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緊急道路交通対策

ドキュメント内 福島市地域防災計画 (ページ 142-200)

第2章 災害応急対策計画

第9節 緊急道路交通対策

【担当 市民安全部、建設部】

災害により道路、橋梁等の交通施設に被害が発生し、若しくは発生するおそれがある場合において道 路交通の確保、安全と施設の保全を図るため、応急措置を行うものとする。

また、災害に伴う混乱防止のための警備を警察機関が実施する場合には、市はこれに協力する。

第1 実 施 機 関

交通規制等の交通応急対策は、次の種別及び根拠によって各実施機関が行う。

区 分 実施責任者 主 な 実 施 内 容 根拠法令

道路管理者

○国土交通大臣

(福島河川国道事務所)

○知 事

(土木部、建設事務所)

○市 長

(建設部道路保全課)

1 道路管理者は、道路を常時良好な状態に保つよ うに維持・修繕し、一般交通に支障を及ぼさない ように努めるものとする。

2 道路の破損、決壊その他の事由により交通が危 険であると認められる場合は、通行の禁止又は制 限を行う。この場合、道路標識を設置し、迂回路 を明示する。

3 非常災害時においては災害現場の土地、土石な どを使用収容し、またやむを得ない場合は、付近 の者を防御に従事させることができる。

道路法42 条

道路法46 条

〃 48条

〃 68条

警察機関

公 安 委 員 会 警 察 署 長

警 察 官

1 交通事情の実態把握と隣接警察署との連絡 2 緊急輸送を行う車両以外の通行禁止、制限 3 所定の表示設置、緊急輸送車両の確認、所定の

標章及び証明書の交付

道路交通法 第4、5、6条 災害対策基本法 第76条

第2 主要交通路の確保

(1) 道路保全課長及び道路建設課長は、主要な道路、橋梁の実態を巡回調査等により常に把握して交通の確 保に努めるとともに、災害発生の状況に応じて随時迂回路の確保に努める。

(2) 道路管理者は、放置車両や立ち往生車両等の障害物が発生した場合には、緊急通行車両の通行を確保す るため緊急の必要があるときは、運転者等に対し車両の移動等の命令を行うものする。運転者がいない場 合は、道路管理者が自ら車両の移動等を行うものとする。

第3 交通支障箇所の連絡

道路保全課長、道路建設課長及び路政課長は、道路・橋梁等の被害状況について調査し、交通に支障のあ る箇所について災害対策本部に報告するとともに、市道以外の道路については、各道路管理者に通報する。

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(一般)第2章 災害応急対策計画 第9節 緊急道路交通対策

第4 応 急 措 置

1 通行規制、交通禁止

道路保全課長は、道路施設の被害等により危険な状態が予想され又は発見したとき、あるいは通報により 連絡を受けたときは、危機管理室長に協力を求め、警察機関など関係機関と連絡をとり所定の道路標識を設 置するなどにより、必要な範囲の規制及び交通禁止の措置を行うものとする。

2 警察官、自衛官及び消防吏員による措置命令等

(1) 警察官は、通行禁止区域等において、車両その他の物件が緊急通行車両の妨げとなることにより災害 応急対策の実施に著しい支障があると認めるときは、当該車両その他の物件の占有者、管理者に対し、

当該車両その他の物件の移動等の措置をとることを命ずることができる。

(2) 前記(1)による措置を命ぜられた者が当該措置をとらないとき又はその命令の相手方が現場にいない ために当該措置をとることを命ずることができないときは、警察官は、自らその措置をとることができ る。この場合において、警察官は、当該措置をとるためやむを得ない限度において車両その他の物件を 除去することができる。

(3) 警察官がその場にいない場合に限り、上記(1)及び(2)を、災害派遣を命じられた部隊の自衛官及び消 防吏員の職務の執行について準用し、その機関の使用する緊急通行車両の円滑な通行を確保するため必 要な措置をとることを命じ、又は自ら当該措置をとることができる。

3 応援 要請

道路建設課長及び路政課長は、被害の拡大を防止するための応急措置が必要であり、かつ大規模な対策が 必要と認められるときは、その旨を本部長(市長)に報告し、本部長(市長)は県または自衛隊の応援につ いて要請するものとする。

4 応急 復旧

道路保全課長及び道路建設課長は、災害応急対策に要する輸送を円滑に実施し得るよう被害個所を速やか に復旧するとともに、その復旧状況を本部長(市長)に報告するものとする。

緊急な道路交通の確保にあたっては、病院、浄水場、医療救護所、指定避難所等との有機的な連携を考慮 し、災害対策活動の円滑化を図るものとする。

5 仮設道路の設置

道路保全課長及び道路建設課長は、道路、橋梁が大部分損壊し他に交通の方法がない場合は、各道路管理 者と協議し、仮設道路、仮設橋梁の設置等の応急措置を行い、交通の確保を図るものとする。

6 復旧資機材等の確保

道路保全課長は、復旧資材、機械及び作業員等を把握し、応急復旧に対処する体制を確立するとともに、

各道路管理者が相互に協力するものとする。

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(一般)第2章 災害応急対策計画 第10節 障害物の除去

第 10 節 障 害 物 の 除 去

【担当 市民安全部、建設部、下水道部】

災害時に際して、土、石、立木及び災害を受けた工作物等の障害物を除去し、災害の拡大防止と交通 路を確保し、応急対策措置を迅速的確に実施できる体制を整備する。

1 障害物の除去

(1) 住宅関係障害物の除去

① 実施機関

災害時における障害物の除去は、本部長(市長)が行う。なお、災害救助法が適用された場合は、知 事の補助機関として本部長(市長)が行うことになる。

② 障害物除去の対象

災害によって、宅地内に運ばれた土砂・竹木などの障害物で、次のいずれかに該当する場合。

ア 住民の生命・財産の保護のため除去を必要とする場合 イ 緊急な応急措置の実施のため除去を必要とする場合 ウ その他、公共的立場から除去を必要とする場合

③ 実施方法

宅地内の障害物の除去については、各戸が市災害対策本部において指定した場所に搬出する。

ただし、自ら搬出することができない程度の障害物については災害対策本部において搬出する。

その場合、市が保有する機械、器具を使用して実施するものとするが、労力、機械力が不足する場 合は、近接市町村又は県に派遣(応援)要請を行うものとする。

(2) 道路関係障害物の除去

① 実施機関

道路の障害物は、道路保全課長及び道路建設課長が除去する。

② 実施方法

道路の交通に著しい被害を及ぼしている物の除去は、市の所有している機械、器具、車両等により速 やかにこれを除去し、交通の確保を図る。

さらに、労力、機械力が必要な場合は、国・県の道路管理者、警察、消防、自衛隊の協力も得ながら 除去する。

(3) 河川関係障害物の除去

① 実施機関

河川の障害物は関係機関の協力を得て、河川課長が除去する。

② 実施方法

河川管理者は河川法第22 条第1項の規定による緊急措置を行うものとする。

水防管理者、水防団長又は消防長は、水防法第21 条の規定による緊急措置を行うものとする。

(4) 下水道関係障害物の除去

① 実施機関

下水道の障害物は、下水道管理センター所長及び下水道建設課長が除去する。

② 実施方法

市の保有している機械、器具、車両等の確保により速やかにこれを除去し、復旧に努める

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(一般)第2章 災害応急対策計画 第10節 障害物の除去 (5) 集積場所の指定

障害物の集積場所は、次の点を考慮し、災害対策本部が指定するものとする。

① 交通に支障がなく、国・県・市等の公共用地を選定する。

② 適当な公共用地が確保できない場合は、民有地を使用することとするが、所有者との間の補償(使用)

契約を締結するものとする。

(6) 工作物等の保管

工作物等を除去したときは、市は当該工作物を一時保管するものとする。

(7) 関係機関との連携及び応援の要請

① 除去作業は第一次的には市が保有する機械、器具を使用して実施するものとするが、労力又は機械力 が不足する場合は、県(県北建設事務所)、災害時応援協定締結市町村に派遣(応援)要請を行うものと する。

② 併せて、災害時における応急対策業務の支援に関する協定締結団体に資機材・労力の提供等の協力を 求めるものとする。

③ 被害が甚大となり除去活動が困難な場合は、本部長(市長)は県を通じ自衛隊に応援を要請する。

2 災害救助法が適用された場合の実施基準

(1) 障害物除去の対象者

① 住家は、半壊又は、床上浸水した者であること。

② 当面の日常生活が営み得ない状態にあること。

(日常生活に欠くことができない場所に運びこまれた障害物の除去に限る。)

③ 自らの資力をもってしては障害物の除去ができない者であること。

(2) 障害物除去の方法

災害によって住居等に運びこまれた障害物は、作業員或いは技術者を動員して除去し、住み得る状態 にする。

(3) 除去(救助)対象世帯の調査・選定 (4) 障害物除去の実施期間

災害発生の日から 10 日以内

① 半壊及び床上浸水した全世帯(被災世帯)を明らかにして、それぞれの世帯人員数、職業、年収、世 帯状況

*1

、市民税課税状況、被害状況等を調査する。

*1:被保護世帯、身障世帯、老人世帯、母子世帯、要保護世帯の別

② 上記調査に基づき、⑴の資格を満たす災害救助対象世帯を選定する。

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