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甲斐市の住宅セーフティネットの確立

[ 市営住宅の効率的な建替えの推進]  

         

[ 適正入居の促進]  

               

〔建替えに備えた借上げ市営住宅の検討〕 

収入超過世帯等の民間住宅への住み替え促進 

公営住宅入居収入基準及び家賃算定基礎額等の変更( 平成 21 年度) により、入居申込み可能な世帯が 新たな入居収入基準以下になるため、住宅困窮度の高い世帯に対し、より的確に供給することが可能と なる反面、改正後の入居基準以上となった世帯の民間賃貸住宅等への適正入居などを促進する( 5 年間 は緩和措置有り) 。 

 

【公営住宅法改定内容:入居収入基準等の見直し( 平成 21 年度) 】 

政令月収  現状:20. 0 万円  →  変更後:15. 8 万円   

既存民間賃貸住宅の借上げ検討 

老朽した市営住宅入居世帯の災害等からの安全性確保のため、建替え等による市営住宅整備までの 間、空き家となっている民間賃貸住宅の借上げを検討する。 

冷間住宅跡地分譲の推進 

市場に合わせた土地価格の改定による冷間住宅跡地分譲を促進し、市営住宅建替事業の基金とする。 

計画的な団地の統廃合計画の推進 

要支援世帯の状況を踏まえながら計画的な市営住宅の統廃合を推進し、用途廃止後の敷地分譲等を検 討し建替事業を実現していく。 

 

○   高齢者向け優良賃貸住宅等のモデル展開        民間事業者への供給のモデルとなるよう、高齢者や障害者世帯の居住の安定を確保す る高齢者・障害者向け公共賃貸住宅の供給を促進します。 

 

【具体的施策】 

◇ 福祉施設等併設による高齢者向け賃貸住宅の普及促進   

         

[ 甲斐市の高齢者向け優良賃貸住宅(ヒールビレッジ宮地)]  

   

〔対象となる要件〕 

「高齢者の居住の安定確保に関する法律(平成 13 年 4 月 6 日法律第 26 号)」に基づき、高齢者の安全で安定 した居住を確保するため、民間賃貸住宅を活用し、高齢 者の身体機能に対応した設計、設備など高齢者に配慮し た賃貸住宅。 

  入居の対象は、60 歳以上の単身者やその家族を対象。   

入居世帯の所得に応じて、家賃の補助が受けられ、団地 の管理は、入居された方が安心して生活できるよう、 梨県住宅供給公社が行っている。 

6−3  重点施策   

                                           

 

   

全ての世帯が安心して  生活できる住宅・住環境 

づくり 

◇ 安全で安心な住まいづくりの促進 

  ・建替えや改修による耐震性の向上やリフォー ム等によるバリアフリー化を促進します。

  ・耐震診断や助成制度に関わる支援制度につい て、広報や市のホームページ等による普及を 促進し、相談体制を充実させます。

多様なニーズに  対応した住宅・住環境 

づくり 

◇ 住情報提供・相談体制づくりの促進 

  ・住み替え等の情報など住宅や住環境に関わる 情報を市民に提供するための、仕組みづくり を検討します。そのため、庁内関連各課との 連絡会の設置など、住宅施策に関わる情報の 部局間整理を行います。

・住宅関連事業者や団体等との連携を図り、市 役所内での住宅相談窓口開設を検討します。

甲斐市の 

住宅セーフティネット  の確立 

◇ 住宅困窮世帯への適切な公営住宅の供給 

  ・真に住宅に困窮する世帯に適切に公営住宅が 供給されるよう、入居者管理のあり方を検討 します。また、老朽住宅入居者の早急な安全 性確保のため、移転用住宅として民間賃貸住 宅 空 き 家 の 借 上 げ や 家 賃 助 成 等 を 検 討 し ま す。

第Ⅶ章  市営住宅のあり方                                           

7−1  市営住宅役割と今後のあり方 

 

(1)市営住宅に関わる課題 

● 市営住宅の総合的な活用方針と役割の検討   

・市場を重視した住宅政策へ転換するなか、甲斐市の公営住宅においても民間住宅の有効 活用など、ストックを重視した政策が求められています。このような状況のなかで、甲 斐市の住宅セーフティネットとしての市営住宅の役割を明確にする必要があります。 

 

・市営住宅は 50%に当たる約 150 戸が既に公営住宅法の耐用年限を経過し、老朽住宅の用 途廃止や建替えに備え、政策的な空き家を実施しています。しかし、入居者の退去が進 まず防災面や安全面で問題があることから、市営住宅ストックの総合的な活用計画の見 直しが必要です。 

● 市営住宅に関連する既存事業の促進   

・竜王地区( 旧竜王町) では市営冷間住宅の建替え事業と一部敷地の分譲を計画し、敷地分 譲は平成 13 年より実施しましたが、1 年に数件の問い合わせがあるものの半数弱が未売 却となっています。6 年近くが経過し、地価の変動により評価額が下がっているにもかか わらず、分譲当時の価格となっていることが売却が進まない大きな要因であることから、

周辺民間分譲等の価格を勘案し、分譲価格の改定等による売却促進の検討が必要です。 

 

・建替え事業にあっては、一部入居者の移転が行われていないため、事業着手に至ってい ない状況にあります。全国的にも、公営住宅の既存ストックの有効活用が図られていま すが、本市においては多くの既存ストックの質の向上が望まれていることから、建替え 等による良質なストックの確保が必要です。 

● 市営住宅の効率的な老朽住宅の更新   

・市営住宅は敷島地区( 旧敷島町) に最も多くありますが、その 70%は昭和 30 年代に建設 された木造及び簡易耐火平屋建てとなっており、40 年〜50 年経過しています。なかには 老朽度が著しい住宅があり、入居者の安全性や居住水準の確保が望まれる状況にありま す。また、こういった団地は古くからの住民が多く、団地の高齢化が進んでおり、容易 に移転等ができないため、建替えや用途廃止等の計画促進に向けた移転計画等が必要で す。 

・建替えの予定となっていない老朽化した市営住宅については、用途廃止を行い他の団地 等への集約化が望まれますが、用途廃止後の敷地の有効活用の検討が必要です。団地や 周辺状況を勘案し、分譲による優良な民間住宅供給への寄与や公的施設整備等、公共に よる地域寄与等の活用法の検討が望まれます。 

 

・市営冷間住宅の一部敷地分譲による売却益を公営住宅に関わる事業費に充てるための基 金にしていますが、現状では建替え事業等へ充填するには至っていません。そのため、

逼迫する財政事情のなか、交付金の有効活用や既存市営住宅の集約化による敷地売却等 を行い、事業費確保を検討すると共に単年度の高額な支出により市の財政を圧迫しない ための建替え等方法の検討が求められます。 

● 市営住宅の適正入居の対応   

・市営住宅入居世帯は高齢者世帯が 30%を占め、単身世帯が多いことから、福祉部局との 連携による高齢者世帯の居住の安定が求められています。また、入居世帯の 9%は収入超 過世帯となっており、本来の入居基準を超えていることから、民営借家の斡旋等による 適正な住宅への移転や持ち家取得の誘導策が必要です。また、平成 21 年度からは公営住 宅の入居者収入基準が見直され、より収入の低い住宅困窮者が対象となることから、既 存入居世帯から新たな収入超過世帯等が発生することも予想されます。 

(2)市営住宅の役割 

・公営住宅制度は、低所得者であることから世帯規模に合った規模の住宅に住むことが出来 ない、また身体状況に対応した機能を持つ住宅に住むことが出来ない等の住宅困窮世帯に 対し、地方公共団体が低廉な家賃で適切な公営住宅を供給するものであり、これまで住宅 におけるセーフティネットとして住宅政策の主要な役割を果たしています。 

 

・甲斐市ではこれまで公営住宅供給により、この役割を担ってきましたが、現在も入居率は 高く、既存入居世帯の居住年数が長いため、空き家の発生が少ない状況にあります。収入 超過者世帯等の適正な住宅への住み替えを推進し、入居の回転を適正に行う必要があり、

民間賃貸住宅等への斡旋等がよりスムーズに行えるよう、民間賃貸住宅事業者等との連携 が求められています。 

 

・適正入居を進める上では、入居世帯自身の意識の改善が必要となっており、本来の公営住 宅の役割と自力で適正住宅確保を目指すべき事柄を入居時に説明するなど自助努力を促す 事も必要です。こういったことから、適正な居住面積水準を確保できない世帯へ市営住宅 供給を行っていく必要があります。 

 

・公営住宅は住宅困窮世帯のための住宅という役割のなかで、多方面の理由による住宅困窮 世帯のセーフティネットの役割を担うようになってきており、高齢者世帯、障害者世帯、

子育て世帯、DV被害者等への配慮が求められています。特に全国的な少子高齢化のなか、

高齢者世帯や子育て世帯の民間賃貸住宅確保が困難であり、この事は甲斐市でも例外では なく、市営住宅でも増加する高齢者世帯、子育て世帯へのこれまで以上の対応が求められ ています。今後は、住宅供給のハード面と共に入居世帯のノーマライゼーションやコミュ ニティの確立といった観点から各団地づくりを目指していく必要があります。 

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