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FTA/EPAにおける原産地規則とEPA特恵関税の関係
(日タイEPAを例としたイメージ図)
織 染
関税分類(番号)の変わるところが、工程が変わるところが合致しており、実ビジネスで使いやすい。
(但し、染色加工工程の前後では、関税分類(番号)が変更されないことに注意)
日本とASEANとのEPAにおける繊維品原産地規則
加工工程を重視した関税分類(番号)変更基準(2工程基準を基本としたPSR)
紡糸 織布 染色
プリント
縫製 加工 HS 29, 39,
4701~4706 化成品
HS 5401
~5406 化合繊 フィラメント
HS 5407 5408 化合繊F織物
HS 6201 ~6217 アパレル
品目
=原産地が付与されるために 域内(FTA締約国内)で行うことが必須の工程 製糸or紡績 織布or編立 染色仕上 縫製 糸
生機
染織物・染編物 布帛製衣類 ニット製衣類
染織物・染編物は、*一定 の染色仕上を域内で行う 場合は、ヤーンフォワード が緩和される(輸入糸使 いのテキスタイルでも原 産承認される)
生機はヤーンフォワード
(糸段階からの製造)
*1つの染色工程と2つ以上の準備仕上工程を経ること (1+2ルール)
染色工程とは「糸染め、浸染または捺染」 準備工程とは「漂白、マーセライズ加工、減量加工等」
出所:経済産業省資料を基に東レ(株)経営企画室作成 41
日本とアセアンとのEPA(繊維分野)の合意内容
(注)関税譲許(自由化)欄の記載は相手国の輸入関税に関するもの。日本の輸入は即時撤廃。
アセアン主要7ヶ国(6ヶ国+ベトナム)
タイ カンボジア ラオス ミャンマー
日本との2国間 経済連携協定
日アセアン包括的 経済連携協定
(AJCEP)
関税 譲許
原産地 規則
関税 譲許
原産地 規則
2工程基準を基本としたPSR
(ファブリックフォワード)
後発発展途上国(LDC)3国:CLM
大半の品目が 10~18年後に関税撤廃
(一部関税削減されない品目あり)
シンガ ポール
インド ネシア
一部の 品目で 4~10年
後に 関税撤廃
大半の 品目が 10~15年
後に 関税撤廃 フィリ
ピン ブル
ネイ
即時撤廃
ベト ナム 大半の 品目が 10~12年
後に 関税撤廃 マレー
シア
即時撤廃
2工程基準を基本としたPSR
(ファブリックフォワード)
2国間経済連携協定 は
締結予定なし
日本向け(輸入)は LDC特恵関税の適用あ り
日本からASEAN(タイを例に)への輸出の場合(1)
タ イ
日本
5%
0%
織1工程ではEPA 原産地規則を 満たさない
染1工程では日本 原産と認定されない
日本
織
タイ 日本
糸
織
日本
0%
5%
日本 日本
織
日本
0%
染
日本
織
日本
染
第3国(中国など)
第3国(中国など)
日本 日本
第3国(中国など)
糸染 0%
糸
糸 織
糸
糸
糸
糸
染
0%
織
織+仕上
糸+織の2工程でEPA原産地規則を 満たす
織+染の2工程で EPA原産地規則を 満たす
糸染+織・仕上げで EPA原産地規則を 満たす
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日本からASEAN(タイを例に)への輸出の場合(2)
タ イ
日本 日本
0%
第3国 日本
(中国など) 日本
0%
日本 日本
日本
日本 日本
0%
インドネシア
(中国など)第3国
日本 日本
30
第3国
%
(中国など)
日本
30
第3国
%
(中国など)
0%
(中国など)第3国
(中国など)第3国
(中国など) 第3国
糸 織 染 縫製
糸 織 染 縫製
糸 織 染 縫製
糸 織 染 縫製
糸 織 染 縫製
糸
日本
編み~縫製一貫
(中国など) 第3国
織・染+縫製2工程を 満たしており
EPA原産地規則を 満たす
編+縫製で
EPA原産地規則を 満たす
糸染
縫製1工程ではEPA原産地規則を 満たさない
染+縫製ではEPA 原産地規則を 満たさない
(中国など)第3国
日 本
第3国(中国など) 日本
糸 織 染
ベトナ ム
縫製 0%
生地輸出 製品持ち帰り
第3国 日本
(中国など)
糸 染
ベトナ ム
10
縫製 %
織
ベトナム 第3国(中国など)
糸 織 染
ベトナム
縫製 0%
タイ 第3国(中国など)
糸 織 染
ベトナム
縫製 0%
第3国(中国など)
糸 織 染
ベトナム
縫製
日本
糸 織 染
ベトナム
縫製
製品輸入
第3国(中国など)
第3国(中国など)
10
% 10
%
第3国
(中国など)
ASEAN(ベトナムを例に)への持ち帰り輸出、輸入の場合
織・染+縫製2工程で EPA原産地規則を 満たす
染+縫製2工程では EPA原産地規則を 満たさない
織・染+縫製2工程で EPA原産地規則を満た す(AJCEP累積活用)
織・染+縫製2工程で EPA原産地規則を満た す(日越EPA活用)
縫製1工程では EPA原産地規則を 満たさない
(一度第3国に輸出して しまうと累積とは成らず 縫製一工程となる)
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ASEAN(ベトナムを例)への持ち帰り輸出、純輸出の場合 の原産地証明書の発給手続き
1.純輸出( EPA )
2.持ち帰り輸出( EPA )
生地(織物)輸出
縫製品を日本へ持ち帰り
日本 ベトナム
生地(織物)輸出
日本 ベトナム
縫製後、ベトナム国内で消費
日本からの生地輸出:「織布+染色」又は「紡糸+織布」の2工程が日本で行われた ことを確認後、商工会議所にて特定原産地証明書を取得する必要あり
日本からの生地輸出:日本で織布の1工程が行われたことを「宣誓書」により自己証明 すれば良い(原則として商工会議所での原産地発給手続きの必要なし)
日アセアン包括的経済連携協定(AJCEP)での 原産地規則(抜粋)
工程数 具体的工程
織布生地 絹・毛・綿・麻・合繊長繊維・合繊短繊維 2or1 2
紡糸or紡績+織布 又は
a.先染め(糸染色)+織布 b.織布+後染め
ニット生地 絹・毛・綿・麻・合繊長繊維・合繊短繊維 2or1 2
紡糸or紡績+編み立て 又は
a.先染め(糸染色)+編み立て b.編み立て+後染め ニット衣類・織布衣類(HS61-62類) 2 2 織布or編み立て+縫製
家庭用品(HS63類) 2 2 織布/編立+縫製/組立
衛生用品・フェルト・不織布(HS5601-03) 2or1 2or1 紡績+織布又は原料からの加工 ロープ、ひも、網(HS5604-5609) 2 2 紡績+製品への加工
カーペット、じゅうたん(HS57類) 3or1 3or1 紡糸or紡績+織布+じゅうたんへの加工又 は原料からの加工
特殊織物、テリータオル、レース、刺繍布
(HS58類) 2 2 紡糸・紡績+織布
画用カンバス等(HS5901) 2 2 織布+製品への加工
タイヤコード(HS5902) 3 3 紡糸or紡績+織布+タイヤコード(+ディップ 加工.011-012)への加工
コーティッドファブリック、壁画被覆材等(HS5903-09) 2 2 織布+塗布加工(ウレタン、プラスティック等)
紡織用繊維の物品及び製品(フェルト等)
(HS5911) 2 2 織布+加工(圧縮)
産業用資材等
品目 (HS)変更関税番号 締約国内において規則を満たすために必要な加工
衣類/二次製品
(HS61-63)
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ASEANとのEPA以外の原産地規則
品目
=原産地が付与されるために 域内(FTA締約国内)で行うことが必須の工程 製糸or紡績 織布or編立 染色仕上 縫製 糸
生機
染織物・染編物 布帛製衣類 ニット製衣類
日スイスEPA、日チリEPA
品目
=原産地が付与されるために 域内(FTA締約国内)で行うことが必須の工程 製糸or紡績 織布or編立 染色仕上 縫製 糸
生機
染織物・染編物 布帛製衣類 ニット製衣類
日メキシコEPA
日インドEPA:日アセアン EPA と同一
デミニマスルール(僅少の非原産材料についてのルール)
繊維分野(HS50-63類)では、関税番号変更基準を満たさない非原産材料の重量が産 品の重量の7%(協定により10%)以下の場合には、これらの非原産材料は、原産判 定の際に考慮しなくてよい。
7%・・・日メキシコ、日シンガポール、日マレーシア、日ブルネイ、日インドネシア協定 10%・・・日タイ、日アセアン協定(発効予定)
留意点
*対象となるのは、HS50~63類の繊維素材からなる主素材および副資材(ボタン、ワ イヤー等繊維品以外の部材は考慮する必要はない)。
*衣類(HS61類、62類)の原産地規則では、織物、編物以外の材料(56類の不織布、
58類の刺繍等)については、原産製を要求されていない。
原産地規則の特別規定<デミニマスルール>
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