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結果と考察

ドキュメント内 撥水処理材の水分特性と木質壁への利用 (ページ 52-55)

第二章 撥水処理材の性質

5. 鉄汚染

5.3. 結果と考察

5.3.1. 外観による観察

鉄汚染による変色の様子(360時間後)を写真2.5.1に示した。外観的には、無処理材の表 面では全体的に変色が生じ、黄っぽくなった。撥水処理材は晩材のところに黒っぽい変色 の跡が帯状に生じた。このような違いは撥水処理が鉄汚染の防止に有効であるといえる。

また、撥水処理材の晩材部に変色の跡が帯状に生じることは、晩材部はフェノール成分が 多いためだと考える。

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写真2.5.2に示すように、心材・辺材に関係なく鉄汚染によって変色した。しかし、無処

理のほうが全体的に黒くなったが、撥水処理材には点状の痕ができた。これは撥水効果が あるため、塩化鉄の水溶液が水滴状に表面に残って(写真2.5.3)処理時間の経過によって 水が蒸発した後に、Fe2+が残ったためと考えている。

5.3.2. 色調の変化

塩化鉄水溶液の塗布後、時間経過にともなう彩度変化を図2.5.2に示した(処理時間0は 塗布直後の状態)。

b*(黄(+)-青(-))は、撥水処理の有無にかかわらず、24時間経過後にはやや大きく

なり、その後は次第に小さくなった。撥水処理をしたものは無処理に比べて全体に大きか ったが、変化の幅は小さかった。

a*(緑(+)-赤(-))は、撥水処理の有無にかかわらず、24時間経過後には小さくなり、

72時間経過後にはやや大きくなり、その後は次第に小さくなった。撥水処理をしたものは 無処理に比べて全体に大きかったが、変化の幅は小さかった。

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明度L*の変化を図2.5.3に示した。

L*は、a*と同様の変化を示した。撥水処理材の明度の減少量は無処理材より少なかった。

以上に示したように、撥水処理材の鉄汚染による色調(明度+彩度)の変化は無処理材 に比べて小さかった。したがって、撥水処理は鉄汚染による色調の変化の軽減に効果があ ったと思う。

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5.3.3. 色差

撥水処理材と無処理材の色差(塩化鉄水溶液塗布前後の)の時間経過にともなう変化を

図2.5.4に示した。

撥水処理材の時間経過による色差の変化は無処理材より小さいため、撥水処理の効果 があるといえる。また、色差ΔEは明度ΔL*と同様の変化を示した(図2.5.3、図2.5.4)。

しかし、屋外暴露などによる時間経過による色調の変化には、鉄汚染だけではなく、同 時に光変色やカビなどによる色調の変化も問題になる。したがって、撥水処理剤に防腐効 果や耐紫外線効果などの性能を持たせることも必要だと思う。

ドキュメント内 撥水処理材の水分特性と木質壁への利用 (ページ 52-55)

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