• 検索結果がありません。

決済代行業者(包括加盟店型決済代行業)に関する基本的な事項

ドキュメント内 関連する法令の趣旨 (ページ 60-64)

本調査では、国内の包括加盟店型決済代行業に関する基礎情報として、決済代行業者 およびアクワイアラーへのインタビューを通じて、市場の概要に関する情報の収集を行 った。

(ア)事業者数

クレジットカード会社(アクワイアラー)と包括加盟店契約を締結している決済代行 業者は60~100社程度と見られている。このうち、国内のアクワイアラーと包括加盟店 契約を締結している事業者は40~50社程度であるため、その他の決済代行業者は、海 外のアクワイアラーとの間で包括加盟店契約を締結している可能性がある。

これらの事業者の大半は、非対面取引を専門に取り扱っている決済代行業者である。

対面取引を取り扱っている決済代行業者としては、大手が2社、非対面取引と両方を扱 っている決済代行業者が数社確認されている。小規模な決済代行業者は把握が難しいが、

非対面及び対面取引を海外アクワイアラーと提携する決済代行会社も少なからず存在 しているようである。

(イ)取扱高

決済代行業者およびアクワイアラーからの情報に基づき、取引形態別の年間決済額は 次のように推測している。

 非対面取引

– ネット通販:約2.5兆円~3兆円

決済代行業者では、日本国内のB-to-C EC市場規模8兆円18

– 定期的支払

のうち、30%

~40%程度が決済代行業者を通じて決済されていると見られている。

このうち、クレジットカードの包括加盟店契約を通じて決済されているの は7割程度と見られ、金額にして1.8~2.1兆円程度となる。

19

18 経済産業省「電子商取引に関する市場調査」(平成23年2月)より。

:約7,500~9,000億円

大手の決済代行業者において、定期的支払の取扱規模がネット通販の3分 の1程度であることから、定期的支払の年間決済額は約7,500~9,000億 円と推測した。

19 定期的支払の定義については、22ページの注11をご参照。

/ Confidential

定期的支払では、クレジットカードの包括加盟店契約を通じて決済される 割合がネット通販よりも高く、80~90%を占めている。そのため、クレ ジットカードの包括加盟店契約を通じての年間決済額は、6,000~8,000 億円程度にのぼると見られる。

– なお、上記を合計したクレジットカードの包括加盟店契約を通じた年間決 済額は 2.4~2.9 兆円となり、これは国内の個人向けのクレジットカード 信用供与額(海外利用分を除く)約 43 兆円20の5.5~6.7%にあたる。ア クワイアラー各社へのヒアリングから、アクワイアリング取扱額に占める 包括加盟店(非対面のみ)の割合は数%程度と推測され、それとほぼ一致 する結果となっている。

 対面取引:約2.5~6兆円

国内アクワイアラー各社へのヒアリングから、アクワイアリング取扱額に占 める包括加盟店の割合において、対面取引は非対面取引と同程度から 2 倍程 度と推測された(なお、これにはショッピングセンターのような大型商業施 設や商店街組合との包括加盟店契約も含まれる)。

上記のとおり、非対面取引におけるクレジットカードの包括加盟店契約を通 じた年間決済額は 2.4~2.9 兆円であるため、対面取引での年間決済額は、こ れの1~2倍として2.5~6兆円程度と考えられる。

(ウ)市場構造・主要事業者

非対面取引においては、大手 10 社で取扱高のほとんどを占めていると見られる。特 に上位4社のシェアが大きく、4社合計で全体の6割~7割に達するものと思われる。

20 日本クレジット協会「日本の消費者信用統計(平成24年版)」に基づいて試算している。

/ Confidential

おわりに

本調査において確認された事項は以下のとおりである。

まず、今回調査を行った全てのアクワイアラーにおいて、割賦販売法、特商法、およ び日本クレジット協会や国際ブランドの定める業界自主ルールに基づき、決済代行業者 やその店子の審査・管理を実施していることが以下の二点から確認された(第1章)。

1)国内のアクワイアラーでは、包括加盟店である決済代行業者については、通常の 加盟店より厳しく審査や管理をしている。

2)国内のアクワイアラーでは、包括加盟店契約の下の個々の店子に対しても、クレ ジットカード取扱開始の可否について、通常の加盟店と同様の審査を実施してい る。

包括加盟店型決済代行業者が介在する場合のクレジットカード取引において、アクワ イアラーと店子の間には直接の契約関係はない(1 ページの図 1 ご参照)。しかし、ア クワイアラーと包括加盟店(決済代行業者)間の契約、および包括加盟店と店子間の契 約において、店子の履行義務(商品・サービス等の提供や、返品・キャンセル時の返金 など)に対して包括加盟店と店子とが連帯責任を負うことが明確に規定されているほか、

店子が不適切な行為を行っている場合には、アクワイアラーは店子に対して事実上の解 約権を保有していることが明確になった。

また、包括加盟店型決済代行業者においても、今回調査対象となった事業者について は、国内アクワイアラーとの契約に記載された責務を果たすために、アクワイアラーと は別に、店子に対して独自の初期審査・途上管理を実施していることがわかった(第2 章)。

初期審査としては、取扱商品の内容や販売方法、販売にあたって必要となる許認可・

届出の確認、特商法に基づく適正な表示の確認等についての調査・確認を行っている。

また、途上管理としては、取引データのモニタリングやウェブサイトのチェック、営業 状況の確認等を定常的に行うほか、消費者とのトラブルが多い加盟店に対して是正依頼 を行ったり、改善しない場合には契約を解除するといった管理を行っていた。

上述のとおり、包括加盟店型決済代行業者には審査を含めた店子の管理義務があり、

店子との契約の審査については、国内アクワイアラーの審査と併せて二段階の審査とな っている。。

ただし、海外決済代行業者および海外アクワイアラーと契約している思われる店子の 実態調査においては、非対面取引、対面取引とも、業種によってはかなり高い割合で海

/ Confidential

外決済代行業者や海外アクワイアラーの関与が確認又は推測された(第 3章)。消費者 からの苦情が多い業種では、国内のクレジットカード会社や、その包括加盟店となって いる決済代行業者がクレジットカードの取扱を拒否したり制限していても、海外決済代 行業者や、海外アクワイアラーと契約している決済代行業者によって、クレジットカー ドの取扱が可能となる状況が生じているということも明らかになった。

以上のような実態から、現状指摘されている論点は、以下のように整理される。

1)国際ブランドへの高い期待の実現化

下記のような国際ブランドへの期待事項の実現化を図るべく、国内アクワイアラ ー及び行政が、グローバルレベルで国際ブランドに対して問題提起を行っていく 必要があると考えられる。

・クロスボーダーアクワイアリング禁止規制の徹底

・不良加盟店情報の分析と共有化

・チャージバックやリトリーバルリクエストに対するペナルティルールの実施・

強化 等

2)関係者各々の当事者としての認識の醸成

日本においては、契約内容や取引に係るリスクを理解せずに契約をする消費者や 店子が多いという指摘がある。そこで、国際ブランド、イシュアー、アクワイア ラー、包括加盟店型決済代行業者、店子、行政及び消費者を含め、関係者各々が 取引のリスク及び果たすべき役割を、しっかりと認識する必要がある。

3)決済代行業社の横のつながりの強化

今回の調査を通して、決済代行業者は多様であることがわかったが、店子を管理 監督する責任がある包括加盟店業務と、情報処理業務との違いの認識を明確にし、

店子のリスク管理に関する情報共有を高めるために、水平的な連絡網・意見交換 の場を持つことが望ましいと考えられる。

ドキュメント内 関連する法令の趣旨 (ページ 60-64)

関連したドキュメント