第三章 SC における地域密着の実態
第四節 テラスとアルルの比較
テラスもアルルもターゲットがファミリー層なのでイベントは子供参加型が多い。
ターゲットがほぼ一緒なのでイベントに違いはさほどない。
<この商業施設全体で独自のものはあるか>
テ:他のダイヤモンドシティとベースは同じ→今後は地域に合わしたものに変える 2 核 1 モール型(デパ地下に似たスタイルをSCに)
ア:テナントでの違い
アルルはベースがテラスだが、テナントが違う。
各地域で様々な規制がある。アルルの場合は奈良の特性上、建設段階で地下を掘り、遺 跡の発掘をしないといけない。
どちらにおいても 2 核 1 モールというスタイルが商圏では初めて。
<商圏内で初出店の業態はあったか>
テ:ビュッフェスタイルのレストラン・シネコン・育児施設・2 核 1 モールのスタイル・デ パ地下風の惣菜コーナー
ア:ワールドのフラクサス(業界初)・2 核 1 モールのスタイル・テナント
アルルは周りに商業施設がない為、奈良初出店のテナントが非常に多い。また、服から 雑貨までをひとつのスペースに集めたワールドの新業態「フラクサス」が業界、関西初 出店している。
<ローカルチェーンとナショナルチェーンの割合>
テ:ローカルチェーン 1 店舗のみ ア:ローカルチェーン 1 割程度
どちらもテナントを自由に決める事ができ、ほぼナショナルチェーンで構成されている。
条件面などの理由でほとんどローカルチェーンは入っていない。どちらも地域で強い店 舗には入って欲しいと思っている。今後はローカルチェーンを導入していく予定。
<営利を目的としていない活動は>
テ:募金活動(シマフクロウを守ろう、盲導犬の育成資金、災害の義援金 etc)
チャリティーコンサートを開くための場所を提供・猪名川の清掃(200 人規模)
ア:市役所、警察、消防などのキャンペーンの場所提供・募金活動(日赤など)
橿原バイパス周辺の清掃活動(毎月 1 回・11 日)
どちらもSC周辺の川やバイパスなどの清掃活動を行っている。また募金活動は地域の ためというより、全国的な社会貢献のように思える。
<ポイント還元カード・お客様からの意見カード等の有無>
て:テラスカード・・・ポイント制(クレジット機能無し)
⇒個人情報を良い意味で利用(年齢・性別 etc)し、今の利用状況 を把握する・ロイヤリティは強くない
ご意見カード・・・インフォメーション横に設置 ア:アルルカード・・・内容はテラスカードと同じ ご意見カード・・・インフォメーション横に設置
テラスカードとアルルカードはほぼ同じ内容である。
SC全体に対する意見を聞くカードは両方に存在する。
<デベロッパーのSC開設後の経過年数>
(一ヶ所にスタッフどれぐらいいるのか)テ:だいたい 2〜3 年で異動 オープン時 12 人→現在 3 人 ア:現段階ではわからない
現在ダイヤモンドシティは新店ラッシュのため、同じ場所に何年いるかどうかは分から ない。半年で異動する人もいれば 3 年同じ場所で勤務する人もいる。
<地域の祭りや行事の情報をつかんでいるか。祭りや行事に合わしてのSCの 試みがあるか。地域情報をどのようにつかんでいるか>
テ:アルバイトの半数以上が伊丹市民だから、その人たちから情報を得ている・一般的な 媒体や市・お客様→店員→デベロッパー
運動会(対応するアイテムを売っている店に情報)・花火大会(←商売目的ではない・
事故のないように対応)
ア:ジャスコで働いているパートの人に聞く(ファミリー層の人)
周りに祭りなどがないので学校行事の振替休日を知って、対応できるようにする どちらともSC内のテナント、核テナントであるジャスコから地域の情報を集めている。
どちらも地域住民のための祭りや行事に主催的には関わっていない。どちらとも場所を 提供するという志は伺えた。
<ハード面でこの地域特色の工夫>
テ:駅から直結のデッキ・ハートビル法&ユニバーサルデザイン ア:2 核 1 モール
テラスもアルルもハートビル法&ユニバーサルデザインを取り入れ、館内で過ごしやす い環境にしている。テラスがベースとなってアルルは建てられている。アルルは周辺に 駅がないので駐車場が無料になっている。
<ずばり地域密着をどうとらえているか>
テ:地域ナンバー1 のSCになること!!・・見えづらいが、地域密着なしでは成功しない。
商業施設は距離には勝てないものがある。だから、デイリーのお客様・足元の人々は ないがしろにできない。
ア:地域で売上ナンバー1 のSCになること!!・・・地域の人に受け入れられること。
地域の人にとってアルルがなくてはならない存在にしたい。
地域の人欲しい商品がある→お客様が買い物する→アルルの売上が上がる→アルルも お客様も大満足→地域密着!!
地域密着に対してどちらも「地域の人は絶対ないがしろにできない」と言っており、さ らに地域ナンバー1 のSCになることを目指している。地域の人に受け入れられること が地域密着だと言っていた。