第 5 章 中国自動車部品業界における輸出入の現状
5.1 自動車部品の輸出入品目
自動車部品の種類は極めて多く、一般的には自動車を構成するシステム、装置、組立部 品、付属部品等を指す。主要なものとしては、伝動システム部品、電装部品、エンジン部 品、走行システム部品、ブレーキシステム部品、操縦システム部品、装飾等が挙げられる。
現在、中国の自動車部品のうち主に輸出入される部品は、車体外装部品、伝動システム部 品、電装部品、エンジン部品、走行システム部品、ブレーキシステム部品および操縦シス テム部品の 7 品目に分けることができる。
自動車部品輸出の構成から見ると(表 9)、車体外装部品、電装部品、エンジン部品と走 行システム部品が主要部分を占め、これらは 2011 年上半期の主要な部品輸出全体の 83.97%を占めている。輸出される自動車部品構成の主な特徴として (1)技術レベルがそ れほど高くない労働集約型と資源集約型の製品であること (2)製品の種類構成に大きな 変化が無く、相対的に安定していること (3)車種の縛りをあまり受けない汎用的な部品 が比較的多いこと 等が挙げられる。
次に、自動車部品輸入の構成から見ると(表 9)、車体外装部品、伝動システム部品とエ ンジン部品が主要部分を占め、2011 年上半期の主要な部品輸入の 76.42%を占めているこ とがわかる。輸入される自動車部品構成の主な特徴として (1)完成車の輸入と密接な関 係にあり、自動車部品産業の急成長が自動車輸入の牽引に一役買っていること (2)【国
務院発展研究センター情報ネットの公開資料によると】多くが乗用車用部品であること 等が挙げられる。
5.1.1 2011 年 1~6 月期 自動車部品の品目別輸出入状況分析
中国自動車工業協会のデータによると、2011 年 1~6 月期における中国自動車部品の累 計輸出総額は 204.06 億米ドルとなり、前年同期より 28.90%増加した。
2011 年 1~6 月期における中国自動車部品の輸出入状況
単位:億米ドル
品目
1~6 月期輸出
前年比増
1~6 月期輸入
前年比増
貿易収支 2010 2011 2010 2011 2010 2011 車 体 外 装 部
品
21.25 24.93 17.29% 26.23 30.82 17.53% -4.98 -5.89
伝 動 シ ス テ ム 部品
9.10 11.44 25.70% 40.87 46.92 14.80% -31.77 -35.48
電装部品 32.41 38.23 17.94% 8.19 9.69 18.30% 24.22 28.54 エ ン ジ ン 部
品
16.63 23.02 38.45% 17.3 22.23 28.49% -0.67 0.79
走 行 シ ス テ ム 部品
62.24 85.16 36.83% 5.87 7.54 28.48% 56.37 77.62
ブ レ ー キ シ ステム部品
13.52 16.93 25.21% 5.73 6.03 5.23% 7.79 10.90
操 縦 シ ス テ ム 部品
3.16 4.35 37.91% 6.04 7.59 25.67% -2.88 -3.24
合計 158.31 204.06 28.90% 110.23 130.82 18.68% 48.08 73.24
表 9 出所:中国税関、中国自動車協会、上海彦陽投資諮詢有限公司データベース
表 9 から、貿易収支に着目してみると、2011 年上半期の自動車部品貿易は 73.24 億米ド
ルの黒字を記録し、前年同期(48.08 米ドル)より 52.33%増加していることがわかる。
5.1.2 2011 年 1~6 月期 自動車部品の品目別輸出状況分析
下記の図 18 より、2011 年 1~6 月期の主要自動車部品の輸出額は、高い方から順に、
走行システム部品、電装部品、車体外装部品、エンジン部品、ブレーキシステム部品、伝 動システム部品、操縦システム部品と続いた。中でもエンジン部品の輸出増加率が最も高 く、前年同期比で 38.45%、6.39 億米ドル増加した。その他、輸出額の増加率が主要部品 の輸出平均水準である 28.90%より高いものに走行システム部品と操縦システム部品があ り、それぞれ 36.83%、37.91%の増加となっている。主要部品の輸出平均水準(28.90%)を 下回ったのは車体外装部品、伝動システム部品、電装部品およびブレーキシステム部品で、
それぞれ 17.29%、25.70%、17.94%、25.21%の増加。
図 18 出所:表 9 に基づき作成
5.1.3 2011 年 1~6 月期 自動車部品の品目別輸入状況分析
下記の図 19 より、2011 年 1~6 月期の主要自動車部品の輸入額は、高い方から順に伝 動システム部品、車体外装部品、エンジン部品、電装部品、操縦システム部品、走行シス
17.29%
25.70%
17.94%
38.45% 36.83%
25.21%
37.91%
0.00%
5.00%
10.00%
15.00%
20.00%
25.00%
30.00%
35.00%
40.00%
45.00%
0 10 20 30 40 50 60 70 80 90
2010年上半期 2011年上半期 前年同期比 (億米ドル)
テム部品およびブレーキシステム部品と続いた。中でもエンジン部品と走行システム部品 の輸入増加率が最も高く、それぞれ昨年比 28.49%、28.48%の増加となっている。これ以 外に、伝動システム部品も主要部品輸入額増加率の平均水準(18.68%)より高く、25.67%
に達した。また、車体外装部品、伝動システム部品、電装部品およびブレーキシステム部 品の輸入額増加率は平均水準(18.68%)を下回り、それぞれ 17.53%増、14.80%増、18.30%
増および 5.23%増となっている。
図 19 出所:表9に基づき作成