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10. 繰越欠損金とスケジューリング 10.3. 適用税率の設定

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10.3. 適用税率の設定

繰延税金資産の計算で使用する率を、表面税率か実効税率かを選択します。初期値は表面税率です。

図 77

選択した率の計算方法と差異調整は以下のように自動的に行われます。

法人税等調整額 税率差異

1 表面税率

繰越欠損金の繰延税金資産及び評価性引当額は

税目ごとの表面税率で計算します。 発生しません。

2 実効税率

繰越欠損金の繰延税金資産及び評価性引当額は

税目ごとの実効税率で計算します。 表面税率との修正を計上します。

10. 繰越欠損金とスケジューリング 10.4. 前期末残と当期末残の一時差異の入力

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10.4. 前期末残と当期末残の一時差異の入力

対象別表:繰越欠損金回収計画シート 対象シート:欠損金残高

図 78

前期決算時控除未済残高、当期決算時控除未済残高は自動的に移記されます(緑色箇所)ので、入力は不要です。

10.5. スケジューリング

対象別表:繰越欠損金回収計画シート

対象シート:(前期)スケジューリング、(当期)スケジューリング

解消スケジュールを入力します。回収可能性の判断は、『連結 TAX-Saver 回収可能性検討ユーザマニュアル』を参照のこと。

図 79

スケジューリングは+1期~+10期、+10期超、期限切れ、回収不能があります。

回収可能有無の○×は、×を選択すると自動的に回収不能(=評価性引当額)の扱いになります。

繰越欠損金を流動資産と固定資産に分けたい場合は、属性で流動資産・固定資産を選択してください。

スケジュールされない欠損金は回収不能に集計されます。

10. 繰越欠損金とスケジューリング 10.6. 表面税率及び実効税率の説明

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10.6. 表面税率及び実効税率の説明

対象別表:繰越欠損金回収計画シート

対象シート:(前期)繰延税金資産、(当期)繰延税金資産

図 80

各種税率は一時差異回収計画シートで入力した各種率が自動適用されますので入力はできません。尚、各種税率が自動 本シートに反映されるタイミングは納税計算です。

10. 繰越欠損金とスケジューリング 10.7. 前期の繰延税金資産・負債の確認

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10.7. 前期の繰延税金資産・負債の確認

対象別表:繰越欠損金回収計画シート 対象シート:(前期)繰延税金資産

図 81 [i1]欄に、「繰延税金資産の合計」があります。これは純額です。

前期計上した繰延税金資産、評価性引当額が一致しているか必ず確認します。

確認方法は次ページを参照のこと。

10. 繰越欠損金とスケジューリング 10.8. 繰越欠損金回収計画シートの登録

77 以下は、上図を拡大したものです。

図 82 上図を仕訳にすると以下になりますので、その観点で確認します。

(借方) (貸方)

減少 法人税等調整額 0 繰延税金資産(流動) 0

法人税等調整額 286,490,400 繰延税金資産(固定) 286,490,400

合計 286,490,400 合計 286,490,400

差異がある場合は以下の2つの要因があります。

1 解消期の税率が誤っていることが考えられますので、一時差異回収計画シートの税率の見直し、再度、納税計 算を行います。それでも、税率の変更で一時差異の繰延税金資産・負債がズレてしまう場合は、未使用の解消期 を使って税率やスケジューリングの調整をします。

2 前期末の欠損金控除未済残高の誤り。別表7の2付表2、第六号様式別表二、第六号様式別表二の二、第六号 様式別表九の控除未済残高を確認し、誤りがあれば修正し、再度、納税計算を行います。本原因によるズレは自 動的に計上される回収不能額に現れ、結果、評価性引当額が相違します。

10.8. 繰越欠損金回収計画シートの登録

対象別表:繰越欠損金回収計画シート 上記シートの登録を行います。

登録後は、納税計算を実行します。

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