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lU

均台特リ‑職総長

3 けのび動作の画像解析と力発揮の横断的検討

所要時間 0.45土0.23s

ピーク値

850.7土7.8N 力積 195.2士11.4N

8 0 0  

2 0 0  

010  ( s )  

時間

図 3 ‑ 9 女子熟練泳者における力発揮の様相

0 . 7 5 

3 けのび動作の画像解析と力発揮の横断的検討

3

節 初心者,熟練者及びエリート選手のけのぴ動作の力発揮と毘蛾

1 .

緒言

けのび,すなわちストリームライン姿勢はスタートやターン後の泳速度をいかに落と さずに進むかがその後の泳ぎの効率や競技劇責に大きく影響する仏戸

t l ea n d  

Bl

a n k s b y

, 

2 α

励).また,けのびは,初心者が水泳を習う時の必須の技術であり,かつ,指導者が 初心暑を教える時,必ず取り入れる技術でもある.いかに水抵抗を少なくするかが効率 的に速く泳げるかに結びつくため,初,じ者からトップアスリートまでの最重要課題とな る所以である

G

柴田, 1992;高木ら, 1

7

;下永田, 1998; ~州e

e t  a l .

, 

2 0 0 2 ) .

水上及 び水中での頭部・体幹・四肢のわずかな屈曲,あるいは伸展の度合い,ローリング,ピ ッチング等によって人体水抵抗値を左右する(宮下, 197ω.従って,水泳研究のほとん どが牽引や読休プールでのけのび姿勢の人体水抵抗に関心が向けられてきた

O i s c o ta n d  

α

i s

,1975; 

O a r i s a n d J i s k o t

, 1979; Larse

n e t a l .

, 1981; Man

e n a n d

Ri

j k e n

, 1975; 

S h i m i z u   e t  a l .

, 1997;

i e l l oe t  a l .

, 1998; 

Ly

eandB

叫佃

u v a t r a

2

7 )

.けのびの至院協鴎住を 大きくするのは,リリース後の前面抵抗を小さくすること(高橋, 1983)や, リリース 後のストリームライン,及。涯を蹴るまでの準備動作などが関係する(杉浦・合屋,笈削,). 

これまでけのびに関する研究は,モデ、ルによる鰯斤(土居・小林:, 1985),熟練者と未熟 練者との比較(柴田, 1992),大学体育専攻学生の練習効果(田場ら,笈削)1,大学男女 中等度熟練者(紛甫・合屋, 2∞1),同累練者の性差(紛甫・合屋, 2似 ),同男子競泳 選手の泳力向上との関係、(大城ら,笈削,),同女子初心者の習熟過程(合屋ら, 2 a),  成人男女各

1

名の力積,接地時間及て用施度

ω

i e le t  a l .

, 

2 0 0 2 )

など斜子われている.

また,

Ly

ee t a l .  ( 1

朔,

2 0 0 2 )

は種々の泳速によるストリームライン姿勢の最適水深や,

クロールのターン時のストリームライン姿勢とキックの樹貯の有効性を報告している

( B l a n k s b y

, 

1 9 9 9 ;  

1.:戸

t l ea n d  B l a n k s b y

, 

2 α

)()a  ; 

Ly

ee t  a l .

, 2OOO

b ) .

しかし,鍛錬度の 高いエリート選手のけのて勝作についての報告はなされておらず,さらに,初心者から エリート選手まで横民柏句に検討した研究は全く着手されていない.

一方,動きの瀦専や習熟は技術のトレーニング、と合わせて,気づきキ知覚及びイメー ジトレーニングの関与によって効尉句に促進されることが指摘されている(工藤,

2m;

大道,

2 0 0 2

決築,

2

肪).つまり,運動イメージは

2

つのシステムからなり,

1

つはど の筋を選択し,どの方向に運動を行うのかの計画システム,

2

つ目は運動イメージ中の 運動感覚のシミュレーションである(内藤・定藤.,

2 0 0 2 ) .

動きと感覚や認識に関する研 究では,スケートの感覚的事実からの気づき(結城,

1 9 9 9 )

,選手の内的状態を読み取る 洞察力(阿江

1

朔 )1,力学及て蜘覚ー運動嗣胸研究の必要性(木島,

2

脱 ),身体練習 とメンタルトレーニングの組み合わせによる効果的な運動学習の促進(高橋,

2 α

括)な どが行われている.水泳では,一般学生における

4

泳法の練習前後の動作認識の変容(合

3 けのび動作の画像解析と力発揮の横断的検討

屋, 1997),及び速く泳ぐための感覚的言語の検討(村

) 1 1

ら, 19幻)などが報告されてい る.しかし,実際の動きと認識をマッチング、させて解明することの重要性も指摘され(合 屋,抑制,初心者のけのひ勤作と認識の練習効果が明らかにされている(合屋ら,2 a). それによれば

3

つの動作局面それぞれに抵抗を少なくする動きの認識の高まりが見ら れたと報告されている.しかし,エリート選手のけのびの習熟の度合いと認識の度合い ががどの程度一致しているのかは明らかではない.わずかに,エリート選手が持ち合わ せているコツや勘に関するインタビュー報告のみである(野村,

2 α

胤).このような運 動イメージ中の運動感覚のシミュレーションを動作分析とともに明らかにし,コーチン

グや感覚的気づきの指導に有力な手がかりとすることの意義は大きい.

そこで本研究では,大学男子エリート選手16名及び女子 20名を対象とし,けのびの 力発揮,画像鰯庁及び質問紙法を用いた分析によって,彼らがどのような動きと感覚を 獲得しているのかを初心者,繋練者との比較を基に明らかにすることを目的とする.

2 .

研究方法

2 . 1  

被検者

エリート選手は,大学生男子16名(年齢三0.4+1.1勿S,身長:1762+4.cm,体重:

67フ+4.6kg,競技歴16.0+ 2.lyrs)であり, 2003年度日本ランキング50イ戯

L

内14名, 10位以内7名,国際大会出場者2名であった.大学生女子 20名(年齢19.4+13yrs,身 長163.6+3.6cm,体重563+3.7kg,競技歴115+1.

8

戸"8)は, 2

1年度日本ランキング

50位以内12名, 5位以内2名,国際大会出場者2名であった.また,本研究との比較の ため,初I

i : ;

者,熟練者の研究結果(合屋・杉浦,

2 0 0 0 ;G o y a e t a l .

, 

2 0 0 2 ;

合屋ら,

2

a )

も合わせて示した.表 35に各被検者の身体特性及びけのびの到達距離,初速度, 05s  時の速度,減産量,接地位置,投射角,所要時間,ピーク値を示した.

2 . 2  

画像撮影及び解析

VTR

画像は,

S o n y

社製デジタノレぜデ、オカメラ ωα.‑TRV20,

ω

1H

z )

を用い,被検者 の右側方1O.7m

t

女子

1 8

伽)南町Lた水中窓から撮影された.撮影した

VTR

画像はコン

ビュータ画面と合成し,身体各部の

6

点のリファレンスマーク(肩峰点,肘関節中心 手首,大転子,膝関節中心,外果)及び6つの較

E

点の座標を読み取り,身体各部の実 長換算を行った.画働勃斤は,

D

阻 社 製

R

l eD I A S  1 1   v e r 2 . 7

を用いて身体各部の

2 3

点を

ω

也でデジタイズし,

3

点移動平均による平滑化データを算出した.解析範囲は,

つま先着壁時点(以降,接地向の

5

フレーム前からつま先高陸時点(以降,リリース時:), 

つま先離壁後05s時点(以降, 05s時)を経て,頭頂点の5mライン到達後5フレーム までとした.

3 けのび動作の画像解析と力発揮の横断的検討

2 . 3  

力発揮及び分析

壁を蹴る力の測定には,自作の水中フォースプレートが用いられた(図

3

1 0 ) .

水中 フォースプレートは,

2

枚のステンレス鍬反縦

5

nm,横

5 (

un,厚さ

8mm)

4

個 のステンレス銅製荷重リング(幅

3

un,外径

84mm

,厚さ

8mm)

を挟んだものである.そ れぞれの荷重リングには,表裏2カ所,合計4カ所に防水ストレインゲージ依FW‑5‑CI‑16 L5∞,共和電業主的を貼付け,

4

ゲー、ジ法によりリングに生じる圧縮歪みを検出できるよ

うにした.これら

4

つの荷重リングに生じる力の総和を,フォースプレートに生じる応 力として測定した.なお,フォースプレートの性能試験を実施した結果,フォースプレ ートに作用する力とストレインアンプから出力される電圧との聞に高い直線性が認めら れた(図 311).けのびによる力発揮は十分にウォーミングアップを行わせた後,各被 検者

3. . . . . .  5

回行わせ,その平均値を求め代表値とした.フォースプレートからの電気信号 は,ストレインアンプ(三栄浪l既 製 , 制

8 2 )

にて増幅され, Ma

c

La

b / 8 s仏DI

樹 坊 で

AD

変換された.ビデオ画像と力発揮のデータの同期は,画像の支持駒接地時と力発揮 のデータの立ち上がり時で行った.

分析項目は,重心移動軌跡,リリース時の重心移動速度(以下,初夏度),リリース後

05s

時の重心移速度(以下,

05s

時の速度),初速度と

05s

時の速度比率(以下,減速霊訪,

接地位置,重心掛す角度〈以下,搬す角),接地からリリースまでの所要時間(以下,所 要時間),ピーク値及びカ積で構成された.重心移動速度はリリース時及び

5

コマ後の重 心点までの移動蹴佐を時間微分することによって求めた.体表面積は藤本ら(1焔)に

よる以下の式を用いた.

B S A ( c m ^ 2 )  

8 8 . 8 3   * 

Hr

(cm

)^O

. 6 6 3   *  BW(kg

)^O

. 4 4 4  

2

.4認識のアンケー卜調査

アンケート調査は,チェックリストによる泳く?動作の認識を高める手法(高橋,

1 9 8 4 )

,  村川ら(1

9

幻)の速く泳ぐことと感覚的言語に関する質問紙法及ひ競泳

4

種目のチェッ

クリストによる動作と気づきの質問紙法(合屋,

1 9 9 7 )

を参考にして作成された.アン ケートでは,けのて助作を1)接地局面

σ

項目):壁に足が着いた時, 2)準備局面 (6 項目):接地から足が商館Lるまで"

3 )

主要局面

( 6

項目):足が離れ,ストリームライン 姿勢をとるまでの

3

つの局面に分類した.各局面のアンケート内容を本節の終わりに資 料として添付した.アンケートの回答方法は下記のとおり,

5

段階とし主観的に回答さ せた

r 5 .

はいj→被検者が質問の「内容を瑚卒でき動作ができているJ

r 4 .

いいえJ→「内容を理解できているが動作ができていないj

r 3 .

どちらともいえないJ→「動作ができるかもしれないJ

r 2 .

意味がわからないJ→「質問自体を瑚卒できないj

3 けのび動作の画像解析と力発揮の横断的検討

r l .

意識したことがないJ→「質問の内容は瑚卒できるが,意識したことがない」

また,男子エリート選手のみではあるが,自由言

a

掛関に1) けのひ勤作で一番意識し た局面はどこが', 2) 何故そう思うのが, 3) その他気づいたこと"という質問項目 を設け,記述式の回答を求めた.結果は,記述文章をキーワード別に分類し,分析した.

測定値はすべて平均値±標準偏差とし,相関はピアソンの相関係数を用い,相関行列 を求めた.危険率5%以下を有意であるとした.

3 .

結果

3 . 1   ( 7 の Z

M

宇と力発揮

初心者,熟練者及びエリート選手までの測定値の結果の概要は以下の通りで、あった.

到達距離は男女合わせて約

6m""12m

,初,乙、者,熟練者では男子が大きく,エリート選

手は女子が大きかった.初IL~昔のトレーニング、による変化は男女ともに約 1m 程度であ

った.初速度は,男子の方が女子に比べ大きかった.しかし,男子ではエリート選手を 除き,さほど大きな差は見られなかった.初心者はトレーニング、によって熟練者レベル に涯づいた.所要時間は,初心者とエリート選手とはほぼ同じであり

ω .

抱強,索練者

はそれより長かった

( 0 . 6 s

弱).また,初心者はトレーニング、によって厚寝時間が長くな った.接地位置は,熟練者は深く,エリート選手は

03

{ ) . 4 m

程度であった.搬す角は,

エリート選手はほぼ平行で下向きであるが,初心者は下向きで大きく,特に女子は大き かった.熟練者も下向きであるが,投射角は小さく,一部上向きもあった.ピークフォ ースは,男女ともに初,じ守からエリート選手に至るまで大きな差はみられなかった.カ 積は,男子の方が女子に比べ大きかった.しかし,男子ではエリート選手を除き,さほ

ど大きな差は見られず,初

図3‑11,3‑1

2に男子エリ一ト選手のけのびの距離が大きかつた上イ位立2名と,小さかっ た下位

2

名の重心移動軌跡を示した.下位グループの水深は

05

{ ) . 6 m

,または

0

.1へ‑Q

3m

と安定せず,水面上方へと蹴り出していた.上位グループの水深は

0 . 4

( ) 5 m

とほぼ一 定であり,わずかに下方へと蹴り出していた.一方,女子下位グループ(図3‑13)の水 深は

05

叶加と深く,下方へ蹴り出していた.上位グループ(図

3

1 4 )

の水深は

03

へ().4mであり,下方へと蹴り出していた.

3 . 2  

相関分析

初心者からエリート選手までの身体特性及て賂分析項目間の相関行列を1)男女全体 (表3‑6), 2)男子のみ(表37),3)女子のみ(表3‑8)に分けて求めた.その中から 特に,けのびの到達距離と有意な相関がある項目についてそれぞれ検討した.その結果,

男 女 全 体 で 悶j達距離と相関がみられたのは身長,初夏度,

0 5 s

時の速度,減産量,接 地位置,投射角,ピーク値であった.しかし,体表面積及び力積との間に有意な相関は

3 けのび動作の画像解析と力発揮の横断的検討

みられなかった.男子のみでは,到達蹄在と身長,体重,体表面積,初夏度,

05s

時の 速度,減産量,ピーク値及びカ積との聞に有意な相闘がみられた.また,女子のみでは,

到達距離と身長,初速度,

0 5 s

時の速度,接地位置及て舟婚す角との聞に有意な相闘がみ られたが,体表面積及びカ積との聞に有意な相関はみられなかった.

3 . 3  

アンケート分析

エリート選手の質問紙によるアンケートの結果,

r 5 .

はいJと答えた割合が

50%

近く になった項目一覧を男女それぞれ表3‑9及び表3‑10に示した.19項目中,男子が10項 目,女子が13項目であった.接地局面,準備局面,主要局面で最も高い値を示したのは,

男子がそれぞれ I壁を蹴るときに全身が水の中に入っているかJ',

r

壁を蹴るために た め"をつくることができるかJ,

r

上体と腰が安定しているかjで、あった.一方,女子で はそれぞれ

I

壁を蹴るときに全身が水の中に入っているかJ,

r

両足の接地位置は,肩幅 より開いていなし、かJ',

r

顎が出ていないか・膝が曲がっていなし、か」であった.

自由託述の けのひ動作t:'‑番爵哉した局面はどこですづが'の質問項目に対してはそれぞ れ今主要局面

1 0

住 準 備 局 面

3

住リリース時

2

件,揚也局面1f牛の回答料尋られた. 何故 そう思うのが'という質問項目に対して,託臨む乃文章を以下のキーワー聞に分けた.その 結呆主要局面では w姿勢l'

3

住 穏抗,

3

件, 一番重要,

2

件, ガ,

1

件, スヒ」

1

伴'であった準備局面では うまく行おうとする"

1

件, 蟹を蹴る力と方向備局"

1イ宅

1

F

ょうとした,"1俄であった.リリース時では 体を指

η

加も足の先まで爵哉 して真っ直ぐにしようとしだ

' l f

宅 そこが大切

' l f

宅であった接相寺では カを抜く

ため1"

1

件,であった そ倒也気dハたこと"では

7

併の回答があり, ガ

'2

件, 最後"

2

佐 官識, 2 件'~姿勢~,

1

件であった

4 .

考察

4 . 1  

到達距離とそれに影響を及ぼす要因

水中で進む感覚を習得するには,けのびで7m以上の到達踊住が必要であるといわれ ている(高橋, 1983).索練者男子では9.4m(杉浦ら, 2∞1),女子では8.lm (Goya et a1.,  2002)と報告され,初心者男子では 75m,女子では 6加であり,練習によってそれそ' れ85m,8.lmと約1m程度の有意な増加がみられる(合屋ら, 2 a).本研究のエリー

ト選手は男子が115m,女子が

1 2 . 1

1と女子が男子を上回った.これは,水中トルクの 影響により男子は有意に足先から沈みやすいこと包amparoet a1.,  1996),重心と浮心と の蹴佐は男子の方が有意に長いこと

(Mc

L e 組 組

d

n r i c h s

,1998a)が作用していると推 測されるが,詳細な検討が必要である.これらエリート選手の到達距離はほぼ初心者の 15"'1.7倍であった.初IU、者からエリート選手まで横断的に見た到達距離はおよそ6'"

12mであり,指導・実践場面を想定し,単純化すす

u

ま,ほぽ2m刻みで3段階, 1m刻み

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