電気陰性康 CdO
0,篠 :
0、3 : 0.4 : 0.3 1 0.2 1 0ti l
OI
4‐216 岩塩型酸化物‐金 属間の結合状態 と界面の形成
これまでの5種類 の岩塩型酸化物 の各計算結果 か ら、以下の傾 向が見 られ た。
酸化物‐金属原子間における各原子間の結合次数 を調べた結果、酸化物 を構成す る金属の 種類 にようて結合状態 に特徴が あるこ とが分 かった。例 えば、MgO「 金属原子 では、金属原 子 と岩塩型酸化物 にお ける中心酸素原子 、金属原子 と酸化物 の表 面金属原子 で結合 次数が 大 き くなった。 しか し、金属原子 と表面酸素原子については どの金属原子で もほぼ 0とな った。このよ うに、金属原子 を近づ けた場合 に、中心酸素原子 と表面金属原子 と結合 を示す 傾 向は、
MgOの
他 にCaOとCdOで
も同様 に見 られ た。しか し
BaOと SrOに
ついては、同 じ岩塩型構造 の酸化物 に金属原子 を近づ ける とい う 同 じ条件 であ りなが ら、先 ほ どの よ うな結合 次数 の傾 向は見 られ なかった。BaOと SrOでは、酸化物表面に金属原子 を近づ けると、金属原子‐中心酸素原子 間では結合 次数 があ る程 度 の値 を示す が、金属原子 と表 面酸素 あるいは、金属原子 と表 面金属 とは結合 次数 がほぼ 0 であった。この ことか ら、同 じ岩塩型構造 を有す る酸化物 を使用 して も結合様式 に違 いがあ る こ とか ら、酸化物 を構成す る金属 に よつて界面 を形成す る条件 が異 な るのではないか と 推測 され る。
そ こで、同 じ岩塩型構造 を有す る酸化物 において異な る結合様式が見 られたがt二種類 の 酸化物 と金属原子 が どの よ うな条件 の時に界面 を形成す るのか とい うこ とを考察す る。
まず、
MgOで
見 られ た、金属原子 が酸化物 中の中心酸素原子や 、表 面金属原 子 と結合 を 持つ場合 、界面 にお いた金属原子 が一番原子間距離が近い 中心酸素原子 だ けで な く、表面金 属原子 とも結合 を示 してい るこ とか ら、例 えば金属原子 が 中心酸素位 置だ けで な く、表 面金 属 に近い位置 、つ ま り原子 同士の位置 にズ レが あって も、界面 を形成す る可能性 が ある と考 え られ る。一方、
BaOで
は金属原子 を酸化物 に近づ けた場合、最 も距離の近い中心酸素原子 とは結 合 を持つが、隣 り合 う表面金属原子 については結合 しない。この こ とか ら、この よ うな酸化 物 では、金属原子 を近づ けた場合 、原子が中心酸素の真 上 に位 置 しなけれ ば結合 しない と考 え られ る。つま り、MgO、 CaO、CdOで
は、これ らの結晶 と格子定数が若千異なる構造 を 持 つ金属であつて も、界面 を形成 しやす い こ とが示唆 され る。 また一方で、BaO、SrOで
は、 これ らの酸化物 と格子が一致す るときのみ、界面が形成 され るもの と思われ る。
また、今回は金属 が もつ多様 な構造 を考慮 していないため、複数 の金属原子か らなる金属 と岩塩型酸化物界 面 を実験的 に調べ る場合 は今回 の結合様 式 につ いて考慮 して検討す る必 要がある と考 え られ るが、 これ は今後 の課題 である。
4‐
3
岩塩型塩化物 ‐金属界面の電子状態4‐ 3‐
1
塩化 リチ ウム‐金属界面の電子状態4・ 3‐1‐
1
結合次数岩塩型構造 を有す る化合物 として、酸化物以外で も岩塩型塩化物1金属原子 の結合状態 の 検討 を行 つた。 その結果 の うち、各種金属原 子 と、LiCl間の結合次数 を図4‐3‐1‐1に示 す。
結 合 次 数 LiCI
0.25
魯.15
0.鑢
13 23 33
原 子 番号
― 中 心載 ― 類 讐 雛
図4‐3‐ 1‐l LiCl‐各種 金属原子 にお ける結合次数
図4‐ 3‐1‐1にお ける縦軸 が、各金属原子の結合次数の値 を、横軸 は各金属原子の原子番
号 を示 してい る。 グラフの折れ線 は、各金属原子 と、LiCl中の中心
Cl原
子(○)、 表 面 Li 原子(□)、 表 面Cl原
子(△)と の結合次数の値 をそれぞれ示 してい る。LiClにおいて、金属原子‐周辺Li原子 の結合次数 は どの金 属原子 で もほぼ
0の
値 で あつ た。 また、金属原子‐表面Cl原
子 の結合次数 について も、 どの金属原子 で もほぼ0の値 で ぁった。上方で○で示 した金属原子‐中心Cl原
子間では、金属 の種類 に よつて結合次数 に 差 が見 られ るものの、共有結合 を形成す るもの もあ るこ とが分 かつた。金属原子‐中心
Cl原
子 間につ いて見てみ る と、次 の よ うな金属元素 において、結合 次数 が大 き くなることが分かつた。(表4‐3‐1‐1)0:2
1 0
糠鑢 蕉 驚
表4‐ 3‐1‐l LiCl‐金属 にお ける、結合次数 の大きい金属元素
Meta!No l Metal
中心 Cl l 日 表面 Cl
4 12 13
2426 27
2829
31
32 42 50
Be Mg
AI
Cr Fe
Co
Ni
Cu
GaGe Mo
Sn
0.082 0.0647 0.1013 0.1457 0.1379 0.1326
0。1242
0.105 0.1087 0.1138 0.194 0.1074
0.003725
0.00295 0.00585
0.0096250.00685 0.0046 0:0051
0.003725
0.00635 0.00585
0.012975 0.0065750.00015 0.00025 0.00045
0.0005750.00045
0.000325 0.0003250.00025
0.0004250.0004 0.00085
0。
000425
表4‐ 3‐1‐1を見てみ る と、金属原子‐中心Cl原子間で特 に大 きな値 を もつ金 属原子 は、
24番
Cr、32番
Geであつた。 また24‐29番や42番
の、金属原子‐中心Cl原
子 間で結合 次 数 の大 きな値 を示す多 くの金属が遷移金属 であるこ とが分 かった。 つま り、LiClと 遷移金 属界面では、金属‐中心Cl原子 間で比較的強い共有結合 を示 してお り、金属原子1表面 Li 原子間、金属原子‐表面Cl原子 間ではほ とん ど共有結合 を示 さない こ とが分か つた。次 に、金属原子‐中心Cl原子 間で結合次数 の小 さい金属原子 を見てみ る と、次 の よ うな ものが挙 げ られた。(表 4‐ 3‐1‐2)
表4‐3‐1‐2 LiCl‐金属にお ける、結合次数の小 さい金属元素
Metal No l Meta! 中心
CI I
日表面
Cl
3
1 1
19
38 49Li
・Na 一K 一Sr In
0.0351 1 0.00435 1 0.00025 0.0398 0.00225 0.0002
0。
0108 1 0.0033 10.000175
0.0121 10.003375 0.0002250.0614 10.003725 0.00025
金属原子‐中心Cl原子間の結合次数 が特 に小 さいのは、原子番号
19番
Kと38番 Srで
あった。 また、原子番号3番
Li、 11番 Na、 19番Kが
アル カ リ金属であ り、原子番号38 番Srがアル カ リ土類金属であつた。 これ らの二つの属 については、1価
あるいは2価のイオ ンにな りやす い金属 であ り、LiClの よ うにイオ ン結合 によ り形成 され る結 晶の場合 、 共有結合 を形成 しに くい ことを示す と考 え られ る。
4‐ 3‐1‐
2
有効電荷界面 にお ける電子状態 について、金 属‐化合 物間での電子 のや り取 りについて考 える こと は重要で ある。 そ こで、金属‐岩塩型塩化物 にお ける有効電荷 について調べ るこ とに よ り、
どの金属(あるいは塩化物)で電子 のや り取 りが起 きやす いか を調べ るこ とが出来 き、さらに どの よ うな金属‐塩化物の組み合 わせ において、界面を形成 しやすいかを知 る手掛 か りにも な る と考 え られ る。
一般 に電気陰性度 の値 が大 きい物質 ほ ど電子 を奪 う力が大 き く、有効電荷 の値 は低 くな り、逆 に電位 陰性度 が小 さい ものほ ど電子 が奪われた状態であ り、有効電荷 の値 は大き くな る とされ てい る。 しか し、
LiClの
よ うな化合物 に対 して金属が界面を形成す る場合 、Li、Cl、 金属原子のそれぞれが電子 を引き付 けるため、単純 に金属 の電気陰性度だけか ら有効電 荷 を見積 もるこ とは難 しい。 そ こで、金属原子‐岩塩型塩化物 にお ける金属 の有効電荷 の変 化 について調べた。
図4‐3‐1‐
2に
LiCl‐各種金属界 面にお ける有効電荷 の有効電荷 の値 をグラフに示 した。寄鶴電荷 饉薇
…参。15
図 4‐3‐ 1‐2
漂 〒 番 号
LiCl…各種金属界面における有効電荷
図中縦軸 は、金属原子 の有効電荷 を示 してお り、横軸 は、原子番 号3〜
51番
までの金属撚 鍼 臨 饉 騒 ︒ 磯 嶺
奪 響 姦捧
金属原子の有効電荷 は、原子番号に対 して周期的 に変化 してお り、原子番号 14〜21番、
37番〜
41番
な どの原子で有効電荷の値 が大 きい。反対 に、原子番号4番〜13番
、24番〜31 番、42番〜46番付近 で有効電荷 の値 が小 さくな る傾 向が見 られ た。 ここで有効電荷 の値 が 小 さい金属元素の多 くは電気陰性度 がLiに比べ て大 き くなってい ることか ら、有効電荷 と 金属の電気陰性度 には、相関があるもの と思われ る。そ こで、有効電荷 と電気陰性度の関係 について相 関関係 の検討 を行 つた。その結果 を図
4‐ 3‐1‐
3に
アド│卜。魯"盆
0.15
瞳気陰性農 饉頓
警
難 切ヽ ・‐ 筆
,鰺
‡ 0.■
2.5
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0
機 ︒
9
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畿 畿 ‐ .
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‐0.15
電 気 鍮 性 度
図4‐3‐ 1‐3 LiCl‐金属原子における電気陰性度
図の縦軸 は金属原子 の有効電荷 を、横軸 は金属原子 の電気陰性 度 を示 してい る。各金属原 子 の有効電荷 は、電気陰性度 と負 の相 関が見 られ ることが分 か る。その相 関係数 は 0.7で あ った。また、金属の電気陰性度が 1.6付 近 よ りも大 きい場合、金属の有効電荷は負 の値 を と ることもわか つた。 これ は、Liの電気 陰性度 が 1.6で あ り、 この Liよ りも電気陰性度が大 きな金属原子 においては、LiClから電子 を奪い とることで負の値 を示す よ うになつた と考 え られ る。 このよ うに、
LiClに
おいて も酸化物 と同様 に、金属原子 の有効電荷 はその電気 陰性度 に大 き く依存す ることがわかつた。413‐
2
塩化ナ トリウム‐金属界面の電子状態4‐3‐ 2‐
1
結合 次数次に塩化ナ トリウム‐金属原子 の結合状態の検討 を行 った。
原子 と、NaCl間の結合次数 を図4‐ 3‐ 2‐1に示す。
その結果の うち、各種金属
結 合 次 数 鍾義颯
0,lS
O.2 6.15
0.1
源子警号
`
― 嗜揚心Ct 驀 無
3 ‑表
【鷺Ci 図4‐3‐2‐l NaCl‐ 各種金属原子 にお ける結合次数図 中、縦軸 は、各金属原子 の結合 次数 を、横軸 は各金属原子 の原子番号 を示 してい る。
グラフの折れ線 は、各金属原子 と、NaCl中の中心
Cl原
子(○)、 表面Na原
子(□)、 表面Cl原
子(△)と の結合次数 の値 をそれぞれ示 している。NaClにおいて、金属原子‐周辺
Na原
子 の結合次数 は どの金属原子 で もほぼ0とな っ た。 また、金属原子‐表面Cl原
子 の結合次数 について も、 どの金属原子 で もほぼ0の値 で あった。一方で、○で示 した金属原子‐中心Cl原子 間では、金 属の種類 に よつて結合 次数 に差が見 られ るものの、共有結合 を形成す るものもあることが分かつた。金属原子・中心
Cl原
子 間について見てみ る と、表4‐3‐2・1に示 した金属元素において、結合次数 が大 き くなるこ とが分 かつた。
轟係轟議
13 43 纂
O 鍵 銀 蓬