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比較調査から見えた現実

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第三章  SC における地域密着の実態

第五節   比較調査から見えた現実

ア:地域で売上ナンバー1 のSCになること!!・・・地域の人に受け入れられること。 

  地域の人にとってアルルがなくてはならない存在にしたい。 

  地域の人欲しい商品がある→お客様が買い物する→アルルの売上が上がる→アルルも お客様も大満足→地域密着!! 

地域密着に対してどちらも「地域の人は絶対ないがしろにできない」と言っており、さ らに地域ナンバー1 のSCになることを目指している。地域の人に受け入れられること が地域密着だと言っていた。 

 

<ローカルチェーンとナショナルチェーンの割合> 

 つかしんは古くからあるという事もあり、大半がローカルチェーンで構成されていて、

地域色が強い。それに比べてテラスは 1 店舗の洋菓子店だけで、あとはナショナルチェー ンで構成されている。条件面でどうしてもナショナルチェーンの方が優先される状況にあ るようだ。つかしんはリボン館などでナショナルチェーンを増やす試みを行い、テラスは ローカルチェーンをもっと入れていきたいという意思を持っているようだ。

 

<地域の祭りや行事の情報をつかんでいるか。祭りや行事に合わしてのSCの試みがある か。地域情報をどのようにつかんでいるか> 

地域の情報や意見を取り入れ反映させていく試みができていること、という事が我々の 述べた定義にあるが、商圏内の祭りやイベントにどう携わっているのかを調べた。テラス では花火大会で関わっている。駐車場を花火見物の場所として提供する間接的な関わり方 であった。つかしんは夏祭りで盆踊りを主催したり、秋祭りではつかしんパレードでだん じりなどの行進を行うといった行事を主催し、直接的な関わり方をしている。 

 

上記のポイントからテラスとつかしんには違いが多くある事が伺える。二つのものは けして同じというものではなかった。お互い地域密着できているとは言い切れない状況 であった。

 

 

第二項 テラスとアルルの考察  

次に、テラスとアルルを見ていく。デベロッパーは同じだが、地域的に離れた場所に存 在するので地域密着が果たされていれば、この二つのSCは異なった物であるはずだ、と いう仮説をもとに調査した結果次のようなことがわかってきた。ここでも第一項と同じよ うに、調査項目から気になったポイントを述べていく。 

 

<独自のイベントを行っているか> 

どちらもターゲットがファミリー層ということで同じような子供参加型のイベントばか りになっていてあまり違いが見られなかった。あと季節のイベントや災害運動など、どち らもイベントでの客寄せを強く意識していなかった。 

<この商業施設全体で独自のものはあるか>・<ハード面でこの地域特色の工夫> 

㈱ダイヤモンドシティはテラスから 2 核 1 モールの革新的な型を採用し始めた。アルル はテラスをベースとして作られたSCで、テラスと同じくユニバーサルデザインやハート ビル法も取り入れるなど、この二つの施設はほぼ似通ったものになっている。 

<ローカルチェーンとナショナルチェーンの割合> 

テラスは 1 店舗の洋菓子店だけで、アルルはテナント全体の 1 割程度しかローカルチェ ーンがなく、あとはナショナルチェーンで構成されている。どちらも条件面でナショナル チェーンの方が優先される状況である。これからはテラスもアルルも地域で強いローカル チェーンをもっと入れていきたいと考えているようだが、現段階ではどちらもローカルチ ェーンが少なく、割合に大きな差はない。 

   

<営利を目的としていない活動> 

SCが地域社会の一員として営利だけを目的にするのではなく、地域の発展に貢献する事 と、我々は地域密着を定義した。どちらとも営利を目的としていない活動に、募金活動や 周辺の掃除などを行っている。双方はほぼ同じような活動で、この地域だから活動してい るというような活動は見られなかった。地域に貢献していないとは言えないが、どちらか と言うと社会全体に認められるような試みに力を入れているように感じた。 

   

<地域の祭りや行事の情報をつかんでいるか。祭りや行事に合わしてのSCの試みがある か。地域情報をどのようにつかんでいるか> 

どちらも祭りの主催者になるなど主体的な関わり方ではなく、災害対策やチャリティーイ ベントなどのために場所を貸すというような間接的な試みが見られる。 

 

上記のポイントからテラスとアルルには同じようなところが多くある事が伺えた。本来 なら地域が異なるので違うものになるはずなのに、この二つのSCは同じようなもので あった。ここでもお互い地域密着できているとは言い切れない状況であった。

 

 

 

−知っていたら面白いSCの無駄知識の紹介− 

 

商店街が一番多いのは京都府(神社が一番多いから) 

☆SCが一番多いのは愛知県、ちなみに一番少ない県は鳥取県   

トップ5      ワースト5      

一位 209 ヶ所 愛知県            一位 11 ヶ所 鳥取県        二位 202 ヶ所 東京都            二位 12 ヶ所 鹿児島県      三位 192 ヶ所 大阪府            三位 13 ヶ所 宮崎県        四位 150 ヶ所 兵庫県            〃        香川県               五位 137 ヶ所 神奈川県        五位 14 ヶ所 高知県         

   

2003 年 12 月末までの状態で 

☆タウンページではショッピングセンターという概念で探す事はで きない 

タウンページではショッピングセンターの店舗ごとにしか探せない。何々ショッピング センターという風に載っていないのだ。 

 

☆この論文の第一休憩ポイントで紹介したカナダのウエストエドモ ントンを越えるSCが実は日本の福井にできるかもしれなかった

 

世界最大のショッピングモールを福井に誘致しようとしたビッグプロジェクトだった。

ちなみに「ビッグ東部」計画と名づけられていた。10年以上も前の計画であった。 

 

☆この論文で取り上げている奈良にあるダイヤモンドシティアルル の地下には遺跡が眠っている。 

奈良では建物を建てる時に地下を発掘しなければならないという決まりがある。遺跡な どが多い土地ならでわの事情である。

     

終章 SC、地域密着への道 

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