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需要

買替サイクル需要

同社の主⼒家電商品は、洗濯機・クリーナー、エアコン、冷蔵庫、AV家電はテレビ、情報家電は携帯電話とパソコン及び 関連商品である。家電製品の買い替えサイクルは10年といわれる。主⼒商品の買い替えサイクルを⾒れば、テレビはアナ ログ停波から10年が経過し買い替えサイクルに⼊りつつある。冷蔵庫は2010年エコポイントからの買替サイクルに⼊っ ている。洗濯機も2014年の増税時からの買い替えサイクルに⼊っている。

実際、カラーテレビ・洗濯機・冷蔵庫などの販売⾦額指数は過去に⽐べても⾼い⽔準にある(下表)。携帯電話も、5G時 代の到来により市場は拡⼤すると同社では考えている。当第3四半期における「iPhone12」の発売に伴い、アクセサリと のセット販売を強化していくであろう。

エディオン|2730

LAST UPDATE: 2021.02.22 Research Coverage Report by Shared Research Inc. | https://sharedresearch.jp

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リモート需要

2020年1⽉14⽇のWindows7のサポート終了により、以降はパソコン販売は前年同週⽐で減少する⾒通しだった。しかし、

新型コロナウイルス感染拡⼤により、在宅勤務の増加やWEB会議の増加でパソコンの需要は増加した。4⽉7⽇の7都府県 への緊急事態宣⾔発出、16⽇の全国への拡⼤を経て、再び特需が起きた。宣⾔解除後は需要が⼀巡し、8⽉中旬に販売減 になった。9⽉は特別定額給付⾦の効果で需要が喚起され、11⽉に再び感染拡⼤が拡がると、販売⾦額(原指数)は上向 いた。コロナ禍の動向次第によっても左右されるが、リモート需要は当⾯底堅さがあるだろう。

家電商品の販売動向

出所:経済産業省「METI POS⼩売販売額指標(ミクロ)」よりSR社作成。元データはジーエフケー マーケティング サービスジャパン 株式会社による。

販売⾦額指数:家電分野の販売総額を求め、2015を基準年とした名⽬⾦額指数。

0 50 100 150 200 250

Jan 2012 Jan 2013 Jan 2014 Jan 2015 Jan 2016 Jan 2017 Jan 2018 Jan 2019 Jan 2020

販売⾦額(原指数)

-50 0 50 100 150

カラーテレビ

⾦額前年⽐

0 50 100 150 200 250 300 350 400

Jan 2012 Jan 2013 Jan 2014 Jan 2015 Jan 2016 Jan 2017 Jan 2018 Jan 2019 Jan 2020

販売⾦額(原指数)

-100 -50 0 50 100 150

パソコン

⾦額前年⽐

0 50 100 150 200 250 300 350

Jan 2012 Jan 2013 Jan 2014 Jan 2015 Jan 2016 Jan 2017 Jan 2018 Jan 2019 Jan 2020

販売⾦額(原指数)

-100 -50 0 50 100 150

冷蔵庫

⾦額前年⽐

0 50 100 150 200 250 300

Jan 2012 Jan 2013 Jan 2014 Jan 2015 Jan 2016 Jan 2017 Jan 2018 Jan 2019 Jan 2020

販売⾦額(原指数)

-100 -50 0 50 100 150

洗濯機

⾦額前年⽐

0 50 100 150 200 250 300 350 400 450

Jan 2012 Jan 2013 Jan 2014 Jan 2015 Jan 2016 Jan 2017 Jan 2018 Jan 2019 Jan 2020

販売⾦額(原指数)

-100 -50 0 50 100 150

エアコン

⾦額前年⽐

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パソコンの販売動向(2020年、前年⽐)

出所:経済産業省「METI POS⼩売販売額指標(ミクロ)」よりSR社作成。元データはジーエフケー マーケティング サービスジャパン 株式会社による。

販売⾦額指数:家電分野の販売総額を求め、2015を基準年とした名⽬⾦額指数。

競合他社との粗利率⽐較

同社の上期における粗利率30.1%と、ヤマダ電機と並んで⾼かった。⼤⼿6社の粗利益率の動向を⾒ると、同社・ヤマダ 電機・ケーズHDが粗利率を上昇させた⼀⽅、EC販売⽐率の⾼いビックカメラは前期⽐横ばいにとどまり、上新電機は0.80 ポイント低下した。新型コロナウイルス感染拡⼤下ではサービスの⾮接触化が進むとみられているが、EC販売⽐率が上 昇すると粗利率は低下してしまうという論理も存在している。新たな⽣活スタイルを模索する顧客は価格と納得感を求 めるともいわれ、実店舗でじっくり顧客に接して販売するビジネスモデルは未だ有効である。

⼤⼿家電量販店の粗利率・EC販売⽐率

出所:各社資料よりSR社作成

郊外型店舗と都市型店舗

実際、郊外型店舗を中⼼とする同社と都市型店舗を中⼼とするビックカメラの売上⾼(前年同⽉⽐)を⽐較すると、2020 年2⽉以降の新型コロナ感染拡⼤以降は、郊外型店舗を中⼼とする同社の売上⾼の⽅が相対的に前年同⽉を上回る動きを

⽰した。新型コロナウイルス感染拡⼤により、顧客が⼈混みを敬遠して都市型店舗から郊外店舗へ流⼊するケースもあっ たかもしれない。ECのプラットフォーム企業に販売を頼るのではなく、⾃社ネット販売と実店舗販売でバランスを取り ながら、粗利率を落とさずに⾼付加価値戦略をとることが求められているとSR社は考える。

同社 ヤマダ電機 ケーズHD ヨドバシカメラ ビックカメラ コジマ 上新電機

前々期⽐ % 8.6% 8.4% 17.6% 3.5% 0.5% 17.0% 17.8%

前期⽐ % -3.6% 2.0% 7.7% 1.7% -5.2% 7.5% 4.5%

19年度上期 % 29.4% 28.1% 28.2% - 27.2% 26.9% 24.1%

20年度上期 % 30.1% 30.1% 29.0% - 27.2% 27.5% 23.3%

増減 ポイント 0.73 2.00 0.80 - 0.00 0.60

-0.80

EC販売⽐率 20年度上期 % 2.0% 2.8% 0.7% 20.0% 17.5% 13.7%

粗利率

売上⾼増減率

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郊外型店舗と都市型店舗の売上⾼(前年⽐)の推移

出所:各社資料よりSR社作成

2021年3⽉期第1四半期累計期間実績

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