第
1節 窃盗
第353条 窃盗行為の定義
窃盗行為とは、悪意により、自己の所有に係るものにしようとする目的で、あらゆる手段に より、他人の財物又はその他の物を盗取する行為をいう。
第354条 エネルギーの窃盗
悪意により、エネルギーを使用し、他人の利益を損ねる行為は、窃盗行為とみなす。
第355条 家族の免責
下記に掲げる者は、刑事罰として処することができない。
1 尊属又は卑属の財物の窃盗行為 2 配偶者の財物の窃盗行為
第356条 適用される罪
窃盗行為は、6(六)月以上3(三)年以下の拘禁及び1,000,000(一百万)リエル以上 6,000,000(六百万)リエル以下の罰金に処する。
第357条 暴力行為により実行されたことによる刑の加重情状
窃盗行為は、次の場合、3(三)年以上10(十)年以下の拘禁に処する。
1 この窃盗行為が、暴力を用いる前、最中、後に実行された。
2 この窃盗行為が、押し込み掠奪により実行された。
第358条 四肢切断又は障害による刑の加重情状
窃盗行為は、この行為が、四肢の切断又は永続的な障害を生じさせる暴行を加える前、最中、
後に実行される場合は、10(十)年以上20(二十)年以下の拘禁刑に処する。
第359条 拷問又は残虐な行為による刑の加重情状
窃盗行為は、この行為が、拷問又は残虐な行為を用いる前、最中、後に実行された場合、15
(十五)年以上30(三十)年以下の拘禁刑に処する。
第360条 被害者の死亡による刑の加重情状
窃盗行為は、この行為が、殺害する意思がないのに、被害者を死亡に至らしめる暴行を加え る前、最中、後に実行された場合、15(十五)年以上30(三十)年以下の拘禁刑に処する。
第361条 未遂
この節に規定される軽罪の実行の未遂は、上記の軽罪と同一に処する。
第362条 付加刑:種類及び期間
この節に規定される罪に対し、次に掲げる付加刑を科することができる。
1 確定又は5(五)年以下の、市民権の一部の剥奪
2 この犯罪が、職務従事又はこの職務への従事に伴う機会において実行されるときは、確
定又は5(五)年以下の職務従事の禁止
3 確定又は5(五)年以下の、あらゆる種類の乗物の運転の禁止
4 重罪については10(十)年以下、軽罪については5(五)以下の居住禁止
5 確定又は5(五)年以下の、外国人の有罪判決を受けた者のカンボジア王国の領土への
入国又は居住の禁止
6 犯罪の実行、又は犯罪の実行の目的のために使用される道具、資材又は物の没収 7 犯罪の目的物である物又は資金の没収
8 犯罪から生じる利益である収益及び財物の没収
9 犯罪が実行された場所における日用品、資材又は動産の没収 10 有罪判決を受けた者の乗物の1個又は数個の没収
11 確定又は5(五)年以下の、あらゆる武器、爆発物、弾薬の保持又は携帯の禁止
12 確定又は5(五)年以下の、犯罪の準備又は実行のために使用する施設の閉鎖
13 確定又は5(五)年以下の、公衆に開放される施設又は公衆により使用される施設の業
務利用の禁止
14 2(二)月以下の有罪判決の掲示による公示
15 新聞紙上による有罪判決の公示
16 8(八)日以下の、視聴覚電気通信の手段による有罪判決の伝達
第
2節 強盗
第363条 強盗の定義
強盗とは、次に掲げるものを得るために、暴力を用いて実行する、暴力を用いると脅迫する、
又は強制的な行為をいう。
1 署名又は拇印 2 約束又は放棄 3 秘密の漏示
4 資金、有価物又は財物の移譲
第364条 適用される罪
強盗行為は、2(二)年以上5(五)年以下の拘禁刑及び4,000,000(四百万)リエル以上 10,000,000(一千万)リエル以下の罰金に処する。
第365条 被害者に係る刑の加重情状
強盗行為は、この行為が、次に掲げる者に対して実行されたときは、5(五)年以上10
(十)年以下の拘禁刑に処する。
1 その者の年齢を事由とする特別な弱者
2 妊娠していることが明らかに知覚される、又は正犯が知っていたときの、妊娠中の女性 3 この者の状況が明らかに知覚される、又は正犯が知っていたときの、病気又は障害を事
由とする特別な弱者
第366条 武器の使用による刑の加重情状
強盗行為は、この犯罪が、武器の使用による、又は武器による脅迫により実行される場合は、
7(七)年以上15(十五)以下の拘禁刑に処する。
第367条 四肢切断又は障害による刑の加重情状
強要行為は、この行為が、四肢の切断又は恒久的な障害を生じさせる暴行を用いる前、最中、
後に実行された場合、10(十)年以上15(十五)年以下の拘禁刑に処する。
第368条 拷問又は残虐な行為による刑の加重情状
強要行為は、この行為が、拷問又は残虐な行為を用いる前、最中、後に実行された場合、15
(十五)年以上20(二十)年以下の拘禁刑に処する。
第369条 被害者の死亡による刑の加重情状
強要行為は、この行為が、殺害する意思がないのに被害者を死亡に至らしめる暴行を加える 前、最中、後に実行された場合、15(十五)年以上20(二十)年以下の拘禁刑に処する。
第370条 未遂
この節に規定される軽罪の実行の未遂は、上記の軽罪と同一に処する。
第371条 付加刑:種類及び期間
この節に規定される罪に対し、次に掲げる付加刑を科することができる。
1 確定又は5(五)年以下の、市民権の一部の剥奪
2 この犯罪が、職務従事又はこの職務への従事に伴う機会において実行されるときは、確
定又は5(五)年以下の職務従事の禁止
3 重罪については10(十)年以下、軽罪については5(五)年以下の居住禁止
4 確定又は5(五)年以下の、外国人の有罪判決を受けた者のカンボジア王国の領土への
入国又は居住の禁止
5 犯罪の実行、又は犯罪の実行の目的のために使用される道具、資材又は物の没収 6 犯罪の目的物である物又は資金の没収
7 犯罪から生じる利益である収益及び財物の没収
8 犯罪が実行された場所における日用品、資材又は動産の没収 9 有罪判決を受けた者の乗物の1個又は数個の没収
10 確定又は5(五)年以下の、あらゆる武器、爆発物、弾薬の保持又は携帯の禁止
11 2(二)月以下の有罪判決の掲示による公示
12 新聞紙上による有罪判決の公示
13 8(八)日以下の、視聴覚電気通信の手段による有罪判決の伝達
第
3節 名誉への脅迫
第372条 名誉への脅迫の定義
名誉への脅迫行為は、次に掲げるものを得るために、名誉又は親交に害を加える、秘密の漏 示、又は罪を着せると脅迫する行為をいう。
1 署名又は拇印 2 約束又は放棄 3 秘密の漏示
4 資金、有価物又は財物の移譲
第373条 適用される罪
名誉に対する脅迫行為は、2(二)年以上5(五)年以下の拘禁刑及び4,000,000(四百万)
リエル以上10,000,000(一千万)リエル以下の罰金に処する。
第374条 明らかな脅迫の実行による刑の加重情状
名誉又は親交に害を加える、名誉に対する脅迫行為、又は罪を着せることが、具体的な行為 で示された場合、正犯は、5(五)年以上10(十)年以下の拘禁刑に処する。
第375条 未遂
この節で未定する軽罪の実行の未遂は、上記の軽罪と同一に処する。
第376条 付加刑:種類及び期間
この節に規定される罪に対し、次に掲げる付加刑を科することができる。
1 確定又は5(五)年以下の、市民権の一部の剥奪
2 この犯罪が、職務従事又はこの職務への従事に伴う機会において実行されるときは、確
定又は5(五)年以下の職務従事の禁止
3 重罪については10(十)年以下、軽罪については5(五)年以下の居住禁止
4 確定又は5(五)年以下の、外国人の有罪判決を受けた者のカンボジア王国の領土への
入国又は居住の禁止
5 犯罪の実行、又は犯罪の実行の目的のために使用される道具、資材又は物の没収 6 犯罪の目的物である物又は資金の没収
7 犯罪から生じる利益である収益及び財物の没収
8 犯罪が実行された場所における日用品、資材又は動産の没収 9 有罪判決を受けた者の乗物の1個又は数個の没収
10 確定又は5(五)年以下の、あらゆる武器、爆発物、弾薬の保持又は携帯の禁止
11 2(二)月以下の有罪判決の掲示による公示
12 新聞紙上による有罪判決の公示
13 8(八)日以下の、視聴覚電気通信の手段による有罪判決の伝達