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6. 税金計算

6.1. はじめに

操作フローは以下の通りです。

6.2. 税金計算シートの取得

入力シート取得の画面から、「税金計算シート」を取得します。

図 39

個別所得の入力 交際費・寄付金の

入力

受取配当金等の入 力

地方税情報や資本 金の入力

納税計算 税額の確認

上図は、基本の操作フローです。税額控除方式による所得税額控除・外国税額控除、他控除系などは専 用の入力シートの登録が必要です。

6. 税金計算 6.3. 個別所得の入力

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6.3. 個別所得の入力

対象別表:税金計算シート 対象シート:所得計算シート

図 40

上図のピンク箇所は、初期の段階では空白ですが、移記元のシートを登録し、納税計算後に本シートを再取得すると値 が入ります。(以降、書き戻しと表記します。)

書き戻しされる区分は以下の通り。

区分 移記元のシート

1 将来減算一時差異 [2.01] 一時差異回収計画シートの「一時差異」

2 役員給与の損金不算入額などの永久差異 [2.02] 一時差異回収計画シートの「一時差異」

3 前期の事業税等の金額 [3.02] 一時差異回収計画シートの「一時差異」

4 中間の事業税等の金額 [3.03] 第六号様式シートの「事業税」

6. 税金計算 6.4. 外国の事業に帰属する所得の入力

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6.4. 外国の事業に帰属する所得の入力

対象別表:税金計算シート 対象シート:所得計算シート

法第72条の24前段に規定する区分計算の方法によって事業税に係る所得計算をする場合には外国の事業に帰属する所 得から当該所得に対して課せられた外国法人税の額を控除した額を「外国の事業に帰属する所得」欄に入力します。

尚、本記述は東京都の第六号様式別表五の記載の手引き「外国の事業に帰属する所得」を引用しています。

図 41

事業税の課税標準を減少させる額をプラスで入力します。

6. 税金計算 6.5. 永久差異区分の入力

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6.5. 永久差異区分の入力

対象別表:税金計算シート 対象シート:所得計算シート

図 42

入力した数字が税率差異の要因の観点で、永久差異とする場合には「永久差異」とし、永久差異にしない場合は「空白」

に設定します。水色箇所は「空白」と同じです。

尚、永久差異の計算で使用される率は、当期の法定実効税率が適用されます。

6.6. 税金計算シートの作業分担

以下の運用で簡単に本シートの入力を子会社に振ることができます。

図 43

上図点線箇所の「update」、「read only」を変更できるのは親会社のみです。

属性 説明

update 親会社、子会社が登録

read only 子会社が登録。親会社は登録できない。

運用例)子1会社は子1会社担当者が登録。他の会社は親会社で登録の場合

子1会社をread onlyとし、他の会社はupdateと設定することで、親会社と子1会社との二重登録を回避しま す。

6. 税金計算 6.6. 税金計算シートの作業分担

43 子1会社の入力は以下の通りです。

図 44

6. 税金計算 6.7. 交際費・寄付金の入力

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6.7. 交際費・寄付金の入力

対象別表:税金計算シート

対象シート:交際費・寄付金入力シート

図 45

必要箇所に入力します。連結納税の限度額で計算され、自動的に損金不算入額が所得に影響されます。

6. 税金計算 6.8. 受取配当金等の入力(総資産の帳簿価額)

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6.8. 受取配当金等の入力(総資産の帳簿価額)

対象別表:税金計算シート

対象シート:受取配当金の益金不算入の入力シート

受取配当金の益金不算入の計算で必要な総資産の帳簿価額を入力します。本別表を使う連結納税グループは全個社が入 力の必要があります。

図 46

グループ全体の総資産の帳簿価額で計算され、自動的に益金不算入額が所得に影響されます。

連結納税初年度の前期末現在額の総資産の帳簿価額は0です。(法令155の8一)

当期末現在額においては、グループ全体の数字にするために受取配当金のない子会社も入力します。

6. 税金計算 6.9. 受取配当金等の入力(循環計算)

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6.9. 受取配当金等の入力(循環計算)

対象別表:税金計算シート

対象シート:受取配当金の益金不算入の入力シート

当期末現在額で、総資産の帳簿価額の循環計算を実施する場合は入力シート左上のチェックボックスをチェックします。

チェックすると繰延税金資産や法人税個別帰属額の未収入金が自動移記されます。納税計算を2~3回連続実施すること で未払事業税の変動がなくなります。

効率的な循環計算を行うために、納税計算をスケジュールすることをお奨めします。

終了予定時間を考慮して2回目、3回目のスケジューリングを設定します。

図 47

夜間に設定しておくことで、朝には循環計算済の繰延税金資産、未収入金(法人税個別帰属額)が計算されます。

6. 税金計算 6.10. 受取配当金等の入力(受取配当金等)

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6.10. 受取配当金等の入力(受取配当金等)

対象別表:税金計算シート

対象シート:受取配当金の益金不算入の入力シート

図 48

必要箇所に入力します。グループ全体の総資産の帳簿価額で計算され、自動的に益金不算入額が所得に影響されます。

6.11. 資本金等の入力

対象別表:税金計算シート

対象シート:地方税情報入力シート

図 49

資本金等の情報を入力します。連結法人税・法人地方税の計算でシステムが参照します。

6. 税金計算 6.12. 留保金課税の入力

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6.12. 留保金課税の入力

対象別表:税金計算シート

対象シート:地方税情報入力シート

留保金課税の計算の手順は以下の通りです。

手順 操作

1 特定同族会社の判定で、”特定同族会社”に設定します(以下の図)。設定する法人は親会社のみです。

2 別表3の2、別表3の2付表を登録します。操作方法は連結確定申告と同じです。

留保金課税の計算を行わない場合は、以下図のように空白とします。

図 50

6.13. 使途秘匿金の入力

対象別表:なし 対象シート:なし

使途秘匿金の計算を行う場合は、個社申告情報の使途秘匿金を入力します。

図 51

・・・(省略)・・・

6. 税金計算 6.14. 地方税に係る計算情報の入力

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6.14. 地方税に係る計算情報の入力

対象別表:税金計算シート

対象シート:地方税情報入力シート

図 52 必要箇所に入力します。各項目の説明を以下に示します。

名称 説明

東京都均等割り計算情報 第6号別表4の3に記載する東京都の均等割額の合計 付加価値割に係る計算情報 第6号別表5の2に記載する、単年度損益以外の各税目

① 酬給与額

② 支払利子

③ 支払家賃

資本割に係る計算情報 第6号別表5の2に記載する、単年度損益以外の各税目

⑫ 資本金等の額

6.15. 税額控除の入力

対象別表:別表6の2系

対象シート:別表入力シートに準ずる

税額控除を行う別表を登録します。操作方法は連結確定申告と同じです。

・・・(省略)・・・

都道府県・市町村の均等割額は自動的に年税額が適用されますが、東京都のみ本シートで手入力します。

6. 税金計算 6.16. 法人税等科目の入力(前期、過年度法人税等精算調整)

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6.16. 法人税等科目の入力(前期、過年度法人税等精算調整)

対象別表:税金計算シート

対象シート:期中法人税等入力シート

図 53

必要箇所に入力します。「法人税等の合計」は税率差異向けの法人税等負担率の計算で使用されます。

・・・(省略)・・・

6. 税金計算 6.17. 法人税等科目の入力(前期、過年度法人税等精算調整の未払事 業税)

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6.17. 法人税等科目の入力(前期、過年度法人税等精算調整の未払事業税)

対象別表:税金計算シート

対象シート:期中法人税等入力シート

図 54

精算超額額が当期未納の場合は、「未払事業税に含める」を選択します。未払事業税の繰延税金資産の計算に使用されま す。

6.18. 法人税等科目の入力(前期、過年度法人税等精算調整の租税公課)

対象別表:税金計算シート

対象シート:期中法人税等入力シート

図 55

事業税(外形標準課税)欄に入力した数字は、上記の期中に、租税公課科目で処理した前期、過年度の修正額に移記さ れ、所得計算シートの加算欄へ移記されます。

<所得計算への影響>

(加算)租税公課に計上した外形標準課税の金額・・・(租税公課)※本章

(減算)法人税等で計上した前期、過年度の事業税の金額・・・(租税公課含む事業税)

6. 税金計算 6.19. 法人税等科目の入力(所得税額)

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6.19. 法人税等科目の入力(所得税額)

対象別表:税金計算シート

対象シート:期中法人税等入力シート

図 56 所得税額は損金算入方式/税額控除方式を選択できます。

図 57

損金算入方式で計算する場合は、会計処理した所得税額を本シートに入力します。本シートの合計が所得計算シートの

減算欄へ移記されます。

税額控除方式で計算する場合は、会計処理した所得税額を本シートに入力します。本シートの合計が会計値です。所得

税額控除は別表6の2(1)を使用します。税額控除方式で控除対象外となった所得税は所得計算シートの減算欄へ移記 されます。

<税額控除方式の税率差異への影響>

(「税率差異」のその他)法人税等に計上された所得税のうち未控除分

(「税率差異」のその他)損金算入された所得税の法人・住民実効税率分 (*符号反転)

(法人税等負担率の法人税等a/c)会計計上額を加算

<税額控除方式の所得計算への影響>

(所得の減算)税額控除方式で控除対象外となった所得税

・・・(省略)・・・

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