2. 評価の手順
2.4 独自システムの入力
図2.20に京 都 市 の独 自 システムによる評 価 結 果 シートを示 す。評 価 結 果 シートは,「大 切 に使 う」,「と
もに住まう」,「自然 からつくる」の3つのキーワードに即した取組 度の評 価結 果 が,「エコちゃんマーク」による 5段 階 評 価 で図 示 されるほか,その根 拠 となるスコアが表 示 される。標 準 システムを入 力 することにより,
自動 的に評 価 結果 を得 ることができる。
① 標準 システム評 価結 果 のスコア
「1 大 切に使 う」,「2 ともに住 まう」,「3 自 然 からつくる」の3項 目それぞれについて,標 準 システムか ら京 都 の独 自 性 を表 現 するにふさわしい項 目 が複 数 抽 出 されており ,それぞれについて,標 準 システムに よる評 価結 果のスコアが「スコア」と記載 された欄 に表 示 される。
② 独自 加 点項 目
京 都 市 独 自 の評 価 視 点 として加 えられた推 奨 内 容 を満 たしている場 合 には ,独 自 加 点 項 目 として「○」
が表 示される。
③ 「見える化」指 標
加 点 項 目 とは別 に,取 組 の度 合 いを分 かりやすく示 す項 目 として,「低 炭 素 景 観 の創 出 に関 する評 価 」,
「ライフサイクルCO2及びCO2削減 率」,「ウッドマイレージCO2及 びCO2削 減率」の3項 目 が表示 される。
「低 炭 素 景 観 の創 出 に関 する評 価 」については,標 準 システムの該 当 する項 目 について,取 組 をしてい る数(取 組数)が表 示 される。
「ライフサイクルCO2及 びCO2削 減 率 」については,標 準 システムの「CO2計 算 」シ-トの,該 当 する数 値 が 表示 される。
「ウッドマイレージCO2及 びCO2削 減 率 」については,建 築 物 に使 用 されている木 材 の量 と流 通 経 路 とで 算 定 されるので,工 事 完 了 後 に,京 都 府 地 球 温 暖 化 防 止 活 動 推 進 センターから発 行 される「京 都 府 産 木材 証 明書 及 びウッドマイレージCO2計 算 書」を入 手したうえで,その数値 を転 記 する。
■参 考)
京都 府 産木 材 認証 制 度
http://www.pref.kyoto.jp/rinmu/14100081.html
京都 府 地球 温 暖化 防止 活 動推 進センター(ウッドマイレージCO2認 証制 度 ページ)
http://www.kcfca.or.jp/wood/
表2.2 重 点 項目の得 点率 と取組 度の評 価 の対 応
得点率 取組度表示
85%を超える
70%を超え85%以下
55%を超え70%以下
40%を超え55%以下
40%以下
取組度
合計点 38 /72 取組度
合計点 38 /72 取組度
合計点 38 /72 取組度
合計点 38 /72 取組度
合計点 38 /72 取組度
合計点 38 /72 取組度
合計点 38 /72 取組度
合計点 38 /72 取組度
合計点 38 /72 取組度
合計点 38 /72 取組度
合計点 38 /72 取組度
合計点 38 /72 取組度
合計点 38 /72 取組度
合計点 38 /72 取組度
合計点 38 /72
図2.20 独自 システム評 価 結果 シートの表示 例
バージ ョン 1 建物概要
建物名称
延床面積 25,000.00㎡
用途 使用CASBEE評価マニュアル
使用CASBEE評価ソフト
2 重点項目への取組度
キーワード 取組度
3 設計上の配慮事項とCASBEEのスコア
1大切に使う 合計点 29 /41
■長寿命化 合計点 1 3 . 4 /20
◇メ ンテ ナンスの容易性 ◇物理的長寿命
Q2/ 3.3.1 空調配管の更新性 スコア 3 Q2/ 2.2.1 躯体材料の耐用年数 スコア 3
Q2/ 3.3.2 給排水管の更新性 スコア 3
Q2/ 3.3.3 電気配線の更新性 スコア 3
Q2/ 3.3.4 通信配線の更新性 スコア 5 ◇社会的長寿命
Q2/ 3.3.5 設備機器の更新性 スコア 3 Q2/ 1.1.3 バリアフリー計画 スコア 3
(注 上記5項目のスコアの平均が合計点に加算される) Q2/ 3.1.2 空間の形状・自由さ スコア 4
■省資源 合計点 1 5 /20
LR2/ 2.1 材料使用量の削減 スコア 2
LR2/ 2.3 躯体材料におけるリサイクル材の使用 スコア 3
LR2/ 2.4 躯体材料以外におけるリサイクル材の使用 スコア 5
LR2/ 2.6 部材の再利用可能性向上への取組 スコア 5
◆独自加点項目 合計点 1 /1
対象外 対象外
○
2ともに住まう 合計点 24 /42
■自然とともに住まう 合計点 8 /15 ■地域とともに住まう 合計点 1 0 /15
◇自然を感じら れる計画 ◇地域環境やコ ミュ ニテ ィー への配慮
Q2/ 1.2.1 広さ感・景観 スコア 3 Q3/ 3.1 地域性への配慮、快適性の向上 スコア 4
Q3/ 1 生物環境の保全と創出 スコア 2 LR3/ 2.2 温熱環境悪化の改善 スコア 2
Q3/ 3.2 敷地内温熱環境の向上 スコア 3 スコア 4
■歴史とともに住まう 合計点 5 /10
◇歴史性への配慮
Q2/ 1.2.3 内装計画 スコア 1
Q3/ 3.1 地域性への配慮、快適性の向上 スコア 4
◆独自加点項目 合計点 1 /2
○
3自然からつくる 合計点 28 /50
■自然材料の利用 合計点 8 /15
Q2/ 1.2.3 内装計画 スコア 1
Q3/ 3.1 地域性への配慮、快適性の向上 スコア 4
LR2/ 2.5 持続可能な森林から産出された木材 スコア 3
■自然環境の利用 合計点 1 8 /30
Q1/ 3.1.1 昼光率 スコア 3 LR1/ 2 自然エネルギー利用 スコア 3
Q1/ 3.1.3 昼光利用設備 スコア 3 LR2/ 1.2.1 雨水利用システム スコア 3
Q1/ 3.2.1 昼光制御 スコア 3
Q1/ 4.2.2 自然換気性能 スコア 3
◆独自加点項目 合計点 2 /5
LR2/ 2.5 持続可能な森林から産出された木材 ○
○ 4 低炭素景観の創出に関する評価
□ Q1/3.1.3 昼光利用設備 ☑ Q1/3.2.1 昼光制御 □ Q3/1 生物環境の保全と創出 低炭素景観
□ Q3/3.2 敷地内温熱環境の向上 □ LR3/2.2 温熱環境悪化の改善 ☑ LR3/3.3.2 昼光の建物外壁による反射光 (グレア)への対策
5 ライフサイクルCO2とCO2削減率
ライフサイクルCO2 9 9 . 7 8 kg-CO2/年㎡ ライフサイクル
(ライフサイクルCO2参照値) 1 3 2 . 5 6 kg-CO2/年㎡
CO2削減量 - 3 2 . 7 7 kg-CO2/年㎡
6 ウッドマイレージCO2とCO2削減率
ウッドマイレージCO2 kg-CO2 ウッドマイレージ
CO2削減効果 kg-CO2 CO2削減率
:「ウッドマイレージ計算書」から転記 :自由記述入力欄
A
★★★★
CASBEE京都-新築 独自システム2018(v.1.0)
○○ビル BEE 1.7
○○ CASBEE-京都-建築(新築)2018年版
事務所,集合住宅, CASBEE京都-新築2018(v.1.0)
1 大切に使う 2 ともに住まう 3 自然からつくる
<自由記述>
<自由記述> <自由記述>
Q2/ 1.2.1 広さ感・景観 京都重点項目による加点により、レベル5を超える。
<自由記述>
LR2/ 2.1 材料使用量の削減 主要構造部が木造躯体である場合で,「持続可能な森林から産出された木材」を使用しており,うち地域産木材を使用している。
LR2/ 2.3 躯体材料におけるリサイクル材の使用 主要構造部に使用した「持続可能な森林から産出された木材」のうち,地域産木材を使用している。
LR2/ 2.4 躯体材料以外におけるリサイクル材の使用 「持続可能な森林から産出された木材」のうち、地域産木材を使用している。
LR3/ 3.3.2 昼光の建物外壁による反射光(グレア)への対策
<自由記述> <自由記述>
<自由記述>
LR3/ 3.3.2 昼光の建物外壁による反射光(グレア)への対策 格子状ルーバーや簾状スクリーンによりガラス面等の反射光を抑制している,または外壁に反射率の低 い自然素材を採用している等の推奨内容の取組みを,1以上実施している。
<自由記述>
<自由記述>
「持続可能な森林から産出された木材」のうち、地域産木材を使用している。
+24.7%
CO2削減率
0%
Q1/ 3.1.3 昼光利用設備 デザインされた格子状ルーバーやライトシェルフ,軒,庇等,推奨内容の昼光利用設備を採用している。
上記の内容に加え、利用量が15MJ/㎡・年以上となる場合。
2/6項目 取組数
Q1/ 3.2.1 昼光制御 デザインされた格子状ルーバーやライトシェルフ,軒,庇等,推奨内容の昼光利用設備を採用している。
評価する取組みのうち、何れかの手法が採用されている。(但し、モニュメントの計画を除く)
LR1/ 3 設備システムの高効率化
独自システム
京都 新築
評価結果PartⅢ
採点基準
1. はじめに
1.1 採点基準の見方
採 点 基 準 は,評 価 項 目 ごとに頁 単 位 でまとめられており,基 本 的 には「適 用 条 件 」と「解 説 」の2つの内 容 で構 成 されている。これに,必 要 に応 じて「参 考 」「文 献 」などが加 えられる場 合 がある。以 下 に,それぞ れの目 的などを示 す。
■項 目 名
当該 評 価項 目の名称 を記 載している。
各採 点 項目 中 に表 示 されている以 下のマークは,用 途及 びその適 用不 適 用を示すものである。
以下 に詳 細 を示す。
建物用途名 適 用 適用外
事 務 所 事 事
学 校 学 学
物 販 店 物 物
飲 食 店 飲 飲
集 会 所 会 会
病 院 病 病
ホ テ ル ホ ホ
集合住宅 住 住
工 場 工 工
なお,当 該 項 目が「京 都 重 点 項目」又は「低 炭 素景 観 創 出」に係 る評 価項 目 である場 合 ,項 目 名の左 肩にその旨 を示 すボックスを配置している。
<「京 都重 点 項目」であることを示すボックス>
(ボックス下 部に区 分 を表 示)
<「低 炭素 景 観創 出」に係 る項目 であることを示すボックス>
■ 適用条件
最大 5段 階のレベルと,対 応する採点 基 準を示す。
病 院 ,ホテル,集 合 住 宅 については,建 物 全 体 として評 価 する項 目 (Q3,LR1,LR2,LR3)と,建 物 の
〈共 用 部 分 〉と〈住 居 ・宿 泊 部 〉を分 けて評 価 する項 目 (Q1,Q2)があるため注 意 する。すなわちこれら3用 途については,必 ず〈建 物 全体・共 用部 分〉評 価 及び,〈住 居・宿 泊 部〉評 価 を両 方実 施すること。
採 点 基 準 の表 中 に「(該 当 するレベルなし)」と記 載 されている欄 と ,空 白 の欄 があるが,「(該 当 するレ ベルなし)」となっている場 合 は,該 当 するレベルについては採 点 しないことを意 味 し ,空 白 の場 合 には,そ の中間 レベルを任意 に採点 可能 なことを表している。
■推 奨 内容
当該 項 目が,「京 都重 点 項 目」の「B推奨 内 容」である場合 ,その具体 的 な推 奨 内容 を記 載している。
京都重点項目
B(推奨内容)
低炭素景観創出
■解 説
評価 に必 要 な情報 が詳しく説明 されている。
また,京 都独 自の推奨 内 容 を含 む場合は,「(考 え方 )」としてその視 点 を示している。
図3.1にQ3.1.3を例にとり,採点 基 準の構 成 を示す。
図3.1 採 点 基準Q3.1.3の構成 項目名
適用条件
解説 採点項目名 京都重点項目の表示
京 都 重 点 項 目 の 推 奨 内 容の説明
適用用途
京 都 重 点 項 目の考え方