先週のメルマガでは、SRであっても代表的な文献をピックアップしてそのグラフを使うこ とは可能、ということでした。早速、文献を示しながら実践したところ、その文献の著者か ら「著作権侵害だからグラフを使うのを止めるように」とクレームが来ました。
どうなのでしょうか?
1.先週書いたのは機能性表示の広告規制の観点からのものです。著作権はそれとは別の話 です。
2.著作権法32条に転載許可をもらわなくても著作権侵害とならない「引用」についての規 定があり、また、その解釈については最高裁判例もあります。それによると、許可不要とな るためには、引用であることを明記する他、”「報道、批評、研究」のために引用する”とい う目的の正当性が必要です。
要は、それについて論ずるために引用するということが必要です。SR商品の広告のために グラフを使う場合は「論ずるために引用する」というわけではありませんから、転載許可が なければ著作権侵害です。
3.ただ、著作権は表現の仕方に関する権利であって表現の内容に関する権利ではありませ ん。要は、SRのグラフの書き方に著作権があるのでありデータ自体に著作権があるわけで はありません。
よって、たとえば血糖値が200から130に減っているという内容を読み取って自分でグラフを 作るというのであれば、何ら元のグラフの著作権を侵害することにはなりません。
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日本EGF協会のホームページには次にようなQ&Aがあります。
『Q4:サプリメントやドリンクに配合したプラセンタやツバメの巣に事実EGFが含有さ れていることを試験データで確認した場合は、その事実を広告などで紹介しても問題ないで すか?
A:Q2と同様に、EGFが「専ら医薬品として使用される成分本質(原材料)リスト」に 追加されたことにより、その商品に使用するプラセンタやツバメの巣にEGFが含有されて いることが試験データで確認されたとしても専ら医薬品として使用される成分本質であると 指定された以上、EGFが含有されていることを説明、広告をすると薬事法違反となります。
(EGF様成分という表現であっても不可。)』
>>>http://egf-association.jp/EGF_food_q_a.htm
当社のプラセンタドリンクのプラセンタはブタ由来なのですがEGF含有プラセンタと言う と薬事法違反なのですか?
EGF含有プラセンタドリンクと言う のはNG?
医薬品成分として確定しているのはヒト由来です。なのでヒト由来でなければ、その旨を明 示すれば広告は問題ありません。御社の場合は、豚由来が明示されているのであればそれで よいと思います。
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Q1:健康食品で配合成分の特別感を出すために「天然」とうたいたい。
Q2:「日本人の体になじみやすい米由来の天然セラミド配合」という表現は可能でしょう か?
「天然セラミド配合」とうたうことは OK ですか?
A1:結論から言えば、「天然」とうたうのは難しいと思われます。東京都が編集している
『健康食品取扱マニュアル第5版』のQ&Aに「天然」の定義があります。
「加工食品には天然自然の表示をすることは不当表示のおそれがあります。素材に、栽培さ れた農産物・養殖された水産物を使用している場合に『天然』『自然』と表示すると不当表 示になります。」
A2:栽培など人の手がかかっていない素材でしたら「天然」表示は問題ないということで すが、上記のご質問のセラミドに関しては、米由来ということなので栽培品目だと思われま す。
ですので「天然」は無理がありそうです。
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DHCさんのα-リポ酸のサプリの広告に「太りやすくなったと感じたら。運動サポート成 分補給で効率アップ」というキャッチがあるのですが、これは痩身効果を暗示してNGでは ないですか?
「太りやすくなったと感じたら」
はOKですか?
1.微妙ですが、ギリギリではないでしょうか。
2.「太りやすくなったと感じたら」が痩身効果を暗示していることは否定できません。し かし、その効果は運動によってもたらされ、この商品あるいはα-リポ酸はその運動をサ ポートすると読めます。
つまり、「運動でやせる」は言えるので、その言えることにこの商品を引っかけていると言 えます。
この場合、「運動サポート」とは、「代謝や燃焼を高める」といった意味ではなく、「運動 するパワー、つまり、元気」といった意味だと説明することになります。
3.但、周りの文章やレイアウトによっても変わるのでご注意下さい。
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サントリーさんのプロテオグリカン美容ドリンク「リフタージュ」。広告でヒアルロン酸と プロテオグリカンの保水力の差を実験動画で見せてますがこれはOKですか?
また、”プロテオグリカンの力で「形状補整体験」”というフレーズもありますが、これはど うですか?
サントリー・リフタージュの実験動画 や「形状補整体験」はOKですか?
1.一般論として言えば、あくまでもビトロレベル(実験室)の話であって体に対する効果 は読み取れないと言えるのであればNGとは言えません。
2.本件の実験動画は1の範囲と言えそうです。なお、成分Aが成分Bを吸着するという実 験に関しては、平成16年12月8日の厚労省通知があります
(薬事法ルール集3-U >>>http://www.yakujihou.com/content/pdf/3-U.pdf)
そこでは、”原材料の物理化学的効果を表示する場合にあっては、経口摂取によるヒトの体内 での動態を示すものではない旨の表示を行わせることにより、「間接的に経口摂取による効 果を暗示する表示」とならないと解釈して差し支えない”とされているので、「ヒトの体内で の動態を示すものではない」という注を付けた方がベターです。
3.以上からすると、”プロテオグリカンの力で「形状補整体験」”というフレーズはあくま でもビトロレベルの話と読めるかどうかにかかっています。文脈や周辺に何を置くかによっ ては少々微妙でしょう。
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美容飲料「レスベラトロールの水」のLPに、レスベラトロールを摂取した「肌のハリ」
「肌の潤い」の臨床試験結果が掲載されていますが、これはOKですか?
レスベラトロールの試験結果を 商品LPに載せるのはOK?
1.かって平成25年のクリスマスプレゼント(平成25年12月24日消費者庁通知)のQ&Aに おいて
「健康保持増進効果についてウェブ上でデータなどを示すことは薬事法違反にならない」
というAnswerが提示され、5つのパターンが示されていました。
その後、この通知は2015年年初(平成27年1月13日通知)に「薬事法」を「薬機法」に表示 替えするのに合わせて改定され5パターン中4パターンはマスキングされましたが、1パター ン、
「人の身体を美化し、魅力を増し、容ぼうを変え、又は皮膚若しくは毛髪を健やかに保つこ とに資する効果」だけは残っていました。
さらにその後、昨年の6月30日の消費者庁通知で、平成25年通知が廃止されることが明言さ れましたが、「人の身体を美化し、魅力を増し、容ぼうを変え、又は皮膚若しくは毛髪を健 やかに保つことに資する効果」はその通知にも残されています。
2.よって、
「人の身体を美化し、魅力を増し、容ぼうを変え、又は皮膚若しくは毛髪を健やかに保つこ とに資する効果」
は、薬事法規制と健増法規制がダブらない唯一の領域(薬事法が適用されず健増法だけが適 用される。言い換えれば、医薬品的効果ではない健康保持増進効果)でエビデンス(合理的 根拠)があれば健増法違反とはならない(薬事法はそもそも適用されない)と解釈できそう です。
3.そうだとすると、「肌のハリ」「肌の潤い」は「皮膚を健やかに保つ効果」であり、薬 事法は適用されず、健増法はエビデンスが、合理的根拠と言えれば、セーフと言えそうです。
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天然のはちみつを販売しています。
LPで「生はちみつ」と謳いたいと考えていますが可能でしょうか?
はちみつは無添加で、精製加工をしていない天然ものです。
はちみつの広告で「生はちみつ」
と表示することはOK?
はちみつの容器・包装や広告の表現規制のルールには、「はちみつ類の表示に関する公正競 争規約」があります。
その第4条に「事業者は、はちみつの容器又は包装に、次の次号に掲げる事項を表示する場 合には、それぞれ当該各号に定める基準に従い表示しなければならない。」とあり、次に
「純粋」等の表示規制として「純粋」、「天然」、「生」、「完熟」、「ピュア」、「ナ チュラル」、「Pure」、「Natural」その他これらと類似の意味内容を表す文言 を表示しようとする場合には、「純粋」又は「Pure」という文言に統一して行わなけれ ばならない。」と示しています。
つまり、「生」などの表示をしようとする場合は「純粋」か「Pure」に統一しなければ いけないので、「生」の表示はNGということです。
ただし、この第4条の規制は「容器・包装」のみに適用されます。
したがってLPなどの広告には適用されません。
「はちみつ類の表示に関する公正競争規約」には、広告を含めた表示規制が第6条にありま すが、ここには「生」などの表示規制がありません。
なので、結論としては、LPなどの広告に「生はちみつ」と謳うことは問題ないといえます。
とはいえ、広告ならどんなはちみつにも「生」を表示することができると考えることは早計 です。
はちみつの内容次第では、不当表示を疑われる恐れがあります。上記第4条に掲げた「純 粋」又は「Pure」表示の条件として、「精製はちみつを使用したもの又は添加物を含む ものに表示してはならない」(施行規則の第3条)が示されています。
広告などで「生はちみつ」を謳う場合は、これを根拠にして、精製はちみつと添加物を使用 していないはちみつに限定すればよいと思います。
御社のはちみつは、無添加で精製加工していないものということなので、LPで「生はちみ つ」を謳っても問題ないと考えます。
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