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:法規制の現状

ドキュメント内 ベビー用品調査章立て (ページ 64-80)

第 5 章 :おわりに

補章 2 :法規制の現状

獣疫事務局(の基準に基づいて加熱処理'132℃以上 1 秒以上の加熱殺菌など(されている乳製 品の輸出が可能となった。今後、両国の家畜衛生当局における輸出証明書の様式の取り決めな どの手続きが整い次第、動物検疫所のホームページに掲載される。なお、これに先立って、粉ミ ルクについては携帯品および郵便による輸出が可能となっている。

<2.輸入手続きの留意点>

'1(証明書の発給

2010 年 1 月 1 日から中国に乳および乳製品を輸出する場合、輸出国が発行する衛生証明書の提 出が義務付けられている。輸出する製品の製造施設を管轄する都道府県などの衛生主管部門へ 衛生証明書の発給を申請し、同証明書を得た上で、動物検疫所に輸出検疫証明書の発給を申請 する。

'2(輸入検査申請、通関手続き

中国国内の輸入業者は輸入通関に際し、税関・通関地の出入国検査検疫機関に下記の書類を 提出する。

a. 契約書、信用状、貨物引換証、インボイス、パッキング・リスト、原産地証明書、中国語 ラベル検査届出関連資料、元のラベルと中国語翻訳など。

b. 動物検疫所が発行する「輸出検疫証明書」

c. 検査検疫機関又は税関が要求するその他証憑。

入国検査検疫の際、出入国検査検疫機関が書類の審査を行い、必要に応じて実物検査を行い、

合格の場合、合格の「衛生証明書」を発行し、不合格の場合、「検査検疫処理通知書」を発行す る。

また、出入国検査検疫機関の検査に合格した後、税関は出入国検査検疫機関が発行した「入国 貨物通関書」に基づいて通関を許可する。

なお、乳製品および粉ミルクの HS4 桁コードは下記の通りである。

乳製品'クリーム、チーズなど(:0401、0402、0403、0404、0405、0406

粉ミルク:1901

その他'例えば濃縮タンパク質粉末など(:2106

対中国輸出入および乳製品の取扱概要やフォームについては厚生労働省医薬食品局食品安 全部公表の[食安発 1210 第 1 号文]を参照して頂きたい。

<3.販売時の留意点>

'1(食品表示

輸入食品の表示は、基本的に中国国内で販売する国産加工食品と同じであり、「食品安全法」お よびその「実施条例」、「食品表示管理規定」などの法令で規制されている。

なお、包装済食品については「食品安全法」の規定に従い、中国語ラベルと中国語の説明書が必 要となる。また、食品ラベルは「包装済食品ラベル通則」'GB7718-2011、国家強制基準(の要求 を満たさなければならない。

a. 中国語ラベル

製品名、原材料'主な添加物を含む(、正味内容量、製造日、賞味期限、保存方法など国内 加工食品が表示すべき内容のほか、原産地、国内代理業者の名称、所在地および連絡方 法などを明記する必要がある。

なお、乳幼児用に供給する主食・補助食品は、主な栄養成分とその含有量も明示しなければ ならない。

b. 中国語説明書

現在では法令違反時の罰則に関する規定がない。

実務においては、一部の製品は上述の中国語ラベルの内容の表示のみで中国語の説明書 がない場合でも通関が許可されるケースもある様である。しかし、「食品安全法」には規定さ れているので、今後の運用規定を見守る必要がある。

'2(輸入業者の義務

「食品安全法」に基づき、輸入業者は、食品の名称、規格、数量、製造日、製造ロット番号又は輸 入ロット番号、賞味期限、輸出業者と輸入業者の名称、連絡方法、納品日などの内容を記録、保 存しなければならない。

4.乳製品の品質安全国家基準

食品安全基準には、国家基準'GB:強制国家基準であり、企業として執行しなければならない、

GB/T:推薦国家基準であり、企業は選択使用することができるが、一旦使用と明示したら、強制 的に執行しなければならない(、地方基準'DB(、業界基準'NY(や企業基準'QB(などのレベルが ある。

中国に輸出される粉ミルクや乳製品は、中国政府が定める食品関係規則に適合した製品でなけ ればならない。中国政府が定める乳製品標準'GB(の主なものは、

'1(ヨーグルト:GB 19302-2010

'2(粉乳:GB 19644-2010

'3(クリーム、バター:GB 19646-2010

'4(チーズ:GB 5420-2010

'5(プロセスチーズ:GB13102-2010

'6(練乳:GB 5417-1999

'7(乳児用調整粉乳:GB 10765-2010

'8(後期乳幼児用調製粉乳:GB 10767-2010

などに分類され、GB 番号により多少の違いはあるものの、それぞれ適用範囲、製品分類、定義、

理化学的指標、衛生指標などが規定されている。 またソフトチーズは業界基準 NY478-2002 が、

乳酸菌飲料には企業基準 QB 1554-1992 などがありそれぞれ適用範囲、製品分類、理化学的指 標、および衛生指標が規定されている。

<5.「食品安全法」など新たな規定の施行についての留意点>

2008 年 9 月にメラミン混入事件を正式に発表後、中国政府は、総力を上げて、食品の安全管理に 力を注いでいる。2009 年の「食品安全法」およびその「実施条例」公布、施行を筆頭に、中国政府 の係る部門はさらに一部の規定を公布した。

a. 「輸入食品および相応の適用基準目録」、「中国が使用を許可する食品添加物および相応の 適用基準目録」、「中国が使用を許可する食用香料および相応の適用基準目録」

b. 「食品安全国家基準を有しない輸入食品許可管理規定」

c. 「食品市場主体参入登記管理制度」など流通段階食品安全監督管理 8 項の制度など

【ベビー向け玩具】

1.玩具の輸入規制および輸入手続

'1(玩具を輸入する際の規則

本件での玩具とは、主に児童用車の玩具、人形・ぬいぐるみ、電気玩具、プラスチック玩具、弾 発射玩具、金属製玩具など 87 類と 95 類の一部'下記「強制認証実施玩具製品目録」参照(となる。

中国へ輸入された玩具一般については、上記目録製品で事前検査を受けたもの以外は、ロットご とに抜き取り検査が実施されて、検査に合格した玩具のみが販売され、または使用することがで きる。国家品質監督検査検疫総局が、2009 年 9 月 15 日に施行の「出入国玩具検査検疫監督管 理弁法」は、輸出入玩具を管理する主要な法規であり、検査手続や検査内容を明確に定めてい る。

'2(玩具の輸入手続

a. 最初に、輸入通関手続に際し、輸入玩具の荷受人'または代理人(は「出入国検査検疫報告 規定」に基づき、輸入貨物検査報告票に記入し、関係証明書とともに提出する。上記の強制 製品認証該当製品の場合は、強制製品認証書のコピーも提出する。

b. 検査機関は、強制認証製品については「輸入許可制度民用商品入国検査管理弁法」の規定 に基づき検査を実施管理します。強制認証製品に該当しない輸入玩具については、検査報 告があった輸入玩具検査実査室発行の事前検測合格通知と貨物との実物検査を国家品質 監督検査検疫総局が行う。検測通知書が提出されなかった場合や、実物検査で不一致が発 見された場合には、現物検査として、抜き取りの後、実査室で検査が行われる。

c. 検査に合格した輸入玩具には、国家品質監督検査検疫総局から検査証明がなされる。 不 合格となった場合、検査検疫処理通知書を出し、特に、人身や財産の安全、健康、環境保護 に係る項目での不合格の場合には、国家品質監督検査検疫総局が命じて、返品または廃棄 処分とする。その他の項目での不合格の場合には、国家品質監督検査検疫総局の監督の 下にあって、技術的な改善処理などを施して、再検査を受け、合格した後、販売または使用 が許可される。

<2.玩具に対する中国強制認証'CCC(制度について >

国家品質監督検査検疫総局と国家認証許可監督管理委員会は、2005 年 12 月 30 日公布・施行 の国家品質監督検査検疫総局公告第 198 号により一部玩具を強制性製品認証の実施対象とす ることを決定し、児童用車の玩具、人形・ぬいぐるみ、電気玩具、プラスチック玩具、弾発射玩具、

金属製玩具を中国強制認証品目に追加した。輸出をしようとする玩具がこの強制認証の対象とな る場合は、売買契約前に中国側の輸入者と協力して、当該玩具の事前検測合格認証を取得して おく必要がある。それにより、所定の CCC マークを商品に付けることが許可され、CCC マークを付 した玩具を日本から輸出できる。CCC マーク無しの玩具に対しては、国家品質監督検査検疫総局 の下部機関である出入国検査検疫機関から「輸入通関票」の発給が受けられず、税関への輸入 申告もできない。結局、CCC マーク無しの玩具は、輸入のみならず、出荷、販売、その他営業活 動を行うことはできない。また、国家認証許可監督管理委員会が 2010 年 12 月 1 日公布・施行し た「玩具製品強制性認証実施規則の改定に関する公告」は、6 種類の玩具製品の実施規則の改 定を発表するとともに、2011 年 1 月 1 日以降の新規申請から執行するとしている。

<3.製品の表示および認定>

玩具の使用説明には、各種の子供用玩具の安全性能について規定があり、玩具の説明書のフォ ントや使用している材料の名称について、詳細な強制規定を定めている。製品の包装、使用説明 書およびラベルには必ず玩具使用の対象年齢を明示し、警告を必要とする玩具には、「危険」、

「警告」などの文言を中国語で明示することが必要である。

<4.児童玩具のリコール規定 >

2007 年 8 月 27 日公布・施行の「玩具リコール管理規定」は、中国国内で生産・販売される玩具が 対象とされ、輸入品にも適用される。規定では生産者が第一の責任を負うことを明確にしているm、

ものの、中国向け玩具の輸出者は、その商品の安全性を十分に認識してから輸出することが肝 要である。これと同時に、児童玩具のリコール規定の運用はかなり複雑であるため、中国側の輸 入者とも充分に連絡を取り合い、協調して業務を進めることが極めて重要である。

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