■ 時間のSI単位(秒)(CR, 103及びMetrologia, 1968, 4, 43)
決議1 第13回国際度量衡総会は,
・ 国際度量衡委員会によって,その1956年の会期中に採択され(決議1),
第11回国際度量衡総会(1960年)の決議9によって承認され,次いで第 12回総会(1964年)の決議5によって支持された秒の定義が,計量学上 の現実の要求に対しては十分でないこと,
・ 第12回総会(1964年)の決議5によって権限が与えられた国際度量衡委 員会が,その1964年の会期中にこの要求にこたえるため,セシウムによ
* 新 し い 接 頭 語 が 第 15 回 CGPM(1975 年,,決議10)
によって付け加えられた(決 議10,p. 71参照).
る周波数の原子標準を暫定的に用いるべく指示したこと,
・ この周波数標準が,現実の要求にこたえる秒の定義に役立つために,現 時点で十分な実績と精度をもっていること,
・ 国際単位系の時間の単位に関する現行の定義を,この標準の原子に基づ く定義に置き換えるべき時期が到来していること,
を考慮し,
1. 国際単位系の時間の単位は,次の文,
「秒は,セシウム133の原子の基底状態の二つの超微細準位の間の遷移に 対応する放射の周期の9 192 631 770倍の継続時間である」
によって定義される秒であること,
2. 国際度量衡委員会による,その1956年の会期中に採択された決議1,及 び第11回国際度量衡総会による決議9は廃止すること,
を決定する.
■ 熱力学温度のSI単位(ケルビン)(CR, 104及びMetrologia, 1968, 4, 43)* 決議3
第13回国際度量衡総会は,
・ 第9回国際度量衡総会 (1948年)の決議7,第11回国際度量衡総会(1960 年)の決議12及び国際度量衡委員会によって1962年に採択された決定
(PV, 30, 27)の中で与えられた「ケルビン度」と「度」という名称,「°K」
と「deg」という記号,及びそれらの使用規則,
・ 熱力学温度の単位と温度の間隔の単位は,ただ一つの名称とただ一つの 記号によって示されるべき同一の単位であること,
を考慮し,
1. 熱力学温度の単位は「ケルビン」という名称で指示され,その記号は K であること,**
2. それと同じ名称と記号が,温度の間隔を表すために用いられること,
3. 温度の間隔は,セルシウス度によって表してもよいこと,
4. 本決議の最初の段落で言及した熱力学温度の単位の名称,その記号及び 温度の間隔又は差を表すための単位の指定に関する決定は廃止するが,
これらの決定に従った単位の用法は当分の間認められること,
を決定する.
■ 熱力学温度のSI単位の定義(ケルビン)(CR, 104及びMetrologia, 1968, 4, 43)*
決議4 第13回国際度量衡総会は,
第10回国際度量衡総会 (1954年) の決議 3の中にある熱力学温度の単位の 定義を,より明示的な記述で表すことが有用であることを考慮し,
CIPMは,その1997年の会期
中に,この決議が熱力学温度 0 Kで基底状態のセシウム原 子を指していることを確認し た.
* CIPMは1980年の会議で,
第7回CCU (1980年)の報告
を承認した.その報告は“°K”
と“deg”という記号の使用を 今後は許さないことを要請し たものである.
* 1990年国際温度目盛に関す
るCIPMの勧告5(CI-1989)
p. 78参照.
この定義を,
「熱力学温度の単位,ケルビンは,水の三重点の熱力学温度の1/273.16であ る」
と表現することを決定する.
■ 光度のSI単位(カンデラ)(CR, 104及びMetrologia, 1968, 4, 43-44)*
決議5 第13回国際度量衡総会(CGPM)は,
・ 第9回国際度量衡総会(1948年)によって承認され,第8回国際度量衡 総会(1933年)によって委託された権限に基づき,1946年に国際度量衡 委員会によって採択された「測光量の単位の変更に関する決議」(PV, 20, 119)に含まれている光度の単位の定義,
・ この定義が光度の単位の大きさを満足のいくように定めているが,文章 の表現について批判の余地があるかもしれないこと,
を考慮し,
カンデラの定義を,
「カンデラは,101 325 ニュートン毎平方メートルの圧力の下での,白金の 凝固点の温度における黒体の 1/600 000 平方メートルの表面の垂直方向の光 度である」
と表すことを決定する.
■
SI組立単位(CR, 105及びMetlogia, 1968, 4.44)*決議6 第13回国際度量衡総会は,
第11回国際度量衡総会(1960年)の決議12第4項の表の中に,それ以外の 組立単位を挙げることの有用性を考慮し,
波数 毎メートル m−1
エントロピー ジュール毎ケルビン J/K 比熱容量 ジュール毎キログラム毎ケルビン J/(kg·K) 熱伝導率 ワット毎メートル毎ケルピン W/(m·K) 放射強度 ワット毎ステラジアン W/sr 放射能(放射線源の) 毎秒 s−1 を付け加えることを決定する.
■ 初期の決定の廃止(ミクロン,ブージ・ヌーベル)(CR, 105及びMetlogia, 1968, 4, 44)
決議7 第13回国際度量衡総会は,
国際単位系に関して,国際度量衡総会によって,後に採択された諸決定が,
* この定義は,1979年に第16 回国際度量衡総会によって廃 止された(決議3,p. 71参照).
* 放射能の単位は,第15回 CGPM (1975年,決議8)によ って固有の名称を与えられた
(決議8,71ページ参照).
第9回総会(1948年)の決議7のいくつかの部分と矛盾することを考慮し,
第9回総会の決議7から,
1. 現在は接頭語の一つであるが,単位の名称として決議された「ミクロン」,
及びこの単位に付与された記号「μ」,
2. 単位の名称「ブージ・ヌーベル」, を取り去ることを決定する.