第 5 章
5 . 1 f M R I と心理物理学の比較
応答時間はテスト刺激提示してから被験者がボタン押すまで、かかった時間とする。
この応答時間と視覚刺激の検出聞には相対関係があり,検出闘が高いほど応答時 聞は長いことが知られている日
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。本研究ではf M R I
順応を用いて応答時間を測定す る。順応により応答時間が長いほど検出闇値が高くなっていることになりシステもよく 順応していることがわかる。今回の実験では同じ運動方向の順応刺激とテスト刺激に 対する応答時間引く逆方向の運動方向の順応刺激とテスト刺激!こ対する応答時間と いう応答時間の差分を運動残効の量とする。図38‑39に各実験に対する応答時間の差分を示した。 10名の被験者のデータを 平均した。縦軸は応答時間の差分を表していて,横軸は各順応刺激条件を表してい る。誤差棒は被験者閉の標準誤差である。運動残効の有無を調べるため0からの有 意差に関するt‑検定を行った。結果は表4に示Lた。
実験1と2の結果から、各条件に対する運動残効が有意に見られる。これは各条件 において順応は生じている事を示唆される結果である。また、有意な逆方向の運動 残効が見られたことから、色運動に順応して輝度運動でテストした場合、
f M R I
では同 方向の運動残効が見られたが、知覚的には同方向の運動残効が見えず、逆方向の 運動残効が見られた。300
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図 39実験2の知覚的結果
条件 p値
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表 4t‑検定の結果
5 . 2 共分散構造分析 (SEM)
SEMとはStructuralEquation Modelingの頭文字となったもので、あり、構造方程式 モデリングあるいは共分散構造分析と呼ばれる。これは構成概念や観測変数の性質 を調べるために集めた多くの観測変数を同時に分析するための統計的方法である。
簡単時言うと、変数間の関係性をパス図によってモデル化して行う分析はSEMで、あ る。
今回は色運動と輝度運動の運動情報処理が行われる経路について検討するため、
各被験者・各視覚野におけるfMRI運動残効を入力とした構造方程式モデリングによる 領野間の結合性についての解析を行った。
図に各条件‑各時点における領野間の結合性を示した。実験1と2は10名の被験者 のデータで、実験3は6名の被験者のデータを入力した。解析の組み合わせは 1728
通りであり、適合度0.9以上の組み合わせの加重平均を取った。図の中に線の太さは 適合しているモデルの数を表している。線の上の数字は相関関数を表している。矢印 の方向は相聞の関係を表している。
色運動に順応して輝度運動でテストした場合、初期のt=3sではVl‑V3から V3AB への結合性を見られ、t=9sV4とMT+の結合性が高い事を示唆される結果を得た。
また色運動でテストした場合、V1‑V3からV4への結合性が高くなり、輝度運動でテス トした場合V1‑V3からV3ABへの結合性が高くなることも分かった。
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図 40t=3s,color‑luminanceの解析結果
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