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燃料供給計画

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目 次

5.1 ベトナム国内の石炭埋蔵量 ...V-1 5.2 ベトナム国内の石炭需給予測 ...V-1 5.3 石炭供給計画...V-1 5.3.1 方針 ...V-1 5.3.2 石炭性状...V-2 5.3.3 石炭供給者の調査...V-6 5.3.4 石炭輸送計画...V-8 5.4 石灰石供給計画...V-15 5.4.1 方針 ...V-15 5.4.2 石灰石供給者の調査...V-16 5.4.3 石灰石輸送計画...V-19

ベトナム国 ソンハウ1石炭火力発電事業およびその周辺インフラ事業準備調査 ファイナルレポート

第5章 燃料供給計画

5.1 ベトナム国内の石炭埋蔵量

ベトナムにおける石炭総埋蔵量は 2010 年1月時点で 498 億トンと推定されている。これら の大半は北部に集中している。ベトナム最大の石炭産地はクアンニン省(Quang Ninh)で、

その埋蔵量は 43 億トンと見積もられている。その他、紅河デルタ堆積盆地にも 378 億トン の埋蔵量が見積もられているが、地質的採掘条件が複雑なため現時点で開発は行われてい ない。また炭種別では無煙炭が最も多く、その他亜瀝青炭や褐炭も確認されている。

5.2 ベトナム国内の石炭需給予測

ベトナム国内における石炭需給バランス予測を表 5.2.1 に示す。今後建設が計画されてい る石炭火力発電所用の石炭需要増加を考慮すると、2015 年以降に石炭需要量が石炭供給量 を上回るため輸入に頼らなければならないと予測している。

表 5.2.1 石炭需給バランス予測

単位:百万トン 年 2010 2015 2020 2025 2030 1.石炭全供給量 45 58 70 – 80 85 – 100 90 - 110 2.石炭全需要量 26 58 – 68 93 - 114 135 – 162 204 - 241 a.発電所用 10 32 – 42 61 – 80 99 – 120 162 - 190

国内炭 10 27 40 60 90

輸入炭 - 5 – 15 21 – 40 39 – 60 72 - 100 b.その他 16 27 32 – 34 36 – 42 42 - 51

出典:ベトナム商工省、エネルギー研究所(Energy Institute, Ministry of Industry an Trade)

5.3 石炭供給計画

5.3.1 方針

本プロジェクトサイトがあるベトナム南部では石炭は産出されないため、使用する石炭は 北部で産出した石炭を輸送するか、あるいは輸入炭を使用しなければならない。また前述 の通り、今後増え続ける国内石炭需要のため 2015 年以降は国内炭だけでは需要を満たせな いと予測されている。

よってこれらを踏まえ、ソンハウ発電所計画(No. 6722/QD-BCT dated 23/12/2008)により、

本プロジェクトに使用する石炭はインドネシア又はオーストラリアから輸入する計画とな

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った。

5.3.2 石炭性状

本プロジェクトに適用する石炭性状の範囲は以下のように計画されている。

 発熱量 5,500 – 6,500 kcal/kg (HHV, air dry basis)

 全水分 最大 28 % (as received)

 灰分 最大 15 % (air dry basis)

 硫黄分 0.53 – 0.86 % (weight)

詳細は以下の通り。

表 5.3.2.1 石炭性状

Item Range Design Value

(Performance Coal) Proximate Analysis

Total Moisture a.r. % Max 28

Inherent Moisture a.d. % 1 - 18 9.5

Volatile matter a.d. % 26 - 45 36.2

Fixed Carbon a.d. % 35 - 60 42.8

Ash Content a.d. % Max. 15 11.5

Total Sulphur a.d. % Max. 1 0.8

Calorific Value

Gross CV (ADB) kcal/kg 5,500 - 6,500 5,725 Physical Characteristic

Grindability HGI - 35 - 60 45

Ultimate Analysis

Carbon % 51 - 75 60.1

Hydrogen % 4.0 – 7.5 4.1

Nitrogen % 1.1 – 1.8 1.4

Oxygen % By difference 12.7

Chlorine % < 0.05 < 0.05

Sulfur % 0.53 – 0.86 0.7

Ash % Max. 15 11.5

Moisture % 1 - 18 9.5

Ash Fusion Temp. (RA)

Initial Deformation ℃ Min. 1,050 1,050

Hemispherical ℃ Min. 1,100 1,100

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Item Range Design Value

(Performance Coal) Ash oxides composition

SiO2 d.b.% 24 – 62 46.5

Al2O3 d.b.% 12 – 35 22.3

Fe2O3 d.b.% 5 – 22 11.3

CaO d.b.% Max. 18 5.9

MgO d.b.% 0.5 – 8.6 3.9

Na2O d.b.% 0.1 – 7.2 2.6

K2O d.b.% 0.2 – 1.76 1.13

TiO2 d.b.% 0.5 – 3 1.19

Mn3O4 d.b.% 0.04 – 0.2 0.1

SO3 d.b.% 0.3 – 20.34 4.1

P2O5 d.b.% 0.1 – 1.1 0.5

Others d.b.% 0.48

出典:PVC/PECC2

上記石炭性状範囲をもとに本プロジェクトの適用可能な候補炭を表 5.3.2.2 に示す。

また各供給者の炭鉱位置を図 5.3.2.1 及び図 5.3.2.2 に示す。

表 5.3.2.2 候補炭の性状

No Source 1 Source 2 Source 3 Source 4

Country Australia Australia Indonesia Indonesia Queensland Queensland Central

Kalimantan

South Kalimantan Location

Surat Basin Bowen Basin Barito River

Basin South Coast Coal Supplier Xstrata Coal Xstrata Coal

PT. Tuah Turangga

Agung

PT.Bayan Resources Coal Brand Wandoan Rolleston TOP Coal Wahana Coal Proximate Analysis

Total Moisture a.r. % 14-15 18.0 13.69 12 Inherent Moisture a.d. % 10 9.5 7.39 7 Volatile matter a.d. % 42-43 31 38.81 40 Fixed Carbon a.d. % 36-37 51.5 43.32 38 Ash Content a.d. % 10-12 8 10.48 15 Total Sulphur a.d. % 0.25-0.35 0.65 0.47 1 Calorific Value

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No Source 1 Source 2 Source 3 Source 4 Gross CV (ARB) kcal/kg 5,800-5,900 5,850 5,890 6,000 Gross CV (ADB) kcal/kg - 6,456 6,320 6,350 Physical Characteristic

Grindability HGI - 35 53 48 42

Ash Fusion Temp. (RA)

Initial Deformation ℃ 1,340 1,210 1,460 1,400

Spherical ℃ 1,400 1,320 - 1,450

Hemispherical ℃ 1,410 - 1,530 1,500

Flow/Melting ℃ 1,440 1,350 1,590 1,550

Ash oxides composition

SiO2 d.b.% 51 55 66.1 50

Al2O3 d.b.% 29 22 25.4 33.4

Fe2O3 d.b.% 3.1 13 4.0 5.9

CaO d.b.% 6.7 3.8 1.2 3.8

MgO d.b.% 1.8 1.8 0.5 0.9

Na2O d.b.% - 0.8 0.1 1.2

K2O d.b.% 0.6 0.7 0.3 0.9

TiO2 d.b.% 1.6 0.9 1.3 1.5

Mn3O4 d.b.% 0.03 0.05 0.1 0.01

SO3 d.b.% 3.2 0.9 0.9 1.5

P2O5 d.b.% 0.1 1.1 0.2 0.2

Others d.b.% - - - 0.69

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図 5.3.2.1 炭鉱位置(Australia)

図 5.3.2.2 炭鉱位置(Indonesia)

PT. Tuah Turangga Agung (TOP Coal) Indonesia

PT.Bayan Resources (Wahana Coal) Australia

Xstrata Coal (Rolleston)

Xstrata Coal (Wandoan)

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5.3.3 石炭供給者の調査

5.3.3.1 供給者候補概要

 Xstrata Coal 社

Xstrata Coal 社は世界最大の発電用石炭輸出企業であり、強粘炭の生産でも世界有数の規 模を誇る。本社はシドニーにあり、豪州、南アフリカ、南北アメリカ諸国で 30 以上の石炭 採掘輸出事業を行っており、鉱山事業で世界有数のグローバル企業 Xstrata plc のグルー プ会社である。本件の石炭供給先候補として十分な信用性・実績を有している。

 PT. Tuah Turangga Agung 社

PT. Tuah Turangga Agung 社は、PT. United Tractors Tbk.,(インドネシア株式市場に上 場する同国最大の重機企業)傘下の石炭事業会社である。PT. United Tractors Tbk.,は 2007 年に PT. Tuah Turangga Agung を買収し、同社を通じて更に石炭鉱山資産の買収・拡張を 進めている。PT. Tuah Turangga Agung の石炭資産は TOP Coal を始めとし可採埋蔵量 1 億 トンに上り、同社は出荷能力の向上にも積極的に取り組んでいる。本件の石炭供給先候補 として十分な会社規模・実績を有している。

 PT.Bayan Resources 社

PT. Bayan Resources 社はインドネシア証券取引所に上場している同国大手の石炭生産企業 である。同社は高カロリー炭や、低硫黄亜瀝青炭、非微粘炭等を生産しており本件の石炭 供給者候補として十分な出荷能力を有していると考えられる。

5.3.3.2 埋蔵量

4 つのブランドの石炭埋蔵量を表 5.3.3.2.1 に示す。このプロジェクトにより要求される石 炭量は 3.3 百万トン/年(設計炭ベース)である。全ての供給者は十分な埋蔵量を確保してい る。

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表 5.3.3.2.1 石炭埋蔵量

(Unit: Million tons) No Source 1 Source 2 Source 3 Source 4 Country Australia Australia Indonesia Indonesia

Coal Supplier Xstrata Coal Xstrata Coal

PT. Tuah Turangga Agung

PT.Bayan Resources Coal Brand Wandoan Rolleston TOP Coal Wahana Coal

Reserves 1,040 180 42 75.8

Resources 3,367 751 Not

confirmed 250

5.3.3.3 生産実績

4 つのブランドの石炭生産実績と今後の計画を表 5.3.3.3.1 に示す。このプロジェクトによ り要求される石炭は 3.3 百万トン/年(設計炭ベース)である。各供給者よりバランスよく石 炭の供給を受ける事で石炭調達に係るリスクを低減する事が可能と考えられる。

表 5.3.3.3.1 石炭生産実績と今後の計画

(Unit: Million tons) No Source 1 Source 2 Source 3 Source 4 Country Australia Australia Indonesia Indonesia

Coal Supplier Xstrata Coal Xstrata Coal

PT. Tuah Turangga Agung

PT.Bayan Resources Coal Brand Wandoan Rolleston TOP Coal Wahana Coal

2008 - 7.3 - 0.8

2009 - 6.7 - 2.9

Production Result

2010 - 5.2 0.75 4.0

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No Source 1 Source 2 Source 3 Source 4

2015 30.0 8.0 3.0 5.0

2020 30.0 8.0 3.0 5.0

Expected Production Plan

2025 30.0 8.0 3.0 5.0

5.3.4 石炭輸送計画

4 つのブランド毎の輸送に関し、以下に示す。

5.3.4.1 使用積出港及び積出港までの輸送形態

(1)Xstrata/Wandoan & Rolleston :

両ブランド共に炭鉱より積出港までの輸送は鉄道を利用した専用貨車輸送を行っており、

直接積出港(石炭専用ターミナル)の貯炭場に集約される。使用される積出港は両ブラン ド共に Gladstone 港で、同港内の R.G.Tanna Coal Terminal が利用されている。

(2) PT Tuah Turrangga Agung/TOP Coal :

中部カリマンタンに位置する炭鉱よりトラックで河川港の一次貯炭場に輸送され、一次貯 炭場でバージに積込まれた後、河川を下り二次貯炭場に輸送される。ここで大型バージに 積み替えられ沖の錨地に停泊する大型石炭運搬船船側まで輸送される。本炭鉱の石炭は使 用河川の水深等の制約によりバージ積替え対応をせざるを得ない状況となっている。尚、

本ブランドの積出港は、Taboneo Anchorage である。

(3)PT Bayan Resources/Wahana Coal

本炭鉱は南部カリマンタンに位置し、輸送形態は TOP Coal 同様中継貯炭場を経由したトラ ック及びバージでの輸送を行っている。本ブランドの積出港は Satui Anchorage である。

5.3.4.2 積出港諸元

各積出港の諸元を表 5.3.4.2.1、表 5.3.4.2.2 に示す。

表 5.3.4.2.1 オーストラリア Gradstone 港石炭ターミナル諸元

石炭ターミナル名 RG Tanna Coal Terminal Barney Point Coal Terminal

利用者 Multi User Multi User

バース数 4 バース 1 バース

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石炭ターミナル名 RG Tanna Coal Terminal Barney Point Coal Terminal

最大入港船仕様 LOA 315m 242m

同上 BEAM 55m 45m

同上 DWT 220,000DWT 105,000DWT 同上 Sailing Draft 17-18m 15m

ローダー数及び能力 3x6,000mt/hr 1x2,000mt/hr

契約積数量 25,000-30,000LT/day 25,000-30,000LT/day

稼働時間 24hrs 24hrs

年間積出能力 70Mt/year 8Mt/year

滞船状況 0-14days 0-14days

表 5.3.4.2.2 インドネシア石炭積出港(錨地)諸元

港名 Taboneo Satui

立地 South Kalimantan South Kalimantan 港型式 Anchorage (Open Sea) Anchorage (Open Sea) 本船最大喫水 Handy Size 13m 10m

同上 Panamax 15m 12m

同上 Cape Size 19m 16m

契約積数量 10,000-15,000mt/day 8,000-10,000mt/day

積込施設 本船 crane/Floating Crane 本船 Crane/Floatging Crane

5.3.4.3 積出港特記事項

(1) Gladstone 港(オーストラリア)

多くのオーストラリア石炭積出港では、増大する需要に対する港湾施設の能力不足から生 じる滞船が慢性化しており、Gladstone 港も同様の事態となっている。各ターミナルでは、

港湾の拡張、荷役設備の高度化・効率化により滞船解消を目指している。

RG Tanna では現行の年間取扱能力(70Mt)を 2016 年までに 73Mt まで高める計画を有して いる。一方 Barney Point は拡張に限界があるため 2014 年には閉鎖が計画されている。そ の代替ターミナルとして計画されている Wiggins Coal Terminal は 2014 年の稼働を目指し ており、第一期では 30Mt の取扱能力となる予定である。

(2) Taboneo 港、及び Satui 港(インドネシア)

両港ともに錨地であり、石炭ターミナルに比べて本船への積込みは天候・波浪等の影響を 受け易く不安定な荷役となっている。これに加え前述通り、炭鉱より本船までの輸送にお ける制約が大きいため滞船が多く生じる事態となっている。各サプライヤーは大型中継基 地(最終積替え基地)での在庫量を増やす事等々で本船の滞船を減らす努力をしている。

滞船発生の主たる原因は、以下の通りである。

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