
ゴムベラ 幅 10cm 程度のもの
はけ プライマー塗布用
練り缶 プライマー練り用(1 リットル缶程度)
マスキングテープ ガムテープ(布製)でも可
特殊フィルム 入手方法については都道府県土連に問い合わせる。