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画像処理による切れ刃エッジ形状の特徴抽出

第 3 章 工具損耗における切れ刃エッジのフラクタル次元

3.3 画像処理による切れ刃エッジ形状の特徴抽出

これまでに砥粒加工において砥粒形状に対するフラクタル次元(これ以降 Dfと示す)を求 めるために,砥粒の顕微鏡写真を基に砥粒形状の抽出を行った.本研究では 工具刃先エッジの 定量的な評価を行うため,画像処理により刃先エッジの特徴抽出を行う.フラクタル次元の算 出はコンピュータで計算するのに適した粗視化の度合を変える方法を用いた.

工 具 す く い 面 と逃 げ 面 の 交 線を 得る た め に , 工 具 のす く い 面 に 対し 垂直 方 向 か ら 切 れ 刃 輪 郭線を撮影した.撮影機器はデジタルマイクロスコープ(オムロン製: VC-HRM50Z)を用い,

倍率は予備検討の結果,100倍とした .撮影した画像から輪郭線の抽出までの一例を図 3.4に

示す.図 3.4(a)に示す刃先エッジライ ン写真は SEM で撮ったものだが,ス キャナ等の入力装

置により,PC 内に BMP ファイルとして保存する.このファイルを加工し刃先エッジライン の抽出を行った.以下にその手順を述べる.

(1) SEMで撮った写真を BMPファイ ルとして保存する.

図 3.4 (a) 刃先エッジの BMP画像 20μm

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(2) 図(a)に対して,エッジが際立つよ うに明るさとコントラストを調節.

図 3.4 (b) 明るさとコントラストの調 節

(3) さらにエッジラインの明瞭化処理 (しきい値による二値化).

図3.4 (c) エッジ強調(その 1)

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(4) 輪郭抽出とノイズ除去などのフィ ルターにより,エッジラインの抽出.

図3.4 (d) フィルターによりエッジ強 調(その 2)

(5) エッジラインのトレースによるエ ッジライン以外の情報の除去.

図3.4 (e) 刃先エッジラインの抽出

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以上の手順(図 3.4(a)~(e))を行い ,工具刃先エッジラインは抽出される.マイクロスコー プから投射された光はチップ表面で反射し,その光の輝度値は他の背景に比べ高いため,その 境界線である刃先輪郭線が得やすい.そこで,輝度値の違いを利用して,全輝度データに対し てしきい値を設け,2値化処理をして 画像を再描写する.それにより輪郭線のみを得ることが できる.なお輪郭線の描写での線の太さは後述のボックスカウント時の rの 最小サイズより小 さくする必要があるため,ここでは画像編集ソフトの 1 ピクセルの線幅とした.ただし,1 ピ クセルは実際の長さが 1μmである. このようにして輪郭線を抽出する.

次にこの刃先エッジ(曲線)のフラクタル次元を求める方法を説明する.

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