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滑り運動していないアクチン繊維の高さ変動

第 5 章 実験結果とその評価

5.2 アクチン繊維とミオシンとの相互作用

5.2.2 滑り運動していないアクチン繊維の高さ変動

再構成運動系においてATP非存在下で滑り運動していないまだら標識アクチン 繊維を観察した.滑り運動していないアクチン繊維の蛍光標識部位は,ほぼ一定 の位置で揺らいでいた.また,高さの時間変化は図5.2.6に示されるように,ガラ

ス面から60〜300 nmの高さで上下に変動していた.このとき,滑り運動している

アクチン繊維で観察されたようなアクチン繊維の高い位置から低い位置へ下降す る現象は観察されなかった.加えて,図5.2.7に示されるように,滑り運動してい ない断片化アクチン繊維の高さは単一ピークを持つ分布を示した.

滑り運動していないアクチン繊維の高さ変動について,高さの平均値と標準偏 差との関係を調べた.その結果,図5.2.8に示されるように,高さの平均値の増大 に伴ってその標準偏差も増大する傾向にあった.また,アクチン繊維の高さの平 均値が最低となるおよそ70 nmの高さはガラス面に固定されたHMMのヘッドの 高さ程度であり,そのときの標準偏差の20 nmの大きさはHMMのヘッドの稼動 範囲程度であった.

図 5.2.6滑り運動していないアクチン繊維の高さの時間変化

Figure 5.2.6 The time development of height of a non-sliding actin filament

再構成運動系で滑り運動していないアクチン繊維では,高さ60〜300 nmの範囲で上下に揺らい でいた.また,滑り運動しているアクチン繊維で観察された高い位置から低い位置への下降現象が 見られなかった.

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図 5.2.7滑り運動していない断片化されたアクチン繊維の高さの分布

Figure 5.2.7 Histgram of height of the non-sliding fragmented actin filaments

再構成運動系で滑り運動していない断片化されたアクチン繊維の高さのヒストグラム.断片化され たアクチン繊維は,長いアクチン繊維と同様に上下に揺らいでいた.高さの分布はおよそ100 nm の高さにピークを持つ単一の分布を示した.

図 5.2.8滑り運動していないアクチン繊維の高さの平均値とその標準偏差との関係 Figure 5.2.8 The relationshipe between average of height and variance of height on the non-sliding actin filaments

滑り運動していないアクチン繊維の高さ変動は,高さの平均値の増大に伴ってその標準偏差も増 大する傾向にあった.また,アクチン繊維の高さの平均値が最低となるおよそ70 nmの高さはガ ラス面に固定されたHMMのヘッドの高さ程度であり,そのときの標準偏差の20 nmの大きさは HMMのヘッドの稼動範囲程度であった.

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