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Mathias Basner, Kenneth M. Fomberstein, Farid M. Razavi, Siobhan Banks, Jeffrey H. William, Roger R. Rosa, and David F. Dinges. [2007] “American Time Use Survey:

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Stone, Daniel Aeschbach, Charles A. Czeisler. [2004] “Effect of Reducing Interns'

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Medicine 351(18): pp.1829-37

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5−2−2  夫婦の働き方と家族時間・自分時間(永井  暁子) 

1. 目的 

夫婦、とくに子どものいる夫婦は、仕事と家庭/生活のバランスをどのように取っている のだろうか。高度成長期以降、主流となったバランスの取り方は、夫が仕事で妻は家庭

/

生 活という性別分業に基づいて夫婦合計でバランスを取る方法である。男性にはライフコー スによる変動は少なく、そのため女性は、ライフコースの各段階の家族的責任の多さによ りバランスを常に修正せざるを得ない。現在問われているのは、今までのような夫婦単位 のワーク・ライフ・バランスではなく、個人単位のワーク・ライフ・バランスである。

人々は、仕事と家庭、そして個人の時間をどのように構成しているのか。とくに家事や 育児の時間を多く必要とする夫婦に焦点をあて、夫婦の働き方、働き方による家族と過ご す時間、自分のために使う時間の違いを明らかにすることが目的である。

2. 先行研究 

  これまでの多くの研究は、労働時間の長さ、家事時間・育児時間の長さやそれらの性別 による偏り、そしてそれらの要因について、経済学、社会学などの領域で分析されている。

一方、生活時間研究では、現在、注視されているワーク・ライフ・バランスについて、は やくからテーマとして取り上げ、生活の質についての知見が蓄積されている。個人の時間 配分に関して労働時間に着目した分析課題として、(ア)週休

2

日制などの普及によって仕 事への時間配分は削減されたか、(イ)労働時間の短縮で生じた時間はどのような活動に使 われたか、(ウ)女性の職場進出は女性の時間配分をどのように変えたか、(エ)共働き世 帯の男性の家事時間は増加したかなどをあげている(佐藤

2004)。たとえば、日本の労働者

の特徴は、長い在勤務先時間、短い睡眠、少ない家族時間と自由時間とされている(白石

2009)。

さらに、  生活時間研究の多くで用いられる

time budget

調査では、時間量のみならず、

タイミングについての貴重な情報を与えてくれる。これは藤原の言うところの「平均時間 アプローチ」ではない「時刻別行為者率アプローチ」でもある(藤原

2006)。この「時刻別

行為者率アプローチ」から、藤原は残業の影響の男女差を明らかにしている。残業は男性 に対しては起床のタイミングを遅らせることで睡眠を維持し、女性は就寝時間を維持する ことで睡眠を維持し起床を遅らせない。また、タイミングは時間のプレッシャーたとえば 他のイベントの発生までの間隔や他のイベントとの生起関係についての示唆を与えてくれ る。夫と妻の睡眠時間の差についてタイミングの視点からの分析を行った平田は、妻のほ うが早起きであることが妻の睡眠時間が短いことの一因であり、起床後

2

時間の生活時間 分析から、妻とくに共働きの妻のタイムプレッシャーの大きさを示した(平田

2005)。

  本研究では、このような生活時間研究の蓄積を背景に仕事のタイミングという視点から、

家族の時間や自分の時間について明らかにすることができると考えている。また、世帯の

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他の成員の生活時間を組み合わせて分析を行うという点で興味深い知見が得られると思わ れる。

3. 分析計画 

 

3

つの領域に分けて分析を行う。第一に、父親と母親は生活時間をどのように構成してい るか

(

→(

1

)

、第二、にどのような働き方であれば家族と過ごすことができるのか

(

→(

2

)

、 第三に、育児をすること、仕事と家庭を両立させることいずれも個人の時間を消失させて いるのではないか

(

→(

3

)

。それぞれについて対照グループとして片働き(妻専業主婦)

世帯の回答者の分布も用いる。

(1)

父親・母親の働き方と育児(調査票

A

・調査票

B

) 育児をする人は、どのような時間帯で働いているか

1-1  配偶者の出勤・帰宅時間と自身の出勤・帰宅時間(保育サービス利用・親同居別)

1-2  子どもの送迎・世話・付き添い・教育・遊びをする人の仕事時間帯

(出勤時間、始業時間、終業時間、帰宅時間  /親同居別  )  

1-3

  子どもの送迎など育児をする人の週当たり労働時間(親同居別)

表頭(平均値、分布)

本人と配偶者仕事時間帯(出勤・始業・終業・帰宅時間)、週当たり労働時間 表側

長子年齢,末子年齢,夫年齢階級,妻年齢階級,夫の職業,妻の職業,住宅の所有関係,

年間世帯収入,都市階級区分,地域区分,夫婦の働き方(夫就業と妻就業の組み合わせ),

夫学歴,妻学歴,世帯類型(親同居/非同居),子どもの送迎をするかしないかの別,子ども の世話をするかしないかの別,子どもの付き添いをするかしないかの別,子どもの教育を するかしないかの別,子どもの遊びをするかしないかの別,保育所の利用,幼稚園の利用,

学童保育の利用

(2)

父親・母親の働き方と家族の時間((調査票

A・調査票 B))

何時に家にいると家族と過ごすことができるか(家にいる人は家族と過ごしているか)

2-1  帰宅時間と家族(子ども)との食事

 

2-2  出勤時間と家族(子ども)との食事

 

2-3

  週当たり労働時間と家族(子ども)との食事

2-4

  帰宅時間と家族(配偶者と子ども)との時間

116

 

2-5  出勤時間と家族(配偶者と子ども)との時間

 

2-6  週当たり労働時間と家族(配偶者と子ども)との時間

表頭及び被説明変数(平均値、分布、二項ロジスティック回帰分析あるいは分散分析)

子どもの送迎をするかしないかの別,子どもの世話をするかしないかの別,子どもの付き 添いをするかしないかの別,子どもの教育をするかしないかの別,子どもの遊びをするか しないかの別,朝食の取り方,夕食の取り方

表側及び説明変数

長子年齢,末子年齢,夫帰宅時間,妻帰宅時間,夫出勤時間,妻出勤時間,夫年齢階級,

妻年齢階級,夫の職業,妻の職業,住宅の所有関係,年間世帯収入,都市階級区分,地域 区分,夫婦の働き方(夫就業と妻就業の組み合わせ),夫学歴,妻学歴,世帯類型(親同居

/

非同居),夫

1

週間の労働時間,妻

1

週間の労働時間,保育所の利用,幼稚園の利用,学童 保育の利用

Ex)

二項ロジスティック回帰分析 被説明変数

子どもの教育をする(=1)かしない(=0)か 説明変数

長子年齢,夫帰宅時間,妻帰宅時間,都市階級区分,地域区分,夫学歴,妻学歴,夫

1

週 間の労働時間,妻

1

週間の労働時間

(3)

育児と自分の時間(調査票

A・調査票 B)

育児をする人は、自分の時間をもっているか

3-1  平日育児時間、家族時間、仕事時間と一人・家族外の人との時間/行為

 

3-2  休日育児時間、家族時間、仕事時間と一人・家族外の人との時間/行為

表頭及び被説明変数(平均値、分布、二項ロジスティック回帰分析あるいは分散分析)

一人・家族外の人との時間の有無、時間(平日、休日)

表側及び説明変数

長子年齢,末子年齢,夫帰宅時間,妻帰宅時間,夫年齢階級,妻年齢階級,夫の職業,妻 の職業,住宅の所有関係,年間世帯収入,都市階級区分,地域区分,夫婦の働き方(夫就 業と妻就業の組み合わせ),夫学歴,妻学歴,世帯類型(親同居

/

非同居),子どもの送迎を

117

するかしないかの別,子どもの世話をするかしないかの別,子どもの付き添いをするかし ないかの別,子どもの教育をするかしないかの別,子どもの遊びをするかしないかの別,

1

週間の労働時間,妻

1

週間の労働時間,朝食の取り方,夕食の取り方,保育所の利用,

幼稚園の利用,学童保育の利用

Ex)

多元配置の分散分析 被説明変数

一人・家族外の人との時間の時間

(

平日

)

説明変数

長子年齢,末子年齢,夫帰宅時間,妻帰宅時間,夫年齢階級,妻年齢階級,夫の職業,妻 の職業,住宅の所有関係,年間世帯収入,都市階級区分,地域区分,夫婦の働き方(夫就 業と妻就業の組み合わせ),夫学歴,妻学歴,世帯類型(親同居/非同居),子どもの送迎を するかしないかの別,子どもの世話をするかしないかの別,子どもの付き添いをするかし ないかの別,子どもの教育をするかしないかの別,子どもの遊びをするかしないかの別,

1

週間の労働時間,妻

1

週間の労働時間,朝食の取り方,夕食の取り方,保育所の利用,

幼稚園の利用,学童保育の利用

参考文献

佐藤博樹,2004,「生活時間配分-生活と仕事の調和を求めて」佐藤博樹・佐藤厚編『仕事 の社会学』,pp.123-140,有斐閣.

白石利政,2009,「雇用労働者の生活リズムと労働生活時間」財団法人連合総合生活開発 研究所『生活時間の国際比較-日米仏韓のカップル調査』,pp.23-46.

平田道憲,2005,「タイミングからみた夫と妻のタイムプレッシャ」『広島大学大学院教 育学研究科紀要』第二部第

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号,pp.355-361.

藤原眞砂,2006,「ホワイトカラーのワークライフバランス―時刻別行為者率アプローチ による生活時間構造変動分析」『日本労働社会学会年報』16号,pp.3-58.

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