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108 i:考えられる仮説・確認すべき点  ii:社会生活基本調査や欧州統一

生活時間調査を使用した分析方 法として考えられるもの 

ウ:結果と今後の検討・研究課題 

なお、学歴による労働時間の長さの差はみられず、高学歴であっても 労働時間は長くはない。 

<平成 22 年度の研究課題> 

我が国についても同条件での集計を行い、比較を行う。 

また、欧州統一生活時間調査については既存の年齢区分よりも、より 細かい区分によって集計された労働時間での比較検討が必要である。 

(ウ)仕事量について 

欧州は仕事量に見合った人員が配置されている のではないか。(例えば、仕事をリストラする際 に人もリストラする) 

(生産性に関わる部分であり、平成 22 年度に検討課題 1 で行ったアンケ ート結果を分析する) 

<研究課題> 

本研究の検討課題 1 において生産性に関する研究を行う。平成 22 年 度アンケート結果を詳細に分析することにより、究明を目指す。 

2.私生活とのバランス

 

・日本人は帰ってもやることが無いから遅くまで 仕事しているのではないか(家事や育児をしな い、家族以外との交流がない、社会的活動がな い) 

・欧州は(特に)食事や食事準備の時間にゆとり をもっているのではないか 

・家族で一緒に食事をとるという「決めごと」が 生活時間のメリハリになっているのではないか

(ア)生活行動小分類による分析(家 事や育児の時間、家族との交流 時間、家族以外との交流時間な どの把握) 

(イ)食事を一緒に摂った相手(ま たは一人で食事しているか)の 分析 

<結果> 

欧州においては、平日・勤務日であっても、家事や社会的活動(交流)

のバランスがとられている。 

また、食事については家族と摂る時間が多くを占めており、家庭生活 における食事の意義が大きいものであることがわかる。 

<平成 22 年度の研究課題> 

我が国についても同条件での集計を行い、比較を行う。 

また、食事については特に「朝食」「夕食」と「出勤時間」「帰宅時間」

がそれぞれ関連あるものと考えられるため、それぞれの食事(または朝、

夕の時間帯)について着目して比較する。 

3.仕事の方の

   

バラン

 

・労働の文化的位置づけについて 

(所定外労働、休暇、会議方法、社内資料等諸々 において、考え方が日欧で異なるのではないか)

・仕事実施場所につき、週末を自宅で過ごすため、

仕事を持ち帰るケースがあるのではないか。 

(ア)時間帯別労働時間の分析 

(イ)場所別の仕事時間の分析 

(ウ)職場にいるときの生活時間の 分析 

(エ)仕事のある日(平日)の労働 時間と仕事のない日(休日)の 労働時間の分析 

<結果> 

特に長時間労働になりがちな管理職についてみたところ、仕事を行う 場所について、欧州ではフィンランドで「自宅」(での労働)が 47 分と なっているものの、仕事の多くは職場で遂行されている。仕事は職場で 行うというスタンスがとられている。 

<平成 22 年度の研究課題> 

我が国についても同条件での集計を行い、比較を行う。 

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5 平成 22 年度研究について

5 − 1 事務局における分析

本報告で示している集計は、我が国における労働時間が、欧州各国に比べて長いことを示 している。

しかし、多くの我が国に関する集計は、「有業者」という属性に関して行っており、「フル タイム雇用者」について集計した欧州とは異なる。我が国の集計について「有業者」を更に

「正規の職員・従業員」として絞り込む場合には、より労働時間が長く算出される可能性が ある。

平成

22

年度においては、我が国と欧州の労働時間を含めた生活時間を、より近い条件で 比較するため「正規の職員・従業員」について、属性別の集計を行い、本分析の更なる精緻 化を目指す。仮説の検討・吟味に際しても「正規の職員・従業員」を比較対照とする。

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5 − 2 研究会における分析

本研究会においては、欧州統一生活時間調査について、先行研究を行っている水野谷 武志  北海学園大学准教授に、その仕様・使用法等を伺ううとともに、我が国社会生活 基本調査の調査仕様について総務省統計局から説明を受けるなどして、どのような比較 研究ができるのかを検討してきた。

社会生活基本調査については、データの有用性は認められながらも、公表されている 統計表には限界があり、より詳細な分析を実施するためには、個票を申請して別途に集 計を行うことが必要との結論に至った。

そこで、次頁に示すとおり、平成

22

年度研究において、研究会委員それぞれが社会 生活基本調査の個票による集計を行った上で、労働時間や生活時間に関する分析を行う こととなった。

氏名 主な研究領域 研究テーマ

阿部正浩(獨協大学) 労働時間 労働時間と起床、就寝時間 永井暁子(日本女子大学) 生活時間 夫婦の働き方と家族時間・自分時

佐藤香(東京大学) 生活時間 ジェンダーからみた生活時間 小倉一哉(労働政策研究・研修機構) 労働時間 会社(職場)の外で仕事時間に関

する分析

戸田淳仁(リクルートワークス研究所) 労働時間 労働時間の測定に関する議論―社 会生活基本調査を利用した分析

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