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ドキュメント内 アジアの動向 タイ 1965 (ページ 174-190)

政府は経済開発審議庁に関係各官庁の協力を得て,農民援助対策について審議する よう命じて来た。経済開発審議庁は, この度その審議結果をまとめ閣議に上提した。

8月31日の閣議で,この上提された農民援助対策の基本線は了解され,政府の農民援

t助に対する基本的姿勢が明らかにされた。

上提された審議結果によれば,経済開発審議庁は 2つの問題に分け

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審議している。

一つの問題は農民援助問題であり,一つは米のプレミアムの廃止あるいは減率の問題

?であった。第1の問題については,毎年次の国家予算と米のプレミアムの一部をもっ ト ー(158)ー ‑114‑

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て農民援助特別基金を設け, さらに広範な農民援助に乗り出すべきだとの結論がださ〜

れている。第 2の問題は,結論を得ず,今後閣議に上提するには,さらに充分を調査 研究を重ね,意見の統一を図らねばならないとされている。

したがって,今回上提された経済開発審議庁の報告は第lの問題が中心になった。

先にも述べたが,農民援助特別基金構想、である。これについて若干補足説明する。こず の特別基金は, 1967〜7)−年の第2次経済開発5ヵ年計画予算の一部およびこの計画熱 間(5年間〉に徴収が予想される米のプレミアムの附〜制(7億5000万パーツヵ

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ら10億パーツと推計される〉をもって設立する。この特別基金は,直接的に農民の和{??{

益となるような計画に限って出資される。例えば,農業信用計画,生活向上計画,民e

営濯瓶計画,村道計画,米2毛作計画,良種普及計画,肥料使用と農民会助成計画,

協同組合助成計画,土地制度改善計画,籾価格保証計画,工業省の精米所改善計画等 である。各事業計画の詳細については,今年12月に経済開発審議庁が閣議に上提する 第2次経済開発5ヵ年計画の中に盛り込まれることになっている。これら事業計画は 関係各官庁が目下立案中である。

閣議は,この上提された報告の基本線を了解し,生活助成,農業信用,米価の保誌 等のための予算増額, さらには米のプレミアムの15%〜20%を農民援助にあてること

等を決定している(動向分析資料 No.23 タイ国の新しい経済開発計画 参照)。

多関税率の変更

政府は9月14日付で, 1960年関税定率法の一部を改正し, 1965年関税定率法を布告 した。この法令は,官報上で公示された 9月15日に発効している。今回の改正は石油,

麻織布,麻袋の輸入税率についてであって, それぞれが規定されている1960年 法 の 27.10項目, 57.10項目, 62.03項目が改正されている。改正された各項目内容は次の 通りである。

1)  27.10項……a)揮発油(ベンジン〉およびそれに類似した自動車用油一一従 量税率リットルあたり0.80パーツ, b)灯用石油およびそれに類似した灯用油一一 従量税率リットノレあたり0.33パーツ, c)ジーぜJレ油およびそれに類似した油一一 従量税率リットノレあたり0.12パーツ, d)分留温度35° C以下の原油一一無税, e) その他,潤滑油等一一従価税率25%,従量税率リットノレあたり0.66パーツ。

2)  57.10項目……麻織布一一従価税率30%,従量税率キログラムあたり2.50パ ーツ。

3)  62.03項目…・・麻袋およびその他麻製容器一一従価税率5 %,従量税率キロ

‑115ー 一(159)一

タ イ (9月〉 グラムあたり2.50パーツ。

1965法で改正された点は次の通りである。 27.10項目では,従来 e)のその他に含 まれていた,分留温度35°C以下の原油を特に分けてこれを無税にした点である。そ の他の税率にはなんらの変更がない。 57.10項目では,従来貴従価税(30%)だけが課 せられていた麻織布に対し,それに加えて従量税としてキログラムあたり2.50パーツ を課することになった点である。 62.03項目では従来,麻袋およびその他麻製容器はそ れぞれ別に,前者が袋あたり1.10パーツ,後者が従価税で5 %となっていたが,今回 ゐ改正では,麻袋とその他麻製容器が一本にまとめられ,従価税5 %,従量税キログ

ラムあたり2.50パーツとなった点である。

.投資奨励法の一部改訂

30日,政府は現行産業奨励法中の一部改正案を制憲議会に提出した。改E案の骨子 は次の 3点である。

(i)現行法には,産業投資奨励委員会が行政官庁としての資格を有することを明 確に規定する条項が無いため,事務の不都合を生じている。このため,産業投資奨 励委員会事務局を設置する。事務局は総理府内の一局とし,一般行政局長と同格の

/局長を置き,奨励法に基く奨励証書の下付申請書の受理その他審査などに関連する 事務を統轄せしめることとする。

(ii)従来の委員会は廃止し,新に閣議承認によって任命さるべき16名の委員と7 名以下の顧問をおし委員会は必要に応じ事務官を任命し,また,特殊の問題審議 のため小委員会を設置することができる。

(iii)事務局の職員t丸、奨励証書下付申請者の事務所または工場を,日出から日没 までの間に立入り,必要な調査を行うことができる。必要により申請者に対し,こ

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"戸の調主に協力するよう要求することができ,申請者が正当な理由なくこの調査に協

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,.力せず,または妨害を行った場合,これを罰金刑に処することもできる。

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;蜘,従来の産業奨励の措置は,保護関税を設け,あるいは輸入の規制,な叫同 組麗業の制限により, ある特定の業者を保護するというやり方のため,往々にして園 内消費者の立場を無視し,高価で必ずしも品質の良くないものを押しつける傾向があ づた。また,手厚く産業を保護する余り,安易な経営に慣らさせ,品質草善,原価低 械などが促進されないとする批判の声がたかく,奨励法を改正して保護措置は一定の 期間の潮見,機械施設の輸入税減免,工業原料品の輸入税の全廃程度にとどめるべき だとの意見もあった。 しかしながら,今回の改正案は機構改革にとどまり,これらの

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2日V米軍機によるタイ基地使用一一プラパート内相は「ベトナムおよびラオスを攻 撃する米軍機が,タイの基地を中継基地として利用していることがあるかも知れ ない。しかし直接発進するこうなことはない。」と述べた。 タイ政府高官がこの ような発言を行なったのはこれが始めてである。

V東北麻袋工場一一国家経済開発公社筋によると,同公社所有の東北麻袋工場ダ

(コーラート〉は年間約2000万ノξーツの利益をあげる見込みであるが,このようl

な好結果は経営の改善,中間商人を排して置接農民からジュ}トを買い上げる,

などの施策よりもたらされたものであるという。

7 日V政党法,反共条項は含まれず一一プラパート内相は「現在政党法案を内務省で!

検討している」と語った。なお,同法案には共産党を禁止する項目は含まれてい

句勺時時刻 ゆ"il高幡宮置

ないと言われる。 4i

▼砂糖の対米売込み成功せず一一外務省の報告によると米国政府はタイが提案

した砂糖とタパコのパーター取引を拒否した。理由は米国国内法規による制約で あるo

v輸出好調一一スントン蔵相は次のように語った。今年度の輸出の見通しは極 めて明るく,ほとんどの主要輸出商品につき輸出量の詑録がつくられることにな ろう。たとえば,本年1〜7月のメイズの輸出は昨年同期に比較して7万トンも 多い27万3000トンであった。同じくジュ}トの輸出量も,前年同期のほぼ1.5倍 の12万3572トンであった。

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,内相,反共法を主張一一プラパート内相は次のように述べた。憲法草案には共 産主義に対する条項が含まれていないが,タイは反共国家である以上,何らかの 反共のための法的措置がとられるべきである。東北の共産主義者鎮圧はうまくい っており,彼らの拠点はすでに壊滅し,逮捕を逃れたものはラオス領内およびサ コン・ナコン県Poopan山中へ逃げこんだ模様である。

9 日Vタイ向け小銃弾日本に引合一一旭精機工業はこのほどタイ政府から小銃弾の引 合をうけ,商談をはじめた。これは豊和工業が輸出する小銃5000丁に使用する直 径7.62ミリの銃弾で,価格,数量についてはこんどの折衝できめることになって いる。なおこれがまとまれば初の小銃弾輸出となるo

V投資奨励企業一一投資委員会は次の2件の奨励法適用許可申請を認可(1)Pin‑

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in Saekao氏。カノレシウム・カーパイト工場。日産900kg。現地雇用従業員45人。 (2) Truang Leopairote氏。植物油および米ぬか油製造工場。 日産ひまレ油5000

kg,米ぬか油100万kg。現地雇用55人。

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,国鉄新線ーーかねて建設中であったタイ国営鉄道 BuaY ai = Gaen Kol線272 kmは,もっとも工事のむずかしいLamKhan Chu=Lam Sonthi間41kmをのぞ いてほぼ完成した。同線の完成は東北タイの開発にとっても,戦略的にも大きな 意味をもつことになろう。

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東北問題一一東北地方の情勢視察より帰ったタウィー内務次官は次の如く述べ た。ラオス政府との聞には共産主義者の鎮圧のためラオス政府はタイ政府に協力 するという紳士協定が成立しでいる。一般的にみて共産主義者に対する戦いはう まくいっている。ただ,東北僻地住民の教育水準及び生活水準を引き上げるため 早急に手をうつべきだと思う。たとえば,農民に資金援助を与え,仲介商人の跳 饗をふせぐことなども必要であろう。

Vタイ味の素一一一タイ味の素社によると,タイの味の素に対する需要は月 160ト ン程度となっている。そこで同社は,月産70トンから月産105トン程度にその生 産量を増加させる予定。

1:4日V地方自治一一閣議は農村地方の住民を民主政治に慣れさせるため地方に広い自 治権を与えることを決め,具体的には次の諸原則に従い,必要な措置をとること になった。(1)Cすでに地域開発計画でl部実施されているように〉各村に当該村 住民により選出されるそれぞれの村開発委員会を設置する。(2)各地区に当該地区 内にある各村開発委員会委員長により構成される地区開発委員会を設置する。こ れは第1に各村落の開発計画の相互調整のためである。(3)中央の派遣する各分野 の専門家,郡役員,地域開発計画係官が村の開発委員会および地区開発委員会に 技術的助言を与える。地区が一定の発展段階に達した際には,地区の行政をつか さどる地区評議会を設置する。但)地区および各村開発委員会の義務は地底行政法 (Act on Precinct Act)により定めるものとする。(5)地域開発の資金は土地開発 税および政府補助金により調達する。

V豚肉問題一一タノム首相は内務省に対し豚肉の価格を引き下げるよう指示し た。内務省筋によれば,養豚奨励により現在では豚の供給過剰気味となっている が,豚肉価格の切り下げにより,ふたたび豚の供給不足が招来されるのではない かと懸念されている。

Vクルンゲ・タイ銀行一一農業銀行及び地方銀行を供合して設立される新銀行は 一(162)ー ‑118

ドキュメント内 アジアの動向 タイ 1965 (ページ 174-190)

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