3.楽しさ体験の質的変化をさせる要因
1)自己目的的活動,人間関係の楽しさについて体育の学力「作戦の工夫」がわずか ではあるが影響を与えていることが認められたが,平均値の差は認められなかった.
2)平均値の得点,重回帰分析の結果から,体育科の学力,体育の嗜好性の要因から 質的変化の因果関係的な把握はできなかった.体育の嗜好性についても同様の結果 であった。
今後,質的変化生じさせる要因として教師の指導力,学級集団の凝集性等を加え,検 討する必要があると考える.また,本研究の分析の核となる子どもの感想文の記述内容 を短文で記述させたため,その楽しさの理由が十分の表現できなかったこともあげられ
る.
引用・参考文献
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33
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36山田啓介・千駄忠至(1984)ボール運動における楽しさに関する研究一
授業評価のための楽しさ尺度作成の試み.日本教科教育学会第!0回全国大会 発表要項.78.35
謝辞
本章を終えるにあたり,終始懇篤な御指導,御校閲を賜りました兵庫教育大学千駄忠 至教授をはじめ,生活健康系の諸先生方に心より御礼申し上げます.
また,調査にご協力いただきました兵庫教育大学学校教育学部付属小学校 辻延浩先 生,姫路市立勝原小学校 原田祐司先生,能勢町立東郷小学校 辻新造先生,近江八幡 市立馬淵小学校 河原貞雄先生,豊能町立光風台小学校 下嶋幸雄先生に深く感謝いた
します.
また,分析等,様々な部分で協力いただいた研究院生の笹本丈二さん,藤原忠雄さん,
横田光彦さん,そして同研究室の皆さんにも大変お世話になりました。
さらに,2年間という長期にわたる貴重な研究の機会を与えて下さった大阪府教育委 員会,豊能町教育委員会の皆様にも厚く御礼申し上げます.
特に,豊能町立東能勢中学校長 堤登先生,豊能町教育委員会 小川静生課長には常 に温かい励ましの言葉をいただき深く感謝しております.
この2年間,数えきれない多くの方々に支えていただきました.感謝の気持ちを忘れ ず2年間の貴重な体験を活かして誠心誠意教職に励み,皆様の御厚情に報いる決意でご
ざいます.
平成9年12月22日
仲山 正志
♪欠貝 料
36
資料1
資料2 資料3 資料4 資料5 資料6 資料7 資料8 資料9
資料 目 次
アーノルドの運動の価値と楽しさの種類の関連性一一一一一一一一1
体育学習カードー一一一一…………一一一一『『『一}…一一一…一一一2
子どもの慈想文一一一一一一…………一…一一一一一一一一一一…一一一一3
体育科の学力診断テストー一一一一一一一一一一一一一一一一一一一一…一9
教師の楽しさについての認識一一一一一一一一一一一一一一一一一・10
単元計画……一一一一一『 ………一一一一一…一一一一一一一一一一…16
教材の嗜好性の調査一}『一一……一一一一一一一一一一一一一一一一一一17
各校の楽しさ得点の時間的推移『……一………一一囎18
重回帰分析結果一一一一一一一一一一}一………一一一一一…一一一一一陣22
貧科⊥
アーノルドの運動の意味と楽しさの種類
1.人間の諸器官機能の増強と健康が維持されていくであろう.
・向上 ・達成 (よりよい生活をする体力)
2.運動技術と遂行の度合いは,その知識と理解に応じて高まっていくであろう.
・理解 ・達成 ・向上 (運動の知識・理解)
3.運動的感覚は多様な知覚を高めることで拡大し,磨かれていくであろう.
・向上 (運動感覚の発達)
4.人はその経験に応じて,運動に対する感受性が高まっていくであろう.
・充実 ・共感 (漸進的目標)
5.運動を通して,友情やコミュニケーションを育むことができるであろう。
(人間関係)
・和やかさ ・共同 ・励まし ・共感 ・協力 ・気軽さ ・親和 ・賞賛 ・承認
6.運動をする中で,選択の必要性や他者との関わり,約束によって,人は自分の個 性の確立をより確かなものにするであろう. (人格形成)
・向上 ・達成
7.無我夢中になる経験により,自分自身の存在意味を見いだすことが出来るであろ
う.
・緊張 (没入感)
8.スポーツマンシップ。や仲間意識,他者との関係の質的 高まりを教えられた者は 道徳的意識や社会的行動が出来るであろう. (社会性)
・達成
9.人は自分自身が運動を行ったことにより何かを掴んだり,身に付けた時,新しい 経験や運動そのものの価値や 意味を見いだすことが出来るであろう.
・理解 (価値の多様性)