第6章 中小企業コンサルタント登録・養成制度の構築に向けて
6.4 経済省の中小企業コンサルタントの登録・養成制度への提案
第6章 中小企業コンサルタント登録・養成制度の構築に向けて
第6章 中小企業コンサルタント登録・養成制度の構築に向けて
(2) プロジェクトの目的に沿った特定の手法の研修
各支援プロジェクトに必要な特定の手法の研修への参加は、このデータベースへの登録を 条件とするべきである。研修の対象者をその都度外部から公募するのではなく、上記のデー タベース登録者に対して行う。
(3) データベースの運営
データベースは国の中小企業の振興を担う経済省中小企業次官局の共有のツールとなる ものである。FONDO PYMEの単年度予算で実施される個別のプロジェクトとは異なり、こ のデータベースの構築、登録審査業務、メンテナンスは、長期的な方針を立てた上で、経済 省の直接の予算とスタッフで、運営されるべきであろう。
(4) データベース登録のための審査
審査は申請者のコンサルタントとしての実施能力を成果と知識と適性で評価するものと し、この3つのすべてにおいて一定レベル以上の評価を受けたものが登録されることになる。
(5) 知識の習得
知識の習得は自習によって可能である。
ジェネラリストとしての中小企業コンサルタントという概念はメキシコにおいては新し い。個別分野の専門書はメキシコでも容易に手に入るが、この趣旨の包括的な標準教科書は 稀である。経済省がこれを用意し公開することは申請者の自習のガイドとして有効であろう。
(6) データベース登録へのインセンティブの確保
登録者に対して仕事の場を提供することで、登録志願者も増え、制度も回転することにな る。データベース登録を支援プロジェクトへのコンサルタント採用の条件とする。
(7) 登録更新制度
データベースへの登録には、当該期間の業務実績などを条件とした更新制度を設ける。更 新制度により登録者のコンサルタントとしての経験の蓄積と質の向上を確保することがで
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きる。
(8) コンサルタント養成の2つのケース
養成の対象としては次の2つのグループが想定される。
a) 特定分野の専門コンサルタント
既に特定分野の専門コンサルタントとして活動はしているものの、ジェネラリス トとして必要な他分野にわたる幅広い知識に欠けており、データベースの登録要 件を満たさない。
b) コンサルタント未経験者
大学で学んだ知識を生かしてコンサルタントになりたい若い学卒者、企業での勤 務経験を生かしてコンサルタントとして働きたいという意欲のある者などで、コ ンサルタントとしての実務経験が無く、データベースの登録要件を満たさない。
コンサルタント養成というテーマに対して往々にしてb)グループのみが対象として議論 されるが、即戦力であり需要の高いa)グループのジェネラリストへの養成と登録への取り 込みにも配慮が必要である。
(9) コンサルタント養成の仕組み
意欲と適性があり経済省のデータベース登録を希望しながらも、経験不足が理由で不合格 とされる応募者に必要なのは、経験の場を提供することによる実技(実施能力と経験)の” 養成”である。
経済省は一定の審査を行った後、これらのコンサルタント希望者を中小企業ジュニアコン サルタントとして受け入れ、充分な経験を有するコンサルタントである“シニア”と対比し て登録する。そして1) シニアコンサルタントの監督の下で各部局の中小企業支援プロジェ クトにジュニアコンサルタントを参加させる、 2) 経済省が資金的な支援をすることで民間 コンサルタント会社にジュニアコンサルタント採用を奨励する、などの方法でシニアとして の登録への道を提供することができる。
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6.4.2 経済省中小企業コンサルタント登録・養成制度提案の全体像
図6-3は上記の留意点を踏まえた、経済省中小企業コンサルタント登録・養成制度の提案 の全体像である。
経済省中小企業コンサルタント登録・養成制度の一連の業務は、単年度の予算で実施され る個々のプロジェクトとは別に、経済省の直接の予算とスタッフで実施する。
6.5 経済省中小企業コンサルタント登録・養成制度を国家資格制度へ発展させる将来