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業界内再編の動向

2001年に28社あった⼤⼿家電量販店は2019年までに事実上7社に統合されている(下図)。家電量販店の合従連衡が進展 したのは、2000年に⼤規模⼩売店舗法(⼤店法)が廃⽌され、⼤規模⼩売店舗⽴地法(⼤店⽴地法)が施⾏された影響が

⼤きい。⼤店⽴地法の施⾏により家電量販店業界の構造も⼤きく変化した。ヤマダ電機、ビックカメラ、ヨドバシカメラ の売上⾼が伸⻑、ベスト電器やマツヤデンキのNEBA(⽇本電気⼤型店協会)系量販店からヤマダ電機やビックカメラな どの⾮NEBA系量販店へと覇権は移った。⼤店⽴地法施⾏により、NEBA系量販店は店舗の増床や⼤型店舗の新設にコスト をかけざるを得なかった⼀⽅、ヤマダ電機は証券市場から⼤規模に資⾦調達を⾏い全国に拠点網を広げていった。

⼤店法の廃⽌と⼤店⽴地法の施⾏

⼤店法は、地元の中⼩⼩売店が⼤型店が出店しても⼤型店と共⽣できるよう、⼤型店の店舗⾯積の調整や出店後の相互の協⼒体制の構築を図る⽬的 で制定された。だが、1990年の⽇⽶貿易交渉において、⼤店法は海外資本による⼤規模⼩売店舗の出店を妨げる⾮関税障壁の⼀種であると批判さ れ、⼤店法の廃⽌と⼤店⽴地法の制定に繋がった。その結果、⼤規模⼩売事業者は、旧⼤店法時代に⼤型店出店の障壁となっていた地元中⼩⼩売店 への配慮しなくても⼤規模⼩売店舗を出店できるようになった。

業界再編動向

出所:各種資料よりSR社作成 ITX

買収 ビックカメラ

ソフマップ ヤマダ電機

ダイクマ 豊栄家電 ダイナマイト マツヤデンキ 星電社

キムラヤ

さくらや

資本提携 コジマ

ケーズデンキ ギガス

⼋千代ムセン デンコードー ヨドバシカメラ

真電 デオデオ エイデン ミドリ電化

⽯丸電気 サンキュー

ノジマ

上新電機

ムラウチ 上新電機

ヨドバシカメラ ビックカメラ

ケーズデンキ HD

ノジマ ヤマダ電機 2018 2019

2016 2017 その他業界

2009 2010

サトームセン

ベスト電器

LIXILグループ

エディオン 50.05%

2001 2002 2003 2004 2005

エス・バイ・エル

家電量販店

2006 2007 2008 2014 2015

⼤塚家具

2011 2012 2013

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NEBA:⽇本電気⼤型店協会:

メーカの系列下に対し併売による独⾃経営、家電流通業の近代化を⽬指す12社(ベスト電器、ダイイチ(旧デオデオ)、エイデン、マツヤデンキな ど)が、1963年に設⽴した全⽇本電気⼤型店経営研究会を前⾝として、1972年に⽇本電気専⾨⼤型店協会の名称で設⽴した。1996年に改称。ヤマ ダ電機は1987年にNEBAに加盟したが、全国展開を⽬指すために1991年頃からディスカウンター路線を鮮明化、1993年にNEBAから脱退した。その 後、ヤマダ電機、コジマ(東証1 7513)、ヨドバシカメラ、ビックカメラといった⾮NEBA系に押され2005年に解散した。

EC売上影響について

本レポートでは、①同社・②ヤマダ電機(東証1 9831)・③ケーズホールディングス(東証1 8282、以下K’s)・④上新電 機(東証1 8173)・⑤ビックカメラ(東証1 3048)・⑥ヨドバシカメラ(⾮上場)を家電量販店⼤⼿6社としている。ま た、①〜④を郊外型量販店、⑤〜⑥を都市型量販店としている。

下図(左)は家電量販店⼤⼿6社の売上⾼合計である。2011年3⽉期をピークにして、⼤⼿6社の売上⾼合計は縮⼩してい るのがわかる。家電需要が低迷したうえに、Eコマースの拡⼤により家電需要がEC売上として家電量販店売上から流出し ているものとみられる。

実際、下図(右)で、⼤⼿6社を郊外型量販店と都市型量販店の2グループに分け、2010年3⽉期=100として売上⾼合計の 推移を⽰した。郊外型量販店と都市型量販店(除くEC売上)はともに低下傾向にあるが、都市型量販店(含むEC売上)

と⽐較するとEC売上が都市型量販店の売上⾼を牽引し、郊外型量販店との格差を広げている様⼦がわかる。

都市型量販店のEC売上の商品別内訳は不明である。だが、後述するように商品別粗利益率をみると、家電商品そのもの より「その他映像商品」「その他家電」「その他情報機器」などが⾼い粗利益率となっている。その意味では、設置⼯事 を擁するエアコンなどの家電本体より、関連商品の販売が都市型量販店(含むEC売上)の業績を牽引しているものとみ られる。

郊外型量販店と都市型量販店

出所:各家電量販店資料よりSR社作成

右図については各年のGDPデフレーターで調整済。

企業合併等の影響を排除するため、ヤマダ電機の売上⾼からベスト電器の売上⾼を、ビックカメラの売上⾼からコジマの売上⾼を控除した。さらに、ビックカメラと ヨドバシカメラの売上⾼についてはEC売上を控除したものと、含めた売上⾼を⽐較している。

5,784 5,7315,946 6,364

5,182 5,0175,287

4,812 4,783 4,719 4,856 4,9995,021

0 1,000 2,000 3,000 4,000 5,000 6,000 7,000

FY2007 FY2008 FY2009 FY2010 FY2011 FY2012 FY2013 FY2014 FY2015 FY2016 FY2017 FY2018 FY2019

10億円 郊外型家電量販店 都市型家電量販店(除くEC)

60 70 80 90 100 110 120 130 140 150

FY2007 FY2008 FY2009 FY2010 FY2011 FY2012 FY2013 FY2014 FY2015 FY2016 FY2017 FY2018 FY2019

FY03/10=100

都市型家電量販店(含むEC売上)

郊外型家電量販店

都市型家電量販店(除くEC売上)

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家電量販店の財務データ

出所:各社資料よりSR社作成

同社売上総利益率と営業利益率の推移

出所:同社資料よりSR社作成

同社の売上総利益率は28.7%と⼤⼿6社平均27.3%を上回る。また、同社を含め⼤⼿6社の平均値は上昇基調にあるのは、

①家電量販店業界におけるプレイヤーの減少で競争が緩和されていること、②家電量販店が量を追わずメーカーの付加 価値商品の販売を強化していること、③⽩物家電を中⼼に⽣産コストの増加から売価が上昇しているなどである。売上⾼

販管費率は26.7%と競合他社より⾼くなっている。主要な理由としては、稠密な地域ドミナント化を進め、顧客サービス

2018.3 2019.3 2020.3 2018.3 2019.3 2020.3 2018.3 2019.3 2020.3

連結 連結 連結 連結 連結 連結 連結 連結 連結

売上⾼ 686,284 718,638 733,575 1,573,873 1,600,583 1,611,538 679,132 689,125 708,222

売上総利益 198,165 209,820 210,605 438,114 440,990 460,652 191,632 193,786 199,888

販管費 182,786 191,977 198,321 399,351 413,126 422,326 160,868 161,064 166,899

営業利益 15,378 17,842 12,284 38,763 27,864 38,326 30,764 32,722 32,989

経常利益 16,167 18,889 13,365 47,335 36,889 46,074 36,661 38,539 37,040

当期純利益 8,944 11,642 10,977 29,779 14,692 24,605 22,706 23,807 21,525

株主資本利益率 5.1% 6.3% 5.9% 5.1% 2.5% 3.9% 9.4% 9.3% 8.6%

総資産経常利益率 4.4% 5.3% 3.8% 4.0% 3.1% 4.0% 9.1% 9.4% 9.5%

営業利益率 2.2% 2.5% 1.7% 2.5% 1.7% 2.4% 4.5% 4.7% 4.7%

総資産 369,448 355,947 355,947 1,175,567 1,184,041 1,163,494 403,658 410,155 389,512

純資産 169,005 178,172 180,400 588,740 591,593 645,166 242,360 255,782 252,421

株主資本⽐率 47.5% 51.9% 52.5% 49.5% 49.5% 54.6% 59.8% 62.1% 64.6%

営業CF 21,553 28,304 25,278 61,689 36,023 62,433 37,483 25,206 60,016

投資CF -8,944 -12,419 -5,559 -12,668 -8,469 -8,234 -10,901 -7,292 -11,607

財務CF -14,308 -15,077 -12,780 -32,920 -27,461 -58,091 -24,872 -16,574 -45,330

現預⾦ 8,227 9,035 15,974 51,326 51,175 48,939 9,212 10,551 13,629

有利⼦負債 75,172 62,733 59,365 318,506 303,524 247,117 57,162 54,511 37,034

ネットデット 66,945 53,698 43,391 267,180 252,349 198,178 47,950 43,960 23,405

2018.8 2019.8 2020.8 2018.8 2019.8 2020.8 2018.3 2019.3 2020.3

連結 連結 連結 ⾮連結 ⾮連結 ⾮連結 連結 連結 連結

売上⾼ 844,029 894,021 847,905 246,391 268,127 288,216 391,726 403,832 415,643

売上総利益 236,081 243,444 231,005 66,774 72,238 79,240 91,538 98,141 100,604

販管費 209,025 220,500 218,939 62,526 65,812 72,018 81,858 87,154 91,624

営業利益 27,055 22,943 12,066 4,248 6,426 7,221 9,680 10,987 8,979

経常利益 29,241 25,871 14,690 4,475 7,165 7,382 9,662 11,003 8,900

当期純利益 17,122 14,047 5,450 3,418 6,604 6,056 5,579 6,354 5,418

株主資本利益率 13.6% 10.6% 4.0% 8.1% 13.6% 11.2% 6.9% 7.4% 6.0%

総資産経常利益率 8.0% 6.5% 3.1% 4.4% 6.6% 5.8% 5.1% 5.3% 4.5%

営業利益率 3.2% 2.6% 1.4% 1.7% 2.4% 2.5% 2.5% 2.7% 2.2%

総資産 365,597 400,450 472,074 101,479 109,335 128,190 188,550 207,351 197,308

純資産 155,765 163,342 169,791 42,314 48,681 53,999 80,892 86,091 89,147

株主資本⽐率 34.6% 33.2% 28.6% 41.6% 44.5% 42.1% 42.8% 41.5% 45.8%

営業CF 26,102 13,192 52,004 11,871 2,787 24,160 15,223 4,533 13,022

投資CF -12,612 -11,437 -15,691 -1,485 -1,436 -260 -6,230 -10,427 -6,316

財務CF -11,520 2,069 55,106 -10,137 -1,152 4,283 -8,134 5,900 -7,762

現預⾦ 21,967 25,791 117,211 1,760 1,959 30,144 4,381 1,389 3,483

有利⼦負債 77,760 88,553 147,812 22,384 21,812 27,143 42,783 46,588 44,319

ネットデット 55,793 62,762 30,601 20,624 19,853 -3,001 38,402 45,199 40,836

ビックカメラ(3048) コジマ(7513) 上新電機(8173)

同社(2730) ヤマダ電機(9831)

(単位︓百万円)

ケーズホールディングス(8282)

売上総利益率 2011年度 2012年度 2013年度 2014年度 2015年度 2016年度 2017年度 2018年度 2019年度

同社 24.4% 25.3% 26.4% 27.5% 28.3% 28.6% 28.9% 29.2% 28.7%

ヤマダ電機 25.3% 24.6% 23.9% 26.3% 28.5% 29.1% 27.8% 27.6% 28.6%

ケーズデンキHD 23.6% 23.6% 23.8% 25.3% 26.3% 27.3% 28.2% 28.1% 28.2%

ビックカメラ 24.2% 24.8% 25.8% 26.4% 27.1% 27.7% 28.0% 27.2% 27.2%

コジマ 22.0% 23.8% 25.8% 26.9% 26.6% 26.8% 27.1% 26.9% 27.5%

上新電機 20.9% 20.6% 20.2% 21.4% 22.5% 23.0% 23.4% 24.3% 24.2%

⼤⼿6社平均 23.4% 23.8% 24.3% 25.6% 26.5% 27.1% 27.2% 27.2% 27.4%

営業利益率 2011年度 2012年度 2013年度 2014年度 2015年度 2016年度 2017年度 2018年度 2019年度

同社 1.2% - 1.8% 1.6% 2.5% 2.3% 2.2% 2.5% 1.7%

ヤマダ電機 4.8% 2.0% 1.8% 1.2% 3.6% 3.7% 2.5% 1.7% 2.4%

ケーズデンキHD 4.7% 2.6% 3.4% 2.9% 3.4% 3.9% 4.5% 4.7% 4.7%

ビックカメラ 0.8% 1.6% 2.4% 2.4% 2.8% 2.8% 3.2% 2.6% 1.4%

コジマ 1.0% - 0.9% 0.4% 0.9% 1.2% 1.7% 2.4% 2.5%

上新電機 3.0% 1.5% 1.8% 1.8% 2.1% 2.1% 2.5% 2.7% 2.2%

⼤⼿6社平均 2.6% 1.9% 2.0% 1.7% 2.5% 2.7% 2.8% 2.8% 2.5%

エディオン|2730

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の充実を図るために店舗での接客店員の充実など⼈件費等が競合他社よりも嵩むビジネスモデルとなっているためだと 考えられる。物流⾯では、⼈⼿不⾜など市場全体の⾼騰が懸念されているが、同社は⾃社配送サービスをもっており、ま た統合流通プラットフォームの構築やジェイトップの買収など、ドミナントの形成が順調であり、配送コストの抑制につ いては今後、競合企業との競争のなかで⾮常に優位的に作⽤し、販管費の抑制につながると考えられる。

売上⾼販管費率

出所:各社資料よりSR社作成

同社の在庫関連指標と商品回転率は2019年3⽉期に改善した。

家電量販店⼤⼿6社の在庫関連指標と商品回転率(売上原価÷棚卸資産)の⽐較

出所:各社資料よりSR社作成

同社の、在庫と商品の効率性をみる交叉⽐率(=売上総利益率×商品回転率)も220%以上となり、⼤⼿6社平均の166.6%

を上回る。交叉⽐率の内訳として、同社の2020年3⽉期の売上総利益率(前掲の表を参照)は28.7%、同商品回転率5.7回 であった。⼤⼿6社平均の売上総利益は同27.3%、商品回転率は同4.4回であった。なお交叉⽐率は⼀般的に200%以上が 適正とされている。

交叉⽐率

出所:各社資料よりSR社作成

売上⾼販管費率 2011年度 2012年度 2013年度 2014年度 2015年度 2016年度 2017年度 2018年度 2019年度

同社 23.2% 25.7% 24.6% 26.0% 25.9% 26.4% 26.6% 26.7% 27.0%

ヤマダ電機 20.4% 22.6% 22.1% 25.1% 24.9% 25.4% 25.4% 25.8% 26.2%

ケーズデンキHD 18.9% 21.0% 20.4% 22.4% 22.9% 23.4% 23.7% 23.4% 23.6%

ビックカメラ 23.4% 23.2% 23.4% 24.0% 24.2% 24.9% 24.8% 24.7% 25.8%

コジマ 21.0% 24.5% 24.9% 26.5% 25.7% 25.6% 25.4% 24.5% 25.0%

上新電機 17.9% 19.1% 18.4% 19.7% 20.4% 20.9% 20.9% 21.6% 22.0%

⼤⼿6社平均 20.8% 22.7% 22.3% 23.9% 24.0% 24.4% 24.5% 24.4% 24.9%

20.0%

21.0%

22.0%

23.0%

24.0%

25.0%

26.0%

27.0%

28.0%

29.0%

30.0%

3.50 5.50 7.50 9.50 11.50

売上総利率(

たな卸資産回転率(回)

エディオン ヤマダ電機 ケーズデンキHD ビックカメラ コジマ 上新電機

2.0 3.0 4.0 5.0 6.0 7.0 8.0 9.0

2011年度 2013年度 2015年度 2017年度 2019年度

同社 ヤマダ電機 ケーズデンキHD ビックカメラ コジマ上新電機

交叉⽐率(%) 2011年度 2012年度 2013年度 2014年度 2015年度 2016年度 2017年度 2018年度 2020年3⽉期

同社 218.3% 192.5% 219.8% 199.3% 187.5% 185.2% 182.2% 201.4% 224.1%

ヤマダ電機 270.8% 181.8% 152.0% 136.0% 135.2% 122.9% 114.9% 115.6% 120.7%

ケーズデンキHD 163.6% 133.4% 144.7% 136.3% 138.8% 142.1% 144.2% 138.3% 145.3%

ビックカメラ 199.9% 250.5% 293.4% 267.9% 239.2% 222.9% 225.9% 206.9% 200.7%

コジマ 159.3% 158.5% 195.5% 168.3% 152.2% 148.2% 160.9% 167.8% 187.5%

上新電機 169.2% 123.6% 121.8% 121.3% 119.9% 116.7% 130.1% 133.3% 134.8%

⼤⼿6社平均 196.8% 173.4% 187.9% 171.5% 162.1% 156.3% 159.7% 160.6% 168.8%

エディオン|2730

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商品回転率(=売上原価÷たな卸資産)

出所:各社資料よりSR社作成

商品構成の⽐較

同社の商品別売上⾼構成⽐を競合他社と⽐較したのが下表である。家電対⾮家電でみれば、ビックカメラ傘下のコジマと ケーズデンキHDが家電、とりわけ⽩物家電に特化している度合いが⾼い。ビックカメラはコジマとの役割分担化もあっ てか黒物家電の⽐率が⾼い。同社と上新電機の構成⽐は、家電における⽩物家電および⾮家電ともに似ている。但し、住 宅設備は同社の割合が⾼い。

家電量販店⼤⼿の商品構成の⽐較

出所:各社資料よりSR社作成

EC事業の⽐較

都市型量販店であるヨドバシカメラとビックカメラがEC事業を積極的に展開している。ヨドバシカメラの2019年3⽉期 のEC売上は121,200百万円、2019年8⽉期ビックカメラのEC売上は108,100百万円であった。⼀⽅、同社・ヤマダ電機・

ケーズデンキのEC売上は数百億円レベルにとどまっている。なお、ヤマダ電機はEC売上を拡⼤していく計画であり、2020 年3⽉期に約50,000百万円、2021年3⽉期に75,000百万円、2022年3⽉期に100,000百万円を⽬指すという(出所:⽇本ネッ ト経済新聞、2019年8⽉29⽇)。

家電量販店⼤⼿6社とアマゾンジャパンのEC事業の⽐較

出所:各社資料よりSR社作成

商品回転率(回) 2011年度 2012年度 2013年度 2014年度 2015年度 2016年度 2017年度 2018年度 2019年度

同社 7.1 5.1 6.7 4.7 4.8 4.6 4.4 5.3 5.7

ヤマダ電機 7.2 4.7 4.4 3.9 3.2 2.9 3.0 3.0 2.9

ケーズデンキHD 5.0 4.2 4.6 3.9 3.9 3.7 3.6 3.4 3.9

ビックカメラ 4.5 8.4 8.3 7.1 6.0 5.6 5.7 5.1 6.1

コジマ 5.8 6.2 5.6 4.4 4.0 4.0 4.5 4.3 5.4

上新電機 5.9 4.3 4.8 4.5 3.8 4.0 4.3 3.9 4.4

⼤⼿6社平均 5.9 5.5 5.8 4.7 4.3 4.1 4.2 4.1 4.7

同社 ヤマダ電機 ビックカメラ コジマ(参考) ケーズデンキHD 上新電機

⽩物家電

エアコン 10.9% 7.5% 6.7% 12.5% 13.6% 10.4%

洗濯機・クリーナー 9.7% 7.1% 4.3% 7.3% 11.7% 9.1%

冷蔵庫 7.4% 8.0% 4.6% 8.0% 9.5% 6.7%

電⼦レンジ・調理家電 5.0% 4.4% 4.2% 6.0% 6.6% 4.9%

⼩計「⽩物家電」 33.0% 27.0% 19.8% 33.8% 41.4% 31.1%

⿊物家電

テレビ 6.8% 7.3% 4.6% 7.4% 8.1% 6.3%

ビデオ・カメラ 3.4% 5.9% 4.8% 3.0%

オーディオ 1.9% 1.6% 1.5% 1.8%

パソコン 5.6% 8.1% 8.4% 7.0% 5.5%

パソコン関連商品 6.1% 6.5% 3.0% 3.3% 9.1%

携帯電話 10.0% 6.9% 13.8% 10.4% 7.3%

⼩計「⿊物家電」 33.9% 31.3% 37.4% 34.3% 34.0% 33.0%

理美容・健康器具 3.7% - 5.3% 4.9% 4.1% 3.3%

⾮家電

ゲーム・玩具 3.5% 5.5% 4.0% 12.8%

⾳響ソフト・楽器 0.5%

住宅設備 6.4% 8.8%

家電修理・⼯事収⼊ 4.0% 2.1% 4.0%

酒類・飲⾷物 0.9%

医薬品・⽇⽤雑貨 2.4% 0.7%

その他 5.6% 7.9% 5.1% 2.8% 4.9%

⼩計︓⾮家電 20.0% 16.2% 19.7% 3.7% 6.5% 23.3%

その他家電 9.4% 25.5% 17.8% 23.3% 14.0% 9.3%

合計 100.0% 100.0% 100.0% 100.0% 100.0% 100.0%

25.9%

2.5%

百万円

実績 前期⽐ 実績 前期⽐ 実績 前期⽐ 実績 前期⽐ 実績 前期⽐ 実績 前期⽐ 実績 前期⽐

2017年度 11,733 -33.2% 10,000 111,000 2.8% 53,427 -2.9% 72,900 5.2% 1,336,000 13.5%

2018年度 14,184 20.9% 30,000 200.0% 5,000 - 121,277 9.3% 54,517 2.0% 86,400 18.5% 1,528,100 14.4%

2019年度 14,375 1.3% 45,000 - NA - 138,559 14.3% 57,134 4.8% 108,100 25.1% 1,744,300 14.1%

アマゾンジャパン ビックカメラ

同社 ヤマダ電機 ケーズデンキ ヨドバシカメラ 上新電機

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