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無登録業者の信用格付を提供 する際の説明義務について

ドキュメント内 No.61-表1-4_責.indd (ページ 64-67)

平成22年9月15日 理 事 会 報 告

平成22年8月30日 会員代表者 各位

社団法人 日本証券投資顧問業協会 事務局長 宮保 貞

無登録業者による格付を利用した金融商品取引契約 の締結の勧誘に係る説明義務について

拝啓 時下ますますご清栄のこととお慶び申し上げ ます。

 標題につきまして,下記の通りご通知いたします ので,ご対応のほどよろしくお願いいたします。

敬 具 記

 平成21年12月22日に金融庁から公表されました

「コメントの概要及びコメントに対する金融庁の考 え方」51ページ20番に記載の通り,投資一任契約の 締結の勧誘資料において,信用格付業者以外の信用 格付業を行う者(無登録業者)が付与した信用格付 に係る記載がある場合には,改正後金融商品取引法 第38条第3号の説明義務が課されます

 なお,信用格付に係る記載が,最低格付基準を示 すような一般的な記載にとどまるものであっても,

特定の無登録業者への言及があれば(例えば,「×

×社(無登録業者)が BBB以上の格付を付与した 銘柄を組み入れます」等。),当該説明義務が課され ことにご留意願います。

行日から,当該説明義務が適切に履行できるよう,

ご準備をお願いいたします。

 なお,当該説明義務における金融商品取引業者等 の説明事項を具体的に規定した「金融商品取引業等 に関する内閣府令第116条の3」および本年12月31 日までの経過措置を定めた「金融商品取引業等の一 部を改正する法律の施行に伴う金融庁関係内閣府令 の整備等に関する内閣府令附則第9条第1項」は,

現在パブリックコメントの手続き中であり,パブリ ックコメントを踏まえた修正が行われる可能性もご ざいますので,お含みおきください。パブリックコ メントの手続き中の改正内容は,以下の金融庁HP をご覧ください。

<金融庁HP>

http://www.fsa.go.jp/news/22/sonota/20100813-2.

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本件に関する照会先:

社団法人 日本証券投資顧問業協会 以 上

「コメントの概要及びコメントに対する金融庁の考え方」(抜粋)

コメントの概要 コメントに対する金融庁の考え方

19  顧客のために投資を行う投資運用業者が,信用格付業者以 外の信用格付業を行う者が付与する信用格付を利用して運用 する(もしくは利用して運用する可能性がある)場合,投資 一任契約等その運用に関する契約の締結について勧誘する際 に金商法第38条第3号の義務が課されるか確認したい。

 投資一任契約等の資産の運用に関する契約の締結について の勧誘においても,金融商品取引業者等が信用格付業者以外 の信用格付業を行う者(無登録業者)が付与した信用格付を 利用して金融商品取引契約の締結の勧誘を行う場合には,金 商法第38条第3号の説明義務が課されます。

20  投資一任契約の勧誘資料の中に,投資対象とする有価証券 の格付について定めている場合(例えば,AAA以上を50%

以上組み入れるなど)も金商法第38条第3号の義務が課され るのか確認したい。

 投資一任契約の勧誘資料において,信用格付業者以外の信 用格付業を行う者(無登録業者)が付与した信用格付に係る 記載がある場合には,金商法第38条第3号の説明義務が課さ れます。

 他方,ご質問のように「AAA以上を,50%以上組み入れ る」などの一般的な記載のみの場合には,無登録業者の付与 した格付を提供することには該当せず,金商法第38条第3号 の説明義務の対象外となるものと考えられます。

21  投資一任契約の勧誘の際,顧客から投資対象とする有価証 券についての格付指定(A以上の格付けをもつ有価証券に限 る等)を受けるケースは,金商法第38条第3号の義務が課さ れないことを確認したい。

 ご質問の趣旨が必ずしも明らかではありませんが,金商法 第38条第3号は,金融商品取引業者等に対する禁止行為とし て,信用格付業者以外の信用格付業を行う者(無登録業者)

が付与した格付を提供して金融商品取引契約の締結の勧誘を する行為を禁止するものです。

22  ポートフォリオの存在を前提として行われる投資助言業務 あるいは投資運用業務においては,過去の投資助言あるいは 投資運用の実績の一環として,あるいはモデル・ポートフォリ オの特性や運用ガイドラインの項目として,組入対象となる有 価証券の最低格付基準や平均格付を示す場合がある。また,

これらの業務において組入対象となりうる有価証券は必ずし も日本国内において発行・流通しているものに限定されず,

信用格付業者による信用格付が行われていないこともありえ る。このような場合には,実務的には日本国内における登録 が行われていない海外の信用格付業を行う者の付与した格付 を示すこととなる。このような場合に金商法第38条第3号の 禁止行為を適用すると,組入対象となる有価証券の範囲が著 しく狭まり,却って投資者の利益を損なう結果となりかねない。

いずれの場合においても,過度に特定の有価証券に偏重した 組入れが行われず,分散投資が行われている場合には,投資 者の保護に欠けるおそれが少ないと認められる信用格付に該 当すると考えられるため,金商業等府令案第116条の2に追加 してほしい。例えば,次のような修正案が考えられる。

 金商業等府令案第116条の2に第2号として以下を追加し,

金商業等府令案第116条の2第2号を第3号に繰り下げる。

二  法第二条第八項第十一号,第十二号,第十四号及び第十 五号を対象とする金融商品取引契約の締結を勧誘する場合 における組入有価証券の信用状態に関する評価を対象とす る信用格付(過度に特定の有価証券に偏重した組入れが行 われている場合を除く)

 投資助言・代理業や投資運用業に関する金融商品取引契約 の締結の勧誘を行う際に信用格付業者以外の特定の信用格付 業を行う者(無登録業者)が付与した信用格付を提供する場 合には,金商法第38条第3号により説明義務を負うことにな りますが,一般的に特定の無登録業者や当該無登録業者の付 与した信用格付に言及することなく,最低格付基準や平均格 付を勧誘に用いる場合には,「信用格付業者以外の信用格付 業を行う者の付与した信用格付」を提供しているものとは認 められず,第38条第3号の説明義務の対象にはならないもの と考えられます。

資料 4P63

23  一般的に,資産証券化商品は,原資産のリスク/リターン を証券化の仕組みを通じてそのまま(パススルーで)投資家 に分配するケースが大半である(ABS CDOといったリパッ ケージ型CDOのような高度な分散効果を利用した資産証券 化商品は本邦では極めて稀有である。)。このようなパススル ー型の資産証券化商品の場合,原資産の信用状態に関する評 価を対象とすると認められる信用格付は,パススルー型であ ることをもって「実質的に当該資産証券化商品の信用状態に 関する評価を対象とする信用格付と認められる信用格付」と して,常に当該規定の適用対象外として扱われてしまう可能 性はないか。

 例えば,住宅金融支援機構が発行する資産担保証券は,パ ススルー型ではなく有担保の機構債なので,その原資産たる 住宅ローン・ポートフォリオに関する信用格付は「投資者の 保護に欠けるおそれが少ないと認められる信用格付」と認定 されるのか。

 資産証券化商品については,パススルー型の商品であって も,複数の原資産による分散効果・信用補完の採用等により,

原資産の信用状態と資産証券化商品自体の信用状態は必ずし も実質的に同一とは評価できない場合も想定されます。この ような場合には,金融業等府令第116条の2第1号の「実質 的に当該資産証券化商品の信用状態に関する評価を対象とす る信用格付と認められる信用格付」には該当しないものと考 えられます。

 ご質問にあるような資産担保証券の原資産である個別の住 宅ローンに対する信用格付は,一般的には,金商業等府令第 116条の2第1号の規定により,金商法第38条第3号の「投 資者の保護に欠けるおそれが少ないと認められるものとして 内閣府令で定めるもの」に該当するものと考えられます。

理 事 会 資 料

無登録業者の信用格付を提供する際の説明義務に係 る内閣府令(案)等に対する意見及び金融庁の回答 について

 平成22年9月8日に金融庁から公表された「コメ ントの概要及びそれに対する金融庁の考え方」をも とに,平成22年8月25日付けで同庁宛に提出した

「金融商品取引法等の一部を改正する法律の施行に 伴う金融庁関係内閣府令の整備等に関する内閣府令 の一部を改正する内閣府令(案)等に対する意見に ついて」に対する回答(金融庁の考え方)を下記の とおり整理しました。

(記)

該当箇所 照 会 事 項 回 答

P15−38 投資一任契約(金商法第2条第8項第12 号ロ)の勧 誘においても,投資信託の勧誘と同様,金商法第38  条第3号の説明義務は原則として課せられない取り 扱いにしてほしい。

すなわち,投資一任契約の勧誘は,運用の結果とし て組入れられる個々の有価証券等の勧誘ではなく,

この点において投資信託の勧誘と異なるところはな い。したがって,顧客資産に組入れられる個々の有 価証券等に付与されている無登録業者による信用格 付が勧誘に使用される情報提供資料(販売用資料,

運用報告書etc)に記載されていても,金商法第38  条第3号の説明義務は原則として課せられない取り 扱いにしてほしい。

ご指摘の点は今回の改正とは直接関係するものでは ありませんが,貴重なご意見として承ります。

無登録業者の信用格付を提供

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