相手国の業界間との民間交渉(特に原産地規則について)
相手国の業界間との民間交渉(特に産業協力について)
産業協力の計画立案(例:市場視察、トレンドセミナーなど)
両国の繊維産業に資することを目的とする
2003
2004-05 2006 2007
産業協力の実行(例:市場視察、トレンドセミナーなど)
2008-09
• 品目別の関税削減
• 原産地規則
• 市場アクセス (例:市場視察、セミナー、
展示会支援 等
)• 研究・開発の能力向上
交渉の主な柱 産業協力のおもな柱
官民一体での取り組み
繊産連のFTA/EPA交渉への取り組み
産業協力の実行(例:生地開発支援、染色技術支援など)
2009-11
31
Ⅳ.FTA/EPAの活用
繊維分野の関税自由化と原産地
規則の理解と活用
韓国
中国
インドネシア タイ
マレーシア
日本
日系合繊メーカでは日馬EPA、日泰EPA、日尼EPA
ともに発効当初から活用
EPA特恵税率(0%)による免税効果を活かした素
材のグループ内国際調達、生産の棲み分け推進
(繊維分野は基本的に関税即時撤廃)
収益向上、新規ビジネス開拓の両面から貢献
<ASEAN主要国との2国間EPAの活用>
EPA の活用1:企業グループ内素材国際調達の競争力強化
33 韓国
中国
インドネシア タイ
マレーシア
日本
ベトナム
出所:東レ経営企画室作成
× ×
EPA の活用2:繊維 PSR (原産地規則)を活かした商流構築
素材 素材 素材
素材 製品
素材
素材
日本市場へ
<AJCEP>ASEAN複数国を跨ぐ最適サプラ イチェーン構築(馬、尼などの素材競争力+
CLMVの労務費(縫製コスト))も可能に。
ASEAN累積の原産地規則活用メリット。
<2国間EPAの活用(日本素材の加工持ち帰り)、AJCEPの活用>
<2国間EPA>日本素材輸出+ASEAN製品
持ち帰り輸入オペレーションの競争力が向上 中国、韓国素材では原産地規則を満たさず、商品によっては日本素材の競争力が復活
8
EPAにおける関税自由化(EPA特恵関税)
WTO における原則 EPA を結んだ場合
日本
10.9%
10.9%
全ての加盟国に同じ関税率
特恵税率 タイ
中国
米国
10.9%
日本 10.9%
タイ
中国
米国
10.9%
0
%出典:外務省ホームページ等から東レ作成(資料中の関税の数字は概念を わかりやすく説明する為のものあり実例は品目毎に確認が必要です)
非加盟国 15%
EPA特恵関税については、EPA発効後即時撤廃(0%に)の場合、5年間や10年間かけて段階的に0%に削 減していく(ステージング)があるが、日本のEPAにおける繊維分野は即時撤廃を原則としている。
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品名 Description
番号 基本 暫定 WTO協定 特恵 特別特恵 ・・ マレーシア ・・ タイ インドネシア
H.S. code General Temporary WTO GSP LDC ・・ Malaysia ・・ Thailand Indonesia
61.01 男子用のオーバー
コート、カーコート、
ケープ、クローク、アノ ラック(スキージャケッ トを含む。)、ウインド チーター、ウインドジャ ケットその他これらに 類する製品(メリヤス 編み又はクロセ編み のものに限るものと し、第61.03項のものを 除く。)
無税 無税 無税
6101.20 綿製のもの
010 1 ししゆうしたも
の、レースを使用 したもの及び模 様編みの組織を 有するもの
16.8% 10.9% 無税
020 2 その他のもの 14% 10.9% 無税
第61類 衣類及び衣類附属品(メリヤス編み又はクロセ編みのものに限る。)
統計番号 Statistical code
関税率 Tariff rate
関税率(経済連携協定)
Tariff rate (EPA)
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10.9%
(抜粋サンプル)実行関税率表 第61類
10.9%
0%
FTA/EPAによる免税を享受するためには、原産地規則をクリアする必要あり
FTA/EPAにおける原産地規則
原産地規則とは
○国際的に取り引きされる商品の国籍(原産地)を認定するためのルール
○「非特恵原産地規則」と「特恵原産地規則」の2つに大きく分類できる。
非特恵原産地規則
貿易統計上どの国の産品とするか、原産地表示 をどうするか、というときに用いる規則。通常は最 終的な加工が行われた国が原産国
【日本の場合】
糸・・・紡績又は紡糸された国
織物・・・織布された国、又は染色加工された国 衣類・・・縫製された国
特恵原産地規則
特恵関税制度やFTAによる免税など、特別な待 遇を受けるための適格性の有無を決定するとき に用いる規則。迂回輸入を防止し、協定に基づく 特恵貿易を適切に運用することを目的としており、
FTAごとに内容が異なる。非特恵原産地規則よ り厳格な場合が多い。
FTAの原産地規則について、
国内産業を保護する立場 は「厳格なルール」を希望、
貿易促進を目指す立場は
「緩やかなルール」を希望。
FTA/EPAの 原産地規則は
こちら
FTAを結ぶ国の 産業競争力の 違いにより、
原産地規則は 様々
FTA/EPA毎に異なる原産地規
則が錯綜しており、運用が煩雑 になる懸念あり
(スパゲティボウル現象と呼ばれ
ている)
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FTA/EPAにおける原産地規則の意義
特恵関税受益
締約国を原産地とする産品について 通常関税よりも低率または無税の特 恵関税が適用される
第三国のFree Ride排除
特恵関税を受益しようとする他国 産品を排除する
域内投資・進出促進
当該FTA域内での生産メリット が増加するため、投資・進出 が促進される場合あり
原産地決定方法の比較
具体例(プリント織物の場合)
①関税分類(番号)変更基準
産品と使用原材料の関税分類(番号)
が異なること
関税番号が1回変更すればよいというルールの場合、
糸から製造すればよい(=域内で織布すればよい)
②加工工程基準
重要と認められる加工が行われること
プリントが「重要と認められる加工」とされるルールの場合、
白生地から製造すればよい(=域内でプリント加工すればよい)
③付加価値基準
一定比率以上の付加価値が加わること
40%以上の付加価値というルールの場合、
(域内原材料・部品価格+人件費+一般諸経費+利益+その 他コスト)÷FOB価格≧40%であればよい
出所:財務省資料に基づき東レ経営企画室作成
上記具体例は概念の説明用であり実例ではありません。
FTA/EPAにおける原産地規則について
上記①、②、③を応用、あるいは組み合わせて、個別品目ルール(Product Specific Rule:PSR)が定められる場合も多い
日本のEPAの繊維分野の妥結内容(関税/原産地規則)
関税撤廃 原産地規則
アジア諸国とのEPA 発 効:シンガポール マレーシア タイ
インドネシア ブルネイ フィリピン アセアン全体*
ベトナム 合 意:インド
日本側
繊維品の全品目で即時撤廃
・原則、関税番号変更基準に基づく 2工程
・織/編物については染色ルールを導入
・アセアン各国とのEPAではアセアン累積 導入
相手側
・アセアン先進6カ国は大半の 品目で即時撤廃
・アセアン後発4ヵ国(CLMV:カンボ ジア、ラオス、ミャンマー、ベトナム)
はステージング(段階的撤廃)
・インドは、多くの合繊品目は10年で 撤廃、その他は即時撤廃。
その他のEPA
発 効:チリ、スイス
大半品目で双方が即時撤廃 ・衣類・家庭用品2工程
・繊維原料・紡織品、一部産業資材等1工程
(参考)メキシコ 即時撤廃とステージング(最長9年)
が混在
原則ヤーンフォワード
(メキシコ側に例外措置あり)
アセアン全体(アセアンマルチ)とのFTAとアセアン各国毎(バイ)のFTAとの関係
⇒両協定は発効後、併用される
⇒有利な方を活用可能
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