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治療目的使用に係る除外措置(TUE)

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-注意事項

1.書類申請手続き上の注意

(1)申請書類の入手

必ず所定の用紙(TUE 申請書、確認書)を用いてください。JADA のホームページから PDF ファイルでダ ウンロードして利用できます。

JADA;http://www.anti-doping.or.jp/code/index.html

(2)表記言語

国体など国内競技会だけに出場予定の競技者は、日本語で記入して下さい。国際競技連盟へ提出す る場合は英文で記入します。

(3)申請窓口

JADA TUE 委員会へ申請します。

(4)審査結果の連絡

申請の審査結果は JADA から直接競技者に対し連絡されると同時に所属の競技団体(国体の場合は、

競技団体に加えて都道府県体育協会)も ADAMS にて確認できます。

(5)書類は郵便で

申請書類は原則として郵便で送ってください。緊急の場合にはファックスでも受け付けます(ただし原本 は追って郵送してください)。

(6)TUE は例外措置

TUE は、申請すれば許可されるものではなく、個別に審査されます。使用が許可されなければ、禁止物 質・禁止方法を治療上の理由で使用しても、「ドーピング防止規則違反」と判断されることがあります。

2.禁止物質についての注意

(1)インスリン

TUE 申請の対象です。使用する場合は TUE 申請をして下さい。

(2)糖質コルチコイドの使用

糖質コルチコイドの全身的使用(経口使用、経直腸使用、静脈内使用または筋肉内使用)は禁止され ています。使用する場合は TUE 申請を行って下さい。

《申請書の提出先》

○JADA TUE 委員会に申請してください。

〒115-0056 東京都北区西が丘 3-15-1

財団法人日本アンチ・ドーピング機構 TUE委員会 宛

TEL:03-5963-8030 FAX:03-5963-8031

*緊急の場合はファックスでも受付けますが、くれぐれもファックス番号を間違えないように!!

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-3.2009 年 1 月 1 日からの略式 TUE 申請制度の廃止にともなう変更点

(1)略式 TUE 対象だった吸入ベータ 2 作用薬(サルブタモール、サルメテロール、ホルモテロール、テル ブタリン)は、あらかじめ医療記録*を準備することが必要です。

対象競技者 TUE 申請 ADAMS での使用申告 公式記録書申告 IF の RTP 対象者 通常の TUE 申請 IF のルールによる 必ず申告

IF の RTP 以外で 国際大会に参加 する競技者

通常の TUE 申請 または

AAF の際、遡及的 TUE 申請 (IF ルールによる)

IF または大会組織委員会の

ルールによる 必ず申告

上記以外の国内 水準の競技者

AAF の際、遡及的 TUE 申請 (通常の TUE 申請も可)

ADAMS での申告を

義務化しない 必ず申告

AAF: Adverse Analytical Findings(違反が疑われる分析報告)

RTP: Registered Testing Pool(検査対象者登録リスト)

*医療記録(JADA へ提出する場合は、JADA ホームページから「JADA 吸入ベータ 2 作用薬使用に関する 情報提供書」をダウンロードし、使用して下さい)

z 全ての病歴

z とくに呼吸器系に焦点をあてた診察の包括的所見 z 1 秒量(FEV1)の測定を含む呼吸機能検査の結果

z 気道閉塞のある場合は、気管支収縮の可逆性を立証するために、短時間作用性ベータ 2 作用薬の 吸入後に呼吸機能検査を再度行う。

z 可逆的な気道閉塞が認められない場合は、気道過敏性を証明するために気管支誘発試験が必要で ある。

z 担当医師の正確な氏名、専門分野、住所(電話番号、電子メール、ファックスを含む)

(2)略式 TUE 対象だった糖質コルチコイド

検査の日から 7 日以内に関節内注射、関節周囲注射、腱周囲注射、硬膜外注射、皮内注射を受けた 場合、または吸入剤を使用した場合は、検査の際に必ず申告が必要です。TUE 申請は不要です。

〈補足〉(「医師のための TUE 申請ガイドブック 2009」より)

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TUE 申請には、禁止物質・禁止方法を使用前に申請して承認を得る通常の TUE 申請と、禁止物質・

禁止方法の使用後に申請する遡及的 TUE 申請があります。遡及的 TUE 申請は、つぎの場合にのみ 認められます。

1) 救急治療または急性症状の治療が必要である場合(救急治療の場合の静脈内注入は禁止され ていません。「医師のための TUE 申請ガイドブック 2009」P21 注意事項参照)

2) 不測の事態につき、ドーピング・コントロールに先立って申請をする時間的余裕がなかった場合、

または、TUE 委員会がドーピング・コントロールに先立って申請内容を検討する時間的余裕がな かった場合

3) 国際競技連盟の検査対象者登録リストに含まれていない国内的水準の競技者が 2008 年 12 月 まで略式 TUE 対象だった吸入ベータ 2 作用薬について、違反が疑われる分析報告後に申告す る場合

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-〈注意〉

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上記内容は、国体に参加する選手に向けた記載です。国際競技大会に参加する場合などは、申請 書の書式や提出先が異なることがありますので、十分ご注意ください。

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手続の詳細な手順等については、JADA ホームページでご確認下さい。

〈参考〉

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JADA ホームページでは、医師が TUE 申請書を作成する際の記載方法や注意点についてまとめた、

「医師のための TUE 申請ガイドブック 2009」が公開されています。医師向けのガイドですが、申請の 流れを知る上で有益な情報ですので、併せてご参照ください。

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