第2章 活動体制の確立
第4節 気象庁が発表する地震・津波情報の収集及び関係機関への伝達
地震・津波対策編 第3部 災害応急対策 第2章 活動体制の確立
第4節 気象庁が発表する地震・津波情報の収集及び関係機関への伝達
イ 情報発表の流れ
地震発生
緊急地震速報
震度速報
津波警報・津波注意報 津波情報
「津波到達予想時刻・予想される 津波の高さに関する情報」
「各地の満潮時刻・津波到達予想 時刻に関する情報」
地震情報
(震源に関する情報)
地震情報
(震源・震度に関する情報)
津波情報
(津波観測に関する情報)
各地の震度に関する情報
津波情報
(津波に関するその他の情報)
地震情報
(地震の活動状況に関する情報)
震度5弱以上を推定したとき 震度3以上を観測したとき
津波による災害の発生が予想されるとき
津波による災害の発生が予想されるとき
震度3以上を観測し、震源が陸地であるか 又は、海底であっても津波による災害の心 配がない場合。
「津波なし」の場合はその旨を付加し「津 波予報」を含めて発表
津波を観測したとき
震度3以上を観測したとき。
「津波なし」の場合はその旨を付加し「津 波予報を含めて発表
震度1以上を観測したとき。
「津波なし」の場合はその旨を付加し「津 波予報を含めて発表
海面変動が予想される津波予報区とその 継続時間を「津波予報」で発表
報道発表資料の内容 数秒
1.5分 3分
5分
発表する情報の種類
ロ 用語解説
情報の種類 解 説
緊急地震速報(警報)
震源に近い観測点で捉えた地震波を解析し、その地震により震度5弱以 上が推定された場合、その地域及び震度4が推定された地域を強い揺れが 到達する前に発表。なお、地震の震源が近い時は情報が間に合わない場合 もある。
震度速報
震度3以上の大きい揺れを伴う地震の発生を知らせる情報。震度3以上 を観測した地域名(九州・山口県は36地域に分割)とその震度を発表。
この情報は、防災の初動対応をとるための情報で、地震発生後約1.5分 で発表する。テレビ、ラジオ等でも速報される。
津波警報・津波注意報
津波により災害が発生するおそれがある地域(九州・山口県では16に 区分した津波予報区)に対し、予想される津波の高さに応じて「大津波」、
「津波」の津波警報、又は津波注意報を発表。
日本近海で発生する津波については、地震発生後約3分(一部の地震※に ついては最速2分以内)を目標に発表。
※日本近海で発生し、緊急地震速報の技術によって精度の良い震源位置や マグニチュードが迅速に求められる地震
津 波 情 報
津波到達予想時刻・
予 想 さ れ る 津 波 の 高さに関する情報
津波警報・津波注意報に引き続き、地震発生後5分程度を目標に、各津 波予報区の津波の到達予想時刻(10分単位(遠地地震については30分 単位))や予想される津波の高さ(8段階、メートル単位)、地震の震源 要素(発生時刻、緯度・経度、深さ、地震の規模(マグニチュード))、
震央地名を発表。
各地の満潮時刻・津 波 到 達 予 想 時 刻 に 関する情報
津波警報・津波注意報を発表している津波予報区にある津波観測点の満 潮時刻(1分単位)と津波到達予想時刻(10分単位、遠地地震について は30分単位)、地震の震源要素(発生時刻、緯度・経度、深さ、地震の 規模(マグニチュード))、震央地名を発表。
津 波 観 測 に 関 す る 情報
津波観測点における津波の観測状況(各津波観測点における第一波の到 達時刻、初動方向および振幅並びに最大の高さとその出現時刻)を適宜と りまとめて発表。
津 波 に 関 す る そ の 他の情報
津波による被害の心配はないが、若干の海面変動が予想される場合に津 波予報区とその継続時間を「津波予報」として発表。
地 震 情 報
震源に関する情報
震度速報が発表された後、津波による被害の心配のないことが速やかに 判明したとき、地震の震源要素(発生時刻、緯度・経度、深さ、地震の規 模(マグニチュード))、震央地名、及び「津波の心配なし」又は「若干 の海面変動があるかもしれないが、被害の心配なし」を付加して、地震発 生から2〜5分程度で発表。
この情報は、大きな揺れ(震度3以上)があるが、津波による被害の心 配はない時に、防災関係機関の防災対応(即時対応)に資するために提供 するもの。津波警報・津波注意報を発表したときには、この情報は発表し ない。
震源・震度に関する 情報
最大震度3以上が観測されたときに発表する情報。地震の震源要素(発 生時刻、緯度・経度、深さ、地震の規模(マグニチュード))、震央地名、
震度3以上が観測された地域名と大きな揺れが観測された市町村名を地震 発生から5〜10分程度で発表。震度5弱以上になった可能性がある市町 村の震度データが得られていないとき、その事実も含めて発表。
「津波なし」の場合はその旨を付加した津波予報を含めて発表。
各地の震度に関する情報
最大震度1以上が観測されたときに発表する情報。地震の震源要素(発 生時刻、緯度・経度、深さ、地震の規模(マグニチュード))、震央地名、
観測点ごとの震度からなる情報。
震度5弱以上になった可能性がある震度観測点の震度データが得られ ていないとき、その事実も含めて発表。
「津波なし」の場合はその旨を付加した津波予報を含めて発表。
地震回数に関する情報 地震が多発した場合、震度1以上を観測した地震回数を発表。
地震・津波対策編 第3部 災害応急対策 第2章 活動体制の確立
第4節 気象庁が発表する地震・津波情報の収集及び関係機関への伝達
地震の活動状況に関する 情報
気象庁が報道発表を行ったとき、その内容を発表。
●緊急地震速報のしくみ
緊急地震速報は、最大震度5弱以上と推定した地震の際に、強い揺れ(震度4以上)の地域名 を揺れが来る前に発表するもの。
「緊急地震速報」は、震源近くで地震(P波、初期微動)をキャッチし、位置、規模、想定され る揺れの強さを自動計算し、地震による強い揺れ(S波、主要動)が始まる数秒〜数十秒前に素早 く知らせるもの。
ただし、震源に近い地域では「緊急地震速報」が強い揺れに間に合わないことがある。また、ご く短時間のデータだけを使った速報であることから、予測された震度に誤差を伴うことがある。
(2)気象庁震度階級関連解説表
イ 人の体感・行動、屋内の状況、屋外の状況 震度
階級 人の体感・行動 屋内の状況 屋外の状況
0 人は揺れを感じないが、地震計 には記録される。
− −
1
屋内で静かにしている人の中 には、揺れをわずかに感じる人 がいる。
− −
2
屋内で静かにしている人の大 半が、揺れを感じる。眠ってい る人の中には、目を覚ます人も いる。
電灯などのつり下げ物が、わ ずかに揺れる。
−
3
屋内にいる人のほとんどが、
揺れを感じる。歩いている人 の中には、揺れを感じる人も いる。眠っている人の大半が、
目を覚ます。
棚にある食器類が音を立てる ことがある。
電線が少し揺れる。
4
ほとんどの人が驚く。歩いてい る人のほとんどが、揺れを感 じる。眠っている人のほとん どが、目を覚ます。
電灯などのつり下げ物は大き く揺れ、棚にある食器類は音を 立てる。座りの悪い置物が、倒 れることがある。
電線が大きく揺れる。自動車を 運転していて、揺れに気付く 人がいる。
5弱
大半の人が、恐怖を覚え、物に つかまりたいと感じる。
電灯などのつり下げ物は激し く揺れ、棚にある食器類、書棚 の本が落ちることがある。座 り の 悪 い 置 物 の 大 半 が 倒 れ る。固定していない家具が移 動することがあり、不安定な ものは倒れることがある。
まれに窓ガラスが割れて落ち ることがある。電柱が揺れる のがわかる。道路に被害が生 じることがある。
5強
大半の人が、物につかまらない と歩くことが難しいなど、行 動に支障を感じる。
棚にある食器類や書棚の本で、
落ちるものが多くなる。テレ ビ が 台 か ら 落 ち る こ と が あ る。固定していない家具が倒 れることがある。
窓ガラスが割れて落ちること がある。補強されていないブ ロ ッ ク 塀 が 崩 れ る こ と が あ る。据付けが不十分な自動販 売機が倒れることがある。自 動車の運転が困難となり、停 止する車もある。
6弱
立っていることが困難になる。 固定していない家具の大半が 移動し、倒れるものもある。ド アが開かなくなることがある。
壁のタイルや窓ガラスが破損、
落下することがある。
6強
立っていることができず、はわ ないと動くことができない。
揺れにほんろうされ、動くこと もできず、飛ばされることも ある。
固定していない家具のほとん どが移動し、倒れるものが多 くなる。
壁のタイルや窓ガラスが破損、
落下する建物が多くなる。補強 されていないブロック塀のほ とんどが崩れる
7
固定していない家具のほとん どが移動したり倒れたりし、
飛ぶこともある。
壁のタイルや窓ガラスが破損、
落下する建物がさらに多くな る。補強されているブロック塀 も破損するものがある。