決算日 2013年10月25日
(計算期間:2012年10月26日から2013年10月25日まで)
■当ファンドの仕組みは次の通りです。
運 用 方 針
●ファンドは、主として、投資信託証券に投資を行います。
●「ファンド・ユニバース」より選定した投資信託証券への投資を通じて、実質的に主として海外の取引所に 上場(これに準ずるものを含みます。)されている株式に投資を行い、投資信託財産の長期的な成長を図る ことを目的に積極的な運用を行います。
●ファンド・ユニバースが投資する資産には、米国株式、欧州株式(英国を含む)、アジア株式、オーストラ リア株式が含まれます。
●ファンドは、投資家の利益拡大に適切であると判断される投資信託証券を選別することにより、運用収益 向上を図ります。
●投資信託証券の組入れにあたっては、各組入対象ファンドのリスク・リターン特性、銘柄分散度、投資ス タイルなどの定性、定量評価等を考慮して選定した組入対象ファンドに分散投資することを基本とします。
●組入れた投資信託証券(「投資対象ファンド」)は定期的にモニターを行い、ファンド全体のリスク分散など を考慮して、組入比率の調整を行います。また投資対象ファンドの入替えを行う可能性もあります。
●ファンド・ユニバースは、委託会社の判断により、適宜見直しを行うことがあります。これに伴い、現在 のファンド・ユニバース以外の投資信託証券に投資することがあります。
●組入外貨建資産については、原則として為替ヘッジを行いません。
●資金動向、市場動向、残存信託期間等によっては上記のような運用ができない場合もあります。
主 要 運 用 対 象
主として、海外の取引所に上場(これに準ずるものを含みます。)されている株式を直接または実質的な主要 投資対象とする投資信託証券に投資を行います。組 入 制 限
●投資信託証券への投資割合には制限を設けません。
●株式への直接投資は行いません。
●外貨建資産への投資割合には制限を設けません。
●同一銘柄の投資信託証券への投資割合は、投資信託財産の純資産総額の50%以内とします。
当期の市場環境
海外先進国株式相場は、前半は一本調子で上昇、後半 も調整局面をこなしながら堅調に推移し、前期末比で大 きく上昇しました。各地域とも現地通貨ベースで20%を 超えるリターンを記録しましたが、円の大幅な上昇を受 け、米国、欧州のリターンは50%を超えるものとなりま した。
期初から2012年末にかけては、米国の「財政の崖」問 題(減税の失効と歳出の強制削減が重なることによる経 済への影響)が相場の重石となりましたが、年明けにこ の懸念が緩和されると株価は上昇に転じました。2月に キプロスの金融危機やイタリアの政局不安、中国の景気 減速懸念が浮上しましたが、欧州の財政問題に対する危 機感が後退したことや、米国で住宅部門を中心とした景 気回復基調が明らかになったことから、上昇基調が続き ました。
5月下旬から6月には、中国の景気減速や米国の量的 緩和早期縮小観測を受け、株価は下落に見舞われました が 、 米 連 邦 準 備 制 度 理 事 会 ( FRB ) 、 欧 州 中 央 銀 行
(ECB)ともに金融緩和姿勢の維持を表明したことなどが 好感され、その後回復しました。8月から9月にかけて はエジプトやシリアの情勢緊迫化による地政学的リスク の高まりや、米国の財政問題をめぐる与野党間の協議難 航がマイナス視されましたが、いずれも事態が収束する と、株式市場は一段高となりました。
主要市場の期中の金利動向は以下の通りです。
政策金利 10年国債利回り
前期末 当期末 前期末 当期末 米国 0〜0.25% 0〜0.25% 1.83% 2.49%
ユーロ圏 0.75% 0.50% 1.62% 1.75%
英国 0.50% 0.50% 1.92% 2.44%
オーストラリア 3.25% 2.50% 3.26% 3.97%
【為替】
前期末 当期末
ドル 80.17円 97.34円 ユーロ 103.89円 134.27円 ポンド 129.39円 157.36円 豪ドル 83.08円 93.31円
WMロイター
当期は急激な円安が進行しました。2012年12月の総選 挙で圧勝した自民党安倍首相は、選挙前から新政権がデ フレ脱却に向けて日銀に積極的な金融緩和を求め、円高 是正政策を進めると発言しており、野田前首相が衆議院 解散を表明した11月半ばから一気に円安が進みました。
1月には日銀が2%の物価上昇率目標の導入と無期限の 資産買い入れを決定、4月には3月に就任した黒田日銀 新総裁が大規模な量的・質的金融緩和策を発表したこと から円安基調はさらに加速し、円は5月に対ドルで約4
当期の海外主要株式市場は、MSCIコクサイ インデックスで+25.56%(配当込み、現地通貨ベース)と前期末比で大幅に上昇し ました。
海外株式:MSCIコクサイ インデックス、米国:MSCI USインデックス、欧州:MSCIヨーロッパ・インデックス、アジア・パシフィック:MSCI パシフィック(除く 日本)・インデックス、為替:WMロイター。株価指数はいずれも配当金込。
■基準価額の推移
■運用経過
運用の概要
フィデリティ・海外株式・マザーファンドは、投資 対象ファンドへの投資を通じて、実質的に、米国、欧 州、アジア・パシフィック地域の株式への投資を行い ます。各地域への配分については、基本的にベンチマ ークであるMSCIコクサイ インデックスから大きく乖 離することはありませんが、当期については、前期に 続き、ベンチマークと比較して欧州地域の組入れをや や低めに維持した運用を行いました。
年1ヵ月ぶりに1ドル=100円台に乗せました。その
後、期末にかけては、株価の下落や米国の量的緩和早 期縮小をめぐる思惑に左右され、対ドルでは方向感の 定まらない動きが続きましたが、ユーロ、ポンドなど 欧州通貨は、欧州景気の改善基調を背景に対円で堅調 に推移しました。豪ドルは、オーストラリア準備銀行
(RBA)の利下げ実施や、中国経済の減速、商品市況の 軟調を背景に、期後半に下落しました。
各ファンドの組入比率及び騰落率
当期のファンドの累積リターンは+54.19%と、ベンチマークの+53.35%を上回りました。当期の組入ファンド と、それぞれのファンドのリターンについては、以下の通りです。期中、欧州株式につき、表の通り保有ファンド の入れ替えを行いました。(表中の期中累積リターンは、当報告期全体のリターンを記載しています。)
組入れ比率
*期中累積
リターン (円ベース)
組入れ投資信託証券 前期末
(2012/10/25)
当期末 (2013/10/25)
【米国株式】 63.3% 63.2%
フィデリティ・米国優良株・ファンド(適格機関投資家専用) 49.8% 46.1% +53.36%
フィデリティ・ファンズ − アメリカ・ファンド 13.6% 17.1% +57.49%
【欧州株式】 29.3% 30.7%
フィデリティ・ファンズ − ヨーロピアン・ラージャー・カンパニーズ・ファンド 16.3% 15.2% +55.98%
フィデリティ・ファンズ − ヨーロピアン・グロース・ファンド 6.6% − +55.58%
フィデリティ・ファンズ − ヨーロピアン・スモーラー・カンパニーズ・ファンド 6.4% 6.3% +65.37%
フィデリティ・ファンズ − ヨーロピアン・ディビデンド・ファンド − 2.6% +50.11%
フィデリティ・ファンズ − ヨーロピアン・ダイナミック・バリュー・ファンド − 6.5% +64.21%
【アジア・パシフィック株式】 6.4% 5.9%
フィデリティ・ファンズ − オーストラリア・ファンド 4.2% 3.8% +44.44%
フィデリティ・ファンズ − サウス・イースト・アジア・ファンド 1.5% 1.3% +32.45%
フィデリティ・ファンズ − アジアン・スペシャル・シチュエーション・ファンド 0.7% 0.7% +37.03%
【その他・現金等】 0.9% 0.3%
*組入れ比率は、対純資産総額比率
フィデリティ・米国優良株・ファンド(適格機関投資家専用)以外はいずれもルクセンブルグ籍証券投資法人(外国籍投信)です。日本国内での販売は行っておりません。
外国籍投信のリターンは、ファンド全体の基準価額に反映される前期末の前営業日から当期末の前営業日までのリターンとしています。
投資信託証券のうち、期中に新規に組入れたもの、或いは全売却したものについては、表中に記載の累積リターンが基準価額にすべて反映されていない場合もあります。