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2.1 研究目的

第1章では、気候変動と廃棄物の現状を把握した。それを踏まえ、以下に本研究の研究 目的を設定する。

<研究目的>

① 廃棄物の発生等をライフサイクル全体で網羅的に評価し、廃棄物マネジメントを 考えるための情報を提供する。

② 廃棄物と気候変動を同じ枠組みで評価し、廃棄物マネジメントと気候変動の対策 を考える。

③ 国を対象とした環境フットプリントの将来推計を行うこと。

上記の目的を達成するため、既存の産業連関分析の拡張をすることを検討する。

A) 廃棄物産業連関表を用いて、廃棄物のデータベースを作成し、廃棄物フットプリント を産業連関分析に基づき推計する

B) IOAとIAMsを組み合わせることにより、将来の産業連関表を推計し、これに基づく 環境フットプリントを推計する

さらにこれらにより本研究によって、期待される効果を以下に示す。

<期待される効果>

1. 廃棄物マネジメントの検討をより詳細に実施できる

どの産業部門から排出される廃棄物が大きく起因するのかを分析することが可能となり、

廃棄物を削減する優先順位をつけることが期待される。

2. サプライチェーンを網羅した廃棄物量の評価

財・サービスの上流から下流に至るまでの廃棄物量を網羅することができるため、材料 調達、製造、輸送、使用、廃棄・リサイクルといったライフステージごとの環境負荷を分 析することが可能となる。

3. 廃棄物の発生量、投入量、埋立量ごとの推計

廃棄物量の発生量だけではなく、投入量を推計することにより、どれくらいの削減効果 があったのかを分析することが可能となる。また、発生量と埋立量を比較することで最終 的な環境影響を分析することが期待される。

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4. 産業連関分析に基づく廃棄物のデータベース構築

産業連関分析に基づく廃棄物のデータベースは、既存研究で述べた同じ手法体系で推計 されているGHG排出量のデータベースと比較することが可能となる。これにより、廃棄 物マネジメントと気候変動の環境負荷を比較することが可能となり、より環境政策の意思 決定に貢献できると期待する。

5. カーボンフットプリント(CFP)の将来推計

IOA とIAMsを組み合わせることによる CFPの将来推計は、どの最終需要によるフッ

トプリントが大きくなるのかを産業部門ごとに分析することが可能となるで、その主体の 活動に対する言及ができると期待される。

6. 産業連関分析に基づく将来推計

統合評価モデルを駆使した産業連関表を将来推計することは明示的に検討されてこなか った。今回はこの既存の方法を将来の環境フットプリントとして結果を示すことで、将来 の社会像をイメージした推計結果となるので、想定した社会では、どの産業がどれくらい の総生産となるのかを分析することが可能となる。また、高齢化や経済成長といった社会 側面の影響と環境負荷との関わりを分析することが可能となる。さらに、産業部門数がよ り詳細であるため、既存研究より詳細な解釈が可能で、その対策を言及できることが期待 される。

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2.2 本研究の構造

本論文の構成を以下に示す。(図2.2.1)

第3章では、廃棄物産業連関表を駆使した日本の廃棄物フットプリントのデータベース とその推計結果について示した。

第4章では、産業連関分析と統合評価モデルを融合したことによる日本のカーボンフッ トプリントの将来推計結果を示した。想定したシナリオごとに炭素生産性が各産業でどの くらい変化したのかを分析した。

図 2.2.1 本論文の構成

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第3章 拡張型産業連関分析に基づく日本の廃棄物フット

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