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システムの再現

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第 7 章 入力方法の検討

7.2 システムの再現

本章では,実際に PhotoelasticBall のシステムを再現し,実験によりボール への入力,その他のデジタルスポーツへの利用方法に関して考察する.

7.2.1 従来デバイスの構成

新田らが開発した PhotoelasticBall は,偏光の性質と光弾性効果を利用した 圧力計測システムである.ボール表面を透明弾性体で形成し,内部に設置した

LEDと光センサにより,光弾性効果による干渉縞の観察を行うことでボール表 面への圧力計測を行う.図 7.1にシステムの概要図を示す.

図 7.1 PhotoelasticBallのシステム概要[27]

本システムは,光センサとLEDを含むセンサ基板,偏光板,アクリル板,ゲ ル,ミラーの 5 層からなっており,ゲルの変形が無い時は光センサに光源の光 が差し込まないようにLEDと光センサの上部の偏光板は互いに偏光の向きが直 行するように配置されている.また,プロトタイプでは光センサおよびLEDと して,可視光フォトリフレクタ(KR1210-AA01,新光電子社製),ゲル層とし てRTVゴム,ミラー層としてアルミホイルを使用している.新田らは実験によ り,圧力値の計測,方向の認識が可能であることを確認した.

7.2.2 実験用プロトタイプの作製

ここで,PhotoelasticBallのシステムを利用したボールへの入力方法を検討す

るにあたり,実験用のプロトタイプの製作を行う.初期段階ではシステムの一 部分のみに注目するものとし,センサを 9 個配置したのみの単純な平面型実験 装置を製作する.ここで,新田らのシステムでは可視光フォトリフレクタを使 用しているため,ミラー層の隙間からの自然光による影響がノイズとして現れ ることがあった.本研究で再現するシステムでは,ノイズを低減するため,光 源を赤外光に変更した.

実際に制作した実験用プロトタイプの外観を図 7.2 に示す.層構成は図 7.1 に示したものと同様であり,フォトリフレクタの上に偏光板を貼り付けたアク リル板(厚さ 3mm)を乗せ,ゲル(厚さ 10mm),ミラー層を積層している.

センサおよび LED には赤外光式反射型フォトリフレクタ(RPR-220),ミラー 層にはアルミホイルを使用した.また偏光板にはAsahi Kasei WGFを使用して おり,赤外光,可視光両方の偏光方向を限定することが出来る.センサの出力

はArduinoのA/D変換ポートにより取得した.

図 7.2 プロトタイプ外観

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