第 3 章 マウスの解剖学的モデルの作成 7
4.4 結論
を作成し, 交絡因子を取り除くための超音波ばく露実験を行うために, 超音波ばく露装置 の開発の予備検討を行った.
X線CTを用いて,骨,血管,心臓,肺,肝臓,腎臓,脳,その他の8つで構成した,解剖学 的に比較的妥当なモデルを作成することができた. 妊娠モデル及び作成モデルについて, 1mTの一様磁界をばく露した際の体内誘導電界を算出した. また,各モデルの均一モデに ついて同様な条件のもと体内誘導電界を算出した. さらに, 作成モデルと体重及び形状が 近い楕円体モデルを作成し,同様な条件のもと理論的に誘導電界の平均値を算出した. こ れらの結果から,作成モデルの均一モデルについてドシメトリ結果が比較的妥当であるこ とが分かった. 同様に作成モデルを用いたドシメトリにおいて, 全身平均の結果は比較的 妥当であることが示せた.
交絡因子を取り除くための超音波ばく露実験を行うために, 超音波ばく露装置開発の予 備検討を行った. マウスを入れるケージを設置していない条件のもと, LDVを用いて磁界 ばく露用コイルが生じる超音波の音圧レベルを測定した. 直角に配置したスピーカーを用 いて測定値を超える音圧レベルの音場を生成した. これにより, 音圧レベルを調節するこ とによって, 磁界ばく露用コイルと同等な音圧レベルの音場を生成した場合,ケージを考 慮しない条件のもと,超音波ばく露装置として用いることが可能であることを示した.
以上より,姿勢変更可能なマウスモデルの開発及び,超音波ばく露装置の開発を行った. マウスの姿勢を考慮したマウスモデルの開発および環境要因評価として超音波ばく露実験 を行うことは,過去のin vivo磁界ばく露実験では検討例がないため,磁界起因の体内誘導 電界による生体影響評価の実現に貢献できたと考えられる.
関連図書
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謝辞
本研究を進めるにあたり,日頃から研究の方針や課題の解決方法だけでなく、研究報告 資料や発表資料の作成についてなど、非常に数多くの御指導や御指摘、御助言を熱心にし て下さった鈴木 敬久教授に心より感謝致します。休日や早朝、夜遅くなど、大変お忙し い中や御体調が優れない中でも研究について親身になって受け答えをして下さりました。
研究面だけではなく,物事の取り組み方や考え方など様々な部分を学ぶことが出来ました. 本当にありがとうございました.
X線CT撮影の際に,マウスの扱いや麻酔造影剤の投与をしていただいた国立保健医療 科学院の牛山 明先生に心より感謝いたします. マウスモデル作成にあたって,御助言, 御 指摘を頂いたり,臓器の同定に使用したマウスの解剖学的断面図アトラスを提供して頂き ました.
磁界ばく露用コイルから生じる超音波測定の際にご協力していただいた明治薬科大学の 大谷 真氏に心感謝いたします. 実験施設を案内してくださったり,生体影響評価方法につ いてご指導していただきました. 大変お世話になりました.
X線CT撮影にご協力していただいた杏林大学の満田 真吾先生に心より感謝いたしま す. 満田先生のご協力によりX線CTをお借りすることができ,撮影をすることが出来ま した.
磁界ばく露装置に携わった和田 圭二准教授,松原 壱樹氏に心より感謝致します. 磁界ば く露装置の構造について丁寧にご教授頂きました.
本研究を進めるにあたって,様々な御助言を下だいた吉野 創氏に心より感謝いたします. 本研究では吉野氏の研究成果を用いている部分が多く,またその研究について親身にご教 授していただきました.
超音波ばく露装置の開発の研究にご協力していただいた牧野 佳氏に心より感謝いたし ます. 自身の研究活動がお忙しい中,実験等にご協力していただき有難うございました.
同じ電磁環境工学研究室の同輩である山本 達也氏, 萩原 真輝氏,伊東 直樹氏に心より 感謝いたします. 3人のおかげで充実した大学院生活を送ることが出来ました.
最後に,数々の御協力をしていただいた研究室の皆様に深くお礼申し上げます.